現在位置:福岡市ホームの中の市政全般の中の市長のオフィスの中の市長会見から市長会見2023年8月23日
更新日: 2023年8月24日

市長会見|市長のオフィス

8月23日市長会見

発表内容

  • 不登校特例校の設置に向けた取組みをスタートします(教育委員会教育政策課) ※配付資料 (346kbyte)pdf
  • Park-PFI制度を活用した魅力あふれる3公園が誕生!(住宅都市局Park-PFI推進課) ※配付資料 (6,579kbyte)pdf

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不登校特例校の設置に向けた取組みをスタートします(教育委員会教育政策課)

市長
 おはようございます。よろしくお願いします。

記者
 おはようございます。
 それでは発表案件についてよろしくお願いいたします。

市長
 はい。どうぞよろしくお願いいたします。
 【フリップ1 (200kbyte)】では最初からなんですが、福岡市では不登校の子どもたちを応援するために新しい学校、これは「不登校特例校」というですね、こういう新しいタイプの学校の設置に向けた取り組みをスタートしたいと思います。
 この不登校特例校というものなんですがこれはですね、例えば授業の時間の数を減らしたりとか、それから体験型の学習を多く取り入れるといった、こういった特別なカリキュラムを組むことができるものでして、子どもの状況に配慮をしながら学びの機会を確保していこうというものでございます。
 これ今ちょうど夏休みも明けますけれども、全国的に不登校の子どもたちが増えているという傾向にある中で、福岡市でもですね、平成30年度と令和4年度を比較いたしますと実は倍になっているわけですね。
 これまでも例えば子どもへのアンケートによります早期の発見、それからスクールカウンセラーですとかスクールソーシャルワーカーによる相談支援、こうしたことを実施して実態の把握に努めるとともに、教室に行きづらい子どもたちのためにですね、全ての中学校にステップルームというですね、教室までは行けないけれども学校までは来られるという子どもたちのためのステップルームというところを全ての中学校に配置をするというようなことなど、いろんな取り組みを行ってきたわけですが、コロナ禍もあって生活のリズムも崩れてしまったとかこれまでと違った難しさというのも出てきている状況にもございます。
 いずれにいたしましてもこのままではいけないということで、教育委員会と市長部局、私の会議の場であります総合教育会議という場所の中でですね、不登校の子どもたちの現状というのをぜひしっかりと分析をして、対応・検討してほしいという要請をしていたわけでございます。
 今年度、実態把握のためにアンケート調査を行って、結果ですね、新たな学びの場である不登校特例校への強いニーズもあったというような報告も受けまして、教育委員会と協議をした結果、できるだけ早くこの不登校特例校を福岡市に設置をしようというお話になりました。
 九州の公立の学校では初めての設置ということになりますけれども、詳細、例えばどんなプログラムにするかとか、こうしたことについてはこれからになりますけれども、必要な検討経費などについては早急にですね、議会にもお諮りをしていきながら、2年後、令和7年度の開校を目標に進めていきたいと思っています。
 福岡市の将来を担う子どもたちの安心して学べる場の選択肢を増やしていくということが大事であると考えております。不登校になっている全員がですね、この不登校特例校に行くという選択肢だけではないと思っています。ただ今、不登校になっている子どもたちの中でも、例えばステップルームという形で学校まで行ける子もいれば、別の形の学習という子もいると思うし、そんな中でこの不登校特例校というのも一つの選択肢としてしっかりお示しができるようにですね、教育委員会と共に進めていきたいと考えてございます。


Park-PFI制度を活用した魅力あふれる3公園が誕生!(住宅都市局Park-PFI推進課)

