平成23年度に実施した「アジアのリーダー都市ふくおか!プロジェクト」で市の将来の姿について市民の皆さんから寄せられたたくさんの意見を踏まえ、平成24年12月21日の市議会の議決を経て、市は福岡市基本構想・第9次福岡市基本計画を策定しました。市は、この構想や計画に基づき、まちづくりを進めていきます。
基本構想は、福岡市が長期的にめざす都市像を示したもので、福岡市のさまざまな計画や市政運営の基本となるとともに、市民をはじめ、まちづくりに携わる産学官民の多くの主体が共有するものです。 昭和62年以来、約25年ぶりに策定しました。
「住みたい、行きたい、働きたい。アジアの交流拠点都市・福岡」
1 自律した市民が支え合い心豊かに生きる都市
2 自然と共生する持続可能で生活の質の高い都市
3 海に育まれた歴史と文化の魅力が人をひきつける都市
4 活力と存在感に満ちたアジアの拠点都市
基本計画は、基本構想に掲げる都市像の実現に向けた方向性を、まちづくりの目標や施策として総合的・体系的に示した10年間の長期計画です。
現行の基本計画が令和4年度末で計画期間の満了を迎えるため、令和5年度から2年間をかけて次期基本計画の策定に向けて取り組んでいくにあたり、この間、現計画の計画期間を延長するため、総合計画審議会への諮問・答申を経て、令和5年2月の市議会の議決を得たため、計画期間等を変更しました。
・PDFを冊子にしたものは、市役所情報プラザ、各区役所で閲覧できます。
・新しい基本構想、基本計画に関する出前講座も実施しています。詳しくは、出前講座のページをご覧ください。
福岡市は、「人と環境と都市活力の調和が取れたアジアのリーダー都市」をめざすという基本姿勢のもと、
2つの戦略を持ってまちづくりに取り組みます。
基本計画では、基本構想に定める都市像の実現に向けて、都市経営の基本戦略に示す「生活の質の向上」「都市の成長」のもと、8つの分野別目標と市が取り組む51の施策を掲げています。
福岡市基本構想 | 第9次福岡市基本計画の分野別目標(めざす姿)と施策 |
---|---|
1 自律した市民が支え合い心豊かに生きる都市 | 目標1:一人ひとりが心豊かに暮らし、元気に輝いている |
1 ユニバーサルデザインの理念によるまちづくり 2 すべての人の人権が尊重されるまちづくりと男女共同参画の推進 3 一人ひとりが健康で、生涯元気に活躍できる社会づくり 4 心豊かに文化芸術を楽しむまちづくり 5 スポーツ・レクリエーションの振興 6 すべての人が安心して暮らせる福祉の充実 7 子どもが健やかに育ち、安心して生み育てられる社会づくり 8 自ら考え、学び、行動する子ども・若者の育成 | |
目標2:さまざまな支え合いとつながりができている | |
1 支え合いの基盤となる地域コミュニティの活性化 2 公民館などを活用した活動の場づくり 3 支え合いや助け合いによる地域福祉の推進 4 NPO、ボランティア活動の活性化 5 ソーシャルビジネスなど多様な手法やつながりによる社会課題解決の推進 | |
2 自然と共生する持続可能で生活の質の高い都市 | 目標3:安全・安心で良好な生活環境が確保されている |
1 災害に強いまちづくり 2 安全で快適な生活基盤の整備 3 良質な住宅・住環境の形成 4 ルールが守られ、人にやさしい安全なまちづくり 5 犯罪のない安全で住みよいまちづくり 6 安全で良質な水の安定供給 7 日常生活の安全・安心の確保 | |
目標4:人と地球にやさしい、持続可能な都市が構築されている | |
1 地球温暖化対策の推進と自律分散型エネルギー社会の構築 2 循環型社会システムの構築 3 生物多様性の保全とみどりの創出 4 まちと自然が調和した福岡型のコンパクトな都市づくり 5 公共交通を主軸とした総合交通体系の構築 6 ストックの活用による地区の価値や魅力の向上 |
福岡市基本構想 | 第9次福岡市基本計画の分野別目標(めざす姿)と施策 |
---|---|
3 海に育まれた歴史と文化の魅力が人をひきつける都市 | 目標5:磨かれた魅力に、さまざまな人がひきつけられている |
1 観光資源となる魅力の再発見と磨き上げ 2 緑と歴史・文化のにぎわい拠点づくり 3 情報アクセスや回遊性など、来街者にやさしいおもてなし環境づくり 4 交流がビジネスを生むMICE拠点の形成 5 国際スポーツ大会の誘致やプロスポーツの振興 6 国内外への戦略的なプロモーションの推進 | |
目標6:経済活動が活発で、たくさんの働く場が生まれている | |
1 産学官連携による、知識創造型産業の振興 2 成長分野の企業や本社機能の立地の促進 3 地域経済を支える中小企業などの競争力強化 4 農林水産業とその関連ビジネスの振興 5 就労支援の充実 | |
4 活力と存在感に満ちたアジアの拠点都市 | 目標7:創造的活動が活発で、多様な人材が新しい価値を生み出している |
1 新たな価値を生むスタートアップ都市づくり 2 創造的活動の基盤となる文化芸術の振興 3 個人の才能が成長を生む創造産業の振興 4 多様な人が集まり交流する創造的な場所づくり 5 チャレンジする若者や女性が活躍するまちづくり 6 大学や専門学校などの高等教育機関の機能強化 | |
目標8:国際競争力を有し、アジアのモデル都市となっている | |
1 都市の活力を牽引する都心部の機能強化 2 高度な都市機能が集積した活力創造拠点づくり 3 国際的なビジネス交流の促進 4 成長を牽引する物流・人流のゲートウェイづくり 5 グローバル人材の育成と活躍の場づくり 6 アジアの諸都市への国際貢献・国際協力の推進 7 釜山広域市との超広域経済圏の形成 8 アジアをはじめ世界の人にも暮らしやすいまちづくり |
空間構成目標は、市民生活や都市活動の場となる都市空間を、どのように形成し、どのように利用する空間とするかを目標として示したものです。
○めざす姿
・海や山に囲まれた地形的な特徴を生かし、都心部を中心に、まとまりのある空間的にコンパクトな市街地が形成され、都市的魅力と豊かな自然環境が調和し、安全・安心な暮らしのもと、市民が日常的にそれを享受しています。
・福岡市の成長のエンジンである都心部を中心に、都市の成長を推進する活力創造拠点や、市民生活の核となる東部・南部・西部の広域拠点、地域拠点などに、拠点の特性に応じて多様な都市機能が集積し、市民活動の場が提供され、交通基盤のネットワークにより移動の円滑性が確保された「福岡型のコンパクトな都市」が実現しています。
・【空間構成目標】
(1)PDFダウンロード (1,288kbyte)
(2)PDFダウンロード (4,156kbyte)
区のまちづくりの目標は、市民及びさまざまな主体が、地域のまちづくりに取り組むために共有する目標として、行政区ごとにまちづくりの目標を示したものです。