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更新日:2025年6月21日

市長会見|市長のオフィス

6月19日市長会見

発表内容

  • 「中小企業奨学金返還支援事業補助金」7月1日から申請受付を開始します!(経済観光文化局経営支援課) ※配布資料(PDF:1,188KB)
  • 福岡市内の事業者からの中学生・高校生向けの教育プログラムを募集します!(総務企画局企画調整部) ※配布資料(PDF:815KB)

 

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発言・質疑要旨

「中小企業奨学金返還支援事業補助金」7月1日から申請受付を開始します!(経済観光文化局経営支援課)

 

市長
 おはようございます。よろしくお願いします。お待たせしました。

 

記者
 では、発表案件についてお願いします。

 

市長
 はい、では。福岡市では中小企業、そして福岡で働く若者を支援するため、中小企業が奨学金を支援するときに、そこに補助をする制度をスタートいたします。【フリップ
 現在、企業の人手不足などが深刻化をしていく中でですね、人材の確保、それから若手人材の定着の手段の一つとして、従業員ですね、これ奨学金を支援しようという、こういう制度を、支援する企業というのが増えてきているわけですけども、物価高の影響もありますし、経営的な環境は厳しくて、なかなか人材に対してのコストをかけられないみたいな企業も多いと思うんですよね。
そこで、福岡市は、今年度から新たな取り組みとして、中小企業向けの奨学金返還支援事業をスタートしたいというのが、今回の発表の内容でございます。
 具体的な支援の内容なんですけども、人材の確保や定着を目的として、従業員の奨学金の返還を支援するという、そういった地場企業、中小企業に対してですね、奨学金返還支援額の2分の1、これは一企業に対しては、年間で最大50万円を市が補助をするというものでございます。
 企業側にとっても、これは採用活動における他社との差別化、それから現在、働いている従業員の定着につながりますし、また、今、大学生に2人に1人が奨学金を使っているというような状況もあって、最初から格差というかですね、給料の中から奨学金がずっと取られていくわけですから、なかなかやっぱり物価高もありますし、若者も大変だろうということで、これを支援する意味合いも非常に大きくあるということでございます。
 これは特設サイト「ふくおか奨学金返還サポート」を公開をしようと思っておりまして、オンラインで補助金の申請を受け付けるほか、奨学金返還支援制度導入のメリット、それから人材確保に役立つ情報なども発信をしていきたいと思いますので、ぜひ人材確保に悩む中小企業の皆さんは、ぜひご覧いただいて活用いただければと思っています。
 特設サイトは今日から、補助金の申請受付は7月1日からスタートをいたします。福岡市が従業員の奨学金の返還を支援する中小企業を応援することによって、企業の選ばれる力、さらに高まることを期待をするものでございます。これが1件目です。

 

福岡市内の事業者からの中学生・高校生向けの教育プログラムを募集します!(総務企画局企画調整部)

 

市長

 じゃあ、2件目いきますね。福岡市では、中高生が将来を考えるきっかけにするために、企業や大学などが提供する、いわゆる職業体験のような、こういうプログラムをですね、授業で活用できるようにしようという取り組みをスタートいたします。【フリップ
 今年度「福岡市マスタープラン」新しくなってスタートしているのは、ご承知のことと思いますけども、その策定にあたってはですね、特に子どもとか若者にたくさんの意見を聞いたわけでございます。その中で、将来に対する不安ですとか、もしくは若者のチャレンジを応援してほしいとか、こういうような声もたくさんありまして、これをもとに今年度から新たに取り組みをスタートするものでございます。
 具体的には、企業の皆さんから提供いただいた職業体験などのプログラム、これをウェブ上で公開をして、その中から福岡市内の中学校・高校がですね、ニーズに応じてプログラムを選んで、授業などで活用できるようにするというのが、今回のプログラムでございます。
 これによって中高生が視野を広げて、新たな分野への期待、また興味・関心を持つきっかけとなってですね、それが進学や就職の機会に、意欲を持ってチャレンジすることにつながってくればと考えております。
 プログラムを提供する事業者の皆さんにとっても、これは次代を担う子どもたちに、会社や業界のことを知ってもらえる機会になると思っていますし、中高生との交流を通して新たな発見もあるかもしれませんしね。市内の事業者の皆さんと一緒になって、子どもたちの将来を応援していけたらと思っています。
 第1回の事業者の募集は、今日から1ヵ月間募集したいと思います。こういった体験はできるけど、実際に中高生にどういうプログラムをもっと精緻(せいち)につくっていけばいいか、不安だという方にはですね、これは今日から福岡市が、今回、協業するスタートアップと一緒になってですね、具体的にその企業が体験させてくれる、その職業体験の内容を、さらに具体的なプログラムとして落とし込むというお手伝いもしていきたいと思っておりますので、ぜひ事業者の皆さんには、応募いただければと思っております。
 はい、私から以上です。