 では次の案件に行きたいと思います。フリップができたてなんで。すみませんね。はい。
 【フリップ2 (143kbyte)】福岡市では民間の力を活かしながらこれから公園をリニューアルしていきたいと思います。「Park-PFI」といいます。福岡市が持っている公園の中に民間の持つ資金とか、それから発想というものを取り入れていきながらより魅力的な公園にしていこうというものです。
 まずは清流公園、明治公園、そして東平尾公園の三つの公園についてこのようなすてきな形でリニューアルをしていきたいと思っております。
 このPark-PFIという制度なんですけれども、民間企業にですね、公園の整備と管理、その後のできたあとの管理というのを一体的に任せることで、行政としては費用を抑えつつ、また公園を訪れる人が憩えるカフェの設置ですとか、それからイベントの開催というような民間企業ならではの創意工夫で公園の魅力をさらに向上させていこうということでございます。
 最初の第1弾としてこの三つの公園についてですね、公募を行っていたんですが、先日、優先交渉権者が決まりましたので、それぞれこれからどういった公園に生まれ変わっていくのかの特徴を今回ご紹介をしたいと思います。こちらのスクリーンをご覧いただきたいと思います。
 まずは清流公園からです。はい。清流公園の場所なんですが、ご覧のとおり公園といってもちょっとこの清流公園だけは形が特殊でして、なんかこう丸く1個の公園ではなくて、川沿い、この辺キャナルですね、キャナルがあって、前のちょっと広場があって、ずーっと細く、この川沿いの歩道のようになっているんですが、ここが実は清流公園という実は公園という位置づけになっているんですね。
 この場所、屋台が立ち並ぶ春吉橋のエリア、それから新しく仮橋を使った春吉橋の公園も含めてこの一帯なんですけれども、リバーフロントNEXTというコンセプトがここにありますので、このコンセプトに沿った形での公募をしておりました。
 具体的にはこのような形で、後ろがちょうどグランドハイアット、キャナルシティが見えておりますけれども、川沿いに今何もない空間になっているんですが、このようにですね、立体感を出した形での公園に再整備をされていくということでございます。
 非常にシンボリックなデザインと広場が計画をされているわけですけれども、春吉橋のほうはどうなっているかというと、こんな感じですね。はい。キッチンカーとかマルシェとか憩いの空間と、またにぎわいが一体となったイベントの広場を設置をするということになります。
 それから歩道のあたりはこんな感じのイメージですね。樹木を増やしていって、また寝っ転がれるような形のベンチなども置いて、川を眺めながら木陰で憩い、くつろげる空間にしているというのが一つ特徴ですね。ここ、この人腹筋しているわけじゃなくて寝そべっているんですけどもね。こういうゆっくりと憩えるような、こういった形で整備をしていくということになります。
 それから夜になると光のショーも常設でこれから行っていきたいと思います。川沿いは屋台もありますし「福岡でもう1泊」というものを後押しするような新しい夜のスポットとして楽しめる場所になっていけばいいなあと思います。
 先日スポット的にイベントを世界水泳に合わせてここ夜開催をしたわけですけども、光というのは何かぶつかるものがないと光のラインというのが見えないんですが、そのためにスモークをたいていたんですけど、実はスモークよりもこっちの屋台の焼く煙のほうがいい、実は反射になってですね、多分屋台のほうの、なんというか、煙でこんなに光るライトショーなんていうのもなかなかないのかな、なんていうのを思ったりするんですけどもね。楽しんでいって。これ常設でこれからやっていきたいと。香港まではいかないけれども、観光客で来た皆さんがですね、楽しんでいただければと思っております。
 では、続いては明治公園を見てみたいと思います。明治公園は博多駅前にあるんですが、現在はこんな感じです。はい。芝生とベンチがあるよく見かける公園という感じなんですが、この公園がですね、博多駅の活力とにぎわいというものを周辺にコネクティッド、つなげていくというそうした博多コネクティッドのコンセプトに従ってですね、都心に緑の潤い、それから彩りを与える都心の森1万本プロジェクト、やはり博多駅周辺、オフィス街というイメージがちょっと強いと思うので、そこにやはり緑を入れていきたい。都心の森1万本プロジェクトのコンセプトを入れていきつつ、またやっぱりこれから健康づくりってすごく大事なテーマになってくるので、自然と体を動かしたくなるFitness Cityプロジェクト、この二つをコンセプトにして生まれ変わります。
 どうなるのかというイメージ図なんですが、こうなります。はい。非常にこれ緑と一体となった建物と立体回廊が特徴的な新しい公園になります。このデザインなんですが、なんとあの太宰府天満宮の仮殿をデザインをして、大阪関西万博2025の会場デザインプロデューサーでもあります世界的な建築家、藤本壮介(ふじもと そうすけ)さんがデザインをされたものでございます。
 こう見ていただいてわかるとおり非常に立体的になって緑もたくさん配置をされているのがわかるかと思います。このような感じで横から見るとね、こんな感じで立体感がさらにわかっていただけるかなと思いますけれども、開放的なテラスとか広場というのは立体回廊と階段とつながっていて、都心の中の緑を感じながら自然と歩いて体を動かしたくなる仕掛けが施される予定でございます。
 エントランスなんですが、このようになります。はい。一人一花で有名な福岡市ですが、花と緑のおもてなしのエントランスを設ける計画です。博多駅は九州の陸の玄関口でございますので、そこから人をお迎えをして惹きつけるような新しいランドマークになればと期待をしております。これが明治公園。
 最後にもう一つが東平尾公園ですね。東平尾公園、現在の様子をご覧いただきましょう。このようになっています。現在はこのように自然に囲まれた場所に草スキーとかローラー滑り台、それからアスレチック広場、遊具などこういった多くの遊具があって家族連れに親しまれているわけですが、先日から舞鶴公園でインクルーシブな公園をずっとやってきたのは皆さんもご存じかと思うんですけれども、ぜひ、やはり障がいのあるなしにかかわらず、誰もが自分らしく遊べるというようなインクルーシブな広場、そして今ある自然を活かすFukuoka Green NEXT、これをコンセプトにして公募をいたしまして生まれ変わります。どうなるのか。
 ちょっとこれはね、写真ではない感じではありますけれども、このように自然に囲まれた場所に草スキー場やローラー滑り台、アスレチック遊具などこうしたものも配置されているんですが、この大谷広場という場所なんですけども、全体にインクルーシブの考え方を取り入れて、多くの皆さんとワークショップをこれまで行ってまいりました。
 一緒になって誰もが楽しめる遊具、これをたくさん設置をするなどですね、誰もが自分らしく遊べるインクルーシブな広場。そして今ある自然を活かすこうしたGreen NEXTも活かしていただていると。全ての公園利用者に優しいカフェ、それから車椅子利用者でも広場全体を回遊できるようにするスロープなど、これまでの舞鶴公園での経験もこちらにノウハウとしても入れつつ、またやはり当事者の皆さんとワークショップを行ってきましたんで、その基でこの公園をリニューアルしていくということになります。
 それから今ある自然の地形を活かした遊具、それから水遊びができる池、ほかにも高台の展望台などを設置する予定でございまして、利用者が森と自然の魅力を体感できるようなそんな空間が生まれる予定でございます。
 はい。ということでですね、今回ご紹介をした公園についてはどれも素晴らしい提案をしていただきました。私もわくわくしているわけですが、2年後、令和7年度の春から段階的にオープンする予定でございますので、どうぞお楽しみいただければと思います。
 はい、私からは以上です。


