

市長
おはようございます。お願いします。
記者
今月の幹事社のKBCテレビ、成井と申します。
それでは、会見を始めます。よろしくお願いします。
市長
はい。よく噛(か)むことで、将来の要介護状態を予防しようという、新しいプロジェクト「噛む活FUKUOKA」がスタートをいたします。【フリップ】
要介護状態という話と噛むっていう話が、どう関連があるのかな、と思うかもしれませんけど、実は口の中の健康は、実は口だけではなくて、体全体の健康に大きく影響があるんです。
というのもですね、福岡市では市民の健康増進、そして健康寿命を延ばすために、どういうことが将来の要介護ですとか、こういう状態と関連があるのかなということを調べるために、市が持っている医療・介護・健診のビッグデータ、これをですね、九州大学と連携をして分析を進めてきたわけです。
その中で65歳以上の方で、要介護認定がない市民およそ4万人を対象にした調査の結果、これ実は、咀嚼(そしゃく)力が低下をしているという人は、近い将来、要介護状態になるリスクが高いということが分かったわけですね。最近では、柔らかい食べ物も多くなってきておりますし、そうした食事ばかりでは、噛む力、回数、時間が減って、咀嚼力というのが低下をしてしまうんですね。よく噛むということを意識をすることが大事だということで、今回、この噛む活のプロジェクトが始まるということでございますけども。
これまでも20以上のですね、国内外の論文結果をまとめた調査結果では、よく噛んでゆっくり食べる人と比べてですね、よく噛まずに、いわゆる早食いをしてしまう人では、2.15倍、肥満になりやすいことも報告をされておりますし、「噛む活」当然しっかりと咀嚼をしていくということで、歯周病を予防できたりとかですね。それが全体のバランスに関わってきたり、またバランスが崩れると、やっぱり転倒リスクが大きい。転倒して骨折をすることをきっかけに、もう入院、寝たきりになってしまうとかですね。
入院して、やっぱり寝たきりになると、全体の筋力が落ちてしまってということがありますので、そうしたことで、こうした噛む、咀嚼、そして口の中というところに、注目をするためのプロジェクトが、今回のプロジェクトで、専門的な知見を持つ福岡市の歯科医師さんと噛むことについて、長年、研究をされてきたロッテさんと連携協定を結んで、一緒に取り組むことになりました。
まずは、来月の1日、キックオフイベントを開催をいたしまして、この日を皮切りとして、ロッテさんの協力を得て、市内各所でオリジナルのガムを100万個配布をいたします。
このガムはですね、噛むことで得られる効果が書かれたカードがランダムに入っておりまして、1枚付いてまいります。くじ引きのようにですね、楽しみながら、噛むことの大切さを知っていただけるということになっております。
また、歯科医師会の協力のもとでですね、市内の歯科医院で、噛む力チェックということも行います。噛む力チェックですね。こちらは、噛むと色が変わるというガムがありまして、自分の噛む力を確認できて、その場で歯科医師の先生から、適切なアドバイスを受けることもできるというものでございます。
いずれにしても、これから長く続く人生の中で、噛むということが非常に大事だ。口の中をケアしたりとかですね、清潔に保っていくということが、実は考えてもいなかった将来の要介護だとか、健康にも非常に大きく結びついていくことを知っていただくきっかけに、このプロジェクトがなればいいなということが狙いでございます。
ということで、今日はですね、福岡市歯科医師会の吉兼会長、それから、株式会社ロッテの中村九州統括支店長にもお越しをいただいておりますので、一言ずつお願いをしたいと思います。
では、吉兼さん、中村さん、よろしくお願いします。
吉兼会長(福岡市歯科医師会)
福岡市歯科医師会会長の吉兼と申します。よろしくお願いいたします。
まず、今回のプロジェクトに関しまして、咀嚼とは、お口の中で食べ物をしっかりとかみ砕き、唾液と混ぜ合わせて、飲み込みやすい塊にすることを咀嚼といいます。この咀嚼能力を向上させるためには、よく噛むことというのが大切になってきますけれども、噛むという行為は、全身の健康に多くの影響を及ぼします。
まず、よく噛むことによって唾液の分泌を促し、この唾液の作用によって口腔(こうくう)内が清潔に保たれ、食べ物の消化を助け、免疫作用を高めます。また、噛むという行為は、お口の周りのさまざまな筋肉が複雑に連動して成り立っているため、よく噛んで筋肉を動かすことによって、血流が良くなり、脳の活性化につながり、お子様たちにとっては、歯や顎などの健全な発達につながります。ほかにも肥満予防やストレス軽減など、さまざまな効果がありますので、今回の噛む活FUKUOKAを機会に、福岡市民の皆様には、よく噛むことの大切さを改めて認識していただきたいと思います。
