市長
おはようございます。よろしくお願いします。
記者
おはようございます。
市長
はい、おはようございます。
記者
幹事社の日本経済新聞社の黒澤です。発表案件のほうから、お願いいたします。
市長
はい。ではですね、今月のアートからお伝えしたいと思います。今月のアート、7月はこちらの作品になります。
これは、おれちょ本多(おれちょほんだ)さんの作品でございますけども、本多さんは福岡市出身で、身近な動植物を独自の手法で描くアーティストでございまして、このタイトル「七星天道虫(ななほしてんとうむし)」というタイトルでございます。
今、とにかく心配なのは、これが映っているかどうかですね。これ、ご承知のとおり、見て分かるんだけど、ホログラムになるんで、角度を変えて見ると、こうキラキラと光って見えたりとか、映るんですけど、果たして後ろから映っているのか、どうかなんですけども、この見る角度によって色が変化をするというホログラムのきらめきを活かしてですね、「日常の中の輝き」を表現をしているというものでございます。
作品の表面なんですけども、透明の絵の具で繊細な線が書かれていて、よく見ると夏の植物とかで、七星天道虫も描かれているということです。
テントウムシ、七星天道虫というのは、古くは「太陽の使い」と言われていたわけですけども、光に照らされて輝く作品は見事にね、調和をしているということで。よくね、横から見ると、透明の絵の具で描かれているなということも分かるんですけどもね。
ぜひ、この作品、やっぱり間近でね、見るというのもいいんで、ぜひ、これから注目をしていただいて、おれちょ本多さんの作品、注目をして、また美術館ですとか、いろんな個展なども含めてですね、これから見る機会があれば、ぜひ近くでもご覧になっていただければと思います。
市長
はい。では、発表案件です。よろしいでしょうか。
福岡市のど真ん中、福岡市役所、そして…、あら、福岡市のど真ん中って言った? ごめんなさい。それでいいんだ。もう一回、ごめんなさい。
天神のど真ん中、福岡市役所、そして地下鉄の改札で緑化事業をスタートいたします。【フリップ】福岡市ではご承知のとおり、花と緑を今、増やすいろんな事業をしていることは、ご存じいただいていると思うんですけどもね。それに先駆けて、やっぱり公共の施設をね、まずは先導して緑の空間にしていこう、緑化をしていこうという取り組みでございます。
多くの方が目にするこの福岡市役所のですね、本庁舎、それから地下鉄の駅の改札って、本当に多くの方が通るんで、そこについてはですね、緑化整備事業で公募をしておりましたが、優先事業者が決まりましたので、それで今日はですね、その完成イメージをご覧いただこうと思っております。
では、こちらにご注目をいただければと思うんですが、まず、市役所の本庁舎は、このようになります。じゃん。結構、壁面が緑いっぱいになるということが、ご覧いただけると思うんですけどもね。これが市役所の西側広場のほうです。これはもう西鉄の天神駅ですとか、渡辺通りからも一望できると。そこにですね、壁面、それからベランダの緑化によります、垂直方面に非常に大きな面積の緑が誕生するんで、市民をはじめとして、来街者の皆さんにも、「わっ、緑いっぱいだな」ということをね、まずは感じていただけると思います。
今、天神ビッグバンで、まさに新しくまちが生まれ変わっている状況でございますので、だから、このタイミングでこそですね、このような緑というような、無機質ではない、こうした植物ですとか、もしくはもちろんアートを含めて、こういったものを、どんどんまちにインストールしていきたいなと思っています。
続いて、ちょっとアップで見てみたいのは西側広場。これは、毎年クリスマスマーケットなど、多くのイベントが開催をされているんですけども、ここにですね、給排気塔というものがございます。こことか、ここに、地下からの給排気をするための塔が建っているんですけども、ここもですね、見て分かるとおり、緑で包んで、市民との共同による花壇なども整備をすることにしていて、足元から10メーターくらいの高さまで、身近に花や緑を感じる憩いの空間を演出をすると。
では、今度は反対側、アクロス福岡側はどうなるかを見てみたいと思います。こちらです。はい。このように、天神中央公園側ですよね。そして、アクロス福岡と。まさに非常に調和がいい感じになるだろうなということが、もう今から想像できるわけですけども。