 

質疑要旨

記者
 ありがとうございます。幹事社から発表案件について質問させていただきます。
 この福岡市内の事業者からの中高生向けの教育プログラムに関して、具体的に中高生に向けて、どういう教育プログラムを想定されていらっしゃるのかというところと。
 あと、プログラムを受けた後、中高生にどのような姿になってほしいかというのを教えていただきたいです。

 

市長
 先日、福岡市役所の西側広場において、道路下水道局がこれ所管をしてですね、建築とか土木のお仕事体験みたいなことをできる、そんな体験を、プログラムをしたところですね。本当に西側広場すごい人がたくさんで、それこそ私も実際に子どもと買い物に来て、ついでにちょっと立ち寄っただけなのに、子どもがそこから動かなくなって、すごい興味を持ったという話、本当にこれは自分も直接聞いたんですね。
 たぶん自分の親の仕事、それからB to Cで見える、例えばケーキ屋さんとかですね、保育園の先生とか、見える仕事だけじゃない仕事って世の中にたくさんあるけども、たぶん知るきっかけってなかなかないと思うんですよね。
 そういう子どもたちが、「あっ、こういう仕事も世の中あるんだ」とか、「これはすごく面白い」って思ってもらえるようなきっかけに、この体験がなってくれたらいいなと思っておりますので、ぜひ多種多様な事業者の皆さんに、こういう体験をあるよっていうことで、その場を広げていただけたらありがたいなって思っています。

 

記者
 ありがとうございます。
 発表案件について、質問のある社、いらっしゃいますでしょうか。

 

市長
 はい、どうぞ。

 

記者
 産経新聞社の一居です。
 奨学金の返還支援のことでお伺いします。企業が学生を支援し、その企業を行政が支援するという、そういう取り組みかと思いますけども、この支援事業を行うにあたってのきっかけとして、中小企業から、やりたいんだけど、ちょっと財源確保が難しいとかですね、あるいは大手はかなりもう、すごく広がっていて、逆にやらないと選ばれなくなっているみたいな、ちょっと切実な声というか、そういった声が入っているのかとか。始める背景を教えていただいてよろしいでしょうか。

 

市長
 はい、分かりました。今ご承知のとおり、中小企業というのは、非常に人材を取るのが厳しい。日本全体で厳しい、いわんや中小企業はもっと厳しいというような状況にある中で、今ご指摘いただいたとおり、今、学生の半分は奨学金を利用しているというような状況で、そうすると、せっかく働き始めても、その給料から奨学金が引かれていくという、最初から厳しい状況に置かれるわけですよね。ですから、そういった背景があるので、今、企業というのは人手を取るためにもですね、こういった奨学金を支援するという制度をスタートしている企業が非常に増えています。
 一方で、大企業ではない、中小企業というのは、そうした会社の体力的にもこういった支援金を出すということが、なかなか大変な状況もある。そうした中で、今回、福岡市がですね、この中小企業の人材確保を後押しする意味を込めて、この企業負担の奨学金を支援することで、これはこういった制度を採用しようという企業が増えれば、これは若者支援として、若い人の奨学金返還による生活の負担を和らげることもできるし、中小企業も応援できるという。こういう二つの効果が期待できるのかなというふうに、この制度については思っています。

 

記者
 すみません。財源はこの件、どれだけ確保しているかというのは、何かあるんでしょうか。

 

