現在位置:福岡市ホームの中の市政全般の中の市長のオフィスの中の市長会見から市長会見2023年10月20日
更新日: 2023年10月23日

市長会見|市長のオフィス

10月20日市長会見

発表内容

  • 保育所入所申し込みのオンライン手続きをスタートします(こども未来局運営支援課) ※配付資料 (475kbyte)pdf

会見動画


動画を見る  


発言・質疑要旨

保育所入所申し込みのオンライン手続きをスタートします(こども未来局運営支援課)

市長
 おはようございます。よろしくお願いします。

記者
 よろしくお願いします。発表案件からお願いいたします。

市長
 はい。わかりました。
 【フリップ (150kbyte)】福岡市では、保育所の申請、もっと簡単にオンラインでできるようになります。今すでに保育園に通っていらっしゃる方、継続を希望の方、それからきょうだいが行っている方、いろんな方にとってですね、使いやすいシステムとなっています。早速、来週から新年度の申し込み開始になりますんで、ぜひこのオンラインでの保育所の申請をご利用いただければと思います。
 今回、オンラインで申し込みをするに当たってですね、どういう画面になるか、これ見ればものすごく簡単だというのがわかりますので、ぜひこれは、こちらの画面をご覧いただきながら説明させていただきたいと思います。
 では、こちらご覧ください。【モニター1 (81kbyte)】10月23日から2024年度の申し込みがスタートをするわけですけれども、このようにですね、入所ガイドというものを作りました。これDXデザイナーにしっかり意見を聞きながら作ったもので、「全体では19問ありますよ」それから「およそ4分で回答が終わりますよ」と全体像とかも最初にわかるといういろんな工夫がされているわけですけれども、この申請には2段階、手続きには2段階あって、まずはあなたに応じて「あなたの場合はこういう手続き、申し込みの書類が事前に必要ですね」というのがわかる前半部分と、そして、それを入手した後に実際に申し込みをするという後半の手続き、という前半・後半に分かれているんですが、全部オンラインでできるようになりますよということですね。見ていきましょうか。
 【モニター2 (86kbyte)】このようにですね、「父母の状況に関連して、該当するもの1つ選んでください」というふうにして。例えば「父母ともに利用を希望するお子さんと同居している」とかですね、こういうふうに記述式ではなくて選択で選べるので、間違いだとか飛ばすということがないようになっているというのも一つ特徴にもなりますね。
 【モニター3 (94kbyte)】 それから、ガイドの結果こういったものがあなたには必要となりますよという書類などもわかるわけです。書類がわかったら、これ何がいいかというとですね、結果を、例えばLINEで共有とか、これのURLをコピーというふうにして、それで、例えばパートナーに送ると、自分で取る書類と相手に取ってきてもらう書類、みたいな感じでお互いにシェアできるということになるわけですね。
 【モニター4 (86kbyte)】例えば、これお父さん相手でもお母さん相手でもいいんですけど、こういうふうに「保育所の申し込みに必要な書類が福岡市のホームページで調べられたよ」って、こうやってさっきのシェアしたものを送ると。「職場で就労証明書を準備してもらってね。様式はリンクからダウンロードできるからね」「了解。ありがとう」と、ものすごく仲のいい夫婦ということで、こういう優しいふわふわ言葉のやり取りでですね、お互いに、例えば書類をそれぞれで取ってきてもらったりというふうに、家庭の状況に応じて必要な書類がいろいろ変わってくるとかいう手続きがとにかく煩雑だった、というものを今回ガチャッと一つの、要するに単にデジタル化したんじゃなくて、フローから変えていったことによってDXしたと。すごく分かりにくいかもしれませんが、とにかく簡単にしたということです。
 さあ、次いってみましょう。【モニター5 (101kbyte)】このようにですね、さっき出てきた「どういうものが必要ですか」というところをタップするとこんな画面が出てきます。ちなみに、基本的にお子さんがいらっしゃるご家庭ということは若い人が基本使うことを想定しているんで、多分オンライン上で全部手続き終わっちゃうと思うんですが、万が一紙でどうしても出したいという方のためにですね、証明書を紙でプリントアウトすることもできるような形になっています。
 【モニター6 (65kbyte)】さあ、全部書類も揃いました。実際の手続きに入ります。こちらの方はですね、マイナポータルを使います。マイナポータルを使って、それで「保育がなぜ必要なのか、該当するものを選択してください」ということで、まずお父さん側はどうなっている、お母さん側はどうなっている、とこういった手続きをですね、これもポンポンと選択をするだけなんで、記入ミスがあったりだとか何て書けばいいのかなということができるだけないような形になっているということですね。
 【モニター7 (110kbyte)】次のページ。例えば、就労、求職活動が忙しいというところをタップすると「具体的には、じゃあこういう準備をしてきてくださいね」「その証明書、こういったものを持ってきてください」というのも、その人に応じたものが出てくるようになっているということになります。
 ということで、とにかく劇的に新年度の申し込み分からわかりやすくなるということになりますので、これは来週月曜日から申請スタートになります。来年からお子さんを預けたい、もしくは継続をしたいとか、そういった皆さんも利用することができますので、ぜひこちらのサイトを使っていただければと思います。
 発表案件は以上です。