ベランダに樹木を植えることによってですね、小鳥ですとか、また昆虫たちが行き交うような、生き物にとっても新たな生育環境を創出するとともに、緑あふれる美しい都市景観をつくっていきたいと考えてございます。ということで、福岡市役所の本庁舎ではですね、全体で1万本以上の樹木を植えることになりまして、都心の新たな森が誕生するということになります。
では、続いてはですね、地下鉄の緑化についてのお話をしてみたいと思います。
まずは天神駅。現在、このようになっておりますけども、天神ビッグバンが進んでいる東のエリア、ワンビルですとか、天神ビジネスセンターがある東口を緑化したいと思います。
今、このようになっている天神駅の改札が、このようになります。はい。洗練されたまちの雰囲気に合わせて、カラフルな植物を使ったり、光の演出をしたりということで、天神の新しいビルのイメージに合わせた華やかな空間をつくっていきます。
続いて、空港線のこれは博多駅ですね。博多駅周辺というのは博多コネクティッドをはじめとして、博多部の歴史や伝統、文化を生かした博多旧市街のプロジェクトを進めているんですが、このエリアをですね、緑化して、このようにいたします。
博多駅では、町家の軒先で腰を下ろして一休みをする、そんな博多旧市街に息づくような、情緒豊かな緑を感じられる空間をつくっていきたいと思っております。
続いて、七隈線の博多駅ですね。現在このようになっています。博多駅では、七隈線との乗り換えに利用する動く歩道があるわけですけども、その広い空間を活かして、森をイメージした緑化を行います。こんな感じ。
あっ、ちょっと待って。今これが出ていたよね。はい、このようになります。はい、ということで、こちらもですね、七隈線沿線というと、南公園とか油山とか、もしくは飯盛山など自然豊かな森が広がっていて、都心のすぐ近くに貴重な自然があることを知っていただいて、豊かな緑を守り、育てていく機運を高めるような場所にしていきたい。
続いて、福岡空港駅いってみましょう。こちらです。現在このようになっていますね。この福岡空港駅を緑化すると、このようになります。はい。これは飛行機から見える海や空、そして島の自然をテーマにして、海の眺望をイメージした壁ですとか、木をモチーフにしたオブジェやベンチを整備いたします。
地下鉄や、もしくは飛行機を待つ時間にですね、緑豊かな空間で快適に過ごしていただければと、考えてございます。緑化を推進するにあたってですね、一番市民の皆さん、もしくは来街者とのタッチポイントを中心に、まずは緑化を進めていきたいということで、主要なポイントの緑化について、先導して事業を行っていくということでご紹介をいたしました。
地下鉄でいきますと、一日20万人以上のお客様が利用される、この3駅を緑化するということで、市民の皆さんや観光でいらっしゃった皆さんに対してもですね、福岡のまち・緑、こうしたことをしっかりと感じていただければと考えてございます。
はい、こうした取り組みによってですね、市民の皆さんにも、福岡市として緑化を進めているなということも分かっていただいて、ぜひ、いろんな形で事業に一緒に参画をいただきたいと。同時にですね、来年3月に開催されます、福岡フラワーショーで来福される方にとっても、福岡市の地下鉄の駅、また、まちの真ん中、さらに圧倒的なボリュームで、この緑を感じていただき、そして、また民間事業者の皆さんにもですね、花の装飾なども、またお願いをしたいと思っておりますので、こうしたものをまち全体で感じていただければと考えてございます。
はい、ということで、これは以上です。
市長
同じ緑についてなんですが、緑にはいろんな役割がございます。福岡市の大切な水を育む水源の森を守るために、「ふくおか水源の森サポーター制度」をスタートいたします。【フリップ】
私たちが口にする水なんですけれども、これはやはり山がですね、水をしっかりと涵養(かんよう)するということによって、安定的に川から水が流れてくるということにもなってくるわけですし、また水害を防いでくれるという大事な役割もあるわけですよね。