市長
 はい。はい。

 

事務局(経営支援課)
 経済観光文化局経営支援課の坂本です。
 財源として、今年度、補助金の枠としては、全部で2,400万、確保してございます。以上でございます。

 

記者
 ありがとうございます。すみません。あと、もう一件の教育プログラムの募集についてお伺いいたします。
 企業側にとって、これに応募することによって、どういうメリットがあるよとか、どういうインセンティブがあるよみたいなところがあれば、教えてください。

 

市長
 はい。やっぱりさっきも言いましたとおり、B to Cとか、もしくはキラキラしたお仕事で、目に見えやすいお仕事というのは、子どもたちからも憧れられたりとか、選ばれたりするんですけども、世の中にはそういう表に見えないところで社会を支えている企業もたくさんありますし、また、実際に手を動かしてみてやってみたら、すごく自分に合っているっていうような企業が本当はあるんだけども、出会えないっていうことが、一つの課題なのかなと思っています。
 そういった意味からも、たくさんのこんなお仕事があるんだっていうことを、子どもたちに直接体験、授業を通して体験をできる機会を提供できるというのは、これは企業側にとっても、自分たちの業界、企業のことを知ってもらうという意味でも大きいですし、また、子どもたちにとっても、本当に自分が何が一番、本当に興味が持てるのかなっていうことを知ることができるきっかけになってくれるんじゃないかなっていうことを期待しています。

 

記者
 ありがとうございます。

 

記者
 ほかに質問がある社はいらっしゃいますでしょうか。

 

市長
 はい。

 

記者
 TNC、武冨です。
 奨学金のほうなんですけれども、これは中小企業に限定しているところと、直接若者への支援を行うではなくて、中小企業への支援という形でお金を出すという判断をした理由を教えてください。

 

市長
 はい。中小企業というところが、やっぱり体力的にですね、人にこれから、もちろんお金を人件比率を上げていかないと、人が採用できないという時代に入ってきていると思いますが、ただ、そうしたニーズと合わせて、日本の場合、こういった人口減少、少子高齢という中で、人手も取れなくなってきているんですが、同時に今、物価高というところも来ていて、特に中小企業というのは、そういう影響を直接受けるということから、これは中小企業の支援も必要だし。
 一方で、特に若者もたくさんいらっしゃる中で、奨学金をもらって学校に行った子どもというのは、最初からそこのハンデを背負って社会に出ることになってしまうと。そういった意味からも中小企業、そして奨学金を背負って社会に出ていく若者、この二つをこの制度によって支援することができるのがメリットと考えています。

 

記者
 直接、福岡に住む学生に対しての支援みたいな形は考えなかったんですか。

 

市長
 そうです。

 

記者
 中小企業を通してのほうが、より効果が大きいという。

 

市長
 そうですね、それは両方にとっての効果が大きいと考えています。

 

記者
 よろしいですか。大丈夫ですか。じゃあ、ほかによろしいですか。ほかに質問がある社、いらっしゃいますでしょうか。
 ないようなら、発表案件以外に移りたいと思います。発表案件以外で、質問がある社、いらっしゃいますでしょうか。お願いします。

 

市長
 はい、どうぞ。

 

記者
 RKB毎日放送、江里口です。よろしくお願いします。
 世界最強の犬と言われる闘犬のピットブルですね、全国各地で噛(か)まれるなどの被害が相次いでいます。福岡市でも今年2月に、歩行中の方が嚙まれてと、怪我をするというような事故も起こっています。
 自治体によっては、特定犬というふうに指定して、飼育方法に規制をかけたりというようなことも行われているようですが、福岡市としては、この状況をどのように見ているか。また、対策などを考えていらっしゃいましたら、教えてください。

 

