【福岡ガチ移住ブログvol.14】移住して8カ月、改めて福岡のメリットとデメリットを考えてみた

東京から移住した田中ゆいです。

6月に引っ越してきて、早いもので8カ月が経ちました。3月には32歳の誕生日を迎え、本屋の同僚がお祝いしてくれてうれしかったです!

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最初は殺風景だった部屋も、家具を買い揃えたりして進化しました!

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(Before)

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(After)

自転車に乗って、深夜中洲のドン・キホーテに洗剤なんかを買出しに行くと「あ〜福岡に住んでるな〜」と実感します。

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私が勤めている本屋Rethink Booksは、1年間限定の営業なので5月末に閉店してしまいます。なので「閉店後は東京に帰るの?」とよく聞かれるのですが、全然帰りません! 移住当初はとりあえず本屋が営業している1年間を予定していたのですが、住み始めてすぐに「1年じゃ足りない」と思うほど気に入ってしまいました。今後は福岡でライターや編集の仕事を増やして生活していく予定です。

私が8カ月住んで感じた福岡の印象をまとめました。

■福岡移住のメリット

その1 家賃が安い
東京・下北沢に住んでいたころは1DKのアパートで6.9万円。
現在は、福岡・赤坂の1DKのマンションで3.8万円。
家賃が安いというのはかなりありがたくて、無理して働かなくてもいいようになりました。個人だけじゃなく、東京に本社がある企業も、福岡に本社を移したり支店を作ったりしてコストを下げる動きがあるようです。

その2 福岡は広い
福岡はコンパクトシティと言われていて確かに街はコンパクトで便利。だけど街以外で遊ぼうとすると途端に広い。糸島市、うきは市、福津市、太宰府市など、福岡市内から1時間以内で行ける個性豊かな街がたくさん。それにまだ小倉も久留米も行けてないので、福岡ってすごく広くて遊び尽くすにはまだまだ時間がかかります。

その3 地元に根付く遊び方が楽しい
すぐにコミュニティが広がるし、つながります。仕事で知り合った人が、クラブでできた友達の旦那さんで、家に遊びに行くようになったりとか。東京でももちろん地元のつながりはありましたが、福岡はそれがより強くて文字通り「土地に根付いていっている」感じがして楽しいです。都会過ぎず田舎過ぎない福岡はちょうどいいのかもしれません。

■福岡のデメリット

移住してきた当初、ブログで「唯一のデメリットは、福岡は若くてかわいい女性が多いので独身30代にはイバラ道」と書きました。でも、福岡で無事に彼氏ができたため唯一のデメリットも消滅! 掘り出し物を見つけたって感じの超ステキな人です。ちなみにクラブで出会いました。

私の個人的な意見だと偏りすぎている気がして心配なので、福岡移住の先輩たちにも話を聞いてみました。

 

【移住3年目のチャソさん】

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(左から2番目がチャソさん。福岡でできた友人たちと笑顔の1枚)

チャソさん(あだ名)は本屋の同僚で、デザイナーでもあります。熊本出身で大学進学を機に上京。東京で8年暮らした後、旦那さんの転職で2014年に福岡に移住してきました。

移住の話が出たときは、福岡には遊びに来たこともなかったそうですが「熊本の実家に近くなるし、まあいっかな」と決断。移住前、福岡のことをリサーチした際、「ブックオカ」(複数の書店で同時フェアを展開したり古本市などを開催する本の祭典)というイベントを発見。移住した翌月にはボランティアとして参加したそう。そこから一気に交友関係が広がり、今ではフリスビーサークルを設立するなど活発に福岡で遊んでいます。

Q.福岡移住のデメリットは?

「デメリットはそんなにない。東京にいる友達とも連絡とれるからいいや。あ、今住んでいる家が駅近じゃないからイヤ〜。まあそれは家選びの問題だからな〜」

Q.福岡移住のメリットは?