質疑要旨

記者
 ありがとうございました。
 発表案件ついて幹事社から1点質問させていただきます。
 今、ご期待感、公園についてご期待感もありましたけれども、かなりまちの様子といいますか、がらっと変わると思います。あらためて今観光の方も増えていますけれども、地元の方も喜ばれると思いますが、あらためてご期待感をお願いできますか。

市長
 そうですね、やっぱり例えば、今までももちろん公園というのは市民の皆さんにとってとても大事な場所だったんですが、今回例えばインクルーシブというような形で、障がいがあるなしにもかかわらず、また高齢者から子どもまで、皆さんがより使いやすいような公園になっていくということ。
 これはやっぱり民間のノウハウを活かしてそうした場所を作っていったりとか、それからまたポテンシャルが十分に活かされていない場所。例えばキャナルの横の川沿いもですね、今ただあまり人が集まらない広場があるだけってなっているところのポテンシャルをしっかり引き出していくということによって、新たな魅力、市民の皆さんの憩いの場であったりとか、集まってみんなで楽しめる場所に進化をしていくことをとても期待をしています。

記者
 ありがとうございます。
 幹事社からは以上です。
 発表案件について質問がある社さん、よろしくお願いします。

市長
 はい、どうぞ。

記者
 読売新聞の池園です。
 不登校特例校の関係でお尋ねを。この取り組みなんですけれども、新しい学校ができるというような認識になるのでしょうか。

市長
 そうですね、場所についても新しく検討しているということでございますが、現時点ではですね、早くスタートができるという、それから多くの人にとって通いやすい場所ということで、教育委員会としては現在の教育センターですね、の場所を考えているということでございます。

