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更新日:2024年9月2日

市長会見|市長のオフィス

9月2日市長会見

発表内容


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発言・質疑要旨

台風10号について

市長
 おはようございます。よろしくお願いします。

記者
 おはようございます。幹事社のFBSです。

市長
 はい、おはようございます。

記者
 じゃあ、発表お願いします。

市長
 はい、よろしくお願いいたします。
 まず、発表案件に入る前にですね、台風10号について、台風10号については、福岡市内でいきますと、人的な被害は軽傷が5人、また、重傷はなしということでした。物的被害は家の一部損壊が1件ということでございました。暴風警報が発表されたことに伴ってですね、29日の6時29分に災害警戒本部を設置して、10時には市内全域に高齢者等避難を発令をして、今回の場合は風雨が強まる前にですね、避難を開始していただけるようにということで、避難所を開けました。
 また、夜の降水量の増加が見込まれるということですから、もう暗くなる前にということで、16時から市内全域に避難指示を出したという状況にございます。今回は169ヵ所の避難所を開設をしたんですが、395名の避難者の方を受け入れたという状況でございます。
 それから、ペット同伴者専用避難所としてですね、今回、東部動物愛護センター(正しくは、東部動物愛護管理センター)を開設したんですが、そちらのほうは避難者はなかったということでございます。
 一方でですね、今回、学校の登下校時について、もう少し早く、例えば臨時休校なりの判断ができなかったのかという声もございます。やっぱり大事なのは、今後どう対応していくかということでございますけれども、その辺りについて教育委員会のほうから、まずはお話をしたいと思います。では。

教育長
 教育長の石橋でございます。
 台風10号の接近に伴います29日の対応につきまして、大変混乱を生じさせたということで、同日、夜にはですね、教育委員会から保護者の皆様方に学校を通じてお詫びの文書を送付させていただいております。この場をお借りしてということになるんですけど、まず最初にですね、私の口からですね、風雨の中で登校をさせてしまったこと、子どもたちにですね。そのことと、保護者の皆様方にはご心配をおかけしたこと、また、多くの保護者の方にお迎えの労を取っていただいたということについて、改めてお詫びをさせていただきたいと思います。大変申し訳ございませんでした。それと併せまして、今後について、今回の対応について、きちっと検証の上にですね、何が問題だったのかをはっきり検証しまして、今後の対応について考えていきたいと考えております。早急に対策を考えていきたいと思っております。
 一つは、やはりご指摘いただいていますように、判断基準が明確になっていないんではないかということで、他都市の事例等も参考に判断基準を明確にすること。もしくは、気象は急変するんだという、気象の発表も急変するんだということを前提としたリスク管理ですね、急変したときの対応策等について、どう動かしていくのかということも早急に検討してまいりたいと考えております。
 どうぞよろしくお願いいたします。以上でございます。

事務局(広報戦略室)
 それでは、本件につきましては、ここで質疑のほうを受けさせていただきたいと思っておりますので、質問がある社さん、いらっしゃいましたらお願いします。

記者
 すみません。毎日新聞の竹林と言います。
 冒頭、お詫びいただいたんですけれども、改めて今回の対応について、どこが一番不適切だったと感じているのか。どういう対応が駄目だったということですね。例えば前日の判断がそもそも間違っていたのか。前日の判断はよかったけど、当日の朝の方針転換する時間が遅かったのか。そのあたり、もう一度、お願いしていいですか。