ということで、水源の森の3つの役割、整理をしたいんですけども、1、雨水(うすい)、雨水(あまみず)をですね、地中に吸収して備えるという保水機能、そして2つ目は、雨水というものを地中でろ過してきれいにするという浄化機能、そして3つ目が、しっかりと樹木が根を張ることによって、土砂災害などを防ぐという土砂流出の防止機能という、この大きく分けて3つ機能があるわけですけれども、こうした機能をしっかり守っていくためにもですね、福岡市では、この市内の水源の森において、クヌギとかヤマザクラ、こういう広葉樹の苗を植えて育てることによって、計画的に森の機能を高めていこうと考えてございます。
今回、創設するこの新しい制度なんですが、企業からこの広葉樹のですね、苗木100本を植樹する費用、それを1口として、協賛金をいただいて、森づくりに活用していこうという事業でございます。
樹木というのは、ご承知のとおり、木の成長に伴ってCO2を吸収、固定化いたしますので、地球温暖化防止への効果も、もちろん期待をされるわけでございます。
ご協賛をいただいた企業にはですね、その樹木の本数に応じたCO2吸収量を記載したサポーター認定証ですとか、それからサポーター認定ロゴを進呈いたしますので、社会貢献活動の取り組みの証しとしても活用いただければと考えてございます。
もちろん1口15万円ということでございます。税金で全部すればいいじゃないか、という考え方もあるかもしれませんが、あえてこれはですね、企業の皆さんにもご協力をいただく、みんなで守るということによってですね、意識を広げていくということも大きな役割ということで、このような制度をスタートいたしますので、より多くの企業にこのような活動に参加をいただき、そして、それ以外も含めてですね、さまざまなこの福岡の緑を守っていく活動に、一緒にご参加をいただければと思っております。そして、意識啓発ももちろん期待をするところでございます。
市長
では、3つ目。令和6年度の福岡市の市税収入が過去最高を更新いたしました。【フリップ】しっかりと市民生活が豊かになるように、市民の皆さんに還元をしていきたいと思っております。
令和6年度の決算の見込み額なんですが、3,837億円となりまして、前回、過去最高を更新した令和5年度から100億円以上、上回ったことになります。これは市民や企業の皆様が本当に頑張っていただいて、オール福岡で成し遂げることができたものと考えてございます。これをしっかり市民の皆さんに「生活の質の向上」という形で還元をしていきたいと思っています。
税収が増えた主な理由なんですが、地価の上昇や、またマンション、戸建て住宅が増えたことによる固定資産税、都市計画税の増収、それから、企業収益が増えたことによります、法人市民税の増収によるものでございます。まさに、こういったことが理由なんですけども、個人市民税、これ見かけ上はですね、これ定額減税の影響によって、逆に減収となっているんですが、減収分はこれ、国から補填もされますので、実質52億円の増収となってございます。これ、落ちているのは定額減税の影響ということになります。
増収分の内訳なんですけども、固定資産税と都市計画税の影響が大きくて、増収額の約7割に当たります。よくお話ししますけども、国や県と違ってですね、固定資産税というのは、市独自の財源でございまして、市税収入全体に占める固定資産税の割合は非常に大きくて、福岡市の場合、3分の1になります。つまり、固定資産税収入が増えるということは、まさに市にとってですね、市民サービスということの向上に直結をする部分でございまして、これから博多コネクティッド、天神ビッグバンなどによっても、今後ビルの建て替えも続いていきますし、マンションや戸建て住宅も増えていきますので、今後も固定資産税の増によります、安定的な財源の確保が見込まれてございます。
このようにですね、都市の成長によって税収が増えて、そして財源を確保することによって、市民生活の質の向上につながる事業というものを実施することができます。具体的には、今年スタートいたします給食費の無償化、学校体育館へのエアコンの設置というような教育的なものもそうですし、あと里親支援センターの開設とか、それから1ヵ月児、それから5歳児健診など、子育ての支援の拡充ですとか、それから、あと災害が起きたときのTKB(トイレ・キッチン・ベッド)ですね。TKBの整備によります、避難所の環境の改善など、近年頻発する災害への備えにも、しっかりとこうした財源を活用して取り組んでいきたいと考えております。
福岡市としては、「都市の成長」と「生活の質の向上」の好循環ということを、都市戦略の基本戦略に掲げて、市政運営をしているわけですけれども、今後とも着実に経済を成長させながら、市民生活の質の向上につなげていきたいと考えております。
