現在位置:福岡市ホームの中の市政全般の中の港湾・アイランドシティの中の博多港の中の環境共生への取組みから脱炭素社会の実現(カーボンニュートラルポート形成)
更新日: 2023年11月9日

脱炭素社会の実現(カーボンニュートラルポート形成)


カーボンニュートラルポートの形成


概要

 国土交通省は、国際物流の結節点・産業拠点となる港湾において、脱炭素化に配慮した港湾機能の高度化、集積する臨海部産業との連携等を通じて、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラルポート」を形成し、脱炭素社会の実現に貢献することとしております。
 福岡市は、「2040年度 温室効果ガス排出量実質ゼロ」をチャレンジ目標に掲げているところであり、博多港においてもカーボンニュートラルポート形成の推進を図り、その実現に貢献していきます。


博多港カーボンニュートラルポート形成計画について

 博多港では、港湾における脱炭素化を促進する「博多港カーボンニュートラルポート形成計画」を令和5年11月に策定し、カーボンニュートラルポート形成の推進を図っております。


博多港カーボンニュートラルポート形成推進協議会について

 博多港では、「博多港カーボンニュートラルポート形成推進協議会」を設置し、港湾における脱炭素化に関する具体的な取組みなどについて検討を進めております。


市有船舶(清掃船)におけるバイオ燃料導入の実証実験について

 博多港のカーボンニュートラルポート形成に向けた取組みの一環として、船舶から排出されるCO2の削減を図るとともに、博多港におけるバイオ燃料の普及促進を目的として、市有船舶(清掃船)においてバイオ燃料導入の実証実験を進めております。

 ・清掃船とは… 水域の環境保全や船舶の安全航行を確保するため、海上に浮遊する木の枝やゴミ等を専用の回収装置を用いて収集する船舶のことです。

 ・バイオ燃料とは… バイオマス(生物資源)を原料とする燃料のことで、化石燃料を代替するカーボンニュートラルな燃料として利用拡大が期待されています。


実証実験を開始しました!

 令和5年10月12日より、バイオ燃料と既存燃料(軽油)を混合した燃料を使用した試験航行を開始しました。


バイオ燃料給油状況

▲バイオ燃料給油状況:左側の青い船が清掃船、右側の緑の船が燃料補給船

 
バイオ燃料の精製前後

▲今回使用するバイオ燃料:受注者がグループ企業等から回収した廃食油を原料に精製したもの。
(左が回収段階の廃食油(植物油)、右が精製したバイオ燃料)


事業者を決定しました

令和5年6月20日より事業者募集を行った結果、以下のとおり事業者を決定しました。
(1)受注者 : 豊田通商株式会社
(2)履行期間 : 令和5年9月14日 から 令和6年3月15日 まで
(3)実証実験内容
 ・バイオ燃料を既存燃料(軽油)と混合し、試験航行を実施
 ・バイオ燃料の使用による船舶への影響の有無等を調査


これまでの取組み(継続中)

世界最高水準のアイランドシティエココンテナターミナルの実現

 世界最高水準のアイランドシティエココンテナターミナルの実現に向けて、国土交通省九州地方整備局、福岡市、博多港ふ頭株式会社が共同して、アイランドシティコンテナターミナルのトランスファークレーンの全面電動化等の技術開発実験を行っており、平成22年7月より稼動を開始し、現在、世界初となる完全電動型トランスファークレーン8基も含めた全22基が全面本格稼動しております。
 トランスファークレーンを電動化することで、従来と比べ、約74%(年間約2,100トン)のCO2の排出が削減されています。


アマモ場づくり

 博多港は自然豊かな博多湾にあり、特に湾奥のエコパークゾーンにおいては「自然と人の共生」を目指して、様々な環境保全創造事業を行っています。この一環として、エコパークゾーン内の御島海域において、海草のアマモによる藻場づくり(アマモ場づくり)を行っています。アマモ場は豊かな生態系を育む場となるだけでなく、CO2の吸収源としても機能しており、地球温暖化を緩和する役割を担っています。