教育長
 前日の判断について、一旦ちょっと言及させていただきます。前日の情報を得ていた段階では、もうご案内の通りでございますけど、福岡市が暴風域に入るのは29日の夜遅く、強風域は29日(正しくは、28日)の夜の入り頃というふうに伺っていました。それを踏まえて、交通機関のほうも午後から西鉄バスが運休に入るとか、JRもそうでした。地下鉄は動いておりました。
 ということで、午前の段階は平常通り世の中が動いているという前提で、お仕事に出られる保護者の方もいらっしゃるんではないかと、そういう判断、判断は正しかったかどうかは別としてですね。ということで、学校のほうでも平常通り子どもたちをお預かりし、風雨が強くなる午後から体制が取れる段階になってきてから、保護者の皆様方にですね、お返ししようという判断でございました。
 このことについては、ご指摘の通り、もう少し早く、前日から、もう29日の朝の段階から休校しているという基準を持っている団体もございます。そこは検証させていただきたいと思っています。
 もう一つ、もう一つあった29日の朝の段階です。29日の朝の段階は、早朝未明になって気象庁の発表が、暴風域に入るのが午後に早まっていました、午後頃にですね。ということで、我々としては、そこの段階の情報のキャッチをして、早く対応すべきだったと考えています。考えておったんですけれども、暴風警報を覚知した段階で、その前後で発想といたしましては、休校の連絡をするか、もしくは下校時間を給食後としていたものを早めるか、内部で議論いたしております、教育委員会内部でですね。議論した結果、この段階で保護者の皆様方にメールをお送りする、経験的に子どもたちが7時半頃から登校に入りますけど、そのあとになるだろう。つまり、ちょっと詳しくなって申し訳ございません。教育委員会は直接、保護者の個人情報を持っておりません。学校を通じてということになりますので、バッファが発生します。時間がかかります。そうすると、適切だったかどうかは別といたしまして、行き場のない子どもたち、学校が休校になっている、ご家庭はもう家族がいないと、お仕事に出られている。そういった状況をできるだけ、もう避けたほうが次善の策として適切であると考えて、学校で一旦お預かりするという判断になりました。そのことが大変保護者の皆様方にご迷惑をおかけしたと考えております。
 以上でございます。

記者
 すみません。もう一点で、まさに当日の朝のところなんですけど、ある学校はですね、7時5分に何も市教委から通達がないから「予定通りです」というメールを保護者に出していて、「ああ予定通りなんだ」と思ったら、その45分後に市教委から連絡がきて、「やっぱり」という二転三転して、学校も相当混乱していると聞いているんですけれども、当日の朝6時までに、例えば6時半までにといった基準を設けて、事前に何があってもこの時間までにという、とりわけ大雨、台風、大雪など、ある程度予見できる災害において、6時とかいう時間を設ける、そういった基準をつくるという方針、お考えは。

教育長
 はい。おっしゃられた通りで、そういう取り扱いをしている他都市の団体もありますので、そういうところを参考にですね、気象は変わるんだという前提のもとに、今後の取り組みの対応と対応の基準ないし、取り組み方法について、早急に改善策を検討していきたいと思っています。

記者
 最後に一点だけ、すみません、ちょっと変な質問かもしれないんですけれども、前日夜に判断を、方針を転換することはなかったのかということで、確かに気象庁の観測では、朝、早朝にですね、暴風域に入る時間帯が早まったということはあると思うんですけど、しかしながら、台風が来ているということ、暴風域に入る可能性があるってことは、夜の段階でも分かっていたと思うんですけれども、夜に対応するという考えはなかったんですか。

教育長
 そこの部分のですね、情報の覚知が夕方、夜の始めぐらいまでしておったんですけども、正常性バイアスが働いたかもしれません。きちっと何時間おきに気象庁の情報がいつ出るか分からないんですけれども、情報を察知するようなことをしておけば、早めにできれば対応が変わった可能性ありますので、そこは反省材料と考えております。

記者
 KBCです。よろしくお願いします。
 判断だとか、検討されるっておっしゃったんですけど、この検討について、いわゆる保護者への方のアンケートですとか、全校の調査とかというのは行う予定なんでしょうか。

教育長
 まずはですね、台風まだシーズン中でございますので、アンケート取ってどうこうというよりは、まず、できるものとしては、うまくいっていた他都市がありました。早朝に方針変更をしていたところもありますし、前日から基準でしているところもあります。そういったところを検証してですね、比較検証をしまして、その中で、これはあれかもしれませんが、いいやり方をしているところ、福岡市にもそれを応用できるところ、いろんなところを検討してですね、一番いい方法を取りたいと思っています。
 都市規模がやっぱり違いまして、福岡市の学校数は相当多くございますから、大船団です。全市一斉休校するときは、大船団を一斉に短時間で同じ方向に向くように連絡体制とかしないといけません。二、三本電話すればいいというような都市と、ちょっと違うところもあります。そういったところもありますので、情勢をいろいろ比較して勉強させていただいて、早急に改善策を考えていきたいと考えています。

記者
 その他都市というのは、福岡県内に限らず?