私からは以上です。
記者
ありがとうございます。
それでは、発表案件について、幹事社から質問させていただきます。
市長
はい。
記者
そうですね、法人市民税についても増収となっているかと思いますが、こちらの要因については、どう見ていらっしゃいますかというか。
市長
そうですね、法人市民税というのは、法人の当然、収益が上がっているということ。法人市民税というのは、その企業に占める福岡市民(正しくは、福岡市内で働く従業者)の割合に応じて配分をされるものですので、企業の業績が上がっているということが、法人市民税の増につながっていると思います。
記者
ありがとうございます。
そのほか発表案件について、他社様からご質問あればお願いいたします。
市長
はい、どうぞ。
記者
読売新聞の原です。
市役所の緑化について、お伺いします。今回、パース図が出てきて、より具体的に見えてきたかなと思うんですけれども、今回の事業者様は決まったと思うんですが、採用されたポイントっていいますか、高く評価したポイントを教えていただけますでしょうか。
市長
はい。詳しくは担当に聞いていただきたいんですが、中でもやはり緑化をする面積でいくと、圧倒的に多かったと伺っています。
記者
やっぱりたくさんの面積を緑化することによって、市の中心部を緑にしていきたいという思いですかね。
市長
そうですね。これ、選ぶにあたっては、いくつかの評価ポイントっていうのがあって、それを専門家の皆さんが評価をされたと聞いていますが、我々というか、私のような素人的に分かるのでいくとですね、一番見て緑化の面積が大きいということですから、当然その事業者としては、かなり意欲的な提案をしていただいたんだろうと思いますし、やっぱり一目で見て、遠くから見ても「緑化」というところが非常によく分かりやすいし、福岡市としてのメッセージとしては、伝わりやすいものと思っています。
記者
ありがとうございます。
市長
はい、どうぞ。
記者
西日本新聞の前田です。
緑化に関連してなんですけれども、すみません、これ、造花の割合とか、造花も含まれていたりするのかというのが、まず一つと。
あと、今、示されているパースが、果たしてゴールなのか。よりこれから育っていって、より緑が生い茂るような形をイメージしているのか、教えてください。
市長
はい、まず一つは、こうした緑化というのは、例えばツタみたいなものがどんどん成長して、緑って豊かになっていくので、たぶん施工直後というのは、今、例えばここの画(え)にあるほど茂っているかというと、そうではないかもしれないですよね。こういうのって時間が経てば経つほど、ツタなどがどんどん成長して緑になっていくので、そこはたぶん時差があるんだろうと思っています。
もちろん、どこか一部に造花が入るということも、想定はされるんですが、ただ、これは具体的に何か取り決めがあるとかいうことではなくて、これから事業者の方が具体的につくっていく中で、そうしたことも利用するのかなとは思っています。
記者
ありがとうございます。
あと、すみません、工事完成が来年の3月ということですけれども、Fukuoka Flower Showを見据えてのスケジュールということで、いいんでしょうか。
市長
まあ、3月にフラワーショーもあるので、もちろん、それに間に合わせてほしいんですが、役所って大体年度なんで、年度内に予算を執行していただくという形なんで、そう大きな理由はなかったのかなと思いますけど。ぶっちゃけな話ですけど。
記者
分かりました。ありがとうございます。
市長
はい、どうぞ。
記者
すみません、NHKの平安と申します。
すみません、ちょっと今の質問と重ねてなんですけど、今、市役所のほうのお話されたと思うんですが、地下鉄の駅のほうは、地下ですし、光とか入って、ちゃんと育つのかなというか、固定化できるのかなというところもあるんですが、その点についてはどうなんでしょうか。
市長
そうですね。光、太陽光がなくても、これは例えばLEDとかですね、まさに人工的な光の下でも、例えば植物工場なんていうのも、例えばそういった光で育つので、こうした地下にある緑についても、そのような光によって育ってくれると伺っております。
記者
基本的には、もうやっぱり造花とかではなくて、ちゃんと生きた植物を植えてやるという?
