現在位置: 福岡市ホーム の中の市政全般 の中の市長のオフィス の中の市長会見 の中の市長会見2025年1月22日
更新日:2025年1月22日

市長会見|市長のオフィス

1月22日市長会見

発表内容

  • 全国初!半導体エンジニアビザ活用企業の第1号認定について(経済観光文化局新産業振興課) ※配布資料(PDF:479KB)
  • 花の祭典~Fukuoka Flower Show Pre-Event~いよいよ開催!(住宅都市局フラワーショー担当課) ※配布資料(PDF:1,548KB)

 

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発言・質疑要旨

全国初!半導体エンジニアビザ活用企業の第1号認定について(経済観光文化局新産業振興課)

市長
 おはようございます。よろしくお願いします。

 

記者
 今月、幹事社の西日本新聞の長です。

 

市長
 はい、お願いします。

 

記者
 市長から、まず、発表案件のご説明をお願いします。

 

市長
 はい。福岡市から始まったエンジニアビザですが、その分野が半導体まで広がって、認定第1号の企業が決まりました。【フリップ
福岡市ではですね、特にIT分野、こうした企業の成長を後押しするために、国家戦略特区を利用してですね、エンジニアビザという新しいビザをつくったわけです。これは海外の方が、エンジニアが日本に入ってくる際にですね、就労ビザの審査期間を1ヵ月に短縮するというものでして、令和5年の11月からスタートをしているものでございます。
 やっぱり、エンジニアが入ってくるまでに時間かかるとなると、何かプロジェクトを企業が応募したとしてもですね、その応募を取れたとしても、そこからエンジニアを採用しよう、もしくは日本に来てもらおうと思ってもですね、入ってくるまでのタイムラグがあってしまうと、非常にそうしたプロジェクトをちゃんと取っていいのかどうかという、予見可能性というものがですね、このエンジニアビザによって非常に確度が高まったということで、今、既に12社が制度を利用して、33名の外国人エンジニアの雇用につながっているわけですが、去年の終わりにですね、国において半導体分野に従事をするエンジニアにも、対象を拡大していただけることが決まりました。
全国に先駆けて、この半導体分野でのエンジニアビザの受付を開始したんですけれども、今回、制度をいち早く利用したいというですね、企業に先ほど認定書をお渡しをしてまいりました。先日、福岡市内に研究開発の拠点の設立を発表された、株式会社アムコー・テクノロジー・ジャパンという会社でございます。主に、半導体製造の組立てやテストなどの後工程と言われる分野の企業でございます。特に、車用の半導体などをね、すごくたくさんつくっていらっしゃる会社なんですけども。
 今日はですね、川島社長にお越しをいただきましたので、このあと、今回の半導体分野にも拡大をしたエンジニアビザについて、企業で抱えている課題感、それから期待することなどについて、今後の展望などについても、お話をいただきたいと思っています。
現在、九州では半導体、特に熊本のTSMCを中心に盛り上がりを見せているわけですけれども、福岡市からもですね、この制度を多くの企業に活用いただきまして、エンジニアフレンドリーシティの取り組みを通して盛り上げていければと思っております。
 では、川島社長、入室をお願いいたします。

 

川島社長(株式会社アムコー・テクノロジー・ジャパン)
 ただいま、ご紹介にあずかりました、アムコー・テクノロジー・ジャパンの川島と申します。本日、よろしくお願いいたします。
まず、最初にですね、弊社の簡単な紹介をさせていただきたいと思います。弊社、アムコー・テクノロジー・ジャパン、略してATJと呼称させていただきますが、今、ご紹介ありましたように半導体後工程、OSATという呼び名で業態を表現しております。OSATというのは、Outsourced Semiconductor Assembly and Testの略です。このOSAT業界で世界第2位のアムコーグループの一員として、弊社、アムコー・テクノロジー・ジャパンがございます。
 弊社のですね、母体はですね、ジェイデバイスという企業が以前ございました。この企業は、日本の各社電気、大手企業様からですね、半導体の後工程が分割された、その業務を集約した形でジェイデバイスという企業がございました。現在はさらに、そのジェイデバイスにグローバル化を加えまして、世界中のお客様からですね、自動車のビジネスを中心に受託を受け、貢献させていただいている会社になります。
 ちなみに工場はですね、日本列島にいくつかございまして、北は北海道の函館、北陸の福井、あと九州は数工場ございまして、福岡はもとより、熊本、大分となります。
 今回、この福岡市にですね、R&Dセンターを設置させていただくという運びになりました。弊社の概要としては以上でございます。
また、今回のエンジニアビザでございます。今、日本の半導体が活性化している事実があります。我々のようなグローバル企業ですね、その中ではワールドワイドでエンジニアリングの人材の交流というのが、今後ますます想定されています。もちろん、今も交流等がございますが、現状を鑑みますと、今後さらに人材の流動、あとは登用、海外のエンジニアリングの登用、あと移籍ですね、グループ間での移籍と、そういったことがですね、従来以上に想定されるということで、我々としましても福岡市の「エンジニアフレンドリーシティ福岡」このポリシーですね、これを尊重しながら、ぜひこの制度をですね、効率的な手続きに活用させていただければなと思っています。
最後になりますが、我々のR&Dセンターを中心にした今後の展開になりますけれども、我々、ATJの役割としては、やはりオートモーティブ、自動車のビジネスへの貢献というのが主眼にあります。ですので、我々としては市場のですね、ビジネスの動向を常に注視しておりまして、その状況の推移、もしくは必要な先行開発への注力、そういったものを通して、基幹産業への貢献を継続してまいりたいと考えております。
 ですので、ビジネスもそうなんですけれども、日本の中には、さまざまな有用な技術情報がございます。ご存じのように材料ですとか、装置も含めてですね、そういった日本の中での有用な技術情報をきちんと整理した形で、グループ内、ワールドワイドに発信していくというのも、我々、ハブとしてのATJの役割と考えておりますので、そういったことも含めてR&Dという一つのセンターをですね、設置させていただいた次第でございます。
 私からは以上です。ありがとうございます。