市長
 そういう世界最強の闘犬が、不適切な管理下に置かれているとかですね。もしくは、飼う方自身がそこの自覚とか責任感というのが欠如している人が飼っていると思うと、やっぱり非常に怖いという気持ちは分かりますし、自分が近くで住んでいるとなったら、非常に不安を感じるだろうなということはすごくよく分かります。
 福岡市でも現在、犬などペットを飼うときにですね、しっかりつないでおかなきゃいけないとか、そういったことは条例で定められているものがあるんですけども、こういった大型かつ、その犬もですね、それは突発的に何か噛むようなことがあったときの事の重大さを考えたときにですね、普段の管理ということもそうですけども、犬って散歩が必要なので、特に散歩のときどうするかとか、このあたりというのは、何らかの方法がないかということは、これは考えていかないと市民の皆さん不安だろうなと。
 じゃあ、具体的にどういうやり方があるのか。これはちょっと県や北九州も含めてですね、これはしっかりやり方を考えていかないと、市民の皆さん不安だろうなということは思っています。

 

記者
 ありがとうございます。

 

市長
 はい、どうぞ。

 

記者
 FBSの吉原です。
 本をきっかけに7月に、地震が起きるのではないかという話が広まっていて、飛行機の減便だったりとか、実際に福岡でも外国人観光客が減ったりという影響が出ているんですけれども、こういう噂(うわさ)みたいなのが広まっている一連の件に関しての、市長の受け止めをお願いします。

 

市長
 実は、全然最近まで、全くそれ知らなくて、なんか結構広まっているらしいですね。たぶんSNSでも、たぶんツイッター系のやつなんでしょうけど、全然私見ないので、自分の周りの会話の中に全く出てきたことがなかったんで、ちょっとそこは知らなかったんですが。
 ただ、私自身、ノストラダムス、当時信じていて、すごく怖かったんですよね。いろんなことを想像して、夜寝るとき怖かったりしたんですけど、結局、来なかったっていうのを経験している世代なので。なので、そんなに私自身はそういうものを信じないというか。むしろ、そういうときに誰が一生懸命、本当らしく必死にしゃべっているかという人を今よく見ておいて、7月が終わった後に答え合わせをして、それからの参考にすればいいのかなと思っています。

 

記者
 ありがとうございます。

 

記者
 ほかに、はい、お願いします。

 

市長
 はい、どうぞ。

 

記者
 すいません、産経新聞の一居ですが。
 話題になっています学校給食の件でお伺いします。これまでに長年、市政運営やってこられたと思うんですが、量が少ないということが、何か改善を求める声として、大きく上がってきたということはあったのでしょうか。

 

市長
 教育委員会に来ていたことはあるのかもしれませんけど、市長部局としては、直接的にはそこは、内容については関知できないので、なんですが、ただ、話として、給食の時間が短いというのは、私も、それは教育委員会経由ではなくて、聞いたことがあります。

 

記者
 じゃあ、あまり量というのを、今まで問題視してきたというのは、経緯としてはあんまりなかったわけで、もしかしたら、入っていたかもしれないけども、対策として打ってきたということはなかったということですね。

 

市長
 そうですね。市長部局としてできることは、教育委員会からそうしたことが上がってきたときに、予算面で支援をするということなんで、まさに今回の給食費の無償化もですね、それは教育委員会が上げてくれば、全面的に支援をしていくという形になります。
 ただ、今回、こういった声が上がることによってですね、これまであったけども、例えばそれが何らかの理由で、いや、これで十分だという議論が中であったのか、そうでなかったのかも含めて、それから、既成概念にとらわれない、今の例えば給食の時間の話もしましたけども、時間の話ですとか、それから和食に牛乳とか、こういうことも含めてですね、それから値段も当然、物価高ですから、値段自体を上げていくというのは、それはそうだろうなと、必然だとも思っていますので、そういったことも含めてぜひ幅広く、これをきっかけとして検討をしていただければ、いいなと思っています。

 

記者
 学校の先生とかに話を聞くと、量が多いというよりも、残飯というか、残す生徒も多いというような声も聞くんですけど、逆になんか、量をどうすればよいかみたいな、視点というのか、市長としてどう考えていますか。

 

市長
 これはですね、私はよく食べる人ですけど、食べない子もいますからね。トータルで、例えばこの部屋でよく食べる人と食べない人っているんで、その調整ってなかなか一概に言いにくい。ただ、トータルとして残飯が多いということであれば、量がトータルとしては多いという言い方もできるかもしれないし。なかなかちょっと、今、量が多いのか少ないのかって、これまた小学校低学年、高学年、中学生というのもまた変わってくると思いますしね。
 ただ、いずれにしても、一つ考えるきっかけになったということで、大きく、ぜひ教育委員会には検討をしていただきたいとは思います。

