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更新日: 2023年8月4日

市長会見|市長のオフィス

8月3日市長会見

発表内容


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世界水泳選手権2023福岡大会について

 

市長
 おはようございます。よろしくお願いします。

記者
 よろしくお願いします。8月幹事社の毎日新聞です。

市長
 よろしくお願いします。

記者
 よろしくお願いします。
 まず市長から発表案件お願いします。

市長
 はい、わかりました。
 発表に入る前にですね、まず世界水泳が無事終わりました。ワールドレコードというね、世界記録も10個生まれましたし、こうした記録が生まれたというのも、福岡の環境整備というところが非常によかったと世界水泳の関係の皆さんからおっしゃっていただけたので、非常によかったなと思います。
 さっそく昨日からはマスターズのほうがスタートをしました。0コンマを競う世界水泳が終わって今度はマスターズということですからずいぶん観光なども含めてですね、楽しみながら福岡にお越しいただけるという皆さんが世界からやってくるわけであります。
 昨日は早速博多湾での遠泳も含めてですね、もう競技はスタートしたわけでありますけれども、参加した方からちょうどお話伺ったんですが、泊まったホテルがですね、朝食が付いていないメニュー、なんていうか、プランだったそうなんですが、その世界水泳のIDを着けているとその方はどうぞ自由に朝食食べてくださいというような形でホテルからサービスをいただいたとか。もしくはこの世界水泳のIDを持っていると福岡の中でいろいろとよくしてもらったなんていう声をきのう直接聞いて、私も知らなかったようなそういったことが民間の皆さんの中でおもてなしが行われているということ、非常に嬉しく思いましたし、たくさんの皆さんにですね、来ていただいて福岡のことを知っていただいてそのよさをたくさん感じて帰っていただければなと思っております。

発言・質疑要旨

「Fukuoka Art Next」今月のアート(8月)(経済観光文化局美術館)

市長
 では今日のお話にいきたいんですが、まずは月が変わりまして今月のアートでございます。
 今月はこちらでございます。谷尾勇滋(たにお ゆうじ)さんの作品をご紹介させていただきたいと思います。1978年生まれ、福岡市在住のアーティストでございます。この絵なんですが、タイトルが「abstraction scape(あぶすとらくしょん すけーぷ)」というものですね。abstractionなので抽象ってことですね。scapeということでございまして、福岡の街並みを撮影した風景の上にこの赤と青の不思議な模様が重ねられているというものでございまして、作家によると風景はこれ福岡市役所からの眺めだそうです。
 模様は福岡市内の新興住宅地の写真を元にしてコピーですとか、また拡大などの加工を行って作ったということです。水平に広がるこの風景の中に垂直に伸びる模様を重ねることで都市が増殖また拡大をするさまを表現しようという試みだそうです。
 風景に模様を重ねたことによってできる縦横方向への動きですとか、また対比する色の組み合わせ、これはまさに変化し続ける福岡っていうことを表しているということで、ますます活躍が期待されるアーティストでございまして、彼が今月のアート作品ということになります。
 ここのほかにも応接室また特別応接室等にも彼の作品を今月は展示をいたします。


離島の公民館などで「リモート窓口」本格導入へ(総務企画局サービスデザイン担当)