 

市長
 はい、じゃあ、せっかく川島社長お越しいただいているので、川島さんにご質問等あれば。

 

記者
 じゃあ、まず、幹事社の西日本新聞から伺います。これまで、どうしても手続きに時間を要していたことで、現場で抱えていた課題だったり、福岡での拠点の開設はこれからだとは思うんですけれども、この手続きが早くなったことで、どんなメリットがあるかというのを教えてください。

 

川島社長
 手続き自体は、さまざまな国との間があると思うんですけれども、やはり我々自体が経験した、昨年もあったんですが、やはり時間を要するんですね。やはり時間というのが非常にキーで、今回、手続きのスピードアップが図れるというのが一番の魅力です。
スピードアップ、イコール、我々、あるプロジェクトが例えば開始され、それに必要な人材、もしくは海外からの登用があったときに、なるべく早く貢献していただくというのが大きい。かつ、会社としてもご本人としても、早く具体的な動き、活動、業務に結びつけることができると、これが一番大きな魅力ということになります。はい。

 

記者
 それまで時間を要していたことで、具体的に実務に生じた、何でしょう、デメリットというか、ありますか。

 

川島社長
 あのですね、これも相手の国のケースもあると思うんですけども、何回か行き来して、そこでこういう手続きが必要だというのを繰り返し行うことで、思ったよりご本人、会社も工数、時間をかける。それがたぶん簡略されると信じていますので、そこが非常に魅力ですね。やはり手間イコール、コストですから、そういう意味では、そういうところに魅力を感じています。はい。

 

記者
 日本経済新聞の関口と申します。ご無沙汰しております。
 今回、許可が下りた従業員の方の人数であったりとか、実際にどんなお仕事をされるのかといったところを具体的に教えていただけますでしょうか。

 

川島社長
 人数的には、まずは数名を想定しています。業務自体はもう、まさに開発業務です。R&Dに属している人間を日本側に連れて来るというふうなところを具体的に想定しています。

 

記者
 米国、アリゾナの本社からいらっしゃる?

 

川島社長
 いや、別の国です。

 

記者
 別の国から?

 

川島社長
 はい。

 

記者
 ありがとうございます。
 実際に許可が下りるまでのスケジュール、短くなったというお話でした。どういったスケジュール感で?

 

川島社長
 いや、今回の制度を使った具体的な動きはこれからですので、はい。今までかかっていた、先ほどのご質問に、今まで割と我々が想定したよりも時間を要していたということを申し上げました。今後は同様な事例が発生する、もしくは新たな事例が発生しますので、そのときの期待値を述べました。

 

記者
 ありがとうございます。
 何月頃という、来られるかというのは、まだこれから?

 

川島社長
 いくつか想定されているのはありますが、早いものは今年の前半ですね、はい。

 

記者
 ありがとうございます。

 

市長
 これまでね、3ヵ月から半年はかかっていた、ですよね、エンジニアを呼ぶのに、それが1ヵ月ないしは、もっと早かった事例とかも聞いています。一回、事例ができるとですね、そっからガーッと一気に早くなるんで。

 

川島社長
 うん、おっしゃる通りだと思いますね。

 

記者
 ほかに質問はありませんか。

 

記者
 読売新聞の林と申します。
 よく国内での半導体の人材不足とか言われていますけれども、基本的に今回はグループ間の異動みたいなイメージになるんですか。

 

川島社長
 グループ間、もしくは日本のエンジニアで、海外で働きたい人もいれば、海外のメンバーで、技術者で日本で働きたい方もいますので、両方になります。

 

記者
 それはグループ関係なくという?

 

川島社長
 グループもあれば、キャリア採用もありえます。

 

記者
 いわゆる新しい人材を発掘みたいなものも?

 

川島社長
 はい。ただ、海外から来る場合は、やはり何らかグループ会社との関連性がある場合が多いとは思います。

 

記者
 そういった意味では、人材交流がという話で?

 

川島社長
 はい、はい、はい。

 

記者
 ありがとうございます。

 

記者
 ほかに質問のある社、いらっしゃいませんか。

 

記者
 すみません、時事通信の舟木と申します。よろしくお願いします。
 すみません、漠然とした質問になるかもしれないんですけれども、今回、人材の交流というか、欲しい人材に来てもらうことが短縮化することによって、研究開発あるいはプロジェクトがどのぐらい早く進むっていうふうに、肌感覚で感じていらっしゃいますでしょうか。

 

川島社長
 申し訳ないですけども、プロジェクトはクロスファンクションでやっていますので、プロジェクトの全体日程に必要な方が、例えば来ていただく、そのときにプロジェクトの日程自体が、それによってものすごく変化するってことはないと思います。プロジェクト管理上ですね。

 

記者
 遅れることは、これでなくなるっていうことですか。

 

川島社長
 そう思っています。必要だと思ったときに、ある程度、時期が想定できるというのが大きいんじゃないかなと思っています。

 

記者
 はい、ありがとうございます。

 

川島社長
 はい。

 

記者
 ほかはございませんか。

 

市長
 じゃあ、川島さん、ありがとうございました。

 

川島社長
 はい、どうもありがとうございました。どうも。

花の祭典~Fukuoka Flower Show Pre-Event~いよいよ開催!(住宅都市局フラワーショー担当)

 

