お目当は名刀「へし切長谷部」 若い女性が殺到する福岡市博物館に仕掛けられた驚きのテクノロジー!

いま、ツイッター上で「#おまたせへし切長谷部」というハッシュタグが一部のユーザーの間で話題になっていることをご存知でしょうか? 「へし切長谷部」――一見、人名のようですが、実はこれ、福岡が誇る知将・黒田官兵衛が織田信長から授けられた名刀の名前。

大変切れ味がよく、京都の刀工・長谷部国重による皆焼刃(ひたつらば)の最高傑作と呼ばれている「へし切長谷部」。現在、福岡市博物館では、1月31日までの期間限定で開催されている「黒田家名宝展示」にて、この「へし切長谷部」を展示しています。そして、この「へし切長谷部」を一目見ようと、なんと全国各地から「刀剣女子」と呼ばれる日本刀に魅せられた若い女性たちが、ここ福岡に大挙して訪問。

「#おまたせへし切長谷部」のハッシュタグは、「おまたせ」という愛らしい吹き出しと共に描かれた「へし切長谷部」のポスターから派生し誕生したもので、実際に現地・福岡を訪れた人がこのハッシュタグをつけて感想を投稿しています。

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刀剣女子にとって憧れの日本刀とも言える「へし切長谷部」。この名刀を自分の目で見ることができる機会を、今か今かと待っていたファンたちも少なくなかったようです。

東京から来たという20代の女性は、「『へし切長谷部』は、目の前で見ると大変迫力があり、芸術品である以上に刀剣としての力強さに圧倒されました。館内には他にも『金印』など教科書に出てくるような所蔵品もあり、福岡には意外と歴史的価値のあるものがたくさん集まっていることにビックリしましたね」と語ります。売り切れが相次いだ「へし切長谷部」“等身大”のポスターも手に入れ、ついでに福岡グルメも堪能できたと大満足のようでした。

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(刀剣女子垂涎の「へし切長谷部」等身大ポスターと絵はがき等)

そんな来館者の絶えない福岡市博物館ですが、スマホを持って展示室に入ると・・・

ピロリロリーン♪

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学芸員からあなたへのメッセージが。来場者限定で、通常の解説とは違った切り口の注目ポイントや魅力紹介が届きます。これは最新のICT技術「ビーコン(Beacon)」を使ったオリジナルコンテンツ。刀剣女子の間でも話題になっていたとか。ここにも福岡市流のテックなこだわりがみられます。

美術品や芸術品は、歴史的背景や見どころを知ることで一層愛着が湧くもの。ぜひ最新のテクノロジーといっしょに、福岡市に伝わる名品の数々を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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【関連リンク】
福岡市博物館
http://museum.city.fukuoka.jp/

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