市長
 では、発表案件に移りたいと思います。
 【フリップ (192kbyte)】福岡市では、お近くの公民館で区役所と同じように行政サービスの相談ができる「リモート窓口」これを本格的に導入をいたします。特に離島ですとかそれから区役所までがちょっと遠いようなエリアにこのリモート窓口を設置をいたします。
 具体的には、公民館に行くとテレビ電話がつながっていますので、そこで実際の区役所の職員の顔を見ながらですね、相談をしたりとか、それから手続きの書類っていうものをお互いに見ながら書き方の説明を受けることができます。
 電話でももちろん相談ってできるんですけども、電話だとですね「今お手持ちの資料の氏名と書いているところの下にこういう欄がありますよね」みたいな抽象的な、なんていうか、言葉のやり取りで「本当にここかなあ」みたいな、そうしたなかなか目に見えない分のコミュニケーションというところがちょっと大変だったりするんですけど、実際にもうお互いに画像を見ながら「ここです」というふうに直接お示しをするとですね、相談される方もまるで区役所に行ったかのように相談が細やかにできると思いますし、フォローもできるということです。
 福岡市では窓口に行かなくても手続きができるノンストップ行政というものを目指しているということは毎回お伝えをしていますけれども、そのためにも高齢者の方にも使いやすいようにということで、例えば文字の量を少なくして1文字を大きくしたりですね、もしくは見え方、シンプルな画面にしたりということでDXデザイナーを含めていろんな工夫を取り入れて高齢者の皆さんでも使いやすいようにという工夫に取り組んでまいりました。
 でも、中にはどうしても絶対に苦手というような方もいらっしゃるでしょうし、扱えないという方もいらっしゃるでしょう。こうした完全アナログ、完全デジタルの真ん中を埋めるようなサービスとしてですね、今回このような「リモート窓口」というサービスに取り組んでいこうと。区役所まで行かなくても近くの公民館を使うことで、こうしたサービスの補完ができるということでございます。
 2年前から実証実験を行ってきて、私も実証実験の現場に行ったこともあるんですけれども「実際使ってみると非常に簡単だった」「導入されたら利用したい」というような声もお伺いもしましたし、その使いやすさというのも実証実験の中でブラッシュアップをしていきながら今回本格導入に取り組む。導入は市内の13カ所で、今年の11月をめどにスタートしたいと思っています。
 DXというとどうしてもデジタルディバイドというかね、高齢者が取り残されるんじゃないかという不安もあるかもしれませんが決してそうではなくって、むしろ高齢者にこそデジタルの恩恵はあると思っています。今回の「リモート窓口」、デジタル、アナログ、ちょうど真ん中の取り組みということでデジタルのよさを感じていただけるきっかけにもなればと期待をしております。
 今日の発表案件は以上です。


質疑要旨

記者
 ありがとうございます。
 幹事社から発表案件について質問1点です。
 2年前から実証実験を行い本格スタートということですが、まずは離島の公民館などでスタートということだと思います。今後どのように広げていきたいという目標やめどがあれば教えてください。

市長
 はい。まずこれは実証実験をしたエリアですとかその後のリアクションというのを踏まえて、ここを設定しております。当然区役所にある程度行けるというエリアであれば区役所に行っていただければと思いますし、ただやっぱり区役所に行くのにどうしてもそこから公共交通の便の数とか距離とかというところで遠いエリアがありますので、そこを「リモート窓口」の対象にしていきたいと思っております。

記者
 ありがとうございます。
 幹事社からは以上です。各社お願いします。

市長
 はい、じゃあどうぞ。

記者
 読売新聞の池園と申します。
 実証実験の結果を見るとですね、1カ所2週間で10カ所やって、延べ140日ぐらいと。体験者が230人ということで、もともとこれが遠隔地のほうでそんなに人がいっぱいいるようなところではないところであってあるので、なかなか利用が多くないということはあると思うんですけれども、そういうところでも1人でも取り残さないというような、そういう意味でこの事業については意義があるというお考えなんでしょうか。

市長
 そうですね。基本的には皆さん家からデジタルでしていただくというのが一番楽で外に外出をする必要もないし楽だと思うんですが、それでもどうしてもという方というのは必ず残ってくるわけで、そこを補完をするという意味になります。
 今回これで、例えば「リモート窓口」をするからといって新たなハードの整備をして、例えば場所を作るということではなくて、もともとある公民館というところで予約をして今ある区役所の人につなぐというだけですので、特に大きな初期投資がかかるようなものでもありませんし、そうした意味では利用者がいればそうしたところにも対応するというような補完的な意味合いと捉えていただければと思います。