市長
 では、続いていきます。Fukuoka Flower ShowのPre-Event、3月23日に開幕いたします。【フリップ

 去年の6月にですね、福岡版のフラワーショーにチャレンジをすると発表してから準備を進めてきたんですが、今回、3月に開催するプレイベントの概要が固まってまいりましたので、今日はお知らせをしたいと思っています。
 まずは、まずはというか、ちょっとこちらのモニターを使ってご紹介したいと思います。まずはですね、これが実際にChelsea Flower Showでございまして、これに私も参加をしてですね、実際見てきたわけですが、この、いわゆる目玉となりますガーデンコンテスト。今回はですね、プレイベントではあるものの、実際にコンテストさながらのガーデンをつくっていただきたいと思っています。そして、そのガーデン、どういうイメージ感なのかというところもね、しっかり市民の皆さんに体感をいただきたいと思っております。
今回はですね、コンセプト、それからデザインの審査で選ばれた3名の方が、国内外の著名なガーデナーからアドバイスやサポートを受けながら、それぞれ10メートル×6メートルのガーデンをつくると。ですから、ちょうどこの会見室と同じぐらいの大きさになるわけですね。実際のフラワーショー、Chelsea Flower Showもそういった状況です。
 ちなみに、ガーデンですから、中に入ることができるんで、もう没入感というかですね、非常にある形で植物に包まれる感覚を味わっていただきたいと思います。
 そんな特別な空間が、今回、三つ同時に登場いたします。日中もすてきなんですけども、夜はライトアップされますので、時間によって違った雰囲気も味わえると思います。これが一つの目玉ですよね。
ちなみに、これ、プレイベントでこういう形でやって、実際に翌年ですね、1年後には本大会ということになりますから、実際にもうコンテストとして、競って採点がされて、優勝者が決まるということになるわけです。今回はプレということではありますが、実際にそれを体感していただきたい。三つガーデンができるということになりますね。
 そして、コンテスト用のガーデンとは別に、植物園のシンボルとなる新たなガーデンが登場いたします。この円形型の、このシンボルガーデンなんですが、直径はこれ12メートルあるんですね。大迫力です。フラワーショーが終わったあとも、これについては、年間を通して楽しめるようになっていて、今回は季節の花をふんだんに使用した特別バージョンで、皆さんをお迎えしたいと思います。
これは年間を通して楽しめるんですが、コンテストの対象となるガーデンというのは、その期間につくって、そして、その期間が終わったら、全て更地に戻るという形になります。これについては、年間通してということに、今回したいと思っております。
 そして、今日の時点での見どころとして、お伝えしておきたいものが、あと二つございます。それがこちらです。ジャン。日本初公開の花を展示をいたします。その名も「アガパンサス・ブラックジャック」これは、Chelsea Flower Showの植物の品種コンテストで最優秀賞を受賞した花でございます。ですから、まだ全然外に出回っていない品種でございます。それを西区のFUKUOKA EFFECT(フクオカ エフェクト)さんというお花屋さん、有名でございますけども、ここに協力をいただいて実現することになりました。この展示をスタートとして、福岡市内から日本中に広げていきたいと思っております。
 まだまだ、ですから、株が、たくさん数があるわけでもないですので、これをまず見ていただいて、そこから、まさに株を増やす作業というのを、今まさにされていると思いますので、徐々に増えていくということですね。はい。まずは、一足先に福岡の皆さんに、ご覧いただくという形になります。
 そしてですね、この花の絵をモチーフとして、福岡市内在住のイラストレーター、三反栄治(さんたん えいじ)さんに描いていただいたボタニカルアートが、今回のキービジュアルになっています。
 これはない?これかな。はい、これでございます。これがキービジュアルとなります。ここに、今お話をさせていただいた「アガパンサス・ブラックジャック」が入っているというね、これがキービジュアルになります。
 画像にはないんですが、チェルシーとは違う、福岡ならではの特徴としてですね、福岡って、ほら、なんというか、全国の政令市の中でも一番(正しくはトップクラスで)、集合住宅率(正しくは、共同住宅率)が高いんですよね。ですから、簡単に言うとマンションとか、アパートとか、こういったものが多いということですから、広いお庭がある家がそう多いわけではないので、ベランダに皆さんなるわけですね。そこで、チェルシーとは違う、福岡ならではの特徴として、ベランダガーデンのモデル展示も行いたいと思っております。
 マンションなどの共同住宅に住んでいても、そのベランダでガーデニングを楽しめるという、これはもう世界の中でも福岡ならではかなと思うんですが、じゃあ、この広さが限定された、このベランダの中で、どんなベランダの緑化というか、こうしたガーデニングが楽しめるのかというのをですね、実際に、この現場に例えば市営住宅のモデル的なベランダとか、もしくは通常のマンションでありそうな標準的なベランダというものが実際に登場して、そこで、こんなふうにガーデニングするんですよというものを見ることができるんで、実践的に我が家のベランダをどうガーデニングするかということの参考にもなると思います。
 ご説明してきた通りですね、見どころがたくさんのプレイベントなんですが、最後に入場チケットについてのお話でございます。開催期間中は5日間なんですけれども、毎日テーマを設定してコンテンツや見ごろによって、チケットの価格に差が出てくる。すなわち、今回のFukuoka Flower Showについては、ダイナミックプライシングといたします。
 ダイナミックプライシングとは、日によって値段が変わってくる。なぜ、どう変わってくるのかというと、実際、これコンテストです。コンテストですから、チェルシーでもコンテストの日が一番最高の状態になるように、前日からですね、例えばピンセットで雑草を抜いたりとか、霧吹きでこう、苔(こけ)にずっとこう、スプレーしたりというような形で、コンテスト当日に向けて最高の状態になるように調整してくるわけですね。ですから、その状態に一番近い翌日というのが、一番値段が高いわけです。1日たつごとに花は劣化をだんだんしてくるので、値段も安くなってくるということになるわけですね。
 ですから、福岡でもそうしたChelsea Flower Showのノウハウをいただきまして、ダイナミックプライシングという形で5日間、値段が変わってくるということになります。ですから、最高の状態を見たいという方は、一番値段的には高いけれども、初日に来るのが一番いいということになるわけですね。
 チケットは、販売は、2月3日からチケット販売といたします。午前中については、特に人数の制限もありますので、必ず朝、そして、良いところで見たいという方はですね、チケットはお早めにということです。2月3日、販売スタートになります。
3月23日から27日まで、花いっぱい、そして、世界をリードできるようなですね、そんな福岡ならではのフラワーショーが開催したいなと思いますので、そのプレイベント、ぜひ、ご期待いただきたいと思います。
私からは以上です。