 

記者
 すみません。最後に、今回、無償化になるということで、おそらく質が悪くなった、量が減るんじゃないかというところが、たぶん保護者として気になるところだと思いますが、その辺の予算措置、どうされるかというのは、今の思い、聞かせていただいてよろしいですか。

 

市長
 まず、一つが、物価高騰についてですね、物価が上がって食材費が上がっている。でも、給食費はリミットが決まっているから、量が少なくならざるを得ないんじゃないかという、そういう思考の構造だと思うんですけど、物価高騰分は福岡市として、食材費を上乗せして、給食費は変わっていないけど、裏で市が全部負担をこれまでもしてきているんですよね。これは教育委員会がこれぐらい必要と上げてきた分を、しっかり市長部局としては予算をつけて。
 ですから、物価が上がってくるから、それによって変わるとかですね、もしくは無償化になるから、予算はもうリミットが決まっているんだという発想ではなくて、これまでもずっと物価高騰に合わせて、教育委員会から要望があった分について予算をずっとつけてきて、今年度も、それから去年もつけてきているんでですね。
 これは無償化になってもならなくても、無償化になるならないは、クオリティとか、もしくはそれによって質が悪くなるとかいうことは、全く関係ない部分ですね。

 

記者
 分かりました。ありがとうございました。

 

市長
 はい、どうぞ。

 

記者
 NHKの安藤です。
 今の質問に続いて、給食に関してなんですが、物価上昇分については、これまでもバックアップしてきていると。予算でバックしてきているというお話ですけれども。
 私がちょっとお聞きしたいのは、一食あたりのですね、給食費であったりとか。あとは、小学生・中学生ごとの月額ですね。これも上げていくことについて、考えていくのか。そのあたりなんですが。

 

市長
 それを決めるのは教育委員会の話ですけど、基本的にそうしたことは、教育委員会から上がってくれば、しっかり市長部局としては、これまでも支援をしてきているわけで、別に給食費はいくらじゃなきゃいけないという決まっているものではないですから、そこはしっかり必要なものは必要ですから、教育委員会でしっかり、どういう給食が適切なのか、子どもたちにとってですね。
 そして、その額が、そういった給食を提供するために、額がいくら必要なのかということを、しっかり検討し、ご提案をいただければいいと思っています。
 市長部局としてはしっかり、子どもたちの、これだけ今、あらゆる分野で子育てについては予算を振り向けて、私は税収を増やした分は、本当に子育て支援というのは、全体の支出の中で、今、相当増やしてきているんで、そこについて、子どもにとって必要ということについては、全面的にバックアップを私はするということはずっと言っていますし。

 

記者
 教育委員会、もしくは教育委員会の検討会ですね、そこで検討することとして、市長部局のほうから、そういう一食当たりの給食費とか、月額とかについても検討してほしいとか、そういうことを市長部局のほうからお願いしていくというようなことは、市長部局としてはしないということで、よろしいですか。

 

市長
 あのですね、すごいおっしゃっていることは、すごくよく分かるんですけど、要するに政治の非介入っていうところがあって、だから、わざわざ教育委員会と市長部局というのは分かれている。
 私個人として、それは教育の内容についても、それはいろいろと言いたいこと、思うことはあるんですけども、そこは市長部局としては予算的な応援、そして、ただ、市長部局と教育委員会が対話をしながら一緒に子どもたちの未来をつくっていくという仕組みとして、数年前から新しくできたのが、教育会議、正式名称なんだっけ。

 

事務局
 総合教育会議。

 

市長
 総合教育会議か。総合教育会議、これが市長部局と教育委員会が対話ができる場なんですね。
 ですから、具体的な内容について、市長部局のほうから、こうしてほしい、ああしてほしいということは、直接的に言いにくいので、それで、私としてはふんわりとですね、期待という言い方をしながら、ぜひ既成概念にとらわれずに、そして、和食に牛乳とか、もしくは額だって上がって当然ですよねっていう私の感想を今言っているという中で、こうしてほしいとかですね、こういう検討もしてという具体的なことは言えないけども、今、私の中では一生懸命、自分の思いというものを感想ということで、今こういう場でお伝えしているというニュアンスを分かっていただければと思います。