教育長
 いや、まずは北九州市さんをはじめ、だったと思います。北九州市さんの取り組みは明確だと、あとで聞いていますので、その取り組みについては、もう情報は、少しずつ勉強を始めていますけど、そういったところ。あるいは他都市、他の政令市、規模が同じようなところとかも含めて、勉強させていただきたいと思っています。

記者
 それこそ、いつ頃を目処にというような、早急にということをおっしゃっていましたけど、そういった目安とかはあるんでしょうか。

教育長
 いや、まだ目安は持っておりません。

記者
 じゃあ、できるだけ、まだ台風シーズンこれからもやって来るとは思うんですけど、次の台風が来るまでには、あらかた目安としては固めたいというところはあるんでしょうか。

教育長
 そうですね、はい。どこまでの精度が上がるかどうかは別として、次の台風がやって来る前には備えをしたいと思います。

記者
 ありがとうございます。
 あと、市長にもお伺いしたいんですが。

市長
 それはあとで。

記者
 あとでいいですか。

記者
 RKBの植高でございます。
 まずですね、6時半に暴風警報が出て、7時頃に方針を決めたと。7時45分頃に学校に通知ということで、この45分間のやっぱりタイムラグがあると思っていて、私たちの取材では、あと4都市ぐらいはですね、29日、昼、給食を食べて一斉下校ということで、前日に決めていたけれども、当日しっかり判断をして、休校ということにしたと聞いております。
 ここの、確かに福岡市、ほかの太宰府市とは違うとは思うんですが、その辺のために人は多く配置されていると思っていて、もう少し早くできなかったのかというのを、もちろん検証はすると思うんですけど、何かが問題あると思うんですけど、そこのところ、今どのように捉えているのかというのと、あと暴風警報の中で、登校させるという危険さというのをもっと認識してもらいたいなと思っていて、そのために、私たちメディアでいろいろ発信しているので、いろんな混乱生じるかもしれませんが、まずは登校させないという判断をしっかり取るということは考えなかったのかという、この2点を聞かせていただいていいですか。

教育長
 はい。時間がかかったことについては、やっぱり内部でいろいろ、この対応をどうするか、この対応をどうするかで、連絡調整とかをしておった関係で、大変申し訳ございませんでした。もうちょっとそこについては、早期に対応できるような事務のやり方、フローを少し整理していきたいと思っています。
 暴風警報の中で、やっぱり子どもたちを、出ている中でですね、登校させるということは危険なことだと認識しています。できれば避けたかったというのは、もうおっしゃる通りでございます。
 さっき、冒頭申し上げました通り、暴風警報を覚知した段階でいろいろ段取りをしていたときに、子どもたちの出る時間にですね、保護者の皆様方にお送りするという、メール等をお送りするというのが、そのときの判断ではできないと考えていました。間に合わないだろうと。間に合えばですね、もちろん、そうすべきだったと思います。行き場のないお子さんたち、例えば具体的な話になりますけれども、出てしまって保護者もお仕事に行かれていた、あるいは出てしまった。途中で休校よって聞いた子どもたちが、一体どこに行けばいいのかとか。それなら、もう先に学校に来てもらって預かっておいたほうがいいんではないかとか、どちらか次善の策、その段階では次善の策の検討に入っていまして、そちらのほうで行き場がなくなるよりは、学校で預かったほうが得策だろうと、考えとして誤りだったかもしれませんが、そう考えました。
 そのために、学校として預かる方法として、まず、先生たちの体制、それから留守家庭は昼からですね、午後から開校にしておりましたので、午後から開設する予定でしたんですけども、早めに開設するように連絡体制を調整しておりました。
 結果的に、一番は引き受けた子どもたち、預かった子どもたちを先生たちの見守りのもとに、まず集団下校させよう、安全に下校させようと。それでも保護者のご都合があるときはありますので、その場合は学校でお預かりしておこうと、保護者の都合がつくまでですね。
 それでもまだお仕事が、エッセンシャルの方もいらっしゃるので、難しい場合は、留守家庭で早期に預かるということで、結果的にはかなり遅い時間帯まで安全に学校や留守家庭で預かったということができました、そこだけはですね。ただし、おっしゃるように、最初から学校に来ないでいいような状況をつくることができれば、おっしゃるようにそれがベストだったと考えております。

事務局(広報戦略室)
 ほかに、はい。

記者
 西日本新聞の前田と申します。
 すみません、前日に、給食を食べてから下校という判断をされたと思うんですけれども、そもそも判断をしたあとにですね、じゃあ何時頃、そのあと気象情報の確認というのは、教育委員会として何時頃まで確認をされたんでしょうか。