記者
 ありがとうございます。
 冒頭のご説明の中にもありましたけれども、不登校の児童生徒数が増えていますというところなんですが、この要因については市長のご認識としてはあらためてどういった要因が主なのかというところを教えていただきたいんですけれども。

市長
 一概には言えないでしょうね。みんなそれぞれ理由がある。ただ全体として増えてきているということはあるので、ここは教育委員会のほうでそれぞれの事情というのがあると思うので、そこは分析を今していただいているので、一概にはなかなか言えないところがあります。
 ただ、教育委員会も今いるので、何か言えることがあれば。その調査結果などで。

教育委員会
 昨年の10月には文科省のほうからですね、生活環境の変化あるいは学校生活でさまざまな制限があって交友関係にも影響を及ぼしたと、コロナの影響ですね。そのあたりがあって登校する意欲が湧きにくかったのではないかという分析はしているところです。
 ですがこれもあくまでもコロナに関わるところの分析でございますので、先ほど市長がおっしゃいましたように個々のケースで全く状況は異なっているのだろうというふうに判断しております。以上でございます。

記者
 ありがとうございます。
あと、これあくまで中学生が対象ということですけども、小学校についてはどのようにお考えでしょうか。

市長
 うん。どうでしょう。小学校について。

教育委員会
 教育委員会でございます。
 小学生のニーズへの対応につきましては、今アンケート調査の結果を詳細に分析しておりまして、それを踏まえてまた検討してまいりたいと考えております。
 以上です。

記者
 ありがとうございます。

市長
 いろんな在り方はあると思うよね。例えばメタバースみたいなものもあるかもしれないし、それぞれのやっぱり居場所というところで。ただ学校まで来られるという子どもたちもいて、福岡市は全部の中学校にステップルームというのも作っているんで、それぞれに応じて選択肢というものがあるということが大事かなと思いますので、そうした子どもたちに合わせた形で選択肢を示していけるように、そして学びの機会というところを提供できる環境を整備をしていきたいと思うし、その辺について教育委員会のほうでしっかり分析等ができればですね、市長部局としては予算面でしっかり応援をしていきたいと思っています。
 どうぞ。

記者
 すみません、朝日新聞の大下と申します。
 同じく不登校特例校の件でお伺いしたいんですけれども、先ほど詳細ですとかプログラムはこれからとおっしゃっておりましたが、全国にすでにいくつか不登校特例校がある中で、もし現時点で参考にされていらっしゃる事例ですとか、それを取り入れるかは別として検討される中で調べられているというものがもしございましたら教えてください。

市長
 その辺の分析は教育委員会がしているのでそっちには聞いてみますが、いずれにしてもこれから早急にこうした、なんていうか、どういった他都市で事例を行っていて、福岡市としてはどういったカリキュラムを作っていくのかというようなこと。
 それを調査するための、要するにスタートを切るということでございますので、これから議会にもですね、予算を諮っていきながら予算を取って調査費などを付けてですね、その辺のまさにおっしゃったようなところを調査し、またハードの整備、それからソフトのカリキュラムについてを、まさにこれから詰めていきながら2年後に、令和7年ですかね、開校できるように準備を進めているということです。
 では、ちなみに何かどこか事例として見ているところがイメージであれば、どうぞ。

教育委員会
 教育委員会でございます。
 全てのやっぱり他都市の事例を参考にしたいと思うんですけれども、特にやはり同じ政令指定都市で設置している京都市さん等を参考にしていきたいと考えています。
 以上です。

記者
 この不登校の子どもたち、あるいは保護者を巡っては、情報がなかなか得づらいという話であったり、お金、学校に行かない分の食事代がかかるですとか、さまざまな問題があるかと思うんですけれども、その中で不登校特例校を今回一つの開校を決められた、という選択肢を選ばれた理由と、それからこれは今後不登校の子どもたち、あるいは保護者に対しての支援というのをより力を入れていかれると捉えてよろしいのか、というところをお伺いできればと思います。