質疑要旨

記者
 では発表案件について質問がある社の方、お願いいたします。

市長
 はい、どうぞ。

記者
 共同通信の瀧田と申します。
 今回のこのオンライン手続きを始めたきっかけというか、導入背景について伺いたいんですけど、例えばですけど、他都市さんを参考にされたであったりとか、市民からこういった要望が多かったみたいなのがあれば教えてください。

市長
 はい。福岡市は、まずこの保育に限らずですね、普段の区役所などで取る証明書も含めて基本的にノンストップ行政を目指しているというのは、これはもう何年も何年も前から言っていることでございまして、できるだけ役所に来なくて完結できるような仕組みにしていきたいということで取り組みを進めています。
 それで、まずは市民の皆さんが、例えば市に提出をするようなものですね、これについてはもう9割以上が福岡市の場合はオンラインで手続きが終わるようになっていますし、また、印鑑証明だとか住民票だとか、また納税証明書とかですね、こういったものについても区役所等に来なくても家で申し込めば家に届くとか、もしくは、コンビニに行ったらコンビニから出せるみたいな形で、とにかく役所に来なくていいようにできるだけDXを進めてきました。
 今、かなり基本的な部分については手が着いてきている中で、次は個別具体的な段になってきたかなと思っています。特にこの保育所の申請というのは、毎年たくさんの方が役所にいらっしゃったりとかして、非常に待っていただくようなことも増えているわけですね。こういうものについてはDXで終わらせてしまうということが、役所サイドにしても、当然申請されるご家族にとってもいいと思いますんでね。それでこのようなことを今行ったということになります。

記者
 他都市と比べて先行しているとか、そういうのというのはわかっていたりしますか。

市長
 そうですね、似たような形で保育所の申請をオンラインでしているところ。中身についてはですね、どこまでがどうできるというところは違いはあるものの、確か埼玉と、あともう1個どっか、とかでできるようになっていますんで、2つぐらい政令市ではできるようになっています。

記者
 わかりました。
 もう一つ、すみません、先ほどオンライン申請が例えば障がいの有無であったりとかで難しい方もいらっしゃると思うんですけど、そういう人たちに対しては、何か引き続き対面でも行っていくということでいいですか。

市長
 もちろん、はい、対面でもできますよ。それもできるようになっています。
 すごくいいご質問を出していただいたと思っていて、つまり、じゃあ同じような、そういった、例えば障がいとか個別のいろんな事情によって相談をしたいという方も、他の通常の申し込みの方がすごくたくさんいる中でいくとですね、どうしてもその方に集中できないというようなこともあると思うんです。
 これ、DXをしている理由というのは、今から特に少子高齢になって、やはり高齢者対策のほうに人が相当取られていくわけですよね。そんな中で、DXでできることはDXにしたほうが、これは利用者サイドも役所側も非常にいいわけですね。
 そこで人員をできるだけ、温もりが必要な、一人一人の丁寧なケアが必要な人にしっかり人を当てられるためにこういったDXを進めているので、全てオンラインで終わらせることが目的ではなくてですね、むしろ、そのように個別の事情に応じて丁寧にご対応をさせていただきたい方にしっかり時間を取れるように、というのがこの本旨でございますので、しっかり対面でのそうした対応も引き続きさせていただきます。

記者
 わかりました。ありがとうございます。

市長
 はい、どうぞ。

記者
 すみません、読売新聞の林と申します。
 もともとは、これは各書類を各区役所等に提出する必要があったということですが、これは例えば県外に住む方とかも、これまでやっぱり直接出す必要があったんでしょうか。

市長
 そうですね、はい。

記者
 これは、やっぱり持ってくる必要があったわけですね。

市長
 郵送という形ももちろんできます。

記者
 あともう1点、就労証明書などの書類も、もう完全にオンライン上から添付して提出することができる?

