このページは、消防隊が救急現場で使用する「道具」を中心に紹介しています。さまざまな「道具」を活用する消防隊の活動にご理解をお願いします。
このページで紹介しているイラストの制作過程は、「福岡市消防局お絵描き部」としてインスタグラムに投稿しています。
福岡県の救急医療電話相談窓口( #7119 )
救急車の利用や最寄りの医療機関について、24時間体制で、直接、看護師からアドバイスを受けることができます。
これは、呼吸ができない人に人工呼吸を行う「BVM(バッグ・バルブ・マスク)」です。
呼吸をする力が弱っている人の呼吸を補助することもできます。(「補助換気」といいます。)呼吸ができない(のどに食べ物がつまった、おぼれた)ときは、何もしないとやがて心臓も止まってしまいます。心肺停止になると、1分経過するごとに救命率が7~10%ずつ低下するといわれています。周りの人がすぐに気づいて対応(息ができる状態にする。心肺蘇生を行う。救急車を呼ぶ。など)をすることが、その人の命を救います。
「ネックカラー」は、傷病者の首に装着する「道具」です。
首の骨である「頸椎」は、脳と首から下の体をつなぐ大切な神経が通っています。この神経を通って、脳からの命令が体に届いています。交通事故などで首に強い衝撃が加わると、頸椎が損傷して神経を傷つけてしまうことがあります。神経が傷つくと、体が動かせなくなったり、呼吸や心臓が止まってしまうこともあります。このネックカラーは、首を固定して動かなくすることで、それ以上神経が傷つくのを防ぎます。あごの下や首の後ろに穴が空いているので、ネックカラーをつけた状態でも首の状態を確認したり、首の血管で脈を測ったりすることができます。
これは「吸引器」です。
のどに食べ物が詰まったりすると息ができなくなります。息ができないと、すぐに心臓が止まってしまうので急いで対処することが必要です。この吸引器では、口の中の異物を吸い込んで取り除くことができます。消防署で行われる救命講習では、食べ物が喉につまったときの対応も教えています!
救急隊が使用する「救急タブレット」です。
救急隊は、この端末を使って指令センターからの情報(通報内容や現場の位置などの情報)を受け取ったり、救急活動の記録をとったりしています。他にも、救急隊同士で病院の受入れ状況を共有する機能もあるなど、救急隊が出動する時から病院に搬送するまで、活動を強力にサポートする「道具」です。
救急隊が使用している「無線イヤホン」です。
救急隊は、具合が悪い人への適切な処置のため、指令センターや病院、通報した人などに電話で連絡をすることがあります。そんな時に、無線イヤホンなら手をふさぐことなく通話することが可能です。具合が悪い人の搬送中や状態の観察中、処置中にも通話ができるので、素早い救急搬送につながります。救急隊が一人でしゃべっているときは、独り言ではなくて電話中なのです。
これは「止血帯(しけつたい)」です。
怪我をして出血をしても、多くの場合は傷口で血が固まって出血は止まります。しかし、動脈からの出血の場合、心臓から送られる圧力が強いため、心臓の動きにあわせて血が噴き出すような出血をすることがあります。このような場合、血は自然に止まりません。一般に、血液量の20%を失うと危険な状態になるといわれています。(体重60キロの大人なら約1リットルが出血すると危険です。)止血帯は、手や足からの出血を抑えることができる「道具」です。
福岡県にお住まいの方は、短縮番号「#7119」にダイヤルすると、救急車の利用や最寄りの医療機関について、24時間体制で、直接、看護師からアドバイスを受けることができます。
・電話番号
#7119(つながらない場合は092-471-0099)
電話をすると、音声ガイダンスが流れます。「1」を押すと、医療機関案内の窓口(オペレーター)に、「2」を押すと、救急相談の窓口(看護師)につながります。
救急受診アプリ「Q助」(総務省消防庁作成)を利用すると、スマートフォンやパソコンで症状などを選択することで、自分で救急車を呼ぶ目安となる緊急度を判定できます。
症状に合わせて画面を選択していくと、緊急度に応じた必要な対応が表示されます。
自分で病院に行く際に医療機関の検索や、受診手段の検索を行うことができます。
ご利用の機種に応じて、下の2つから選択してダウンロードしてください。