噛む活FUKUOKAにおいて、歯科医院では、咀嚼能力のチェックを行います。ロッテさんのキシリトール咀嚼チェックガムという、噛むと色が変化するガムを用いて、咀嚼能力を測定し、その判定結果によって、噛み方、食べ方や、どういった食品を食べるのが良いかなどの保健指導を行います。また、お口の中の問題があって、よく噛むことができていない方に対しては、歯科治療の必要性もご説明するようにいたしております。
我々、歯科医師は、今回の噛む活FUKUOKAが、多くの市民の皆様が健康で充実した生活を送っていただくきっかけになることを望んでいます。今後、福岡市のホームページに実施医療機関が掲載される予定ですので、この機会にぜひ足を運んでいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
市長
ありがとうございます。じゃあ、中村さん、お願いいたします。
中村九州統括支店長(株式会社ロッテ)
皆様、はじめまして、ロッテの中村と申します。
今回ですね、福岡市様、福岡市歯科医師会様と福岡市民の皆様の咀嚼力向上に関する事業を推進するため、連携協定を締結させていただきました。福岡市様とは、2022年より「オーラルケア28プロジェクト」にて、咀嚼力アップ事業を参画というところをさせていただきまして、以降、福岡100PARTNERS企業としても登録させていただいております。多大なご縁を感じているというところです。誠にありがとうございます。
ロッテに関しましては、1948年の創業以来ですね、チューインガムの製造・販売を行っており、現在、国内シェアは約65%というところになっております。
皆様へチューインガムの価値である噛むことの効果を還元すべく、さまざまな活動を展開していきたいと考えております。
この度、先ほどありましたように、福岡市様では噛む活の特別パッケージのガムをですね、100万個ほど生産させていただきました。活動にご貢献させていただきたいと思っております。
また、虫歯の原因にならない、天然の甘味料であるキシリトールに関しましては、1997年に日本で食品添加物として認可されて以来、ガムが虫歯になりやすいというイメージを刷新するとともに、ガムやタブレット、ラムネを用いた虫歯予防を中心とした歯科に関する啓発活動に取り組んでおります。
2004年より、噛む力を1分間で簡便に色で評価することができる咀嚼チェックガムを提供しております。本日は、お手元にご用意しておりますので、ぜひお試しいただけたらなと思っております。
なお、福岡市における噛む活におきましても、歯科医院を中心に、ご自身の噛む力について気づいていただく活動を展開予定というところになっております。
最後になりますが、10月21日にリリースさせていただきましたが、最近の実証事業のデータから、ガムを活用した口腔健康プログラムの高齢者への介護費抑制効果というところを算出させていただきまして、年間で約1.2兆円の可能性のほうが試算することができました。
ロッテでは、創業100周年に向けて、「ロッテミライチャレンジ2048」を掲げ、噛むことによる健康増進が当たり前の社会を実現するように邁進(まいしん)してまいります。これまで蓄積したノウハウを活かして、福岡市民の皆様の歯と口の健康に貢献したく思います。
また、ホークス、このたび日本シリーズ、おめでとうございます。弊社もですね、パ・リーグの球団を持っておりまして、来年もですね、ホークス様の勝利に貢献していきたいと思っております(笑)。
市長
それ、問題発言になりますよ(笑)。あとで切り取られないように。
中村九州統括支店長(株式会社ロッテ)
以上でございます。ありがとうございます。
市長
ありがとうございます。
では、せっかく専門のお二人いらっしゃるんで、そちらのご質問から先に受けて、全体の話を私が受けますんで、よかったらどうぞ。
記者
はい、幹事社のKBCテレビでございます。今日はありがとうございます。
それでは、私から、こうやって自治体と連携を結んで、この噛むプロジェクトという、実例というのは結構あるものなのか、それとも、意外と珍しいものなのか、この辺はいかがでしょうか。
中村九州統括支店長(株式会社ロッテ)
ロッテとしましては、今、約20件ですね。県及び市のほうと締結、結ばせていただきまして、さまざまな活動をさせていただいております。
今回の100万個配布みたいなかたちの大々的なものは、福岡市様が初めてというところです。
記者
20自治体でよろしいですか。20?