質疑要旨

記者
 ありがとうございます。ではまず、幹事社から質問をさせていただきます。
 来年に本イベントが始まるという中で、今年、プレイベントをされる意味を改めて教えていただきたいのと、フラワーショー自体にどんな期待を込めていらっしゃるのか、意気込みを伺えればと思います。

 

市長
 分かりました。Fukuoka Flower Showといっても、たぶん、そもそもChelsea Flower Showに行ったことがある人自体が少ないし、本当にコンテストって、どういう形で見るのか。それからレベル感って、どういうガーデンをつくるのかということを、実際にご覧いただき、そして、本大会、翌年に向けてですね、ぜひイメージを高めていただいて、実際の本イベントのときには、より多くの市民の皆さん、それから民間企業の皆さん、それからグローバルなガーデナーたちがですね、ぜひ、この福岡に来たい、参加したいと思っていただけるようなプレイベントを開催したいと思っています。
 これまで福岡市では、「一人一花運動」を中心にですね、花づくりということを進めつつ、それはイコール人づくり、地域づくりということを進めてきたわけですね。
 やはり、これはまさにパブリックのためでもあって、自分だけのためではなくて、お花を花壇につくっていただくとか、こういう活動自体が、やっぱり地域自体を明るくしたり、もしくは自分たちが住んでいる地域の足元を見つめる。そして、そこをきれいにしたいとか思う市民が増えていくということがですね、これがまちづくりにとって、すごく足腰になる大事なことだと。しかもまちも、訪れた方もそれを見てとってもきれいですし、そんなきれいなお花が咲いているところに、例えばゴミのポイ捨てなんて、言うまでもないんですけれども、しようとは思いませんし。
 こういった花づくりとかを通して、人づくり、まちづくりをしてきたわけですけれども、一方で、花卉(かき)、花をつくるようなですね、皆さん、それからガーデニングも含めてなんですけれども、やっぱりなかなか人手不足だとか、こうした課題もあるわけです。
そうした中で、このチェルシーのフラワーショーというのは、ほんとに多くの人の憧れになり、社交の場になり、そして憧れられる職業、そして職業の賃金の水準も高いというですね、日本が直面している課題に、まさにこう、一つのソリューションとして見せていただけるような取り組みを既にされております。
 こうしたコンテストを取り入れることによって、素晴らしいガーデナーのノウハウを広く、日本の地域の皆さんにもですね、伝播(でんぱ)していきながら全体のレベルを上げ、そして素晴らしいガーデナーが尊敬をされ、そしてガーデニングという職業に就いてみたい、もしくは、お花を育てるという仕事自体に就いてみたいという次世代が生まれてくる。そして、この業界全体がですね、1次産業として苦しいとか、補助金というような話ではなくて、自立した産業になり、そして持続可能な産業になっていくというようなことまで、そうした長期的な部分まで含めてですね、短期・中期・長期で、こうしたフラワーショーというものが、いい影響を及ぼしてくれたらいいなと期待をしています。

 

記者
 国内でも珍しいイベントだと思いますが、どんな方の来場を想定されていらっしゃるのか。あと、5日間でどのくらいの人数を見込んでいらっしゃるか、あればお願いします。

 

市長
 はい。まず人については、これは本当に、市民の皆さんどなたでも、もそうですし、プラスアルファ、やっぱり国内外のトップレベルのガーデナーの皆さんに、ぜひ、ここに出展して、ここで賞を取りたいと思っていただけるようなコンテストに、今後、育っていければいいなと思っております。
 実際の人数なんですけれども、今、枚数とかを、ちょっと具体的にお伝えいただければ。

 

事務局(住宅都市局)
 はい。5日間で3万人程度を見込んでおります。

 

市長
 あっさりやな。まだ、午前中、何枚とかいう話はしないってことね。

 

事務局(住宅都市局)
 はい。一応、チェルシーを参考にさせていただいて、価格を変えているわけですけれども、当然、初日が一番状態がいいので、価格が高い。
 あと、もう一つは価格が高いので、ゆっくりご覧になれるという意味から、少し人数を少なめに設定をしております。それ以降は、徐々に価格も下がり、人数、お客さんの数も、密度も上がっていくというイメージで考えております。以上でございます。

 

市長
 ね、実際、やっぱりね、チェルシーのときも、やっぱ最初の初日とかだと、ほんとに人も少なくて、グラス、シャンパン片手にみたいな、そういう雰囲気になって、やっぱり日が進むと、もう、ものすごい人になって、ちょっと作品を見るのもですね、ちょっと並ぶというか、人の列ができているので、前にちょっとずつ進むみたいな感じだったんですけど、すごく値段もその分、安くなって、多くの人がちょっと見てみようかっていう人もですね、たくさん来ることができるようになっているしというふうに。
 こういうダイナミックプライシングの仕組みというのもすごく面白いなと思ったんで、今回、チャレンジングな取り組みとしてですね、うちでも採用してみるということになります。

 

記者
 ありがとうございます。質問がある社の方、いらっしゃいませんか。

 

