
総務省が7月13日に発表した人口に関する調査(住民基本台帳に基づく今年1月1日現在のデータ)によれば、国内の日本人の人口は、1億2,589万人となり、前年よりも27万1,834人減少。出生者数から死亡者数を引いた「自然増減数」は、マイナス28万6,098人(!)となり、調査が始まった昭和43(1968)年以来、近年では7年連続で減少し、年単位の減少数は過去最大となりました。
そんななか、ここ福岡市は人口が増え続けているという事実をご存知でしょうか?
以下の人口増加率(平成22年10月→平成27年10月)ランキングをご覧ください。
1位 福岡市 5.1%
2位 川崎市 3.5%
3位 仙台市 3.5%
4位 さいたま市 3.4%
5位 札幌市 2.1%
(資料:国勢調査、政令指定都市比較)
実は、福岡市の人口増加率は、政令指定都市で堂々の1位。ちなみに東京23区は3.7%です。
また同調査の人口増加数でも、福岡は74,767人のプラスと政令指定都市ではトップ。
1位 福岡市 74,767人(1,463,743人→1,538,510人)
2位 川崎市 49,788人(1,425,512人→1,475,300人)
3位 さいたま市 41,819人(1,222,434人→1,264,253人)
4位 札幌市 40,239人(1,913,545人→1,953,784人)
5位 横浜市 37,394人(3,688,773人→3,726,167人)
(資料:国勢調査,政令指定都市比較)
2位の川崎市が49,788人、続くさいたま市が41,819人なので、いかにその数字が大きいものかお分かりいただけるでしょう。その結果、福岡市は今年2月に、政令指定都市中5番目の人口を誇る都市となったのは既報の通りです。
さらに、市内全人口に占める転入者の割合を見てみると、福岡市は4.9%と、1位の川崎市(5.3%)に続き、2位にランクイン(資料:2015年住民基本台帳人口移動報告、政令指定都市比較)。他の地域から移り住んできた人々が多いことが伺えます。
転入者の属性を見てみると、15歳から24歳の若者の割合が高く、主に九州内から進学や就職で流入しているものと推測されます。“ほどよく都会、ほどよく田舎”と言われるように、都市機能も整備され利便性が高いにもかかわらず、海や山に近く、東京に比べると生活コストも格段に抑えられることが福岡が選ばれる要因と推測されます。
また、もう1つ覚えておきたいのが、福岡市民のメンタリティ。もともと、九州全域から人が集まってくる福岡市民には、他県出身者も多いため、いわゆる「よそ者意識」を持つ人が少なく、外から来た人にも気さくに接する、オープンマインドな土壌があります。このようなムードもまた、転入者が多いことにつながっているのかもしれません。
もちろん、福岡市が一貫して企業誘致・移住促進に取り組んできたことも、人口増を後押ししている形となっているのは言うまでもありませんが、それはまた別記事でご紹介することにしましょう(つづく)。
【関連リンク】
データでわかるイイトコ福岡 Fukuoka Facts
http://facts.city.fukuoka.lg.jp/