そもそも選挙ってなんだろう?

これから、選挙について勉強していくんだけど、そもそも、選挙ってどのようなものか知ってるかな? |
うーん、選挙って聞いたことはあるけど、一体何をしているのかな。
よくわからないけど、なんだか難しそう。 |
身近なことに例えて考えてみると、わかりやすいよ。
メイちゃんは、たくさんの友達と遊ぶとき、何をして遊ぶか意見がふたつに分かれたら、どうする? |

えーっと、よく話し合っても決まらなかったら、手を挙げて多数決で決めたりするよ。 |
なるほど。
じゃあ、福岡市に住んでいる人たちが、住んでいる人たちから集めたお金(税金)の使い道や、福岡市のこれからの事を決める時などは、どうすればいいと思う? |
市役所前のふれあい広場に集まって、手を挙げた人の数を市役所の屋上から数えるとか…。
でも、みんな広場に入るかな? |
確かに、スイスという国の一部の地域の人々が、広場に集まって手を挙げてものごとを決めている写真を見たことがあるよ。
だけど、福岡市に住んでいる大人が、一度にみんな集まることは、できないよね。 県や国の問題を、県民や国民がみんな集まって話し合うのは、もっと難しいよ。
そこで、市民や県民・国民の代表者を選んで、その代表者が市議会や県議会、国会で議論や多数決をして、みんなのために必要なことを決めていくんだ。
この、みんなの代表者を選ぶことが選挙だよ。 |
どうすれば、選挙に行くことができるようになるの? |
日本国民は18才になると、自分たちの代表者を選挙で選ぶことができる、選挙権を持つことになるんだ。
そして、一定の年齢になると、選挙で選ばれる権利、つまり、選挙に立候補できる被選挙権も持つことになるよ。 選挙権や被選挙権は、参政権と言って、社会のルールを決める政治に参加するための、とても大切な権利なんだ。
この参政権は、人間らしく生きる権利である基本的人権の一つとして、日本の法の基本となる日本国憲法で、国民に保障されているんだよ。 |
住んでるまちや社会のことを、自分たちが選挙で選んだ代表者が集まって決めていくことになるから、選挙は自分たちの意見を政治に伝える大事な機会なんだね。 |