市長
 まず不登校自体が増えていると。また、もちろんコロナというところも元々あった課題をさらに後押しするような形で、課題がさらに顕在化をしてきたという状況がある中で、先ほどから申しているとおり、その不登校の子どもたちに対してどういうアプローチをするのか。
 学校に戻って、クラスに戻ってきてほしいというアプローチをするのか、もしくはその子に合った形の別の選択肢を示していくのか、それとも学校での人間関係が、クラスの中での人間関係が問題だったのでステップルームまでなら来られるとか、いろんな選択があると思うんですよね。
 その中で不登校特例校という制度もあって、これの実際に使いたいかどうかのニーズ調査を教育委員会のほうで行って、その結果としてですね、教育委員会としてやっぱり一定のニーズが見込まれるということが今回明らかになったということから、この検討をじゃあスタートをしようということになってきました。
 ですから、これからも不登校が増えている原因をしっかり分析しながら、そこに対してのソリューションというところをより効果的なものについてはですね、教育委員会のほうでしっかり検討していただきながら、市長部局としては予算面でこれを応援していきたいと思っています。

記者
 ありがとうございます。

市長
 どうぞ。

記者
 共同通信の瀧田です。お願いします。
 不登校特例校と公園について一つずつ伺います。
 まず不登校についてなんですけど、これアンケートの実施の結果、いわゆる不登校特例校に通ってみたいという生徒さんとか通わせたいという保護者さんがいらっしゃるということなんですけど、「こんな学校だったらいい」みたいなアンケート結果としてもうちょっと具体的な声だったりとかというのは把握されている部分はありますか。

市長
 なるほど。では、今回市長部局との関わりなんですけども、これは今不登校が増えているという中でですね、総合教育会議の場において私のほうから教育委員会に対してですね、ぜひこの不登校の原因の分析をして、また対応をしっかりしてほしいというようなことを要請をしたというところがあるわけですね。具体的な内容とか検討については教育委員会のほうでさまざま行っていますので、後ほどよかったら教育委員会のほうにそのあたりはお答えをさせていただきますので。はい。すみません。

記者
 最後、すみません、公園のほうなんですけど、これ地元の方も含めて観光の方、全体的にアプローチしていって、こうやっぱり利用する人数を増やしていかないとなかなか「せっかくこんなにいいもの作ったのに」となると思うんですけど、この公園の宣伝だったりとか、どういうふうに市民の方だったり、ほかの福岡に訪れてくれる方にアピールしていく予定があるか、考えているところを教えてください。

市長
 そうですね。場所によって特徴が実はいろいろあると思っていて、やっぱり市民中心の公園、それから結構市民と外からいらっしゃった方が半分半分みたいな場所っていろいろあると思うんですよね。なので、さっき例えばお示しをしたところでいくと、例えばこういった光のショーみたいなものというのは、まさにその新しくできた公園を来街者も含めて、さらにソフトによってハードの整備の部分に人を惹きつけていくというのが、これが一つ例えば工夫ですよね。
 また、博多駅前というのもまさに、そもそも人通りが非常に多いような場所で、ただスルーされていた公園というところで終わりではなくって、そこに実際に立ち寄って憩いをできる場所、それから都心の森1万本プロジェクトのように緑と憩いを感じられる場所にアップデートしていくというような場所ですね。
 また東平尾公園というのは、遠くから来るという、観光で来るというよりは市民の皆さんが、都心福岡の中にある緑の多いエリアの中で、特にインクルーシブというところで子どもたちを思いっきり遊ばせたいというようなニーズに応えていくようにですね。
 公園によって特徴はあると思うんですが、場所場所に応じてそのターゲットの皆さんに届くようなソフト面での仕掛けというのも、これはまさにPark-PFIというのはこの整備とその後の管理というところまで一体化して行うことが特徴ですので、そのあたり民間の皆さんの、またノウハウというのも活用していきながらですね、たくさんの皆さんに愛される公園にこれからもなっていってほしいなと思っています。

記者
 ありがとうございます。

市長
 はい、どうぞ。

記者
 毎日新聞の野間口です。
 不登校特例校に関してなんですけれども、2点ありまして、1点目、設置場所なんですけれども現状は教育センターの中ということですけども、これ現状というのは場合によっては変わることもあるのか、それとも恒久的にこの教育センターの中に開設する形になるのかということが一つと、予算面の措置これからだとは思うんですけれども、大体ばくっとどれくらい、何億円ぐらいかかるかとかという見通しがあればお願いします。