記者
 はい、ありがとうございます。

市長
 はい、どうぞ。

記者
 共同通信の瀧田です。
 「リモート窓口」について伺います。この取り組みというのは全国で同様のものが先行してやられている自治体もあるのかどうかというか、福岡市さんがやるにあたってお手本とされた自治体さんがあるのかというのをちょっと伺いたいんですけれども。

市長
 私は聞いてないですけど・・

事務局(総務企画局)
 総務企画局です。
 今、参考にした事例があるのかということですけれども、私どもで把握している範囲ではですね、茨城県の土浦市さんで「リモート窓口」をやられているという事例があるそうです。あとは政令指定都市では神戸市さんや北九州市さんでも支所とか出張所に設けている事例があると聞いております。
 以上でございます。

市長
 支所?

事務局(総務企画局)
 支所。はい。

市長
 支所って「リモート窓口」というか、もうだってそれ、まんまじゃないの。

事務局(総務企画局)
 出張所とかですね。それと本庁を結ぶとかいうことだと聞いております。

事務局(総務企画局)
 補足させてください。ですので公民館で行うというのは、福岡市は非常に先進的な取り組みとなっております。

市長
 ポイントはそこなので、区役所のそういう直接的な行政窓口ではないところでする、というところが今回のポイントになります。そうした事例はよそにはないということですね。

記者
 じゃあ公民館でいわゆる行政手続きができるような取り組みというのは先進的と言えるということですかね。

市長
 そうですね、はい。

記者
 わかりました。ありがとうございます。

市長
 はい、どうぞ。

記者
 朝日新聞の大下と申します。
 この「リモート窓口」なんですけれども、具体的には例えばどういったサービスであったり書類作成の利用を想定されているのかというのと、このリモートという扱いとしてもしこういった手続きはやっぱり対面じゃないとできないとかというのが、もしかしていろいろあるかもしれないですけれども、よくあるものとして何か事例があれば教えていただければと。

市長
 なるほど。だいたい書類系のものをですね、先日総理にも体験していただいたのと同じなんですが、カメラで映すので担当部署とつなげば大体のサービス、相談は受けることができる、応用はいろいろとできると思っています。
 ただ対面じゃないとできないというのがですね、これは国の法律で定められている、例えば対面原則があるとか、そういうようなものについてはどうしても一度は対面で来ていただかなくちゃいけないということになろうかと思います。
 例えば転入手続きとかについては先日お話したとおり、ほとんどのものがもうオンライン上で全部事前に入力をし、そして来る前に全部行政側のほうで審査なども終えることはできるけど、国の法律でどうしても対面で一度は本人確認しなきゃいけないというのがあるので、そういう場合は予約もできるんで来ていただいたらすぐ一瞬顔見てサインしてもらったら終わるんですけど、一度は来てもらわなきゃいけないものもあります。
 ただ、多くのものについて、そんなに、例えば転入なんていうのもそんなに頻繁なものでもないでしょうし、だからいろんな形で今後応用もできていくと思うし、これで絶対使えないものがあるかというとそういうわけではないと思っています。

記者
 ただ現行法上ではこれはやっぱり「リモート窓口」なのでやっぱり対面とは法的な扱いというか、というのは違うということに?

市長
 そうです、そうです。対面にはならないと。だから、これはちなみにもうすでにいろんな場所で国にも言っているんですけどね、例えば銀行とかこういう金融機関ですら対面と言ったって直接本人が会わなくても、カメラによって対面とみなされるわけですよね。金融機関であればそういった扱いをしていて、本人確認というところがカメラであっても本人という確認をそれは取れるという形になるし、むしろ例えばAIとかで判定したほうが間違いなく本人というのがわかる場合もあるでしょうし。
 なので国についていうと「法律の文言がそう書いているからそうなのです」という四角四面のものが国も多いので、そこの運用の改正についてはですね、すでに別の場所でも国に対してお願いしているところです。完全にオンラインで終わるようにということですね。