記者
 読売の林です。
 ガーデンコンテストというのは、ここに、今回、プレイベントに参加される3人の方は、もう既に何かしらの、何かを通られてきた方なのか。例えば、もうプロとして活躍されている方なのかというのと。例えば、今回のプレイベントで、賞が何かが与えられるのか。そのインセンティブ等は何かあるのか、その辺ちょっとお願いします。

 

市長
 はい、もう人は決まっております。ちょっと具体的に言えるところまで。

 

事務局(住宅都市局)
 はい。今回、ガーデンコンテストにつきましては、プレ大会で限られた時間の中で、高い品質のガーデンを作庭するということから、国内外で著名なガーデナーの皆さん、ここに記載している3名の方に伴走型支援をお願いして、コンテストですので、ガーデナーを募集はかけて、その方がつくるんですけれども、しっかりとこの3名の一流のガーデナーの方の支援を受けられながら作庭していくというやり方にしております。
 賞につきましては、デザインなんかを、この3名の方に選んでいただくので、その時点で選ばれているということにはなります。

 

市長
 質問は、コンテストに参加する人のことを聞いているんじゃないかな。

 

記者
 そうですね。じゃあ、この著名なガーデナー3人の方が選んだアマチュアとかのガーデナーの方みたいな?

 

事務局(住宅都市局)
 そうですね。我々として手を挙げていただいて、挙げていただいた方の中から、この3名の方に選んでいただいて、それぞれ選ばれたガーデナーの方が、今回のプレイベントで、植物園のほうに作庭をするということになります。

 

記者
 それはなんか、作品の写真とかを見てもらって、選んでもらったりってありますか。

 

事務局(住宅都市局)
 はい。デザインとか、コンセプトを出していただいて、そこから選んでいただいてます。

 

記者
 分かりました。ありがとうございます。

 

市長
 うん、どうぞ。

 

記者
 すみません、NHKの早川です。
 天神ビッグバンもおおむね、方向性も見えてきた、形が見えてきたという中で、今後ですね、この間の市政報告会でも話があったと思うんですけれども、市として文化・芸術の発信強化というところに力を入れていくという話があったと思うんですけれども、そういった中で、この取り組みの位置づけ、市としての位置づけについて、教えていただけますでしょうか。

 

市長
 はい、分かりました。今、天神ビッグバンなどを含めて、福岡のまちがより強く、より活力ある企業の受皿となれるような、そうした取り組みが進んできています。
 建物って、どうしても建築物になると、やはり直線的なものが多いんですが、だからこそ、そのまちの中に、あえて有機的なもの、そして曲線的なもの、そして、また自然を感じられるものというものをインストールしていくって、すごく大事だと思うんですよね。
お花というのは、もちろん、そうした意味において、もちろん美しい花があれば心が潤うという、そうした見た目的なものも、もちろんあります。一方で、各企業や市民の皆さんが、お花というのは1回つくっておしまいではなく、ずっと手入れをし続けないと、これってきれいに咲き続けないものですよね。
 ですから、福岡市として「一人一花運動」というのが、こういった取り組みのベースにあるんですが、この取り組みというのは、花を例えばお金で買ってきて植えておしまいではなくて、花を育てる中で、人づくりとまちづくりをしていこう、コミュニティをつくっていこうというようなことが、大きな狙いとしてあるわけですね。
 ですから、天神ビッグバンのような、こうしたまちの外側がしっかり強化をされる中で、花づくりを通して、人づくりやネットワーク、そうしたもの、さらには直線的ではない、潤いや憩いというものをですね、まちの中につくることができたらと思っています。
はい、どうぞ。

 

記者
 毎日の竹林です。
 プレイベントから本番まで1年間あると思うんですけれども、この1年間の中で、先ほどおっしゃった、ベランダの緑化とか、オフィスの緑化とかというのを、市長としては、ここまで進めたいとか、どれぐらい広げたいという、何かイメージがあれば教えていただきたいのと。
 あと、ちょっと気が早いんですが、1年後の本番の本格的な大会というのは、もう世界から参加者が来るんだと思うんですけど、その規模感もどのぐらいを想定されているのか、教えていただければと思います。

 

市長
 はい、分かりました。イメージとしては、まさに本大会のときにですね、やっぱりこれ、みんながここのコンテストに出て、賞を取りたいと思われるような大会に育てていくということが大事だと思っています。
 Chelsea Flower Showに、たくさんの方が例えば出たいと思っていて、トップガーデナーがここに応募してきて、ここに時間とコストをかけるというのは、そこで出て賞を取ることによって、そのあと、ここで賞を取ったことが何よりのやっぱりこう、それからガーデナーとしての仕事を得ていくとか、もしくは、世間に「この人はチェルシーのフラワーショーに出て、こういう賞を取った人だ」ってなると、非常に大きく影響があるということになるわけですね。
 ですから、まずはプレ大会において、福岡市として、こういうコンセプトのフラワーショーをやっていくんだっていうようなことをしっかりお見せして、また、福岡ならではの、ベランダガーデニングというような、こうした特徴なども出しながらですね、チェルシーというヨーロッパの気候に適したガーデンと、それから、福岡というですね、アジアの国におけるガーデニングというような差も、うまく個性化を出していきながら、より多くの世界中からのガーデナーが参加したいと思っていただけるようなガーデンコンテストに。
 今回、市、そして、その広報物を持ってですね、今回、素材ができると思いますので、こうしたものをもって、次の本大会までの1年間で、たくさんのガーデナーの皆さんにですね、参加いただけるような広報活動をして、本大会のときにはグローバルなガーデナー同士がバチバチと争っていただけるような大会にしていければと思いますし。それは、もちろんストックで、どんどんそうした「福岡いいぞ」って話って広がってくればですね、よりレベルの高いガーデナーが、もういっぱい参加したいっていうようなものになるといいなと思っています。
 規模感についても、今回、植物園で開催をいたしますけれども、Chelsea Flower Showの場所も本当に更地というかですね、そうしたところで一夜にしてじゃないですけれども、その期間内に「用意、スタート」でガーデンをつくり出して、何もないところから、そこの借景がどこになるかという場所も抽選で決まるので、そこから、そうしたものを考えてつくり出していくということにもなりますので、そうしたものも参考にしながら、場所についても、本大会の際に、どこでするのが本当に適切なのかということも検討していきたいと思っています。