中村九州統括支店長(株式会社ロッテ)
20自治体です。はい。
記者
はい、ありがとうございます。そのほか、各社、いらっしゃいますでしょうか。
記者
お世話になります。読売新聞の原と申します。
会長にまずお伺いしたいんですけれども、「噛む活」噛む力というのは、最近よく聞くワードかと思うんですけれども、最近のですね、その噛む力というのは、現状どうなんでしょうか。実際、弱まっているとか。先ほど市長からも少しありましたけど、柔らかいものも増えているんで、現代人にとって、どういう状況があるのかというのを、ちょっと簡単にお伺いしてもよろしいでしょうか。
吉兼会長(福岡市歯科医師会)
今、正確なデータ的なものは、ちょっと把握しておりませんけれども、先ほどおっしゃられたように柔らかいものが増えているということと、やっぱり今の子どもたち、やっぱりよく噛まずにご飯が食べられてしまうので、顎の発達が少し弱いかなという感じがします。いわゆる小顔で、見た目はいいんですけれども、その分、歯が並ぶスペースがなくなって、ちょっと歯並びが入り組んできたりという問題もありますので、やはりしっかり噛んで、歯と顎がしっかり成長していくということが大切かと思っております。
記者
ありがとうございます。
市長
よろしいですか。私も含めてでも大丈夫です。もしあれば。
記者
すみません。じゃあ、私から、100万個配布するとおっしゃいましたけれども、この各小学校だったり、飲食店だったり、薬局だったり、大体何ヵ所ぐらいというのは、今、決まっていますでしょうか。
中村九州統括支店長(株式会社ロッテ)
分かりますか。すみません。
事務局(株式会社ロッテ)
現在ですね、配布場所に関しましては、今、福岡市の口腔保健支援センターの方々と調整中でございまして、ただ、市内の中で、皆様に噛むことに気付いていただけるツールとして、今回、特別パッケージを配布させていただくという流れでございますので、皆様、ご期待いただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
市長
いくつか決まってないの、例えば?
事務局(保健医療局口腔保健支援センター)
決まっているものもあるんですけれども、今後できるもの、いろんなところに広げていきたいと思っておりますので、正確な数は決定しておりません。
市長
例えば、ほら、どこどこなど市内各所でという記事にしたいんだと。
記者
そうですね。例えば、学校や歯科医院、オフィスなど1,000ヵ所以上で配布予定みたいなのを。
事務局(保健医療局口腔保健支援センター)
なるほど。
市長
いくつか事例があると、例えば、イオンとかどこどことかね。
事務局(保健医療局口腔保健支援センター)
例えば、歯科医師会さんのご協力だと、大体これから調整ですけれども、大体200前後というふうに。
市長
場所は?
事務局(保健医療局口腔保健支援センター)
歯科医院ですね。
記者
歯医者さんが200ぐらいは、今、決まっている?