記者
 はい、ありがとうございます。

市長
 どうぞ。

記者
 すみません、西日本新聞、一ノ宮です。
 一応確認なんですけれど、資料にもあるように相談や手続きのサポートを受けられるということなんで、実際に公民館で書類を提出するとかいうそういう具体的な作業はやっぱりできなくて、例えば郵送だったりとかそういう手続きは必要になるっていうことで。

市長
 そうです、そうです。おっしゃるとおりで、だから窓口といっても相談のところまではできるし、記入もそこで仕上げて書くことはできるんですが、提出となると公民館の方がじゃあそれを届けるのかとかいう話にもなってくるので、そこは郵送で送っていただく。
 ただ、区役所には来なくていいということになりますので、近くの公民館まで行って、公民館だいたい郵便局とかそういったポストとかは近くにあるでしょうから、そうしたところで投函していいただければいいということになります。

記者
 ほかになさそうなので、では発表案件以外の質問に移ります。
 幹事社からまず2点です。
 冒頭言及いただいた世界水泳なんですけれども、閉幕はしまして来場者延べ13万6,000人ということなんですけれども、この来場者数だったり集計中と思うんですがチケット収入、経済波及効果について経済面で中間的な総括があればお願いします。

市長
 数字というのは誰かいますかね。ここにはいないのかな。ここには担当いない。また後ほど聞いていただければいいと思うんです。ただ、まだ多分出ていないんじゃないかなというのは思いますね。
 これから経済面でいくとマスターズのほうが、世界水泳の皆さんはアスリートですから来て競技をしたらそんなに長く周遊して帰るような人たちじゃないんですけれども、経済面でいくとまさにマスターズというところがそうした観光というところを中心にやってくる皆さんですので、これからそうした皆さんが福岡、熊本、鹿児島という、この九州のエリアをですね、周遊をしていただいて、九州の大きな魅力というのを知っていただければ、そしてまた知名度の向上につながればですね、今後いろんな面で福岡、九州というところに効いてくることになろうかと思いますね。

記者
 ありがとうございます。
 もう1点、全く別件で、福岡市の小学校で導入している緊急連絡用のメール配信サービスについてです。7月下旬にコロナワクチンの治験者を募集しますという案内が届きました。メールには1回の通院で約1万5,000円保護者に支払いますということなども案内されていました。取材ではですね、学識者がもう治験を募るメールが流れたことは大問題で、無料版のシステムを使えばこのような問題が起こるということが教育委員会で認識されていなかったのではないかと指摘しています。これについて市長として受け止めと、市として今後運用をどう改めるべきかというお考えがあればお願いします。

市長
 無料メールを使えば当然広告というものが入ってくる。ただ、その分我々はお金を払わなくてそのサービスを使えるということで、そこは一長一短だと思うわけですね。教育委員会の中では九州を中心にですね、いろんな各県でこれは使われているサービスということで、この10年ぐらい使っていく中でも、例えばイオンからのお知らせとか近くのスイミングスクールからのお知らせみたいな、こういったものが中心であって、今回のようなものが流れてきたことは認識はなかったというようなことを教育委員会からは聞きました。
 ただ今回の件を受けてですね、特にワクチンなんていうようなデリケートな内容についてが今回送られてきたという事態を受けてですね、今後、まずその無料メールをやっている事業者のほうでこのような種類のメールについては送らないとするのか、それともシステムを改修して学校のほうで、ないしは保護者のほうでこういうものを受け付けないという設定ができるようにするのか、それとも各学校ないしは教育委員会のほうでこのような無料メールをやめてですね、保護者の理解をいただいた上で有料でこういったメールサービスというところに登録をするのか。
 そのようなことはこれから教育委員会のほうでどういう方針にしていくかということはそのリスクとメリット、両方を比較した上で検討がなされる。また、事業者との対話とか保護者との対話の中でどちらがよりメリットが大きくて、なのかというようなことを検討すると聞いています。

