現在位置:福岡市ホームの中の市政全般の中の港湾・アイランドシティの中の博多港の中の環境共生への取組みから平成19年度アイランドシティ整備事業環境監視結果概要
更新日: 2000年2月9日

平成19年度アイランドシティ整備事業環境監視結果概要


1.環境保全対策

  • 良質燃料(A重油、軽油)の使用
  • 散水による粉塵飛散防止対策
  • 低騒音、低振動型機械の使用
  • 水質汚濁防止膜
  • 砂礫地を好む渡り鳥コアジサシの工事区域外への誘導
  • 工事関係車両、コンテナ車両の走行経路に対する指導、要請など

2.工事に係る監視結果について

  • 大気については監視基準を十分下回っている。
  • 騒音、水質についても監視基準を十分下回っている。

3.埋立地の存在に係る調査結果について

  • 地形については、周囲の護岸がほぼ完成した後、変化が小さくなっている。
  • 水質(透明度)については下水道の普及等により改善傾向が見られている。海生生物については、周囲の護岸がほぼ完成した後、安定した状態である。また、捨石式傾斜堤護岸を採用した箇所を中心に約5haの藻場が形成され、稚仔魚などの成育場となっており、保全対策の効果が現れている。
    周辺海域の透明度は経年的に上昇し、クロロフィルa濃度は経年的に減少しているが、底層溶存酸素濃度については、夏場に低下する傾向があり、底生生物が減少する地点も見られる。これは例年とほぼ同じ状況であった。
  • 鳥類については、平成13年度以降横ばい傾向で推移している。着工時と比べると特に海ガモ類とシギ・チドリ類が減少しているが、海ガモ類の減少はアイランドシティ整備による浅海域の減少時期と一致しており、またシギ・チドリ類については、全国的な減少傾向を反映しているものと思われる。一方、全国的に観察数の増加しているクロツラヘラサギが今津、多々良川地区の他、アイランドシティの工事区域の湿地も利用するようになっている。
  • 和白干潟の餌生物量は着工前の個体数を維持しているにもかかわらず、鳥類がアイランドシティの工事区域の湿地に集中している。これはアイランドシティの工事区域の湿地に干満がないことや人や動物の干渉が少ないことなどのためと考えられる。

4.埋立地の利用に係る調査結果について

  • 大気質については環境基準を満足している。
  • 道路交通騒音についても環境基準を十分下回っている