よそ者を大歓迎する超オープンマインド クリエイターにうれしい福岡市民の“ラテン”気質

豚骨スープに極細麺が特色の「博多ラーメン」や、ソウルフード「もつ鍋」、小ぶりで食べやすいと最近女性から大人気の「ひと口餃子」。これら福岡発の美味しい料理の数々は、全国区でも福岡グルメとしておなじみです。

その一方で、福岡には、スペイン・イタリアなど「ラテン系」国々の飲食店が多いのをご存知でしょうか?20政令市に東京23区を加えた21大都市の中で、人口当たりの店舗数は、メキシコ料理店1位、スペイン料理店1位、イタリア料理店3位となっています。

他の都市と比べても、格段にラテン系料理店が多いのは、どうやら福岡市民の“性格”とも関連がありそうです。7世紀末から一大国際都市であった福岡には、新羅・唐などアジア諸国から海外使節が訪れていました。人も物も大いに行き来し、先進性に富んだ気質が形成され、良いと感じたものたとえ遠く離れた異国の料理であれ、柔軟に取り入れた結果、今のような多様な食文化が醸成されていったのでしょう。

また、九州全域から人口が流入する福岡市は、他県出身者も多く、いわゆる「よそ者意識」を持つ人が少ないのも特徴。現在でも、人を集めて飲み会やお祭りをするのが大好きな福岡市民は、食文化だけでなくメンタリティもラテン気質なのかもしれません。

屋台の様子

一時期、若者から敬遠された「飲みニケーション」ですが、ここ最近、オフィスの人間関係を構築する手段として、見直されています。近年、IT・ベンチャーをはじめ、クリエイター移住者も増えつつある福岡市。福岡に来たばかりの人にとっては、みんなでワイワイ集まるのが大好きで、おおらかで開放的な福岡市民のラテン気質はとても心強く感じるのではないでしょうか。