記者
 ありがとうございます。
 各社お願いします。

市長
 じゃあ、先に。

記者
 西日本新聞の長と申します。
 七隈線のダイヤ改正を今度行われるということですが、あらためて今回このタイミングで改正に至った経緯と、どの程度の効果を見込んでいるか、あと混雑緩和に向けて今後ほかにも対策を考えていらっしゃることがあれば教えてください。

市長
 今回のタイミングのダイヤ改正というのは、今回七隈線が博多駅までの全線開業をしたことを受けて、利用者数が非常に一気に増えたということからダイヤ改正につながったものです。こうした利用増、また朝の、特に特定の時間帯において混雑が非常に多くなっているということから、これに対してどう対応していくのかというのをあのときから検討してきて、それでできる限り列車の間隔を詰めていくというようなことをして、今回特に8時台の前半という一番混む時間帯にですね、間隔を詰めて運行をしようということでダイヤ改正をしたものであります。
 もちろんほかの対策というところは、これは試算の中でお金をかければかけるほどいろんな形はできてくると思いますが、どこまでお金をかけていいのかというところはこれから交通局として判断をしていくと思います。
 やっぱり特になんていうか、ピークというところがもう集中しているので、そうすると8時台とかですね、特に前半というところは非常に混むと。一方で昼は別に全然混んでいないと。なので、これ大きく投資をして例えば、現実的ではないですが仮に車両を大きくしてトンネルも全部でかくしてみたいな、でかいバージョンにすると昼はガラガラになってとなってしまうんで、一番いいのはピークがずれていくということが一番いいんですけどね。
 ただ、これもどこまで皆さんが協力していくのか、また働き方がどう変わっていくのかというところもなかなか社会の変化というのもそうスピーディーにできるものではないので、ただ、その費用対効果というところも考えていきながら交通局として今後打てる対策はできるだけ打ちながらですね、できる限りの渋滞緩和というところに取り組んでいきたいと聞いております。
 はい、どうぞ。

記者
 すみません、読売新聞の林と申します。
 七隈線の関連で、今おっしゃったのは6両化、いわゆるちょっと車両数を増やすとかそういった意味での投資というお話の認識でよろしいでしょうか。

市長
 はい。全て含んでですね、もちろん今4両ですから、これを6両にするとか、もしくは新たに車両を買うとか、いろんな方策というのはあると思うんですけども、当然相当多額な出資というか初期投資というのもかかってくるわけでありますし、一方でピークの時間帯が朝だけという、朝とあと帰りの時間帯ですよね。の一部の時間帯で、それ以外のお昼の時間帯というのはそんなに全然多いわけではないということからすると、どこまでそのひと時のために投資をするのかというところは、これは交通局のほうで収支ですとかもろもろ総合的に判断をしていくものと思います。
 はい、どうぞ。

記者
 すみません、続けて。読売新聞の池園です。
 世界水泳の話にちょっと戻らせていただきたいんですが。まず市長、世界水泳の大会期間中に会場にも足を運ばれたりとか、いろいろイベントごと回ったりしているのはご存じかと思うんですけど、実際この期間中のまちのにぎわいであったりとか、市民のおもてなしの動きというのはご覧になってどんなふうに、どんな状況だというふうにご認識されたのかというのを。

市長
 なんか折返しから一気に変わったなという気はしますよね。やっぱり競泳が始まってから一気に盛り上がってきたなというのは正直感じましたね。どうしても競技人口でいってもなかなか、旧シンクロナイズドスイミングですよね、今のアーティスティックスイミングのときというのは、もっと一つ一つの競技は素敵だったからたくさんの人に見てほしいなと思ったんですけど、競泳が始まってから一気に会場が満席近い状況、毎日続いて、しかもその応援というのも非常に、なんていうか、会場が非常に盛り上がる応援で各国の選手が並んで競い合っている姿というのは熱気を帯びていたと思います。
 また、福岡のまちなかにおいてもですね、ずいぶん、なんていうか、普段の来ている層とは違う人たちですね、特に欧米系の人たちの姿が多く見られたなと思っています。
 今後これから多分特にマスターズが始まると、年齢的にいくともう少し年齢の上の層の人たちというのが実際のまちに出ていろんな観光だとか、そうしたところで回ってくると思いますので、また雰囲気というのは世界水泳のときとは変わってくるのかなとも思います。