市長
そうですね、例えばもしこれ、屋上とかにするんであれば、とか、もしくは例えばこういう電気の近くとかですね、そういう部分というのは、造花も利用することはあると思うんですけども、基本的に見えるところというか、メンテナンスできるようなエリアというところは、生の植物を使うと認識をしています。
記者
ありがとうございます。
記者
ほか発表案件なければ、発表案件以外で質問、各社様いかがでしょうか。
記者
すみません、読売新聞の後藤と申します。
梅雨も明けたところでですね、ちょっと水の事故が心配される時期に差しかかったかなと思います。福岡市のほうでもですね、東区で先日、小学生の男子が亡くなられる痛ましい事故がありまして、全国的にも増えているのかなと思いますけれども、そういった水の事故について、市長の見解、受け止めとですね、今後の対策等、何かありましたら教えていただけますでしょうか。
市長
はい、まずは水難事故で亡くなられた方に対してですね、心からお悔やみを申し上げたいと存じます。
これだけ暑くなってきていて、梅雨明けも早かったし、やっぱり水がある場所、涼しい場所に行って遊びたいという気持ちはよく分かります。が、しかし、やっぱり水というのは本当に危険です。普段、外から見ているだけでは分からない水の怖さというのもあります。
特に海に関して言うと、これは海水浴ができる、人が泳いで大丈夫というですね、一定の安全が確保できたところは、それは海水浴場として遊泳可能になっているんですが、ただ、例えば離岸流とかですね、離岸流といっても、分かんない人、多いかもしれませんけども、海に入ると沖に向かってグッとこう波が、波によって持っていかれてしまうような場所もあって、そういう場所というのは遊泳禁止になっているんです。
やっぱり外から見たら、そうした海の内側の潮の流れだとか、もしくは怖さっていうのは、やっぱりなかなか分からないところってあると思うんです。だからこそ、言いたいのは、ぜひ親御さんはですね、これからやっぱり子どもたち夏になって、たぶんきれいな海に行ったりとか、川に行ったりすると、遊びたくなるっていう気持ち、皆さんあると思うんですね。必ずやっぱり、親がそこのところは注意をしていただきたいと。そして、遊泳禁止のところでは絶対に泳がない。これはもう最低限、必ず守るように、それは家庭でも、ぜひお話をいただきたいと思います。
やっぱりすごくきれいな海があって、でも遊泳禁止のマークが付いているということは理由があるわけです。だから、その怖さ、やっぱり一回ね、体験した人っていうのはもう海って怖いんだっていうことは分かると思うんですけど、やっぱり子どもたちって、まだその怖さを体験していないと、なんとなくプールみたいな感覚で、すぐに泳げるんじゃないかとかね、思うかもしれないけど、やっぱり波の力ってものすごく強いんで、そこはこれから夏になって海に行く機会が非常に、子どもたち増えると思うので、ぜひ、この新聞やテレビを見ている親にはですね、子どもたちにやっぱり絶対そこのところは注意してほしいなと思います。
記者
ありがとうございます。
市長
はい。
記者
すみません、自民党、公明党が2万円の給付金という話をしておりまして、これに関して自治体のほうでは、手続きの手間がかかるというような意見もかなり出ています。福岡市として、どのようにお考えなのか教えてください。
市長
福岡市、福岡市というか、自治体の長として言わせてもらえばですね、とんでもない負担ですよ。給付金というのはね、簡単じゃないんです。そして、ものすごいお金がかかるんです。このお金を配るというのは、まず、この全市民に対して配るための、配る事業者というのを公募して、それで、その事業者にも手数料を払わなきゃいけないわけですね。そして、市民からの問い合わせが当然殺到するので、コールセンターというのを開設しなきゃいけないわけですね。