 

記者
 時事通信舟木です、よろしくお願いします。
 花卉農家とか、花に関する農家とか、関連産業の底上げ、振興というのも一つ大きな目標だということなんですけれども、何か将来的な目標として、花卉農家の手取り収入はこのぐらい増えるべきだとか、新規就農はこのぐらいあってほしいなとか、エクステリア産業で、福岡でこういう企業進出してほしいなとか、何かそういう目標的なものがあったら教えていただきたいのですが。

 

市長
 そうですね。まず、当然ながら、そうした農家の皆さんが、もう家業を継げないとかですね、その農地を手放さざるを得ないというような状況ではなくて、やっぱりやりたいと。そして、ここで仕事をし続ければ、ちゃんと稼ぐことができるというような産業になることが大きな目標と思っております。
 例えば、普段、公園だとか、こうしたところを剪定をしていただくような方とかですね、もしくは、ガーデンというところに置く、例えば雨にも耐えられるようなソファーとか、テーブルとか、もしくはモニュメントみたいなのもありますけれども、こういったものについても、やっぱりより良いもの、そして、よりレベルの高いもの、そうしたものが活発に取引をされるような状況にですね、これはチェルシーを見ると、こんなものもあるんだとかですね、ヒントも、私も見ただけでもたくさんありましたんでね、こういったものが日本の市場の中でも活発になって。
 例えば花卉の話、今、さっき申したように花卉の話だけというよりは、この関連する産業全体で、この関わる人たちの、この産業のレベルを全体として上げようというのが、この中で見えて、このフラワーショーの現場、会場の中に、そうしたエクステリアもあれば、品種を改良してつくっているような人たちもいれば、実際にガーデニングをするという人たちもいればという、いろんなこれに関わる産業の人が、みんなで集まって、もう自分たちの最先端のものを出し合ってというところがすごく特徴だったので、この関連産業全体、かなり極めて1次産業に近い、もしくは手を動かすような、こういった分野にですね、従事したいという人が増えてくることが最終的な方向性としてイメージで希望しています。

 

記者
 ありがとうございます。

 

市長
 はい、どうぞ。

 

記者
 朝日新聞の伊藤です。
 これまでの話と重なる部分もあるかもしれないんですけれども、Chelsea Flower Showが人手不足とか、あと憧れの場になることで収入を上げたりとか、そういうのに貢献しているというお話があって、そういうのを目指していきたいというふうに、つい先ほどお話しされたと思うんですけれども、現状の課題として認識されていることがあれば、例えば福岡市でもこういう課題があるとか、九州の規模なのか、課題があればお聞きしたいのと。
 あと、プレミアムの一番高い日、入場料のところに特典ありと書いてあるんですけれども、もしちょっと、この特典が何か決まっていれば教えてください。

 

市長
 なるほど。やはり特典と書くと、興味を持っていただけるということが分かったんですけど、それは後ほど。
 今、そもそも1次産業、これ花卉を含む1次産業自体がですね、非常に厳しい状況にあると。そして、それは要するに後継者不足だとか、こうしたものが一番大きいわけですね。
 そして、また、こういった産業を、じゃあ、どうやって盛り上げていけばいいのかとなると、まず、例えばお花を買う人、育てる人を増やさなければいけないという取り組み。それから、技術として、こうした産業に従事する人のレベルが上がって、そして、より多くの人が高付加価値で欲しいと思ってもらうようなものに育てていき、高付加価値化をしていくということ。そこだけではなくて、じゃあ、お花を育てるんだったら、そこの、じゃあ、鉢を、よりいい鉢はどんな鉢なのかとかですね、もう、あらゆる部分に関連してくる「産業」だと思うんですよね。
 こうしたものを全体で底上げをしていくということによって、この業界で働きたいという全ての人がですね、この分野の価値が上がって、要するに高付加価値で、つまり原価に対して、それこそ原価率が低い状況で、もうとにかく安くして売っていくではなくて、より付加価値をつけて高く売る。それは当然ながら、高くでも、このいいものを買いたいという人が増えるということなんですが、これって、一朝一夕にできるものではないので、時間をかけてですね、こうしたものに興味を持つ人が増え、そして、いいものが欲しいという人が増え、そしてグローバルの中で見ながら、日本の業界の全体のセンス・レベルを上げていく、高付加価値化するみたいな、こういういい循環ができてきたらいいなと考えています。
 そして、特典について言えることがあれば。

 

事務局(住宅都市局)
 はい、特典につきましては、お楽しみにということではあるんですけれども、Chelsea Flower Showじゃないですが、Fukuoka Flower Showにご来場いただいた方の記念になるような、お土産的なものという方向かなと考えています。また、こちらは発表、決まりましたらさせていただきます。

 

記者
 そのほか、エンジニアビザ含めて。

 

記者
 いいんですか。じゃあ、すみません、1件目のほうで。

 

市長
 はい、はい。

 

記者
 ビザの利用の12社、これまでの実績で12社33人。

 

市長
 はい。

 

記者
 今回、アムコー社が加わるということで、もっと増えてくることにはなるんですけれども、これまでの評価とかですね、期待、これでいいのか、もっと使ってもらいたいのか、予想通りなのか、そのあたりをちょっと教えていただきたいんですけど。