「東京だと自家用車を持つってなかなか難しいけど、こっちでは車を持てたから行動範囲が広がっていい!」

チャソさんと旦那さんは、休日に車で古着ショップを巡ったりしているそうです。チャソさんはちょっと変わった服をオシャレに着こなしてるんだよな〜。

 

【移住6年目の永山マキさん】

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(マキさんと旦那さん。能古島にて撮影)

マキさんは東京出身のシンガーソングライターで、2011年に旦那さんとお子さんとともに福岡へ移住。先日、ボーカルをつとめる「iima」というユニットでRethink Booksでライブをやってもらいました! 4月からLove FMにて『iimaな時間』(毎週火曜20時)というレギュラー番組も開始するそうです!

福岡はもともとライブツアーで何度か訪れていて、暮らしやすそうという印象を持っていたとか。友人が住む能古島を訪れるたびに、都会の近くに島があるという環境にも惹かれていったそうです。移住のきっかけは東日本大震災。水も電気も止まり、オムツも店の棚から消え、不安に過ごしていたとき、 能古島の友人がうちにおいでと言ってくれて一時的にお世話になったとか。

「実際に福岡で生活しているうちに“移住すること”を真剣に考えるようになりましたが、どうすべきかかなり悩みました。でも『生まれ育った東京を出るというのも人生で一度あってもいいのでは?』という夫の一言で決断しました」

今では方言が出てしまうほどすっかり福岡に馴染んだマキさんです。

Q.福岡移住のデメリットは?

「音楽の仕事に関してだと、東京に比べミュージシャンの数が少ないので希望通りのバンドを組むのが難しいですね。レコーディングの仕事も絶対数は少ないですが、東京での経験を提供できるのでメリットとも取れるかもしれません」

アーティストなどはやはり東京がメインの活動場所になりますもんね。さらに、子育て中のお母さんとしての意見も。

「親戚など身寄りがいない土地だったので、保育園に預かっていただいたとしても土日や夜のライブなどは難しく、東京から母を呼んだり、福岡でできた友人の助け無しではやっていけないかもしれません。仕事や友人関係など、福岡の地に根を張るまで多少時間は要しますね。季節によって黄砂やPM2.5が飛んでくるのが厄介なときも。それと、東京に比べ、車の運転が荒い人をよく見かけます」

車の運転の荒さ、たしかにありますね! 歩行者より車優先って感じの運転する人が多いので、歩行者も気をつけて渡っている印象。

Q.福岡移住のメリットは?

「電車も道もわりとすいていること。タクシーや家賃が良心的な価格。ものの生産者や製作者との距離が近く、まさに顔が見えるところ。山も海も近い。 人と繋がりやすい。空港が近く、東京も近い気がしてくる」

日々暮らしやすさを実感しているということですね。その上で、空港が近いっていうのが福岡の大きなメリット。東京にライブで呼ばれても気軽に行けますよね。

 

【移住4年目のカズワタベさん】

2013年に東京から移住し、今宿に海の見える会社「ウミーベ」を設立したカズワタベさん。移住前、下北沢でカズさんが登壇した「MEET FUKUOKA STARTUPs 2016」に参加してお話を聞きました。そのとき「福岡移住のデメリットなんて一つもない。なんでみんな移住しないかわからない」と言っていたのが印象的でした。ということで、念のためにもう一度あえてデメリットだけを聞いてみました。

Q.福岡移住のデメリットは?

「デメリットですかー。あんま思いつかないんですよね。東京の友だちと突発で飲みに行けないとかですかね(笑)」

それならだいぶないですね! 1年前から相変わらずでよかったです。

カズさんは「結局どこに住んでも自分の工夫次第だと思うんですよね」とも言っていました。たしかに私も福岡じゃなかったとしても、住む環境を変えたことをきっかけに「どうせならあれやろうこれやろう」と行動していたと思います。そしてどうせならメリットが多い福岡で、というのは正しい選択だった気がします!

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(大濠公園で東京の友達と撮影した1枚)

私は東京も好きだけど、福岡もとても好きになりました。これから長く住めるよう、もっとがんばらないと! 福岡のみなさん、これからもどうぞよろしくお願いします。