教育長
 教育委員会でも台風対策会議というのをやっておりまして、会議ではですね、17時過ぎまで、会議をやっていまして、そこまでは会議体として確認しております。そのあとは、個々の防災担当の担当職員の確認に行ってますけど、状況は概ね、その日のうちはあまり変わってないと認識しておりました。

記者
 ありがとうございます。
 教育委員会以外のですね、ほかの防災部局との連携というところで、何か課題があったのではないかという気もするので、そのあたりはどうでしょうか。

教育長
 ちょっと私の口から申し上げることは。ちょっと防災のほうに、よろしければお尋ねいただければ。

記者
 それと、子どもたちを通わせるという判断をした背景に、例えばカリキュラムがなかなか進んでいないとか、そういった焦りみたいなのが現場に…

教育長
 全くございません。それはもう断言いたします。全くございません。

記者
 あと、今回の保護者等々からの苦情の件数とか、そういったものが、もしまとめてあれば。

教育長
 まだ集計して…。

事務局(教育委員会)
 事務局でございます。
 たくさんのお声をいただいているということでございますが、詳しい件数までは、まだ把握できておりません。

記者
 分かりました。ありがとうございます。

事務局(広報戦略室)
 ほかにありますでしょうか。

記者
 すみません、読売新聞の原です。
 確か2年前も大雨警報が出る中ですね、子どもたちを登校させてしまったと。あのときはシステムの問題とかもあったかと思うんですが、そのあとにですね、北九州市などは、警報基準とかを設けて今回ちゃんと対応しているということで、福岡市は基準をまだ設けてないと。前回の議会でも、それは指摘されていたと思うんですけれども、対応としてですね、ちょっと遅いかと思うんですが、いかがでしょうか。

教育長
 はい、おっしゃった通り、前回のときは休校ということにいたしました。ちょっと遅い時間帯だった、同じような時間ですね、休校という判断をいたしました。結果的におっしゃった通り、システムが、サーバーが容量オーバーになって、そちらのほうの主たる原因でメールが届かなかったということで、そのサーバーの対策ですね、まずは。サーバーの対策を、届くように、あるいは会社を変えたりとかいうことをして、そちらの対策をやっておりました。
 基準についても、大雨のほうですから、基準の検討には入っておりましたけど、今回はちょっと申し訳ありません、虚をつかれて台風のほうでした。大雨・台風ともにですね、北九州市さんのやり方とかも含め研究しまして、対策を早急にしたいと思っています。
 以上でございます。

記者
 すみません。ですので、その2年前に、もう既に状況があったので。

教育長
 2023、1年前?

記者
 昨年、去年ですか、去年の7月、失礼しました。7月にそういうことがあったので、北九州市さんは基準を設けたと。福岡市のほうはまだ検討段階。時間がかかりすぎだと思うんですけど、いかがですかという質問なんですけど。

教育長
 はい。それはもう、そのご意見に抗うことはできないと思っています。ご指摘はおっしゃる通りだと思います。

記者
 あと、すみません。今回、保護者のほうも対応に追われたということですけど、学校側のほうも対応に追われたかと思います。登校して来ている途中で帰った児童の安全確認、本当にちゃんと家に帰れているかどうかというのにもバタついたと聞いていますし、学校側に対する謝罪とか、そういう今後の対応策の説明というのは、もうされたんでしょうか。

教育長
 いや、まだしておりません。まだ今から詳細については、先週の話ですので、学校側の話も聞かないといけませんので、それを踏まえて全体として検証していきたいと思っています。

記者
 もう一つですね、学校側も今回のことを受けて、いろいろ今後考えていかなきゃいけないという関係者の話を聞いているんですけれども、学校側には、一応、校長の側にですね、休校させるという権限があるということで、今後は市教委の意見を待たずに、学校を休ませようとか、そういう判断もあり得るというような意見も出ています。
 一方、今回、午前中に登校ということだったんですけれども、保護者によっては、もう既にそういうのは危ないから、信用できないから休ませるというご家庭が複数あったと聞いています。危機対応において、そういうバラバラな状況って非常にまずいと思うんですが、そういう意味では、市教委の判断は信用をおかれなくなっている。その点はいかがお考えでしょうか。

教育長
 その点も含めてですね、そういうことであれば、やっぱりまずいと思います。基準がやっぱり明確に定めることが適切だと思います。それはご理解いただける方、いただけない方、さまざまあるとは思いますが、こういうことでやるんだということで基準を明確にすれば、行動もなるべく統一されると思いますので、その方向で、明確化する方向で考えていきたいと思います。