 

市長
 はい。例えば福岡で起業しているベトナム系の企業はですね、このエンジニアビザを使って、例えばエンジニアを本国から呼んだとかですね、こういう具体例が出てきている中で、たぶんこういう話。それから、今回、半導体って分野が広がった。これが、今日、皆さんがお伝えいただければ、そうしたニュースを知った皆さんがですね、それであれば、海外のそういった優秀な人材というところを福岡で採用しようというような形で、広がってくるのかなと思っていますし、それが今回、会見で、この内容を選ばせていただいた目的でもあります。
 やっぱり日本というのが、まだIT人材自体が非常に不足をしているという状況があって、これ自体、本質的にそもそも国がちゃんと、こういった人材を育てるための教育というところをつくらなきゃいけないんですが、当面の対応としてはですね、こうしたビザによって、今いいサービスをつくるためには、特にAI時代にもなっている中で、グローバルからよりいい人材のやっぱり引っ張り合いになってくる中で、地場の企業の皆さんにとってですね、こうした人材確保について、福岡にはこうしたビザ、エンジニアのビザがあるというようなことを、より多くの企業に活用していただければと思っていますし、また、もし、そこに何か心理的なハードルとか、海外の方を例えば雇ったことがないとかですね、こういう方もいらっしゃると思いますけども、こういう方についての対応策ということも、今、政策として考えていることがありますので、また、新年度にこういったことも行っていきたいと思っています。

 

記者
 はい、ありがとうございます。

 

記者
 ほかにございませんか。
 では、発表案件以外で質問がある方。

 

市長
 意外と今日これで時間ね、皆さんね。ありがとうございます。
 じゃあ、はい、どうぞ先に。

 

記者
 FBSのテルヤと申します。
 すみません、二つ。昨年末、福岡城のお話ありましたけれども、また、これ新年、2025年になったというところで、これからどういうスピード感、どういう規模感でやっていくか。現状は何か見えているものがありましたら、教えていただけますでしょうか。

 

市長
 ありがとうございます。今年についてで言いますと、天守閣についてですね、実地の調査をしたいということで、今、文化庁と具体的なスケジュール等々について、お話をしているところであります。これが文化庁のオッケーが出て、合意ができたという状態になったら、皆さんにまたお伝えしたいと思っていますが、何しろ実地調査としては初めてのことになりますので、どういう、そこから物が出てくるのかというのは非常に楽しみにしています。
 ちなみに、よく、こう、今これまでの報道とかを見ていてですね、あったという、ほら、いくつか何か文献が出てきたみたいなことはあるんですけど、そもそも城を建てて、天守閣ってあるのが普通で、逆に言うと、なかったという資料は別にないわけですよね、なかったという資料がですね。
 なんで、基本は城をつくるということは、あったんだろうとは思うんですけれども、こうした実際にあったというような文献が出てきたり、もう今している中で、実際の実地の調査というものは初めてになりますので、まずは、こうした調査をして、そして、そこでどういう答えが出てくるかというのは、これは非常に興味深いものと思いますので、あまり先を結論ありベースで進めるというよりはですね、こうしたものを着実に進めていくということが一番大事なのかなと思っています。

 

記者
 そのあたりで、市長としての何か期待とかというのはありますでしょうか。

 

市長
 そうですね、なんか具体的な、何か柱の跡とかですね、欄干が腐ったみたいな、何かそういう書状が出てきたというようなことも聞いておりますので、そうしたものの跡が出てくるとね、また一気にロマンが広がってくるなと思いますね。

 

記者
 ありがとうございます。
 もう一点、お伺いしたいんですけれども、アメリカ、トランプ大統領が就任されたばかりですけれども、もう早速、いろいろな大統領令なども署名されておりますが、福岡市として、今後、良し悪(あ)しなどの影響というところについて、今、構えていること、考えていることありますでしょうか。

 

市長
 まあ、福岡市というか、アメリカのスピード感、これがやっぱり今、政治に求められているスピード感なのかなというのは思いますよね。もちろん、おっしゃった通り、良し悪し、その評価はもちろんあると思います、一つ一つの決断の内容について。ただ、やっぱり、あの大統領令で一気にいろんなものが変わっていくというスピード感、その決断自体が、いいか悪いかは、の評価というのはまた別にしてですね。ただ、やっぱりこうやって大統領令で変えることができるということ、このスピード感がアメリカの強さでもあるのかなというのは、やっぱり思いますね。
 やっぱり、これまでの要するに、既得権だとか、規制だとか、もう何十年前の昭和のあの時代にできたいろんな決まり事を一つ変えるのに、とてつもない労力がかかって、コストがかかって、そういう中でも、ものが変わらない、決まらない、決められない。
そして、テクノロジーのほうは、もうAIが、我々がこの一、二年見ているだけでも、とてつもない速さで進んでいって、そして、これまで法や規制ができたときには想定もしていなかったような新しいサービスが生まれ、商品が生まれ、価値観が変わり、なのに、それがやっぱり、ずっと変わらない日本と、なんかこう、ああやって大統領が変わって、いろんなものが、要するに飛躍的に変わっていって、今の課題にフィットしていこうという、このアメリカとの差というものは感じますよね。
 それがもちろん、日本が安定した、変わらない強さという側面を持っていることも、もちろん理解はしますが、何かすごくやっぱりトランプ大統領が就任をして、このものが変わっていく、国として変わっていくスピード感と日本を比較したときに、アメリカの強さの一つは、やっぱりこうしたところなのかなって思うし、日本はこれでいいのかなって思いますけどね。

 

記者
 ありがとうございます。

 

市長
 はい。

 