市長
 それは手配できます。それはできます。もちろん取りにいくのはそれぞれの会社とかに取ってきていただきますけども、福岡市に提出する分についてはオンラインで大丈夫です。

記者
 手元に書類があればできるということですね。

市長
 はい。

記者
 わかりました。ありがとうございます。

記者
 では発表案件以外の質問をお願いいたします。

市長
 さらっと終わったけど、今の便利やろ?ね?
 はい、どうぞ。

記者
 すみません、NHKの早川と申します。
 この間も、会見でもお話あったんですけど、ライドシェアなんですけれども、今政府のほうでまた本格的な議論があって、来週ですかね、所信表明、その中でも言及されるんじゃないか、報道ベースですけれども、そういう話もありまして、あらためて福岡市としての受け止め、ご所感など伺わせていただけますでしょうか。

市長
 はい。ライドシェアについては、2つ、ハードルが日本においてあると思っています。
 一つはやはり既得権サイドの大きな反発、そしてもう一つが利用者の「何かあったらどうするんだ病」という、日本が大きく侵されているこの二つが、これはライドシェアに限らずいろいろな新しいこと、新しい技術、こういったものを導入しようというときに必ず、日本は必要以上に大きなハードルがあると思っています。
 既得権サイドの反発というのはもう想像ができると思うわけですね。ただ、一方でもう一つ、やっぱり利用者というところも「じゃあ何かあったらどうするんだ、安全は」。もちろん皆さん普通免許をそのために持って、今公道で運転をしていいという技術と、それから学科と、合格をした人が免許証というものをもらって公道で運転しているんですが、さらにそれでも「危ない」と。もっと、「二種免許を取らないと人乗せちゃだめだ」というようなものが二種免許ですけど、これを既得権サイドだけではなくって、その利用者もですね、「より高い安全を」「もっと絶対安全に」という柵を何重にもするのが今日本になっているので、そういった意味ではやっぱりそうしたハードルもあるわけです。
 ライドシェアと一言で言っても、各国がいろんなやり方があるんですね。例えばドバイだと、これはライドシェアでも、例えばアメリカとかだったらUberとかがやっていますよね。ドバイとかだったら既存のタクシー会社がライドシェアしているんですね。既存のタクシー会社がプラットフォームになってライドシェアをするというのは、それは日本的な「何かあったらどうするんだ病」の人に対しても「いや、もし何かがあったらタクシー会社が保証するんです」という。
 ただ、「タクシー会社に登録するのは、そのタクシー会社がちゃんと採用しているライドシェアの人たちです」というやり方もあるわけですね。ですから、ずいぶん、一言でライドシェアと言っても解像度がそれだと結構荒くて、いろんな種類があるんです。ですから、これから国が法律についていろんな議論を、法に基づいて議論をしていくと思いますし、また場合によっちゃあ規制緩和というようなこととかも当然考えていくと思うわけです。
 ただ、いずれにしても大事なのは、今、もう相当前からですね、この日本が、運転手さんが足りない、それからレストランで働く人がいない、ホテルの清掃をしてくれる人がいない、といろんなところで人手不足になり、そしてこれは一過性とか今の問題ではなくてこれからもっと深刻になり、改善する何かきっかけがそもそも今のままではほぼ見込めないような部分については、どう、いかに新しいやり方ということを考えていくのか、というのが大事になるので、ぜひ各国の、どういうやり方をしてこうした人手不足に取り組んでいるのかとか、もしくはライドシェアといっても各国でうまくいった事例とかよくなかった事例とかいろいろあると思いますので、しっかりそうしたところも精査をしながらですね、じゃあ日本においてするのであれば、どういうやり方であれば利用者もしっかり安心して使えるのかとかですね、もしくは、今せっかくあるタクシー会社のリソースをどう、これを活用するのか否か、こんなことも含めて議論をしっかり国のほうでスピード感を持ってしていくことが大事かなと思っています。
 で、ただ、これもう世界では何年も何年も前にもうすでに話して実行され、実装され、そして課題がわかり、というふうにかなり成熟してきている議論なわけですね。もうグローバルの議論は今自動運転に行っているんですよ。日本で議論して、ああでもないこうでもないとか一種二種と言っている間に多分自動運転になると思うんですよ。だから2周遅れぐらいで世界に追いつくイメージで議論を今から進めていたほうが、日本のスピード感からするといいのかなとは思っているんですが。
 福岡市においても、皆さん取材しているか知りませんけど、国家戦略特区の区域会議というのがあっていて、例えば、先週あった区域会議で福岡市が特区で提案をしている部分は、レベル4の自動運転(正しくは、自動運転バス)について、緊急車両が通ったときに、その時に人が介在をしてですね、例えばこれはレベル4になると自動的に車が判断をして止まるというふうになっているんですが、状況によってはですね、例えば交差点で自動的に止まるほうが逆に渋滞を引き起こしてしまうとか、もしくは、今のこの道幅が狭い所ではなくてもう少し先に行って止まったほうがよりいいとか、こういう判断というのをするために人の介在を可能にする、レベル4で可能になること、というような提案を福岡市で出していて、これは非常に実践的であり提案も絶賛をしていただいているわけですが。
 このようにですね、多分こういう議論をしている間に人手、働く人の数がどんどん足りなくなってきて、タクシーの話を今していますけど、実際もうバスについてもドライバー不足ということは、それは運送会社の皆さん、例えばトラックもそうですけれどもバスもそうですけども、ドライバー不足というのは本当に大きな課題であり、また来年からの2024年というところで、働き方というところも大きく変革をしていく中でですね、より大きな課題にこれからますますなっていく。
 そう考えると自動運転なども含めて、人が介在しないというようなものの、じゃあその時に、それこそ「じゃあ何かあったらどうするんだ」じゃないけれども、保証はどうするんだ、割合はどうするんだ、どこがプラットフォームになっていくんだ、とかこういったものを、今のこのライドシェアみたいに困った事態が起きて実際に多くの困難事例が起きてから対応するのではなくて、議論のスピードが遅い日本ですから今のうちに自動運転のそうしたルールというところもですね、しっかり詰めておくということが大事ではないかなと思っております。