さらに自治体の窓口には、自分ところの振り込みがまだだけど、どうなっているんだっていうような、やっぱりお金が絡むと、やっぱりものすごいやっぱり勢いで、たくさんの方がいらっしゃるわけですね。実際に福岡市では、先日、逮捕者まで出たわけです。それぐらい、自治体の現場って本当に大変なんですよ。
これは、じゃあ、何のために公金受取口座ってつくったんですかって。公金受取口座で、国がまず一元的、これは国がやる事業ですから、自治事務で自治体に任せるんじゃなくて、国がやる給付金の事務は、国が国の責任で行う。そのために公金受取口座をつくったはず。
じゃあ、その公金受取口座で支払って、そして、それを登録するのを拒否する方もいらっしゃるわけですね。そういう方は、ご自身で申請を国に対して申請すると、そして、今回はこの口座に振り込んでくださいという情報に基づいて、国が振り込むということを、こういうやっぱりことをきちんとすべきだっていうこと。
これについてはですね、もうかれこれ、当時、岸田政権ができたとき、デジタル臨調というのができたわけです。そのときにも、その会議の委員として、私は発言もしていますし、それから、デジタル行財政改革のプロジェクト会議でも、私は委員として自治体の立場から発言もしていますし、行財政改革の推進委員としてもですね、その場所で、やっぱり国って、どうしても国の中の事業のB/C(ビー・バイ・シー)みたいな話だけ見るんですけど、これ、国で決めておしまいじゃなくて、自治体に投げるものというのは、そのあとのコストがものすごくかかるということ。これをやっぱりあの真摯に捉えてほしいと。
そして、国が国の事業であれば、国が自治体に丸投げではなくて、自分たちでできるような必要な法改正をしてほしいということは、ずっと言い続けてきている話なんですよね。
ただ、これ、あまりにもやっぱりコロナの時期から、その給付事務というのが続いています。もちろん、今、減税の話、それから給付の話ってあって、どちらも大事だと思うんですよ。していいんですよ。ただ、これをするときのやり方、実施の仕方というところが、自治事務にして、自治体丸投げというのを、いい加減やめていただきたいと。そして、そのために公金受取口座をつくったんでしょうということは、これはぜひ、今、使わなくていつ使うんですかということだと思うんですよね。
ちなみに、福岡市では給付金をするのに、じゃあ、福岡市としていくら、コストかかるって思います? いくらぐらいと思います? 福岡市の事務手数料(正しくは、事務費)って、いくらだと思います? コロナ中に全市民に対して、今回と同じパターンでやっているんですよね。10億かかるんです、お金が。だから、やっぱりそれぐらい、これ福岡市だけの話なんで、これ全国の自治体がいろんな形で、その…、何か音するね。拍手が…、まあ、いいや。
何はともあれですね、どこまで言ったか忘れましたけど、いずれにしても、やっぱりすごいコストがかかるんで、お金を配るということを国で決めたら、そこでおしまいじゃなくて、それをやっぱり丸投げで、その投げられたあとの自治体の、やっぱりそれは手間というのもそうだけども、コストがそれだけかかっているんだということを、やっぱりしっかり認識をしていただいた上で、国のほうで責任を持って、支給まで含めて対応していただきたいと思います。
記者
そのほか、いかがでしょうか。
市長
あ、これ。これ誰かな。なんか再生されているよ。録音にしておいて。いいよ、録音にしていいよ、大丈夫よ。
はい、どうぞ。
記者
よろしいでしょうか。共同通信、安達でございます。
7月8日で、安倍晋三元首相が銃撃されて3年となります。高島市長は、安倍さんが生前、ご親交もおありで、現在の心境ですとか、現在のお考え、思い出すことなどお聞かせいただけますでしょうか。