事務局(保健医療局口腔保健支援センター)
はい、はい。それと小中学校については、校長会に申入れをしておりまして、大体市内全域の小中学校で、動画を見せる、またはガムを配る、カードを配る、どれかを選んで実施していただくようなかたちで調整中でございます。
それから、薬局についても、今、調整中でございますけれども、現在、介護予防にご協力いただいている薬局さんなどで取り組んでいただくこととなっておりまして、これもちょっと数については現在調整中でございます。
記者
ありがとうございます。
そのほか、噛む活FUKUOKAについてご質問ございます方、いらっしゃいますでしょうか。
市長
はい。
記者
テレQの松井と申します。
近所の歯医者さんで自分の噛む力を測定できるというのは、これも市内、どれぐらいの数の歯医者さんができるんでしょうか。
吉兼会長(福岡市歯科医師会)
はい。
記者
はい、お願いいたします。
吉兼会長(福岡市歯科医師会)
歯科医師会におきまして、登録医、協力医を募りまして、そこが実施医療機関となって行っていくわけですけれども、現在、福岡市歯科医師会では850医療機関ありますので、ここからできるだけ多くの会員の先生方にご登録いただきたいと思っておりますが、まだ今日の記者会見が終わってからアナウンスをする予定としていますので、今から募るようになりますが、先ほどの200件ではなく、もっとたくさんの医療機関に登録していただくように働きかけをしたいと思っております。
記者
ありがとうございます。
市長
よろしいですか。
記者
そのほか。はい、原さん。
記者
すみません。今回のオリジナルガムの配布の中に入っているカードの件で、これ、どういった仕組みというか、すみません、簡単にご説明お願いします。
中村九州統括支店長(株式会社ロッテ)
はい、こちらのカードに。そうですね、こちらになります。
記者
これ自体は10種類。
中村九州統括支店長(株式会社ロッテ)
はい。作っております。
市長
ちょっと見せていただいていいですか。まさにこう、なんていうの、トレーディングカードのようにですね、その各カード10種類あるんですが、うち一つは、「口の守護騎士」というキャラクターが描いていて、「口の機能維持、あなたの仲間は口の守護騎士団」ということで、面白く、子どもたちでも見ながら、口の中の豆知識がいろいろと得られるような、そういうカードがついてくる。10種類ランダムに入っているということのようですね。
中村九州統括支店長(株式会社ロッテ)
ありがとうございます。そのとおりです。
事務局(保健医療局口腔保健支援センター)
追加でございますが、裏にあります、QRコードを読んでいただくと、特設サイトに飛んで、いろんな情報、歯に関するいろんな情報が確認できるようになっております。また、ほかのカードどんなものがあるかというのも、見れるようになっております。
記者
やっぱり対象というか、カードを入れるというのは、やっぱり低学年というか。
中村九州統括支店長(株式会社ロッテ)
そうですね。
記者
お子様にちょっと関心を持っていただくという狙いがあるんでしょうか。
中村九州統括支店長(株式会社ロッテ)
今、お子様がどうしても、先ほどありましたように、咀嚼力が弱くなっているというところですとか。あと、「お口ポカン」といいまして、口が常に開いた状態になっているお子様が多い。こちらに関しては、どうしても鼻呼吸ではなく口呼吸というところで、体によくないよというところも含めて、お子様にはぜひ噛む力をというところをしっかりやってほしいなというところで、今回、お子様対象にさせていただいています。
記者
分かりました。ありがとうございます。
事務局(株式会社ロッテ)
すみません、カードに関して追加なんですけれども、こちら、今、10種類というかたちでご紹介させていただきましたけど、こちらに関しましては、福岡市の口腔保健支援センターの先生方とですね、ロッテでエビデンスベースで、すべてカードの文言を作成させていただいております。