 

記者
 もう一点だけ、すみません。おっしゃっていることは、私もよく分かるんですが、その期待、改めてですね、ふんわりと期待というのを、ちょっとここで、もう一度、教えていただけると助かります。

 

市長
 期待ですか。先ほどともう、これは期待に関しては繰り返しになりますけども、給食というものをよりよくしていく、考えていく。そういうきっかけに、今回なっていったらいいなと思っています。
 だから、まさに、こういう制限がある中でどうするかではなくて、子どもたちにとって、どういう給食を時間にすべきなのかって考えたときに、もちろん栄養を補給するということ。そして、食育という点を考えていくということ。
 だから、それはたぶん給食の時間もあるかもしれないし、食の組合せということもあるかもしれないし、地産地消的な話もあるかもしれないし、それから、もちろんつくっていく上では、どういったものを提供する、その上で金額がどうなっていくということも含めてですね。
 トータルでいろんなことを話していただいて、教育委員会として、新しい、より子どもたちが本当に栄養もとれて、そして楽しい時間になって、食育になるような給食時間ということを、トータルで考えてもらえたらいいなって、期待をしています。ただ、具体的に何を検討対象にするかは、教育委員会が考えていくということになりますが。

 

市長

 はい、どうぞ。

 

記者
 共同通信の安達と申します。
 国体道路の陥没について、お伺いします。およそ10日ほど経ちますが、改めまして市長自ら現場に行かれたときの思いというのと、合わせて今後の対応をお聞かせください。

 

市長
 はい。博多駅前の陥没も非常に大きな事故があったわけですけども、国体道路というのは、交通という点で考えたときに、博多駅前のあの通りは、まだ逃げ道があるんですが、国体通りというのは、やっぱりかなりボトルネックになる場所になりますので、あそこが通行止めになるということの影響というのは、とてつもなく大きいということ。安全を第一に確保するということ。そして交通を早く正常化するということについてはですね、本当にたくさんの事業者のご協力のおかげで、翌日のそのね、通勤時間、通勤通学までに開通できたのはよかったんですが。
 これから、まさに原因究明も含めてですね、今どういう調査をしていくかという手順について、これは専門家が入って、しっかり検討していただいているということですから、ぜひやっぱりこういったことが起きないように原因を究明し、そして、次につなげていくということが肝要だと思っています。

 

記者
 原因究明につきまして、ある程度決まって、これが原因だと分かってきたら、何か市側からリリースですとか、市民に向けて情報発信するご予定はありますでしょうか。

 

市長
 もちろん、まず、どういう調査を行っていけばいいのか、究明のためにですね、そのあたりを今、専門家を交えて、担当部局のほうで、今その手順についてなどを整理しているというふうに伺っていますので、それが決まり次第、まずはこれからの流れについての発表というか説明、レクチャーもあると思いますので、そこから調査が始まりということになると思います。

 

記者
 ありがとうございます。

 

記者
 お願いします。

 

記者
 朝日新聞の鳥尾と申します。
 関連して、ちょっと質問したいんですけれども、今、原因究明については、まさしく今、有識者の声を交えてやられているということでした。インフラ設備と下水道管とかというのは、本当に無数に点検するようなところがあるのかなと思うんですけれども、今後、ほかの箇所を含めて、どのように市として、インフラの老朽化対策を検討していくか。今の時点で考えていらっしゃることがあれば、お聞かせください。

 

