ライター・タカヤナギの「福岡ガチ検証生活」

【福岡プチ移住ブログ Day5】 福岡にUターン転職した友人と男吞みしてきた

今日は完全休業日(自営業者なので勝手に決められちゃいました)。せっかくなので、こっちにUターン転職した友人に会って、福岡移住の満足度を聞いてみることにしました。

何人か会ってみたい候補がいたのですが、今回はできるだけ「普通」の人に会って話を聞いてみようと思います。というのも、すごいハイスペックな人材が地方で会社を立ち上げイケイケです、みたいな話はよく聞くのですが、ニュースなどには登場しない、いわゆる普通の人が地方移住するとどうなのか? というリアルな部分を知りたかったからです。

今日会う友人はというと、一橋大学でマスターオブアーツを取得しているというインテリな一面はあるのですが、東京では普通にライターの仕事をしていた人物です。意識高い系でも、逆に低すぎるということもなく、僕と同じ、平均的な人材だと思っています。福岡に戻ってからは、某インテリア会社に就職しているそう。

待ち合わせは、博多駅。なんでも、駅直結の商業施設、JR博多シティにおすすめの角打ちがあるといいます。友人とは5年ぶりの再会です。

待ち合わせ場所に行くと、すでに友人は待っていました。
「お〜久しぶり!」

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意外と感動はないものです(笑)。
久々に会ったお互いの印象は「変わってねーな!」でした。

積もる話もあるので、さっそくおすすめだという角打ちに足を運びました。九州の酒と食「住吉酒販」さんです。

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た、たのしみすぎる……鼻の穴も期待も膨らみます。

食券のかわりに花札を渡されて、会計時に使った分だけ払うという面白いシステムでした。九州中の良質なお酒を手頃なお値段で飲むことができます。

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で、話は福岡移住の満足度です。単刀直入に聞いてみました。

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僕「東京での生活と比べて、満足度は上がった?」

友人「せやね。上がった」

僕「数字でいうとどれくらい?」

友人「200%やね」

マジっすか!?

念のため言っておきますが、もちろんこれはヤラせではなく、本当に友人の口から出たリアルな数字。どうやら友人の移住はむちゃくちゃ成功しているようです。

僕「収入面でいうと、どうなの?」

友人「東京時代の2/3くらいやね」

僕「へ? 収入が減ったのに、満足度が上がったの?」

友人「これは人によると思うんやけど、俺は東京時代、頑張って稼いだお金でゆとりのある生活がしたかったんよね。でも、実際はどうだったかというと、肩の力の抜けた生活を実現するために、毎日、バリバリ肩の力を入れてたんよ(笑)。今だから笑えるけど、当事者だったら全然笑えん矛盾やん(笑)。こっちでは普通に働いて、普通に暮らすだけで、自分が求めていた充実した生活が送れるんよ」

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友人は東京時代、100時間以上のサービス残業をこなす過酷な労働条件で働いたそうですが、こっちに来てからそんな働き方はしなくなったといいます。それと豊かな自然に囲まれているので、たくさんお金を使わなくても余暇を楽しめる方法を覚えたんだそうです。

僕「東京のハードワークに、もう未練はないの?」

友人「別にこっちでも一生懸命働くことは変わらんよ。でも、福岡に戻って気づいたのは、ものには『加減』ってもんがあるってことなんよ。見てみ、こっちはこうやって酒飲んでると楽しそうに絡んでくるおっちゃんがいっぱいおるやろ。それってゆとりがあるからできるんよ。もちろん、成長も大事やけど、ゆとりも大事ってことなんよ」

なるほど、たしかに福岡に来て、まっさきに感じたのは、接する人たちが皆あったかいというところ。仕事に追われて、感じが悪くなってしまっているというような人には出会っていません。

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そして、普通の人が幸せになるのに福岡はいいところだと熱く語る友人に、最後にこんなことを言われました。

「俺には、お前が『東京病』を患っているように見えるっちゃね(笑)」

話をしながらも、仕事の電話をさばいたり、メモをとったり、せわしなく動く僕を見て友人が吐いたセリフです。

もちろん、福岡でも東京と同じハードワークをこなしている人もいると思いますが、僕が「普通」だと思った友人から「普通」に指摘された一言。自分では自覚がなかった分、意外とドキっとさせられました。

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今回のプチ移住では、その『東京病』の正体を明らかにすることを自分のテーマにしてみようと思った次第です。

といいつつも、明日からまたバリバリ働くんですが(笑)