実は、この10種類のカードに書いている、噛むことの効用に関しましては、すべて研究結果に基づいた正確なものというかたちでお見知りおきいただければなと思います。ただ、皆様に分かりやすいかたちで文言を、噛み砕いたかたちで噛む活ということですので、書かせていただきましたので、ランダムに当たられた方、ぜひ大切にお持ちいただければ幸いかなと思います。よろしくお願いします。
記者
ありがとうございます。
記者
西日本新聞の長田と申します。よろしくお願いします。
ちょっと細かい点で恐縮なんですけど、オリジナルガムの配布が11月1日から始まって、歯科医院でのチェックが11月25日からなんですけど、ガムの配布はもう100万個に達したら終了ということですよね。
中村九州統括支店長(株式会社ロッテ)
随時、一遍に100万個というわけではないので、1ヵ所につき何万というかたちを決めさせていただいて、随時、適宜場所を変えながらというかたちでやらせていただきます。
記者
ありがとうございます。
歯科医院でのチェックなんですけど、なんか、いつまでできるとかというのは決まっているんですか。それとも今後、この市の取り組みが継続する限りはやられるんですか。
中村九州統括支店長(株式会社ロッテ)
一応、これから今日の記者会見をもって、福岡市の歯医者の皆様にご協力いただける歯医者はないかというところを募らせていただいて、期間は特に決めていないです。はい。この噛む活が続く限りは、いろいろ我々もご提供させていただきたいと思っています。
記者
ありがとうございます。
最後に、この咀嚼力のチェックを歯科医院でして、その先生方からフィードバックみたいなのがあると思うんですけれども、その際のデータみたいのをさらに集約して、今後の活動とかに活かされていくとかっていうお考えはありますか。
吉兼会長(福岡市歯科医師会)
はい。歯科医院から歯科医師会のほうにデータを送っていただいて、それを収集して、今後に活かす予定にしております。
補足ですけれども、先ほどお子さんのお話、咀嚼チェックガムの評価シートというのは、大人用と子ども用で分けて、分かりやすくつくり分けておりますので、そのあたりも安心してお越しいただけるといいと思います。
記者
分かりました。
記者
はい、そのほか。すみません、私からなんですけども、例えば、ちょっと一般の人に分かりやすいように、例えばよく聞く、ご飯を食べるときは何回以上噛みましょうとか、そういうのがあると思うんですけど、その辺って今どうなっているんですかね。提唱されているのは。
吉兼会長(福岡市歯科医師会)
はい、よく、30回嚙みましょうとかっていうのを言うんですけれども、一時、あまり言い過ぎて、それにこだわりすぎて、ちょっと噛むことが億劫(おっくう)になったりとかいうのがありましたので、もう基本的には、本当は推奨しているのは、ご家族で食卓を囲んでいただいて、ゆっくりと時間をかけて、しっかりと噛んでいただくということを、推奨というか、お話をするようにしております。
中村九州統括支店長(株式会社ロッテ)
一応、ガムは5分噛むと450回咀嚼できます。
記者
なるほど。じゃあ、そのガムも5分ぐらい噛むのが歯にはいい、なんか顎にはいいですよみたいな、なんか…。
中村九州統括支店長(株式会社ロッテ)
そうですね、5分以上噛んでくださいと、ちょっと言えないんですけども、はい。
記者
なるほど。
中村九州統括支店長(株式会社ロッテ)
はい、5分ぐらい噛んでいただくことは、推奨というかたちになります。
市長
味はどれぐらい続くんですか。
中村九州統括支店長(株式会社ロッテ)
そうですね、まあ、ガムによって全然違いまして、それも噛み方によって変わるので、まあ、大体5分は、弊社のキシリトールガムならもつかなと、はい。
記者
すみません。ちょっとテレビ的で恐縮なんですけど、市長に配布用のガム、手に取っていただくこと、はい。
市長
カード出したのね。
中村九州統括支店長(株式会社ロッテ)
入れましょうか。
市長
でもでも、たぶん光っちゃうから、逆にこれでいいと思います。
記者
中身は何個入り?
市長
これが一つにつき、何個入っているんですかね。
事務局(保健医療局口腔保健支援センター)
2粒ですね。
市長
二つ、これ二つ?