市長
うーん、そうですね。あっという間ですよね、時が経つのは、あっという間だなって、うーん、思いますね。
なんか、あれからやっぱり日本も、なんかどんどん変わっていった気もするし、それが果たして、いい方向に行っているのかなというところも思うところもありますし。そうね、時の早さを感じるとともに、でも、それと同じだけ、やっぱり日本も変わったなというところは、なんかやっぱり、思いますよね。
まあ、個人的にはね、それぞれやっぱり、いただいた言葉とか、すごく大切にしているね、部分はたくさんあります。けど、なんとなくこう、せわしない日々の中で、そうしたものに浸る余裕もなく過ごしてきたなって、今、言われて思いました。感想です。
記者
そのほか、ないでしょうか。
記者
すみません、時事通信の瀧井と申します。
今月の20日から参院選が始まるかなと思うんですけれども、市長として特定の方を応援されるとか、特定の党を支持されるとかっていう、そういったお考えはございますでしょうか。
市長
誰をね、私が応援をするというような話は、市長としての定例会見ではね、一つの応援のメッセージになるというのもよくないと思うので、この場では差し控えたいと思います。
記者
ありがとうございます。
市長
はい。
記者
朝日新聞、鳥尾です。
昨日、福岡城の天守台の発掘調査、始まりましたけれども、期間はかかると思うんですが、市長としてはどのようなことを期待されているのかということを伺えますでしょうか。
市長
やっぱり、せっかく発掘をしているんでね、何かこう、新しい事実とかね。いろんなことが明らかになるということを大変期待しますよね。また、新しいロマンがそこから出てきたり、さらに想像をかき立てる何かが出てきたり、もしくは、いろいろ疑問に思っていたことが解き明かされたりというね、これはなんといっても、初めての実地での発掘調査になりますので、ぜひ、その結果として、多くの皆さんにとってのね、新しい発見であり、刺激であり、そういうね、なんかいろんな発見が出てくることを期待をします。
記者
ありがとうございます。
市長
いらっしゃいました。
記者
FBS福岡放送の川本といいます。
他県他市の事例で恐縮なんですが、教員が、最近、盗撮で捕まる事案が相次いでいるというところで、福岡市ではまだ、そういう事例はないと思うんですけれども、そういったことへの行政の長としての受け止めと、あるいは何か市として対策だったり、考えられることがあれば、教えてください。
市長
ちょうどね、日本版のDBS(イギリスの公的機関の略 Disclosure and Barring Service 前歴開示および前歴者就業制限機構)とかね、ああいったことも議論されていますけど、やっぱりこうした性癖を持つ人を、子どもに関わる部分の仕事に携わらせるということを防ぐという意味では、非常に大事な取り組みだと思っていますけども。
一方で、初犯を防ぐということまで、それでできるわけではないですよね。いかに、例えば試験というか、いわゆる職員の採用試験だとか、そうしたところで何か、本当はそういった性癖まで含めてですね、防ぐことができることがあればいいんでしょうけど、なかなかそれも100%とはいかないでしょうし、これといって特効薬を今言えるわけではないんですが。
ただ、やっぱり親としては安心して預けている学校で、そのようなことが起きているとなったら、もう学校や教員に対する信頼を今後持つことができなくなってしまう。これは本当に、本当に罪は大きいと思います。
記者
ほかになければ、ありがとうございました。
市長
はい、ありがとうございました。
※発言・質疑内容について、できるだけ忠実に作成しております。