記者
 最後にすみません。そういう基準を設けた際には、どう公表されていきますか、今後ですね。

教育長
 基準を決めて、方針として決めましたら、今、考えがまだまとまっておりませんけど、おそらくご意見を伺う機会があると思います。
 あるいは、もう教育委員会の責任で、保護者の皆様方に直接周知するかもしれません。それは今からの検証の結果を踏まえて、ご意見を伺って決めるか。あるいは、もう教育委員会の責任で決めて、ご周知させていただくかは、判断させていただきたいと思います。

記者
 ありがとうございます。

事務局(広報戦略室)
 ほかに質問のある社さん、いらっしゃいますでしょうか。
 それでは、この件については以上になります。
 続いて、移らせていただきます。

市長
 よかったら、どうぞ。

記者
 あらためてですね、結果として、子どもたちが危険にさらされるということにもなったんですけど、市長としての受け止めをあらためてお伺いできればなと。

市長
 やっぱり災害のときというのは、もちろん教育委員会としても、保護者のことだとか、それから子どもたちが1人になる場合とか、いろんなことを考えたんでしょうが、やっぱり災害というのは、最悪を想定するというのが災害対応ということを考えるとですね、やっぱり空振りに終わっても、よりリスクが高いという想定のほうに振るというのが、やっぱり大切だと思っていますので、ぜひ、今回こういう、もちろんギリギリの判断だったという事情も、もちろんあるとは思いますが、もう保護者が6時過ぎたあとに判断されると、もう仕事に出ている方もいらっしゃると思いますし、当日、学校現場も、それから保護者も混乱すると思いますので、私としては、できればもう前の日とかですね、早い段階で、よりリスクが高くなるという可能性のほうに振った判断で、早めに臨時休校などの形で、空振りをしてもそちらのほうに振るという判断に今後していただければいいなということで、私の気持ちという形では、教育長にはお伝えをしていますので。ただ、教育委員会という組織の話ですし、あと、また学校の学校長というところが、また個別判断をするというところもありますが、私としては、さっき質問にあったように、やっぱりバラバラの判断が各地でやるとか、もしくは県内も含めてですね、あまりやっぱり対応がバラバラというよりは、災害が起きている際というのは、普段の平時の場合は、もちろん学校それぞれの判断というのもあるけれども、有事の場合は、もうトップダウンという形で、そういった分かりやすい判断を迅速にできるようにですね、教育委員会にはぜひ考えていただければとお伝えをしています。

記者
 ありがとうございます。

市長
 はい。

記者
 先ほど教育長にも聞いたんですけど、やっぱり暴風警報の中、私も子どもがいるんですけど、25分ぐらいかけて歩いて行きました。その中に児童を歩いて行かせるという、いろんなリスクの中でそっちが最善と、先ほど判断したと教育長もおっしゃったんですけど、これに関して暴風の中で児童を登校させたことに関してですね、結果的に、それを市長としてどう感じてらっしゃいますか。

市長
 これはもう市政の最高責任者としてですね、保護者の皆さん、児童をそのような中で登校させたということは、大変申し訳なく思っていますし、今後はやっぱり、こういったことを決して起こさないように、しっかり今回、次の台風来る前にはですね、教育委員会にはぜひ、その方針を明確にしていただいて、とにかく災害というのは、もうより悪い方向に行く可能性のほうで、ぜひ早い判断ということをしていただきたいと思っています。

記者
 ありがとうございます。

事務局(広報戦略室)
 それでは、この件に関しては以上でよろしいでしょうか。
 はい。それでは、発表案件に移らせていただきます。

「Fukuoka Art Next」今月のアート(9月)(経済観光文化局美術館)

