国土交通省は、国際物流の結節点・産業拠点となる港湾において、脱炭素化に配慮した港湾機能の高度化、集積する臨海部産業との連携等を通じて、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラルポート」を形成し、脱炭素社会の実現に貢献することとしております。
福岡市は、「2040年度 温室効果ガス排出量実質ゼロ」をチャレンジ目標に掲げているところであり、博多港においてもカーボンニュートラルポート形成の推進を図り、その実現に貢献していきます。
博多港では、港湾における脱炭素化を促進する「博多港カーボンニュートラルポート形成計画」を令和5年11月に策定し、カーボンニュートラルポート形成の推進を図っております。
博多港では、「博多港カーボンニュートラルポート形成推進協議会」を設置し、港湾における脱炭素化に関する具体的な取組みなどについて検討を進めております。
港湾における脱炭素化に関する補助制度に関する情報を紹介しています。
LNGや水素など低炭素・脱炭素燃料を使用する環境配慮型船舶の普及や博多港への寄港を促進するため、令和6年4月から、環境配慮型船舶に対する入港料の減免を実施しています。
博多港におけるバイオ燃料の普及を促進し、船舶や車両から排出されるCO2の削減を図るため、バイオ燃料導入の実証実験を進めております。
(1)トランスファークレーンの電動化
アイランドシティコンテナターミナルにおいては、軽油を燃料とした従来の機器を電動化方式へ切り替えることにより大幅なCO2削減を実現しています。
平成22年7月より電動型のトランスファークレーンが順次稼働を開始しており、令和6年3月時点で、全26基が稼働しています。
トランスファークレーンを電動化することで、従来と比べ、約74%のCO2の排出が削減されています。
(2)ヤード照明のLED化
ヤード照明のLED化を進めており、令和6年3月時点で、アイランドシティコンテナターミナルでは全10基、香椎パークポートコンテナターミナルでは全10基中5基が完了しています。
博多港は自然豊かな博多湾にあり、特に湾奥のエコパークゾーンにおいては「自然と人の共生」を目指して、様々な環境保全創造事業を行っています。この一環として、エコパークゾーン内の御島海域において、海草のアマモによる藻場づくり(アマモ場づくり)を行っています。アマモ場は豊かな生態系を育む場となるだけでなく、CO2の吸収源としても機能しており、地球温暖化を緩和する役割を担っています。