事務局(保健医療局口腔保健支援センター)
はい。
市長
2粒、これ2粒入っているということです。しゃべっている感じで、ちょっと、ですけども。
記者
ありがとうございます。助かります。
市長
で、これ、このカードが、こう入っているということになります。
で、このカードの中には、エビデンスに基づいた豆知識というものが書かれておりますので、これをぜひ見ていただきたいということになります。
配布場所については、随時ですけども、ご近所の歯医者さん等々で配布をしていますんでということで、これぐらいでよろしいでしょうか。
記者
ありがとうございます。
市長
オッケーです。はい。
記者
せっかくなんで、お三方で並んでいただいて。
記者
これは終わったあとに。
事務局
会見終了後に予定しております。
市長
じゃ、また。
中村九州統括支店長(株式会社ロッテ)
ありがとうございます。
市長
はい、ありがとうございました。
記者
よろしければこちらで、噛む活FUKUOKAの分はですね、以上にしたいと思います。
市長
はい、ありがとうございました。
ちなみにですね、全体像でいくと、ほら、今、当然、少子高齢になっていて、健康寿命を延ばさなきゃいけないじゃないですか。健康寿命を延ばすっていっても、結局こう、エビデンスないかたちで、例えばウォーキング大会しましょうみたいな、ふわっと、健康になんかいいんだろうけどみたいな、ふわふわしたものが多かったんで、何らかちゃんとエビデンスに基づくかたちでやりましょうということで、そもそもいろんな取り組みをしてきた中のこれは一つなんですけど。
要介護とか、要支援にならないためにですね、九州大学と一緒になって、福岡市の要介護でも要支援でもない方、1万3,000人の方を追跡をしてですね、その後、どういう方が要介護・要支援になっていくんだろうと、1万3,000人の市民を調べた結果で、例えば、歩行速度というのもすごく関係があるということが分かったんですね。
それで、今の博多駅前、博多駅から、ちょうど大博通りを、マリンメッセまで向かうほうですね。そこは今、歩いて楽しい歩道づくりということで、フットプリントだとか、ベンチを、ユニークなベンチをいろいろ置いたりということで、歩きたくなる「Nudge(ナッジ)」といいますけどもね。なんか罰則で何かをやらせるじゃなくて、歩きたくなるっていうようなものの取り組みをしているようなことが、これが歩行の一つのチャレンジであったりだとか、そういう、いろいろこう、そのときに出たいくつかのデータを基に取り組んでいたり。
今回のやつは、逆に要介護の方を調べたときに、非常にやっぱり咀嚼力というのが関係あるんだというようなことから、この噛む活もしているということで、すべては大きく「福岡100」というですね、人生100年時代で、いかに健康寿命を延ばしていくか。そして、健康寿命を延ばしていくために、要介護・要支援にならないためにどうしたらいいのかっていうことをベースにして、いろんな取り組みをしているうちの、今日はその一つという、そういう位置づけですということを補足させていただきます。
記者
どうもありがとうございます。
それでは、続きまして、発表案件以外の質問に移りたいと思います。
じゃあ、まずは、私からなんですけども、昨日、首班指名でですね、高市早苗さんが新総理に選出されましたけれども、率直な市長としての受け止めと、あとは、こと福岡市に関して、今後、新政権にですね、どういうことを求めるかをお聞かせいただけますでしょうか。
市長
なんか、こうワクワクする内閣ができましたよね。やっぱりやりたいことが明確。だから、やっぱり、とにかく高市さん、せっかくなったんですから、どんどんやりたい政策を実行していただきたいなと思います。
やっぱり、どうしても国のトップになる、総理大臣になるにあたっては、やっぱりプロセスというのが直接民主制ではないので、どうしても、やはり市民から国民から直で選ばれるというかたちではないですよね。
そういう中で、やっぱりいろんな配慮が必要で、これまでのやっぱり総理大臣もなかなか自分がやりたかったことっていうのが、本当に総理になったときに、なかなかこう、言っていたことと実際のできたことというのが、ギャップがあったんじゃないかなと。それはそれぞれの総理も、やっぱり不本意で終わった方も多いのかなと見ますんでね。
ただ、その点、やっぱり高市さんというのは、非常にやりたいことも明確ですから、そこのところをやっぱり、もうとにかくどんどんやってみる、トライ・アンド・エラー。これまではやっぱりこう、不安ばかりが先行して、結局やらないままに、議論だけして終わってしまうということが多かったので、ご本人も、今回決断と前進でしたっけ、前進と決断、どっちか忘れましたけど、決断と前進の内閣とおっしゃっているんで、ぜひいろんな決断をスピーディにして、実行してみる。それが不具合だなということがあれば、また変えればいいわけですから、ただ、やっぱり動かないというのが一番よくないんでね。せっかくやっぱり総理になったんで、ぜひやりたいことをどんどん、まずはやってみるということで、政策を実現してほしいなと思います。