市長
 はい。では、変わりますが、今月のアートからご紹介をしたいと思います。
 「Fukuoka Art Next」9月と10月なんですが、こちら、川村愛(かわむらあい)さんの作品を紹介したいと思います。川村さんは、福岡市在住の日本画のアーティストでございます。
 ご紹介する作品なんですが、「霽月(せいげつ)」というタイトルなんですね。霽月というのは雨上がりの晴れ渡った月のことでして、絵の中央に、金色のこれが月ですね。そして、背景に流れる雲を描いているというものです。月の後ろに雲があるというのは不思議な構図なんですが、これは雨雲が去って月が光り輝くまでの時の流れというものを、一つの画面の中に表現をしたからということでございます。
 雲の色なんですが、ここにちょっと淡い感じのね、色がありますが、これは銀に硫黄を塗ることで起こる化学変化を利用したものということで、不規則に生じる濃淡、それから変色が不安定な雨雲の風情を醸し出して月の輝きを際立たせていると、月の美しい季節にふさわしい作品ということでございます。
 絵画というか、なんか立体作品ぽくもあるような作品で、とても印象的なんですけれども、川村愛さんを今月のアートとしてご紹介をさせていただきました。


福岡市民ホールのオープンについて(経済観光文化局文化施設課)


市長
 では、発表案件に移りたいと思います。
 いよいよ、福岡市民ホールのオープン、3月28日に決定いたしました。大中小のホールがあるんですが、こけら落としは、福岡にゆかりのあるMISIAさんに決定をいたしました。【フリップ (438kbyte)
 市民ホールなんですけれども、昭和38年というですね、古きから60年以上に渡って、多くの市民に親しまれてきた、この市民会館を継承するホールとして、現在、開館に向けて整備を進めてございます。
 もう外側からね見ても、全面ガラス張りの特徴的な印象的な姿が見えるかと思うんですけれども、こちらはですね、中はイベントの規模とか用途に応じて、これまでは大きいのが1個だったんですけども、約2,000席ある大ホール、それから800席の中ホール、そして、およそ150席の小ホールと三つのホール、それからリハーサル室があって、練習室もありますので、有名アーティストによるコンサート、それから演劇などの公演を楽しんでいただけるだけではなくてですね、市民の皆さんによる発表や舞台、活動の場としてもですね、ご利用いただける、いろんなキャパ、ニーズに応じた形でご利用いただけると思います。
 お伝えしましたように、こけら落としはですね、これまでたくさんのアーティストを輩出してきた音楽都市、福岡にふさわしい方ということで、当時、歌手を目指して福岡で学生時代を過ごして、そして1998年にデビューした、MISIAさんに決定をさせていただきました。ちなみに、デビューしたその年にですね、MISIAさん、なんと福岡市民会館でライブを行っているというようなことで、非常にそんなゆかりもあるMISIAさんに、こけら落としを歌っていただきます。コンサートの日程、それからチケットなどの詳細については、今後、発表いたしますので、お楽しみにされてください。
 それから、今回の発表に合わせてですね、発表というのは、この3月28日オープンだよという発表に合わせて、親子向けの現場見学会、これを今月23日、9月23日に行います。建設中のホールをのぞくことができるのは今しかないんでね、ぜひご参加ください。
 なお、現在ある懐かしの市民会館なんですが、こちらのほうはですね、来年の3月23日に閉館をして、その後は水辺に開かれた緑あふれる公園としてですね、令和9年3月にリニューアルをされますので、こちらも楽しみにしていただければと思います。
 川に背を向けたまちから、川・海に開かれたまちへと、今、ウォーターフロントネクスト(及びリバーフロントネクスト)を進めていますが、その一環ということで、この公園もとっても素敵になると思いますので楽しみにされてください。
 この新しい市民ホールが、これからもたくさんの市民の皆さんに感動と、また人生のね、転機になるようなきっかけを与えてくれるような、そして、感動して涙があふれるような、そんな素晴らしい感動を届けてくれるホールとして、市民の皆様に愛されることを期待をしています。
 私からは以上です。


質疑要旨

記者
 じゃあ、発表案件について、幹事社から質問させていただきます。市民ホールの件なんですけれども、親子向けの見学会を開く目的を教えていただいてもよろしいでしょうか。

市長
 そうですね。市民ホール、我々が通常入るのはチケットを見せて中に入って、席に座って見るということなんですが、実は舞台裏も含めてですね、いろんな仕掛けがあったりとか、それからアーティストさん、それから演劇がですね、舞台と同じ広さの中でリハーサルできる場所とかもあるんですよね。
 なかなか普段の利用では行くことができないような場所に行ってみたり、まだ完全に建設完了しているわけではないので、こういう途中の工事中の姿というのもなかなか見ることができないと思いますけども、一定、大きな、なんていうか、事故のリスクがもう低いような段階までになっていますので、そうした中で市民の皆さんにも親子で、この機会に見ていただける機会をつくろうというのが目的です。