記者
 ありがとうございます。
 あともう1点だけ。世界水泳選手権の期間中のことに関してなんですけど、ほかのイベント、コンサートであるとかというところも、あと剣道とかですね。ほかのイベントごとが集中してホテルが高くて泊まれないとか、あとはタクシー業界とかですね、人材不足で稼働ができなかったとかいうことで、取れたら取れるお客さんを取れなかったというか、何かそういうこともあったのではないかなと思うんですけれども、実際そういう観光客、来街者を受け入れ、受け皿として整備していくというところでいうと、何か少し課題も見えたのかなとちょっと思っているところなんですが、市長ご自身のご認識と、今後マスターズ期間中に手を打てるものがあるのかはわかりませんけれども、何か今後考えられる対策がありましたら教えてください。

市長
 結構壮大な質問をしているというね。話を分かっていただけていると思いますが、これさっきの、なんていうか、地下鉄の話と一緒で、じゃあいろんなものを過大にいろいろ整備していて、普段はそんなにそれが稼働されていないと。ピークのときに合わせて全ての基準を作ってしまうと、そうじゃないときというのが全然運用がされていないと。それこそ、もう書きたい記事のネタになってしまうということですよね。
 なので、当然それはやっぱりピークのときに合わせるということもできないし、だから普段からやっぱり運用をいかに多くしていって基礎を高めていってですね、普段からの運用もしていきながらということが大事になろうかと思います。
 ただ私としてはやっぱりタクシー不足というのは今非常に大きな課題だと思っていて、これは例えば飲食店それから宿泊の施設ですね、こうしたところも人は部屋が空いていても、例えば掃除をする人がいないから稼働率を100%まで持っていけないとかですね。やっぱり人材不足、人不足というところは、これはもう根本的な大きな課題になっているということは各業界の皆さんからお聞きをするわけです。
 なので、もちろん人がいないのか、それとも賃金が低いから来ないのか、どうして賃金を引き上げることができないのか、こうしたところはこれから工夫の余地というところはあると思いますし、もう一方で、ただタクシーの運転士さんが不足をしているというのが、コロナで2割ぐらいの方が辞めて帰ってこないというようなお話伺ったんですけども、じゃあ逆にいうとこれから増える要素があるのかどうかと考えると正直なかなか厳しいんじゃないかと私は思っていて、そういった意味からは抜本的にこれはタクシーというところの数が増えるような対策ということを、これは国として考えていく必要があるんじゃないかなと。そうでないと国としてやっぱり観光、インバウンドというところはこれから人口減少の日本において非常にやっぱり全国各地が期待をするところがあるけれども、実際に中で移動手段がないというふうになっても、地下鉄あるなんて西日本でいくと、本当に神戸より西は福岡市しかないわけであるので、基本的には皆さんやっぱりバスかタクシーを使っているわけです。ここはないとなると非常にこれは日本にとっても大きな課題になると思いますし、もちろん世界水泳があっているのでタクシーがつかまりにくいということがあるのは事実でしょうが、実際ただ、それ世界水泳の前でも全然、夕食どきに私もタクシー、GOとかで呼んでも全然来ないと。しょうがないからそれこそ「どうしよう」とずっと道を歩いていくという経験、私もしているし多分皆さんもしていると思うんで、これを世界水泳的なこういう一過性のものと判断をすると本質を見誤るところがあるので、根本的な対策を国としてどう考えていくのかというのは大事な課題だと思っています。
 あと、世界水泳も本当は当初の予定で行くとたしか5月に開催予定だったんですよね。これが世界水泳側のいろんな都合によって去年変更になった。その前はそもそもオリパラと重なったからという、やっぱりいろんな外部的な影響を受けてちょっと暑い時期になってしまったというのは、ちょっとそれはね、残念なところはありますけれども。ただそこを言ってもちょっとあれなので、今ある環境の中から最善を尽くせるように、特にやっぱりこの時期ですから我々として気にしているのが熱中症対策で、高齢の方もご参加をされるということで相当体制も強化をして、熱中症対策をして、きのうも何とか無事にはいけたんですけど、特にその高齢の方がですね、いけたんですが、引き続き事故がないように気を付けて大会の運営を世界水泳のほうと協力をしていきたいと思います。