市長
 はい。まず、場所については先ほど言ったとおり教育委員会からは教育センターと伺っています。ただ、今後例えばそのニーズに応じてですね、例えばその人数、収容人数どれぐらいにするかというところで、もうすでに今ある教育センターの中の不登校特例校だけでは賄い切れないというような形になれば当然また別の場所というようなことも考えると思いますが、いずれにしてもその辺の検討をするための経費というのを議会のほうにこれから提出をして諮っていきたいと思いますので、検討はこれからということになります。
 場所等に応じてその予算というのもハード面が特に必要になってくれば大きいと思うんですけれども、それもそこに合わせてということになるので現時点でなかなか幾らってことは言いにくいのかなとは思います。

記者
 現状は9月補正に調査費をなんらか付けるということでしょうか。

市長
 そんなに皆まで言うなという。要するに方向性としてですね、これからそうした予算というのも付けていきたいと。どの場所に付けるかはできるだけ近いところでやっていきたいという思いがあるということです。はい。
 はい、どうぞ。

記者
 TNCの岸本です。
 この公園のリニューアルのほう、かなりインパクトがあって県民市民も喜ぶ方多いんじゃないかなと思ったんですけども、私もそのパースが国立競技場並みに立派で驚いたんですけれども、この三つを選ぶにあたってですね、どれぐらいの事業者の方が応募して、どういう選び方をしたのかということと、これを事業化するにあたって福岡市からの予算というのが出ていくと思うんですけれども、事業費まだ固まっていないところが多いと思うんですが、それぞれの公園だいたいの事業費というものがもしあれば伺いたいと思います。

市長
 はい。じゃあ言える範囲で。担当局入っていますんで。

事務局(住宅都市局)
 はい。Park-PFI推進課の小島と申します。
 後の質問の事業費のほうからになるんですけども、公募要項においてですね、記載している事業費になるんですけども、実際のところはそれぞれの年度のですね、当初議会のほうで審議いただく形になりますのであくまでも募集要項上の上限額という形になりますが、東平尾公園ではですね、7億円程度を上限額として民間の事業者の方にデザインしていただいて整備していただくという形。
 それから明治公園ではほぼ概成しておりますので4,600万円程度ですね、を上限額としてデザインして整備していただく。それから清流公園のほうでは6億円程度ですね。ちょっと公園の面積がそれぞれ大きい小さいありますので事業費にばらつきはありますけども、そういう形で市のほうで上限額を示しまして、そこから入札(正しくは、上限額の範囲内で契約)していただいて民間事業者の方にやっていただくという形になります。

記者
 応募者は。

事務局(住宅都市局)
 応募者はですね、8月の14日に優先交渉権者リリースを入れさせていただいているんですけども、それぞれ明治公園で2者、東平尾公園で1者、それから清流公園で1者の応募がございました。
 はい。以上です。

記者
 ありがとうございます。

市長
 はい、どうぞ。

記者
 すみません、ちょっと戻るんですが、不登校特例校・・

市長
 あ、ちょっと、どちらの・・

記者
 あ、FBSの平石と申します。申し訳ありません。
 不登校特例校のほうなんですけれども、先ほどもおっしゃっていたように具体的に動くのが教育委員会かもしれないんですが、市の意向として伺えたらと思うんですが、やはりコロナ禍のお話もありましたし、どうしてもこれ「やります」「やっていきます」と言って、すぐじゃあ明日からできるものではなくて募集をかけてというと2年後のスタートってなるところはあると思うので、それを考えるとコロナ禍が始まって例えば去年、おととしとかにこういったものをやりましょうという動きにはならなかったのかというのが一つと、あともう一つ、逆にコロナ禍が終わってまた新しい環境になっていくという今年の状況もあると思うんです。それが来年、再来年というところもあると思いますし、もし今の状況だからこそ開校されるとかそういう状況を考えていくようになったという、何か今年、今始められる要因みたいなのもあれば伺えたらと思います。お願いします。