記者
 あと一点、すみません。先ほど、期待しているという言葉がありましたけれども、福岡市にとって、この市民ホールがどのような位置付けになると思っていらっしゃいますでしょうか。

市長
 やっぱりここに、これまでの大だけではなくて、大中小のホールができるというのは、本当にキャパシティに合わせて、いろんな種類の音楽・演劇を楽しんでいただける舞台ができると期待をしています。
 これまで以上にたくさんの種類のね、たくさんの演劇やコンサートなどが開かれて、多くの市民の皆さんがインスパイアされて感動してね、そんな場所にこれから新しい拠点、文化の拠点となる市民ホールになってほしいなと思います。

記者
 ありがとうございます。
 じゃあ、発表案件について、各社さん、お願いします。

市長
 よかですか。

記者
 すみません。

市長
 はい。じゃあ、お願いします。

記者
 TNCですけれども、MISIAさんから何か、こけら落とし公演に関するコメントなどをいただいているんでしょうか。

市長
 まあ、現時点では言えることがないと。間もなくいたしますとですね、適切なタイミングでMISIAさんからの声もお届けできるかなとも思っていますので、期待する声とかですね、そういったこともお届けする場は設けていますので、もう少々お待ちいただければと思います。
 これは、よかですか。

記者
 では、発表以外の案件について、各社さん、あればお願いします。

市長
 はい。じゃあ、1、2でどうぞ。原さんから、はい。

記者
 読売新聞の原です。よろしくお願いします。
 先週ですね、福岡市動物園に来た子ゾウのほうが柵を乗り越えてしまうという事案が発生しました。過去にも2回あって、対策を検討中の最中のお話だったということで、動画も拡散してますけれども、下のすぐ通路を人が通っているような状況があって、危険な状況もあったということで、その点についてどう受け止められているかを一言お願いします。

市長
 本当に市民の皆さんも、ゾウさんが来てくれてですね、すごく全面公開を楽しみにしているという中で、このようなことが起きてしまったということは、大変これは問題だと思っていますし、市民の皆様にもご心配をおかけして、大変申し訳ないと思っています。
 何となく見た目、子ゾウなんで、かわいいイメージで、脱走してもすぐ戻ってみたいなイメージかもしれませんが、やっぱり不慮の事故が起きてしまったら、これは重要インシデントになってしまいますので、これ決してあってはならないことだと思っています。早急に応急対策を取ってですね。
もちろん、ゾウがかなりやっぱり頭がいい、そして、やんちゃ、いたずら好きだからですね。こういったゾウの好奇心に対してもしっかり対応できるような対策というところを打っていく必要があると思っています。ゾウ的にはたぶん脱走したかったというよりも、その向こうにやっぱり草があって、そこに一心不乱にという、ところがあったようですので、対策としてもちろん草のカット等はもう既に終わっていますけれども、物理的にもう絶対に出ることがないようにですね、という対策をまずは応急措置として、現在、取っていて、今後、恒久的にどういう形で対策ができるかということについても、今、動物園、専門家の皆さんのほうで検討いただいているという状況でございます。

記者
 ありがとうございます。

記者
 すみません。NHKの早川と申します。
 今の関連なんですけれども、これSNSで注目されるまで、事案について伏せていたと。それで、結構今回の問題って、クイーンビートルの問題と本質的に一緒かなと思っていて、営業のために利用者を危険にさらすと、これなかなか大きな問題かなと思っていまして、その辺どのように受け止められますか。

市長
 私も最後のゾウが出ている動画を見て知ったので、さらに、その前にというようなところまでは知らなかったわけですけれども、これは動物園にもちろん、どうしてそういうことを早く報告しなかったのかということだったんですが、要するに動物園の柵のですね、最終的な市民と触れ合うような柵の手前だったというような認識があったようなんですが、やっぱりその時点で、こういったことについてはもう早急に対策を取るべきだったと思っていますし、当然、市民の安全ということ、市民というか来園者の安全確保というのは、もう前提中の前提、それがもちろん肉食ではないかもしれないけれども、子ゾウであっても、もう絶対に不慮の事故ということがあり得る話でありますので、これはもう深刻に受け止めて、早急な対応を取るように指示をしております。

記者
 ほか、ございませんでしょうか。
 はい。じゃあ、ありがとうございます。

市長
 はい、ありがとうございました。

※発言・質疑内容について、できるだけ忠実に作成しております。