記者
 ありがとうございます。

市長
 はい、どうぞ。

記者
 読売の林です。
 先日、台湾の台新國際商業銀行がですね、進出するというお話が台湾のセミナーでありましたけれども、これまで国際金融機能の誘致を進めてくる中で、台湾企業の進出の進捗であったり、現状の受け止めであったり、課題認識等あればお話を聞かせてください。

市長
 はい、わかりました。あれはTSMC(台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー)の熊本進出ということがやっぱり大きなきっかけにもなっていて、今台湾にとって九州というところが非常に注目をされていると。特になぜ九州に注目をいただけるかというと、それは電力が安定をしているということですね。こうした部分は非常に実は企業誘致にとっても大きな強みになっていて、当然大きな工場は福岡市内はもちろん難しいんですが、ただヘッドの部分ですね、そうしたところについては福岡進出というのは、結局それは引っ越しをする、ここに住むとなったときに、それは経済的な側面もそうだし、それから文化的、教育的な側面、諸々考えて福岡市のほうにヘッドを置きたいというようなニーズは非常に高くございます。
 こうした機をやはり台湾の企業も非常に感じていただいて、今福岡市に対して大変興味を持っていただいているということで、玉山(イーサン)銀行に続いて、台新國際商業銀行の福岡進出が正式に決まってですね、先日の台湾の際も本社にお邪魔をして確約をいただきました。あそこは自動車ローンとかを含めて台湾の中では特に強いところなんですが、やはり銀行が福岡に進出をしていただけるということによって、それは企業の架け橋としてですね、日本に進出をしてくるときにやはり地元の銀行が現地にあるというのは非常に大きな架け橋機能にはなりますので、これからますます台湾の企業の福岡進出というところは期待できるのかなと思っています。
 160人以上企業関係者がその時も来ていただいて、福岡からは11社の企業と共に行ったんですね。ちょうど今ビッグバンの最中でもありますし、テナントとしても、これまでは大々的に誘致活動ってできなかったんですが、今できる状況になりましたんで、こうしたハードも揃っていて実際にもうビジネスセンターのほうに入るということもですね、決まりましたんで、そうした形で今まさに企業誘致という点においてはチャンスの時かなと思っていますので、この機を逃すことなくしっかりと企業誘致やっていきたいなと思っています。
 はい、どうぞ。

記者
 時事通信の高士です。
 政府がオーバーツーリズムの防止に向けて、混雑緩和とかタクシー不足などについて対策を、

市長
 え、何?何について?