記者
ありがとうございます。
そのほかの各社さん、いかがでしょうか。
市長
はい、どうぞ。
記者
すみません。読売新聞の後藤です。
アイランドシティが今年、まちびらきから20年を迎えました。今週末には式典も予定されていると思うんですけれども、改めて、この20年を振り返って、どのようにお考えになられるか。今の所感とですね。
あと、どんどん開発もまだ進んでいますし、人口も増えて、交通の課題等もちょっと出てきたのかなと思うんですけれども、今後の展望や何かお考えがあれば、お聞かせください。
市長
はい。アイランドシティ20年、本当に、今こうやってたくさんの方がお住まいになって、そして、あそこをふるさととして生まれてきて、大きく育っている子どもたちもいるんだと思うと、非常に感慨深いものがございます。
私自身も20年のうちの15年間、市長でした。特に、私の一番最初の1期目の選挙のときは、このアイランドシティ、これが人工島問題と言われ方をしていて、これをどうするんだというところが、選挙の争点だったわけですね。
私としては「過去を活かす、未来を変える」というテーマで、これまでのスキームから変えてですね、立地交付金ということを入れることによって、しっかり競争性のある価格にする。そして早く、土地を売却をし、そこに新しい雇用が生まれたり、人が暮らしたりっていう中で、ほかのかたちで税を動かしていったり、まちを活性していくというほうがいいんじゃないかと。
なんといっても飛行機で着陸するときに、ちょうどアイランドシティが見えていたときに、あそこが空き地の状態になっているのが本当に嫌で、早くここを賑(にぎ)やかにしたいなっていう思いで、私も飛行機の着陸のときはよく見ていたので。
そういう意味で、立地交付金を入れて、そして企業が集積を始め、そしてコンセプトとして、CO2ゼロ街区ということで、非常に先進的にですね、あのエリア、電柱がなくて、そして、CO2排出のコントロールも全体として、エリアとして行っていくというような先進的な取り組みも行う中で、本当に緑豊かな素敵な住宅街になったと思います。
そして、当時、よく言われていた「人工島」という言い方も、今、「アイランドシティ照葉」というかたちで、本当に皆さん呼ぶようになって、本当にこれはよかったなって思います。
人口が増えてきて、やはり交通の問題ということも含めて、いろいろ当然、人口が多くなってくれば、新しいニーズというのも生まれるわけです。そこで、例えば新しく消防の出張所、これから整備をしていったりですね。それから、都市高速道路については、これも私の1期目の最初からの公約だったんですけど、これも完成して、ずいぶん便利になりました。
あとは、バスもずいぶん増便をしていただいておりますが、今後も引き続きバスを増やしていってですね、交通の利便というところもニーズがしっかり満たされるようにということで、西鉄とまた協力連携もしていければと思っています。
記者
ありがとうございます。
記者
はい、そのほかの方、いかがでしょうか。
記者
すみません。
記者
はい、お願いします。
記者
関連してなんですけれども、市長、1期目のとき、アイランドシティ、いろいろあったと思うんですけれども、あの当時、お荷物と言われていた時代ですけれども、あの当時、こういうまちづくり、素敵なまちづくりになるというのは想像されていましたでしょうか。
市長
はい。もうやっぱり、まちができるというイメージはあったんですが、具体的な絵として、今のようなかたちのですね、非常に緑豊かで、本当に子どもたちの声が響く、こういうまちになる具体的なイメージというのは、今のほうが当時の想像を超えて、素敵なまちになったと思っています。
記者
ありがとうございます。
記者
はい、お願いします。
市長
はい、どうぞ。
記者
毎日新聞の池田と申します。
副首都構想についてお伺いしたいんですが、高市さんが維新と連立を組みまして、維新が副首都構想を条件として挙げているんですけれども、吉村代表が、福岡も副首都構想の一例に挙げているのが、発言もあったんですけれども、副首都構想について、市長がお考えあればお願いいたします。
市長
まず、副首都というものが、どういうことを指しているのか。そして、どういう、まあまあ、定義ですね。そこが明確になってくることが、まず大事なのかなと思います。