市長
 まず、老朽化対策についてで言うと、下水道については福岡市として計画的に進めていて、当然、相当な長さの下水道・水道を含めてありますので、これは下水道については計画的にやり続けていっていると。
 一方で、水道についてもですね、福岡市は世界で一番漏水率が低い都市ですけども、それは各ポイントポイントにプレッシャーをですね、圧力をしっかり計測をしながら、少しでも漏水があれば、センサーで分かるようになっていたり、昨今でいくと、人工衛星を使って漏水ポイントというのを宇宙からも見守っていますし、またIoTのセンサーを入れていて、異音がする方向性とか距離感というのもつかめるようにしているんで、それでもう既に未然の対策ができた場所などもあります。
 ただ一方で、そうしたできることについては当然やっていくんですけども、例えばまさに今、梅雨の時期ですけども、雨が、大雨が降ったりだとかっていう中で、土ってやっぱり流れていくからですね。それから、長年経っていくと、だんだん締め固まっていく。
具体的に分かりやすく言うならば、お花を育てるときはですね、花瓶というか、花瓶じゃなくて、なんていうんですか、鉢に土を入れて、いっぱいまで入れた後にトントン、トンってしたら、ちょっと沈んでいく、沈下していく。
 これはもう、土木の世界では当たり前ということを、私は前回の陥没のときに勉強したんですけども、そういうふうにアスファルトがあって、その下に土があっても、やっぱりだんだん時間がたつと、やっぱりそこって沈下していったり、いわんや、そこの中を水が通ったりすると、やっぱり土を運んでしまって空洞ができてっていうことで。そうしたことは、なかなかやっぱり発見が難しかったりというようなこともあるんで、不断に点検をしていきながら、しっかりインフラの整備というのも、もう一気には難しいので、計画的に着実にやっていくということが、地道だけども大事なことだろうと思っています。

 

記者
 ありがとうございます。

 

記者
 ほかに、お願いします。

 

記者
 NHKの安藤です。
 陥没についてもお聞きしたいんですが、土砂が流入しているのが確認されている下水道管にですね、何らかの穴、開口部とか隙間とかがですね、開いていると見られるということで聞いているんですが、そこをコンクリートなどで固めるというような作業に取りかかると聞いています。
 これはいつから、それを始めることになるのでしょうか。

 

市長
 時期は、もう既に周りを固めて、私はいるのかなと思っていたので、それは要するに流動化処理土などで、ああいういわゆるセメント系のものを既に入れてですね。今後これ以上が起きないようにという処置はしているのかなと思っていますが。
 ただ、対応、対策をしっかりこれから取っていく上でも、要するに追加措置が必要かどうかということについては、これはまさに原因究明をしていく中で、その原因のもとをしっかり対応していく。その場所もそうだし、ということなのかなと思っていますが。

 

記者
 担当課によるとですね、陥没からその翌朝にかけては流動化処理土で、まずは固めたけれども、さらに、それでは穴がですね、完全に閉じていないということで、さらに固めて、それから調査に入るというような話で聞いているんですが、そのあたりについては、特に市長としては、そのあたりのところは。

 

市長
 そうですね。工事の一つ一つの工程とかまでは、ちょっと私、分からないので、原局に聞いていただければと思います。

 

記者
 承知しました。そうすると…、分かりました、はい。

 

記者
 ほかにございますでしょうか。お願いします。

 

市長
 はい、どうぞ。

 

記者
 読売新聞の原です。
 ちょっと全く別件で、ちょっと梅雨時期なんで、ちょっと早いのかなと思いますけど、一方で全国ではですね、ちょっともう暑さが場所によっては問題になりつつあります。今年の夏もひょっとしたら暑いのかなという予想するんですけれども。
 福岡市としてですね、今後、暑さ対策進めていく中で、今、先日リリースがあったように、休憩施設を増やしていくとか、あと、あるいは新年度に載っていた野外プールに屋根を付けていくとか、対策を取られているかと思いますが。今後どういう対策を打っていきたいかということと、市長の暑さへの対策、今後、お考えがあれば教えてください。

 