記者
 オーバーツーリズム。観光公害について、混雑緩和とかタクシー不足などについて対策をまとめたんですけれども、福岡市における観光公害だとか、それについての今後の対策についてご所見ありましたらお聞かせください。

市長
 今まさにご指摘いただいたようなタクシー不足というところは非常に大きな課題だと思っています。特に玄関口であるところの空港ですとか、それから駅ですね。こうした所で捕まらない。それから福岡というのはコンベンションを誘致して、そのコンベンションを開催して、やっぱりここで裾野を広く、いろんな産業にとってこれがビジネスにつながるということでこうしたことはしてきているわけですが、こういったコンベンションを開催して人がたくさん来ていただけると、交通機能がですね、移動手段がないと。となってくるとこれはもうすでに深刻な課題が発生している状況であります。ですから、今ご指摘のとおりの状況というのは福岡にもまさに当てはまると思っています。
 一方で、やっぱり観光というところを考えたときに、持続可能な観光とかも含めて考えたときにですね、欧米のお客さんというところの層、つまり、長期間滞在をして幅広くいろんな所に足を運んでお金をたくさん落としてくれるというところ、というのを入れていく。幅広い国から誘客をするということによってカントリーリスクを下げていく。
 こういうような視点というのは非常に大事になってきますので、それは先日お話をしたとおり、ちょうどいいタイミングで万博がありますので、西と言っても広島より特に西ですよね、このエリアに欧米の方も来ていただけるような大きなプロモーションをしていきながらですね、しっかりその知名度の向上ですとか魅力の発信というところを広域でしていく必要性があろうかという、そもそもの課題について、ちょうどいいタイミングで万博もありますんで、こうしたものもうまく活用していきながら、西で一つの力になれるようにですね、一緒になってプロモーションしていくなど、これからやっぱり観光の在り方というところも、いったんちょうどコロナで落ち着いた中で、次の観光という2.0を考えていかなくちゃいけないなとは思っています。

記者
 ありがとうございます。

市長
 はい、どうぞ。

記者
 先日、福岡商工会議所から提言があったと思うんですけれども、福岡城の天守閣の再建であったり、あと博多ナンバーの導入という話もあったと思います。この2点について、現状の市長のお考えやご認識を聞かせてください。

市長
 天守閣、結局「復元」と言うと、もう詳細な資料が残っていないと復元できない、というところが、もうそこでずっと引っかかっているんですよね。もうずーっと引っかかっているんですよね。何十年も引っかかっているんですよね。「復元」だからできないわけであって、「築城」だったらいいんじゃないかなと思っていて。
ただやっぱり、全てにとって大事になるのが市民の機運だと思うんですよね。そこまでして「天守閣がやっぱりあったほうがお城としていいよね」という機運が起こればですね、今申したとおり、「復元」じゃなくて「築城」、城を造らせていただければですね、それは天守閣もできると。
 ただやっぱりどうしても「復元」となると、本当に精緻な資料が残っていないというところで、もうずーっと議論が止まってしまうんですよね。なので、そうしたやり方もあるかもしれないし、ただそれをクリアしない限りは「資料がありません、おしまい」で、結局文科省門前払いなんで。
 なので、いずれにしても本当にみんなが「天守閣ほしいんだ」と機運が盛り上がるかどうか。ですから商工会議所の皆さんにもですね、これ、行政側から言い出すと、また必要以上に「高島がお城欲しがっている、次は」とか言われたら嫌だし別にそんなことを求めているわけじゃないんで、やっぱり本当に機運が盛り上がることが大事なんで、商工会議所の皆さんにもですね、「そういうことであればぜひ市民の皆さんの機運の盛り上げというところがあれば、また次のステージ、次の段階の行動ということも考えられますよ」というお話をしています。
 ナンバーについても、まさに同じ機運醸成なんですよね。現時点でいくとやっぱり、したい人だけが博多ナンバーにするということができなくて、福岡自体が博多ナンバーにするか福岡ナンバーにするかとなったときに、それは「いや、福岡ナンバーのほうがいい」という人も多分結構いると思うんですよ。だから、そう簡単にできることでもない。
 これもやっぱり機運。本当に皆さんがそのようなことを、福岡の市民が皆さん望んでいるか。もうちょっと精密に言うと、福岡の運輸局の管轄エリアの人が、今の福岡ナンバーというのは博多ナンバーに変えたいかというところが大事になるんで。
 いずれにしてもいろんなご要望ですとかこうしたものは市役所に寄せられます。皆さんいろんな思いがあって熱い思いでもちろん寄せていただけるんですけれども、市として判断をしていく上で、市民の皆さんが本当にそれを望んでいるかという機運の醸成とかも含めて大事になってくるし、それは民間の皆さんが中心になってやっていただいたほうが、多分合意形成も容易になってくるのかなと思いますので、そのようなことは商工会議所の皆さんにもですね、お話しをしているところです。
 ただ、天守閣見てみたいという気持ちがね、ある気持ちもわかりますんで、そこはちょっといろいろと考えているんでまた適切な時期にいろいろお話しをします。

記者
 ありがとうございました。

市長
 はい、ありがとうございました。

※発言・質疑内容について、できるだけ忠実に作成しております。