記者
 現在検討されている給食費の無償化のことで、お伺いしたいんですけれども、例えば不登校の児童とか、アレルギーを持っている方とか、給食を食べない方、お弁当を持ち込んでいる方もいらっしゃると思います。
 他都市の事例を聞くとですね、給食費相当分を支給したりとか、そういう事例もあると思うんですけれども、現状なんか、市のお考えとして、その方たちへの家庭の配慮とか、何か考えていることあれば教えてください。

 

市長
 まず、前提としてですね、一部報道で、そのような報道は見たもののですね、新年度の予算は現在、鋭意、詰めの作業に入っている状況ですので、2月の発表の段階まで、まだどうなるかは分からないという前提です。
 そうしたニーズがあるとかですね、お声、もちろん、そういった声があることも承知している中で、承知はしております。ただ、そもそもの無償化自体がですね、私のほうからはまだ何も言ったことはないので、現在、新年度、前向きにというようなことは、もちろん議会で答弁している範囲内ですけれども、それ以上のいつからだとかですね、具体的なことは、まだ発表前ですので、また適切な時期に、もろもろお話しをさせていただければと思います。

 

記者
 分かりました。

 

記者
 すみません、先ほどのトランプさんの話にちょっと関わってくるんけれども、高島市長もいろんなスピード感って、ご自身でも大切にされていると思いますし、国の規制に挑んできたっていう実績もあると思うんですが、トランプ流で取り入れたら、これは自分でもできそうだなって、考えているようなことはありますか。

 

市長
 えーっ、これまた難しいこと聞くねー。瞬発力で、トランプ流ですか。ものの変え方としてね、やっぱりトランプさんのような変え方で、変え方というか、トランプさん個人の話と、あと仕組みの話ってあるんですね。
 私が先ほど申したアメリカの強さ、変えるスピード感というのは、そういう仕組みが、すごくやっぱりアメリカの強さだなと思ったということで。トランプさんのやり方で、例えば一切の合意形成なしにですね、もう突然どんどん、どんどん、劇的にこれまでのやり方を変えることを発表すればいいかというと、日本で現段階でいくと、それは徹底的に袋だたきにあってですね、逆に、変えにくくなるっていうようなことも一方ではあると思うんですね。
 だから、やっぱりそこはカスタマイズ、チューニングしながら、リーダーシップのあり方とか、リーダーの発信についてというのは、トランプさんと同じことをして、日本で通るかっていうと、まず日本は議院内閣制の中で、じゃあ、石破さんが急に覚醒してですね、何か言い出しても、もう自民党の中で潰れますし、そもそも、それ以前に少数与党なんて通りませんしというような形になるとなかなかできないんで。
 ただ、トランプさんの個人の資質、リーダーシップということも、もちろん大きいんですけども、それよりもやっぱり、日本というのは仕組みにとらわれているんで、戦後にできたものが変えられない、変えにくい、リーダーシップが取れない、有事に対応できないというような、この仕組みがやっぱり、私はアップデートが必要なんじゃないかなということは、今回の新しく大統領が就任して、スピード感を持っていろんなことを変えていけるというものを見て感じました。

 

記者
 これから国と対峙(たいじ)されていく場面もたくさんあるとは思うんですけども、すごくある意味、勇気をもらったみたいな部分があるということでしょうか。

 

市長
 高島市長「勇気をもらった」って書かれるとですね、これはまた誤解を生むので、私ももうベテランになってきましたので、その辺の言葉は言いませんが、ただ、やっぱりこういう状況を見て、多くの人がこのスピード感っていうもので、国が変わっていくという、アメリカという国の強さというところは、見て感じていると思うんですね。
 翻って、我が国はなぜこれだけいろんなことが、議論が一つ、103万でも何でもいいんですけど、何かがあったときに、もうできない理由をぶわーっと出てきて、いろんな提案って、ものすごい1個のことが実現するのに、もうすごく時間がかかって、実現した頃にはもう時代が変わっているというようなことあるじゃないですか。
 何かそういったことを自覚をするという、まず、国民がそれを知るということが、次の投票行動だとか、もしくは世論形成というところに、やっぱり影響が出るのかなというのは思っていますので、そのアメリカのもちろん、いい悪いという、一つ一つの政策の評価を抜きにして、決断の速さと変わるスピードの速さというものが、国の仕組みの中にインストールされている国とされていない国、むしろされにくくされている国との違いというのはすごく感じましたし、国民も感じてくれたら、それがひいてはボディーブローのように、国民の世論が変わっていくという中の影響があればなとは思います。

 

記者
 ごめんなさい、よその国の話なので、あまり首長の立場で批判するというのは難しいのかもしれませんけれども、福岡市が一生懸命進めている多様性を認めるような働きを真っ向から否定するような、言動もあったりするわけですが、何かその辺に対する思いとかがあればいただけますか。

 

市長
 そうですね、もちろん一つ一つ、そうしただから、決められる。どんどん一存で決めていけるリーダーシップの危うさっていうものと、それと、スピード感によるメリットって、両方、そのリーダーシップには両方の面を持っていると思うんですよね。やっぱり大統領制という制度において、大統領令というものによって、これまでの議論も一瞬にして変えることができるというのは、それは強さでもあり、また危うさでもあるという。
 これはもちろん、よく認識はしなきゃいけないから、たぶん合議でゆっくり決めていく、いいところと悪いところ、そして、大統領令で一つで変えられるという、いいところと悪いところという、こういったものを冷静に我々も見ていきながらですね、いいところ、それぞれがもちろん取っていくのがベストではあるが、現実問題はそりゃあ、いいところも悪いところもあるということで、なんじゃないですかね。

 

記者
 はい、ありがとうございました。

 

市長
 はい。

 

記者
 ほか、質問ございませんか。では、以上で終わります。

 

市長
 はい、どうもありがとうございました。
 

※発言・質疑内容について、できるだけ忠実に作成しております。