別の言い方でですね、例えば首都のバックアップ機能という言い方もあります。首都のバックアップ機能という言い方であれば、これは福岡はまさに適地だと私も思っています。それは南海トラフを想定したときに、同時被災のリスクが最も少ない大都市といえば、これは日本海側の福岡市だと思っておりますし、交通の便も含めてですね、非常にそれは首都のバックアップ機能という点でいくと、BCPの観点からは、福岡は非常に適地だと思っています。
ただ一方で、例えば、副首都というものの定義がですね、じゃあ、例えば省庁を持ってくるとか、ハードの整備が追加でたくさん必要なものなのかとか。もしくは、いわゆる都構想のように、市町村というものを集約したり、なくしたり、もしくはしながら、いわゆる、そのなんていうか、統治構造のあり方自体を変えていくことまでセットになっているのかとか。その要件自体がどうなるのかということを、しっかり見極めたいと思っております。
吉村さんからは、一応、名前出したんでっていう連絡は来ましたけど、当時来ましたけど、まずは、そうした要件を見てからですけれども、首都圏のそのバックアップ、BCPの観点という点でいけば、福岡市は非常に適した場所だと思っています。
記者
ありがとうございます。
記者
すみません、関連して、同じく、国会議員の定数削減についても話題になっているかと思いますが、市長に何かお考えがあれば、お聞かせください。
市長
もちろん、メリット・デメリットということは、両方から言われて、ということであります。ただ、やっぱり大事なのは、とにかく今、高市さんが、新総裁がですね、せっかく選ばれたわけですから、やりたいっていうことをどんどん実行していくと。とにかく、メリット・デメリット、これは今の話、定数の話だけではなくて、すべてにおいてですね、やっぱり議論、議論、議論で、結局、何も動かない、進まない。だから、結局、本当のところのメリットもデメリットも分からないということが多かったと思うんですね。
たぶん、例えば積極財政。そうすると、国内の経済は非常に活性化をする。でも一方で、円安がもしもっと進んでしまうと、物価がより高くなってしまうんじゃないかとかですね。でも、こういうことも想像ばっかりして、結局、何もしないっていうのが一番よくないと思うんですね。
だから、せっかく総裁が誕生したばかりですから、すべての政策において、これやってみたいっていうことをやってみて、デメリットがあったら、トライ・アンド・エラーでしっかり、そのデメリットが少しでも補完されるようなかたちで、新しいチャレンジもしていくということで、やっぱり動きのある新しい内閣を期待をしますし、きっと高市さんだったら、できるんじゃないかなと思います。
記者
ありがとうございます。
市長
はい。
記者
すみません、朝日新聞、鳥尾と申します。
今のに関連して、伺えればと思います。市長が先ほどから、高市さんのやりたいことを実行していってほしいということがありました。
政策としてですね、福岡市、地方自治体の立場から、こういった政策を実行していってほしい。あるいは今後、福岡市として、こういったことは要望していけたらなというところが、もしあれば伺えればと思います。
市長
これまでの政権でもいろいろ思うことを言ってきたんですけど、そんなになんていうか、過去のことはいいとして、いずれにしてもですね、もうできることからでいいので、とにかくどんどん動かしてほしいというのが、もう一番の期待です。
これは、国政のマターであろうと、地方のことであろうと、もうとにかくできるところから、どんどん、どんどん、議論も大事だけども、本当に相当いろんなことを議論してきて、日本ってこれだけ社会が変わって、ね、そして、iPhoneの機能だって、どんどんこんなに変わってというふうに、もう技術も社会も価値観もいろんなものが変わってきているという中で、そんな中でやっぱり国だけがずっと議論、膠着(こうちゃく)して動かないというのは、やっぱり日本にとっていいことではないんじゃないかと思いますので。
もちろん、全てのことの結果がよかったってならないかもしれない。でも、そしたら、それは修正すればいい。とにかく新しい内閣の中で、せっかく新しい女性として、ただ、彼女の場合、女性だからではなくて、本当に高市さんという方が本当にやりたい政策ということがしっかりある方で、芯があったからだとは思うんですけれども、せっかく新しいね、総理が誕生したんで、もうとにかく地方、国にかかわらず、やりたい政策をどんどん実行していく、前進していく内閣になってほしいと、本当に期待しています。
記者
ありがとうございます。
記者
はい、そのほかいかがでしょうか。はい、大丈夫でしょうかね。
はい、それでは、今回の会見は以上としています。
市長
はい、どうもありがとうございました。
記者
ありがとうございました。
※発言・質疑内容について、できるだけ忠実に作成しております。