パンストック

みんなが安心してパンを食べられるように全てのパンに6項目の原材料を明示

  　

福岡市東区にあるパン屋。国産小麦を中心に、安心して食べられる素材だけを使い、店内の木製カウンターにはめんたいフランスや惣菜パン、ハード系、ソフト系、菓子パンなどが並びます。高加水（水分量が多いこと）、低温長時間発酵により「冷凍ストックしていつでもおいしく食べられる」ことから、パンストックという名前に。休日には行列ができるほど多くの人が訪れます。

　

きっかけ

約10年前のオープン時から、外国の方、特にムスリムの方がよく訪れ、パンの原材料について質問を受けることがしばしばありました。そこでの会話から「ハラール」について知り、ムスリムの方が安心してパンを選べる方法を考えるきっかけになりました。

　

内容

パンの名前・値段を記したカードの中に、「卵・乳製品・ハチミツ・豚・エビ・アルコール」の使用有無を表示しています。明示している6項目は、お客様からの問い合わせが多い内容からチョイスしています。

パンストックのこだわりは、パンの原材料にまで目を向けていること。例えば「めんたいフランス」には原材料の明太子にアルコールが使われています。お店でのパンの製造過程では使っていなくても原材料に使われていれば、カードにはっきりと「アルコール」と表示します。「アルコール」はパンを焼くことでアルコール成分が飛びますが、ムスリムの方にとっては成分の有無ではなく「アルコール」が使われたかどうかが重要な情報であるため、「シンプルに原材料を表示する」という観点であえて表示しています。その上で、お子様連れのお客様には「お子様も安心して食べられますよ」と丁寧な説明を加えます。

値段を記したカードは、「安心して食べてほしい」という想いをこめて、一枚一枚、スタッフが手描きしています。

　　

　　

取り組んでよかったこと

ムスリムの方だけでなく、アレルギーのある方、原材料を知って選びたい方など多くの方のニーズを満たしています。

ラインナップの中には、常連だった医学生の依頼で開発した低グルテンパン※もあります。目の前にあることを大切に、きちんと取り組み、社会に貢献できることを嬉しく思っています。
※グルテン：小麦などの穀物から生成されるたんぱく質のこと

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

お問い合わせ

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