市長
 動きが遅いという、要するに一言だったと思うんですけれども。いずれにしてもコロナ禍で増えていく加速度がやっぱり増していったというかですね、という状況はある中で、まさにそのコロナ禍の中での総合教育会議の中で、私からもそうしたご指摘はさせていただきましたし、またそれをするためにはやっぱり相当お金もかかってくることなので、しっかり調査をしてそのニーズというものがあるということで、これは今後も、例えばその傾向というのがコロナが終わったからだんだん収まっていくのかとかですね。
 こういったものを総合的に検討した上で教育委員会として決めていただいたので、福岡市としてはというか市長部局としてはですね、予算面で、教育に対して直接的には指示をすることはできませんので、しっかり教育委員会のほうで検討いただいてできると、やるというご判断をいただきましたので、市長部局としてはしっかり予算面で応援をしていきたいと思っております。
 全国的にこの不登校という傾向はあって、それは各家庭の状況だとか社会状況もろもろやっぱり子どもに何らかのしわ寄せがいっている可能性もありますので、今後もやっぱりそうした今までの、社会は変わっていっているけれども、学校の仕組みだとかそういうものは変わっていないという状況がある中で、そこのはざまに子どもたちが落ちることがないようにですね、学びの機会をできる限りいろんな形で提供をできればいいなと私は思っています。

記者
 発表案件についてほかよろしいでしょうか。
 では案件以外に質問をさせていただきます。幹事社のRKBから1点お伺いします。
 世界水泳が終わりましたけれども、総括的なものとですね、経費でしたりとか来場者数、また経済効果ですね、その点何か教えていただけるものがあればお願いいたします。

市長
 そうですね。先日もお話しをしましたが、世界水泳、それからマスターズのほうも無事に終了したということでほっとしております。2年延期ということで本当に外的な要因というのは非常に大きくてですね。オリパラで延期になり、またコロナでさらに延期になり、ということでその間いろんな資材を借りっぱなしにしなきゃいけないようなこともあってね、経費自体も膨らんだというのもあったわけですが。
 大会自体はですね、日本勢がもうちょっと競泳で活躍してほしかったというのはあるものの世界記録もたくさん出ましたし、大会としては皆さんが無事に大会参加した皆さんがですね、満足して帰っていただけたのかなと思っています。
 また、経済効果についてもぜひそれなりの数字が出てきてほしいなという期待はしているんですが、最終的にはこれまだ解体も終わっていないんで、こうしたもろもろの全ての作業が終わった時点で最終的な経費になると思います。
 また実際の観光客の皆さんに対しての例えば「実際何泊ぐらい泊まりましたか」とか「どれぐらいどういった場所周遊しましたか」というような、こんな調査も行っているところですので、経済効果としてどれぐらいあったのかという試算については、試算というか調査の結果についてですね、今まさに精査をしているところと聞いていますので、また分かり次第お伝えをしたいと思います。

記者
 ほかに何かありますでしょうか。

市長
 じゃあ先に、していないほうからどうぞ。1、2で。

記者
 すみません、時事通信の高士です。
 話がちょっとがらっと変わるんですけれども、福岡市の男性職員の育休取得率について伺ってもいいですか。

市長
 はい。

記者
 去年の9月に宣言をされてちょうど1年ぐらいが経つんですけれども、令和3年度の取得率が34.7%で、令和4年度60.5%と倍近くに上がっていて、去年宣言をされてからこういうところが難しかっただとか、意外と上から言ってみたら取りやすい空気になっただとか、所感があればお聞かせください。

市長
 直接、直近で、ちょっとごめんなさい、レク受けたわけではないんですが、そもそも育児休業について去年ですね、100%を目指そうというようなことを話した理由というのは、それまでも育休の制度はあったんですよね。ただこれは専門的な皆さんと、専門家の皆さんとお話をしても、制度はあっても要するに問題はその企業自体に、なんか、気軽にというかその制度を使える空気感があるかどうかというところが実はすごく大きいと。
 例えば「職場の中で育休を取ろうと言い出しにくい空気があったら、制度があったとしても使いにくいということがある」というようなお話を伺って、そこで基本ベースは取る、100%取るのが基本なんだというような空気感に変えていくことで、今制度があったときに使いたい方が使いやすくなるような、また使っていない方についてはですね、所属長のほうから促していくというようなそういう取り組みをしようということが去年の宣言だったわけです。
 実際1年経って倍増したというのはやっぱりその制度、誰も使いたくなかったわけではないのかなと。制度があって、そしてさらにその制度を使いやすい雰囲気をみんなで作ろうという意思を示す中で、実際に使いやすくなってきて使っていただいたのかなという印象はまず受け止めとしては持っています。
 もちろん逆に取ることが強制になってもよくないと思うんですが、ただやはり育児をするのが片方だけというよりも当然両方で協力をしていったほうがそれはいいと思いますので、今後もこの取得率が上がっていけるようにですね、社内のほうでも企業の中、市役所の中でもですね、こういった機運の醸成ということも含めてしっかりと行っていきたいと思っています。