記者
 すみません、ありがとうございました。

市長
 じゃあ、どうぞ。

記者
 産経新聞、千田と申します。よろしくお願いします。
 ちょっと話題変わります。今月から始まった「おむつと安心定期便」についてお伺いさせていただきます。7月末からですね、利用案内をですね、各対象家庭に送付しているかと思うんですけれども、もしお分かりでしたらで結構なんですけれども、現在のその登録数とですね、数をご存じでしたらそこに対するですね、滑り出しに対する市長の評価をお願いします。また、始まったということであらためて呼びかけなどあれば併せてお願いします。

市長
 すみません、数字的なものは全く持ち合わせて、事前に聞いていただけたらちょっと聞いておくんですけど、なのでそれはちょっと担当課に数字とかは聞いていただきたいんですが。
 ただ口コミの中でですね「始まって助かる」というような声は個別に知っている人からはですね、届いてきて、結構お母さんたちの間で話題になっていると聞きましたので。なので多分口コミネットワークの中ではやっぱり非常にこのサービスは、正直自信も持っていますしね。「これは絶対活用していただけるだろう」と思いますし、また仮に、今登録者数の話ありましたけど、逆に登録していない人というのは、こんなにいいサービスをわざわざ受けない。だっておむつとかおしりふきとか絶対子育ての上で必要なものをわざわざいらないという人はやっぱりちょっと見守りの対象としては浮かび上がってくるわけでありますので。いずれにしても、今数字は直接は持ち合わせてはいませんが、これから福岡市として子育ての支援をしていき、また、ネグレクトじゃないですけれども子どもの見守りという点においてもですね、この新しく始まった仕組みを十分に活用していきたいと思っています。
 はい、じゃあ奥の。どうぞ。

記者
 すみません、KBCの高橋と申します。
 ちょっと話題が変わってしまうんですけれども、6月の会見で市長がたしか市税の収入額過去最高額を更新したという発表があって、一方で先日ふるさと納税の寄附額の発表がございまして、九州の中では福岡が一番自治体としてのふるさと納税による税の流出の額が多いという発表もあったんですけれども、そのあたり市長としての受け止めやお考えあればお願いいたします。

市長
 そもそものふるさと納税自体がですね、趣旨というものが、都会に例えば就職などで出ていった人が生まれ育ったふるさととかに対して、自分のふるさと納税をするというのがもともとの目的であったので、そういった意味では構造的にそのような、いろんな地方から出てきている大都市からふるさとのほうへ納税をするというのがふるさと納税ですから、そもそもそのような構造になっているものという認識です。
 なので、当然福岡市としてもさまざまな地域で育ててもらった大事な人材が今福岡市民として働いていただいているわけですから、そうした皆さんが自分のふるさと、ないしは自分のお世話になったとか応援したいというふるさと、ないしは地域に対して寄付をするということ自体はですね、それはもう制度の中の話だと思っています。
 一方、福岡としても実は、なんていうか、あんまり商品というよりも、例えばこども病院の隣にあるマクドナルドハウスのようなところで、入院している子どもたちの親をですね、応援するような施設だとか、動物の虐待防止だとか、そういうなんていうか、政策的なものに共感をしていただく方に納税をお願いするという形を、中心なものを長らく続けていたんですけども、それこそ去年ぐらいから本格的に力を入れて福岡市も福岡市の商品というものも返礼品として一気に増やしていきながら、うちとしてもふるさと納税の額を一定やっぱり増やしていこうと方針を変えて、今年からも人員的なものも含めてですね、体制を強化していますので、額がだんだん大きくなってきているんで。
ちょっと最初は格好つけていましたけどそろそろうちも本格的にこれはやらなきゃいけないなあということで、去年から力を入れ始めたところでありますので、商品数を含めてですね、PRに努めてしっかり税額の確保もしていきたいと思います。
 はい、どうぞ。