市長
 そうですね。梅雨って終わり? 梅雨って、いつまで? 今度、週末から日月ぐらいに降るんですよね。でも、ずっと晴れじゃないですか。なんかね、もしかしたら梅雨が明けたんじゃないかっていう…。
 まず、そうなったときに考えるのが暑さ対策で、まず、実は福岡市は何を考えるかというと、まず水なんですよね。水が足りるのかっていう。これに関しては、今年の水源祭のときに、福岡市の水がめについて言うと、もう満水入っていたので、水に関しては水不足という点では大丈夫かなと思うんですが、ただ、今後、もし本当に梅雨がもう終わって、暑さが始まってとなると、相当長い夏になってしまうということになろうかと思います。
 今とにかく、どれだけ、例えば家の中でクーラーつけても、やっぱり家の中だけで過ごすわけにはいかないので、みんな外に出る機会とか、お仕事行ったり、学校行ったりってあると思うんですが、クールシェアのスポットですね、こういったことをしっかりやっぱり皆さんにお知らせをしていきながら、できるだけそういったところで、やっぱり休息を取って、体を少し冷やしてから動くとかですね、そういうやっぱり取り組みを進めていかないと、もう外に出る機会があれば、みんな熱中症になっちゃうんじゃないかというようなことなので、やっぱりお水を補給する場所とかですね、もしくはクールを、ちょっと体をクールダウンできるような場所というもののシェアを、皆さんとともに、しっかり告知をして、そういった対策をこれからのもう新しい、これは生き方というか、夏の過ごし方というかですね。
特に、高齢者の方とか、熱中症だとか、あと脱水とかになりやすいような皆さんに対しては、しっかり告知をしていきたいと思っています。

 

記者
 関連してですね、ちょっと予算のことがあるので、あれなんですが、野外のですね、すみません、屋外の公園であるとか運動公園に、そういう屋根のあるような休憩施設が、こういう暑さが続くような状況だと必要じゃないかという声も上がっているかとは思うんですが、それについてはいかがお考えでしょうか。

 

市長
 そうですね。屋根、あったほうがいいですよね。それはすごく私も思うんです。ただ、行政が屋根付けるといったら、自分ちの屋根に付けるのとはちょっと違ってですね、先日もほら、公園の登っちゃいけない屋根にジャンプして飛び乗って、その屋根が落ちて怪我したって話ありましたよね。
 だから、行政っていろんなことを考えなきゃいけなくて、台風でも絶対飛ばないってなると、ものすごい頑丈なものをつくんなきゃいけないから、予算がすごくかかるんですよね。
 だから、そういった面でいくと、なかなかあらゆるところに屋根付けていくというのは簡単ではないが、しかし、今後整備していく公共施設、公園だとかっていうところには、そういう日差しよけみたいなね、場所というのは必要ですよね。と感想、これも、ごめんなさい、感想なんですけど。
 ただ、私ももっと付けたらいいのにっていうのは、これは議会質問でも出ているからですね、聞いたところ、やっぱり相当なこれはもう地盤工事をしっかりして、頑丈な屋根を付けて、絶対に万が一があっても飛ばないというようなものをつくんなきゃいけないから、なかなか大変だということは聞きましたけど。
 ただ、もうこれからはやっぱり、そういう、もう暑い国に日本がもうなっていく前提の上で、インフラ整備のときの屋根のあり方というのも、ちょっと考えていかないといけないなっていうのは、感想として思っています。

 

記者
 ありがとうございます。

 

記者
 ほかにございますでしょうか。いらっしゃらないですか。
 すみません。私からちょっと一点だけ、先ほどの学校給食に関連して質問なんですけど、市長、すみません、私は議会の内容を全て把握しているわけじゃないんですけれども、検討会を今後開かれるというお話だったんですけれども、それに実際の対象となる児童の子どもたちとかに、そういう子たちとヒアリングして、いい給食をつくっていこうみたいな、そういう考えというか、意見とかってあったりしますでしょうか。

 

市長
 さっきも申しましたとおり、教育委員会がどういうメンバーで、どれぐらいの期間でというようなことは、考えて結論を出して、そこで方向性を出して、その内容の予算面について、市長部局に予算要望という形で来ると思うので、これは全面的に支援をしていきたいと思っていますので、具体的なメンバーとか、やり方については、教育委員会にまた聞いていただければと思います。

 

記者
 分かりました。ありがとうございます。
 では、特にないようでしたら、これで終了させていただきたいと思います。
 ありがとうございました。

 

市長
 どうもありがとうございました。

 

※発言・質疑内容について、できるだけ忠実に作成しております。