オーダーメイドの服づくりで障がい者の社会参加を応援
「ファッション」を一つの道具として、人が社会と関われるよう、個人にあったオーダーメイドの服を提供しています。体型や好み、ライフスタイルなど一人一人に合わせた服作りやイベントの開催など、幅広い活動を展開しています。
障がい者が洋服に関する悩みを持つことを教える内容のセミナーを受講したことが創業のきっかけです。その後、バリアフリーマガジン「Co-Co Life」にスタイリストとして携わっていた時、「既製服が体に合わない」という理由で、外出に前向きになれない女性の悩みに触れることにより一層、服のオーダーメイドで「障がい者のある人のために何かできるのでは」と考えるようになり、現在の製作スタイルへとつながっていきました。
多くの服が、「立った状態での美しさ」を前提に作られている中、エスプリローブでは一人一人の状況に合わせてオーダーメイドで製作しています。例えば車椅子を使用される方のドレスは、座った状態でスカートが華やかに開くデザインです。バックスタイルは座りやすさを考えてシンプルにしています。
服の製作過程では、まずイメージを伺い、手描きのイラストなどから、大まかな形を作ります。その上でどうしたら快適できれいに見えるか、丁寧にご要望をヒアリングします。
雨の日の外出に苦労を感じられていた方から、リボンのついたかわいいレインコートの製作依頼がきました。両手を使う車椅子では傘をさせないため、雨の日は外出をあきらめたり、濡れることを覚悟しながら移動されていたそうです。
ヒアリング後、ある程度仕上がった段階で依頼者のもとへ送り、試着して頂き、改善点を確認します。何度も依頼者とやり取りを行い、服を仕上げていきます。完成後も1年間は無料で手直ししていますので、その人にぴったり合う服が完成します。
障がいのあるなしに関わらず、ファッションへの想いは人それぞれ。
完成までのやりとりで、「これを着てどこに行こうかな?」と未来の話がたくさん出てきます。ファッションは目的ではなく、未来をつくること。これまで体に合う服がないことで社会参加をためらってきた人たちに、『ファッション』を道具にして、どんどん外とつながってほしいです。
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