現在位置:福岡市ホームの中の市政全般の中の港湾・アイランドシティの中の博多港の中の環境共生への取組みからバイオ燃料導入の実証実験について
更新日: 2024年4月19日

バイオ燃料導入の実証実験について

 博多港におけるバイオ燃料の普及を促進し、船舶や車両から排出されるCO2の削減を図るため、バイオ燃料導入の実証実験を進めております。


市有船舶(清掃船)における実証実験 <令和5年度>


実証実験の概要

  • (1)対象船舶 : 福岡市所有 清掃船「第2かもめ」 (総トン数:19トン)
     清掃船とは…水域の環境保全や船舶の安全航行を確保するため、海上に浮遊する木の枝やゴミ等を専用の回収装置を用いて収集する船舶のことです。
  • (2)履行期間 : 令和5年9月14日 から 令和6年3月15日 まで
  • (3)受注者 : 豊田通商株式会社
  • (4)実証実験内容
     ・バイオ燃料を既存燃料である軽油と混合し、試験航行を実施
     ・バイオ燃料の使用による船舶への影響の有無等を調査
     バイオ燃料とは… バイオマス(生物資源)を原料とする燃料のことで、化石燃料を代替するカーボンニュートラルな燃料として利用拡大が期待されています。
  • (5)使用したバイオ燃料、混合割合
     脂肪酸メチルエステル(FAME) 、 約25%混合

実証実験の結果

  • 既存燃料(軽油)による運航と比較し、出力や操作性、燃料消費量に差異は認められず、既存の設備のままバイオ燃料の使用が可能であることが確認できました。
  • 試験航行後にエンジンを分解し、内部の部品等を調査した結果、汚損具合や機関内部への堆積物等についても、既存燃料使用時と比較し、差異は認められませんでした。


実証実験の様子



  バイオ燃料給油状況  

▲バイオ燃料給油状況:左側の青い船が清掃船、右側の緑の船が燃料補給船

  バイオ燃料の精製前後

▲実証実験で使用したバイオ燃料:受注者がグループ企業等から回収した廃食油を原料に精製したもの。
(左が回収段階の廃食油(植物油)、右が精製したバイオ燃料)