
東京から移住してきた田中ゆいです。
「福岡で酒を飲むなら焼酎でしょ」みたいなイメージがありましたが実はワインもなかなからしいのです。
その理由は、福岡市とフランスのボルドー市が姉妹都市だから! しかも35年も前から! 全然知らなかった〜! 福岡市民はみなさんご存知なのかもしれませんね。これまで大学生の交換留学や文化交流などが行われてきたそうです。
私が働いている本屋Rethink Booksのスタッフあやちゃん(大学生)も、実はボルドーに留学経験があるそうで。そしてRethink Booksのすぐ近くの水上公園目の前にあるワインバーも実はボルドーワインバー。私の身近にもボルドーがあったとは!
就職で福岡を離れるというあやちゃんの送別会として、二人でこのワインバーへ行って来たのでレポートします。予想以上にすごかった!
2016年5月にオープンした「オ・ボルドー・フクオカ」は、フランス・ボルドーワイン委員会公認(C.I.V.B)のボルドーワインバーとして、ニューヨーク・上海に続く日本初の店舗! 店内から中洲の夜景も望めて、目の前はキラキラのイルミネーション輝く水上公園なのでロマンチックな立地です。
前からお店の存在は知ってたんですけど、値段が高そうなのでスルーしてたんですよね……。でもメニューを調べてみたら、2000円・3000円のコース料理に+2000円で赤・白・ロゼの飲み放題がつくプランとかもあって意外とお安い! トータル4000円で料理&ワイン各種飲み放題とかにできちゃうって、ちょっと東京では考えられません。
飲み物のメニューはグラスワインが500円〜。その中でもテイスティングセットが超お得でした。ワインメニューの中から好きな物を選べて、3種で1000円、5種で1500円(各30ml)。私はワイン初心者なので、少しずつ違う種類を飲み比べできるのはかなりありがたい。
今回は3500円のプリフィクスコースに、テイスティングセット5種をオーダー。茶色のジャケットがお似合いのソムリエの吉田さんが「ボルドーワインの紹介的なかたちで、料理に合わせて順番にお持ちしましょう」と張り切ってくれました。ボルドーはフランス西南部の都市の名前で、最高級のワイン生産地として知られています。この地域のブドウ畑はミネラル豊富で「神の与えた土地」と言われるほど素晴らしい土壌なのだとか。楽しみです。
いただいたワインはこちら。
1、キュヴェ・ユージュニー・デ・ファルジュ・ブリュット2013
白ブドウのみで作られたスパークリングワインなので爽やかな味わい。渋みが全くなくてすごく飲みやかった!
2、クロ・デュ・シャトー・ド・カディヤック2014
香りがトロピカル系だけど味はスッキリの白ワイン。焼き魚などの和食にも合うそうです。
3、シャトー・デ・プレイセス・ラ・ローズ2015
フランボワーズなどの果実味が特徴の辛口ロゼワイン。桜色でとてもかわいい! お花見に持っていきたい!
4、シャトー・ド・カズヌーヴ2000
17年熟成されたヴィンテージワイン。これまで赤ワインは渋くて飲みにくいと思っていたのですが、このワインの渋みは角が取れていてまろやかで深みがあって超おいしい! 比較として同じ銘柄のもっと若いものも試飲させてくれましたが、全然違った! これがワインの楽しさか〜。
5、シャトー・オー・メイヌ ブラン2015
ブドウに菌をつけて作る「貴腐ワイン」と呼ばれる甘口ワイン。ボルドーは貴腐ワインの世界最高の産地として有名なんだそうです。甘くて上品な味がして、すごくおいしかった! デザートとしていただきました。
料理も彩りが華やかでおいしいし、次々にワインが出てくるし、吉田ソムリエが丁寧に説明しながらサーブしてくれたので、とっても楽しく飲めました。
あやちゃんは福岡市とボルドー市の人材交流として、9か月間ボルドーのビジネススクールに留学。複数の大きな川を有しているボルドーは物流の条件も整っていたために世界中にワインを輸出することができ、ワインの街として発展できたということを教えてくれました。「パンやチーズがすごく安いんです!」ということも熱弁していました。でも、スーパーなども日曜は休みになっちゃうのがびっくりしたそうです。私は東京から引っ越してきて、福岡の飲食店が日曜休みのところが多いことにびっくりしましたが。
お料理とワインも素晴らしかったのですが、すごいのがここから。一通り食事が終わると、吉田ソムリエが「よかったらワインセラーもご案内しましょうか?」と言うので軽いノリでついていったところ……。
やたら重厚な雰囲気の地下階段が出現! 別世界への入り口だ〜!
「オ・ボルドー・フクオカ」は、姉妹都市の強みを生かし国内未流通の希少なボルドーワインを仕入れて、お店で出すだけでなく小売販売もしているそうです。価格は3000円前後をメインに高級でレアなものまで数百種類!
地下室は小石が敷き詰められててひんやり。商談ルームもあって、秘密な雰囲気がとても良いです。ワイン知識がないせいで、つい「一番高いのってどれですか」と浅はかな質問をしてしまいました……。
高いのはこの辺のワインだそうです。お値段数百万!
あやちゃんと吉田ソムリエはボルドーの地名を出しつつワイナリーの話で盛り上がっていました。留学当時のことを思い出したみたいで、楽しんでくれていてよかった!
みなさんもプレゼントやホームパーティーにワインを購入するなら、ぜひこの地下室で選んでみてください。確実にテンション上がります!
姉妹都市交流の底力を見せつけられた夜でした。今年は姉妹都市締結35周年だそうなので、さらに福岡のワインが盛り上がるかもしれませんね! ワイン好きの人も安心して福岡にお越しください。
【関連リンク】
Au Bord d'Eau Fukuoka (オ・ボルドー・フクオカ)
http://vins-bordeauxfukuoka.com/index.html
福岡市ホームページ(姉妹都市)
http://www.city.fukuoka.lg.jp/shisei/profile/06.html