記者
 朝日新聞の大下です。
 もう一度、世界水泳の話に戻ってしまい恐縮なんですけれども、レガシーに関する話で、スポーツ庁が昨年出している「スポーツの実施状況等に関する世論調査」で、オリンピックとかパラリンピックをテレビですとか現地で観戦したことをきっかけに、そのスポーツを実際に始めて続けたという方は5.7%という数字が調査で出ていまして、これが多いか少ないかというのはわかんないですけれども、もともと運動習慣が、別のスポーツをやっていた習慣がある人の影響が大きいという指摘もあります。
 その上で市長は世界水泳のレガシーの一つとして、子どもたちが本物の競技を見てそれを目標にしてもらったり、今後日本を背負う選手が生まれてほしいというふうにおっしゃっていたと思うんですけれども、その中で今後その世界水泳をきっかけにした、こういったことをやったというのを生かした何か取り組みなどをされるご予定があるのかというのをお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。

市長
 直接的にこのレガシーを生かして取り組みというところで、ソフト的な取り組みを今考えているということはあるわけではないですけれども、ただ、例えば一部教育委員会と話して、今学校のプールの時間ですね、水泳の時間。これを私個人でいくと、プールって作るのに相当な建設費がかかって校庭の場所を削っているんですけど、稼働日数ってめちゃくちゃ低いんですよね。果たしてあのプールを全部の学校に作る必要があるのかどうかというのは正直ちょっと思っているところがあって、それよりもちゃんと教えるというところが、上手なスイミングスクールとかですね、そうしたところを利用するというほうが校庭も広く取れるし、教える方もプロフェッショナルだし、環境的にいっても初期投資にしてもいいんじゃないかなというようなことは思っていて、そのようなことの実証実験として実証事業をスタートしたということはありますけども、これは特に世界水泳だからというわけではないんですけどもね。
 なので、ソフト面というところで今これを直接的に生かしたということを考えているわけではないですが、ただ、例えば今活躍している選手でも22年前の世界水泳というところを見て、それで目標にしていたという選手の話も聞きますし。なので、今回の世界水泳を見たり、直接見たりテレビで見たりという子どもたちがですね、あの場所で泳ぐ、そして大きな拍手を受けているところに刺激を受けて、今後そんな選手が出てきてくれたら本当に嬉しいなと思います。

記者
 ありがとうございます。

記者
 ほかにいかがしょうか。

市長
 はい、どうぞ。

記者
 すみません、たびたびすみません、KBCの高橋と申します。
 重複してしまう部分になるんですけれども、世界水泳の開催につきまして、市民に向けて何か、無事に終わったということでメッセージなどあればお願いいたします。

市長
 冒頭に言ったので、まあそういったことで無事にね、終わることができたと。これからはマスターズが始まりますんでね、そうしたところで冒頭申したとおり非常に市民の中でのおもてなしというところをしてくれているという話を直接お伺いしましたんで、非常にそれは嬉しいなと思いますし、たくさんのマスターズで来る世界中の皆さん、特にこのマスターズの皆さんは観光というところも大きな目的の一つで参加をされていますんでね、そうした皆さんが本当に福岡でいい思い出をたくさん作っていただけるように市民挙げておもてなしができればなと思っています。

記者
 ほかにいかがでしょうか。
 ないようでしたらこれで終わります。
 ありがとうございました。

市長
 どうもありがとうございました。

※発言・質疑内容について、できるだけ忠実に作成しております。