飲み会の常識をくつがえす!?  福岡人クリエイターによる忘年会ならぬ「超年会」に潜入してみた

もともと「九州の人はお酒に強い」とよく言われますが、その中でも、おおらかで開放的なラテン気質の人が多く“盛り上がりながら”飲むことが大好きなのは福岡人の特徴なのかも。初めて出会った間柄でも「今夜、飲みに行きません?」と誘い誘われる、なんてこともしばしば。

ということで今回は昨年末に開催された、クリエイターを中心とした福岡人、総勢166名が集まった忘年会、その名も「超年会」の様子をお届けします!

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時刻は夜の8時。肌に突き刺さるような寒さの中、到着したのはDJブースがセッティングされた「Brooklyn Parlor Hakata」。会場が温まってきたところで、この会の仕掛け人であるブランコ株式会社(https://bulan.co/)の山田ヤスヒロ(通称:Yaive)さんによる乾杯の音頭と共に超年会がスタートしました。

今回の超年会は、福岡のクリエイターによるコミュニティやイベント界隈の人々が個々に声をかけて参加者を募ったとのこと。会場の各所では初対面同士の参加者が名刺交換しあう様子が見受けられましたが、さすがは“飲みニケショーン”を大切にする福岡人。そんな固い挨拶もそこそこに、ビール片手にまるで同僚のように話に花を咲かせているようでした。

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ステージでは毎年恒例というライトニングトークもスタート。この時は参加者のみなさんもお酒の手を止め、真剣なまなざしをステージへ向けていました。トークでは「我こそは!」という参加者が登壇し、スライドと共に自社PRを披露しましたが、その内容もユニークなものばかり。例えば、イラストに特化したSNSとして今や知らない人はいない「pixiv(ピクシブ)」のピクシブ株式会社からは、社長の片桐氏が直々に登壇。福岡の大ファンを公言する同氏が、イラストを巧みに散らばらせたスライドで会場の笑いを誘いながら会社のなりたちを紹介。「いずれは福岡オフィス展開できれば」という“野望”を披露すると、参加者も拍手喝采で大きく盛り上がりました。

笑いあり、新たな出会いありの3時間で、大きく盛り上がった後に幕を下ろした超年会。今回が4度目の開催とのことでしたが、前出のYaiveさんにこの会に込める想いを伺いました。

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――まず、このような大規模な忘年会を開催したきっかけは何だったのでしょうか?

Yaive もともと、福岡にはクリエイターが集まってできたコミュニティがいくつか存在していたのですが、『せっかくなら、みんなで盛り上がれる忘年会を企画しよう』と思い、周囲のクリエイターや知人に声をかけたのが始まりです。初めて開催したのは4年前でしたが、初回にもかかわらず60人ほどの参加者が集まりました。

――“コミュニティ”と言えど、お互い同業他社。競合する会社もあるかと思うのですが、それにしてもみなさん和気あいあいとしていらっしゃいますね。

Yaive 福岡の人はこうして集まって飲むことが好きですからね。年々開催するたびに参加者同士の仲が良くなっていると実感しますし、同業他社であってもこうした飲み会で顔を合わせることで、福岡のクリエイター業界に一体感が生まれるのではないかと考えています。

――こうした機会があれば、ここでの出会いがそのままビジネスにつながる、ということもありそうですね。

Yaive そうですね。福岡のビジネスはこれまで『支店経済』をメインに回ってきましたが、それだけでない、福岡発のビジネスが増えることが今後の福岡の盛り上がりには欠かせないと思います。超年会のような場で、そうしたチャンスが誕生するのは理想的な流れと言えますね。また、このように“みんなで福岡を盛り上げよう”という『株式会社福岡』的発想が、万が一クリエイターが職を失ってしまったり、福岡での仕事がなくなってしまった時のセーフティネットになり得るのではないかとも思っているんです。

ちなみにこの忘年会、第1回目が「大忘年会」、2回目が「特大忘年会」、3回目が「巨大忘年会」と名付けられており、年々参加者が増えているとのこと。160名を超える参加者が集まった超年会の次は一体“何年会”になるのでしょうか……。そんな福岡クリエイターズ忘年会に、今年はあなたも参加してみてはいかがでしょう。もちろん、「飲んだら乗るな 乗るなら飲むな」を忘れずに!!

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