記者
 ありがとうございます。

市長
 はい、どうぞ。

記者
 FBSの平石です。
 先ほどの不登校の話もありましたが、同じニュアンスかと思うんですが、去年、1年前、1年ちょっと前ぐらいに7月の発表だったと思うんですが、子どもたちにタブレットを、今配られているタブレットを使っての悩み相談を福岡市のほうでされていたと思うんですが、ちょうど1年ちょっと経ちましたのでその成果といいますか、どのぐらいの相談があったりとか、どんな内容であったとか、これからにつながっていく部分があれば教えていただけますか。

市長
 わかりました。GIGAスクール構想がスタートをして1人1台タブレットという大きく教育の環境が変わってきたと。教育委員会としての学習に使っていくというそうした当初の目的というのはあるんですが、ただ例えば子どものSOS、それは例えば虐待だとか、もしくは悩み相談というところをできる場所というのをこども未来局のほうでこれまでも相談ダイヤルなどを作っていたんですが、ただ子どもたちは今は入力をしていくというほうがよりハードルが低いという、直接声で話すよりも、という子どもたちもいるということで、LINEでのいじめ相談とかも行ったりという中で、せっかく1人1台タブレットができたのでということで、このこどもタブレット相談ということをスタートしたわけですね。
 実際1年間で3,700件程度のご相談がすでにあっていて、虐待関係でいっても132件、虐待でも相談があっているんですね。ですからやっぱりなんていうか、相談の敷居を下げることによって子どもたちが相談しやすい環境を作っていくという、子どもが意見を表明しやすい環境を作っていくというのはあらためて大事だなと思いますし、このタブレットを使ったこういった相談というのもその選択肢の一つとして有効だったなということは思っていますので、こうしたものはさらに今後も活用をしっかりしていきたいと思っています。

教育委員会
 すみません。事務局から補足がございます。
先ほど1年間での相談件数3,700件と市長申し上げましたけど、4,700件が正しい数字でございます。
 以上です。

市長
 はい、どうぞ。

記者
 KBCの早川です。
 きょう公園の話が、リニューアルの話があったんですけども、きのう福岡市動物園が70周年を迎えました。動物園については10年以上前から計画的にずっとリニューアルをされていっていると思うんですが、今70周年を迎えた市長としての今の動物園の受け止めと、これからさらに市長として南公園というか動物園をこう変えていきたいというところがございましたら教えていただければと思います。

市長
 はい、ありがとうございます。
 動物園70周年ということで、どんどん時代はデジタルに向かっていく中で、すごく動物園って本当に生き物、命の博物館なわけですから、やっぱりそこでアナログで、そして匂いがあって音が聞こえてというのを五感を使って感じられるというのは、これは子どもだけではなくって大人も含めて非常にやっぱり魅力的で、また大切な存在だと思っています。
 今は、なんていうか、より動物の生態に近い形で動物を楽しむことができるような、こうした動物園が、動物にとってもそれから見る人にとってもすてきだというようなことは世界の事例の中で言われている中で、福岡市動物園もうこういった生態の観察ができるようにですね、リニューアルを続けてまいりました。
 もちろんコロナ禍があったりいろんな人出について、せっかくリニューアルしたんですけれども出にくい環境はあったと思うんですけれども、これから人出も戻ってくる中でですね、もちろんメインの動物も含めてですね、いろんな形でより子どもたち、市民の皆さんに喜んでいただける動物園にしていきたい。
 加えて、動物園と植物園が実は一体になっているというようなこともですね、ぜひうまく活かしていきたいなと思っています。特にその植物園については、一人一花運動の拠点としても、拠点の場所もできていますし、また相当中もリニューアルをして工夫をしていますので、なんとなく昔のちょっと汚れた感じのというかですね、イメージからはずいぶん変わってきている。動物園も多分今行ったら「あら、こんなになっていたんだ」というふうに、しばらく行っていない方は思っていただけるような魅力あふれる動植物園に今後もしていきたいと思っています。

記者
 ありがとうございます。

記者
 ほかよろしいでしょうか。
 では、ありがとうございました。

市長
 どうもありがとうございました。

※発言・質疑内容について、できるだけ忠実に作成しております。