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更新日: 2012年11月19日

「ふくおか未来カフェ!」を開催しました!!


参加者500人が、ワールド・カフェ形式で福岡の未来について語りあいました。


若い男性や社会人、子供連れのお母さんがテーブルで対話しているところ


「福岡市の未来をつくるワールドカフェ」として、今年度成案予定の福岡市総合計画へのパブリックコメント募集のキックオフを兼ねて、ふくおかの未来を語りあうワールドカフェを開催しました。総合計画には25年ぶりに書き直される「基本構想」も含まれるため、長期的な視野に立ってのビジョンのあれこれを、市民のみならず、遠く九州外からも足を伸ばしてくださった参加者全員で、語りあいました。


髙島市長挨拶 テーブルクロス(模造紙)にメモを書いているところ ワールドカフェの説明模様

1 開催概要


開催日時:平成24年9月9日(日曜日)午後2時~午後5時

開催場所:国際会議場多目的ホール

参加:約500名(申込み550名)

主催:福岡市

趣旨:総合計画の策定に向けて、市民が自由に対話できる場を提供し、市民意見の応募を呼びかける。8月31日(金曜日)の総合計画審議会総会にてとりまとめられた原案をきっかけに対話した。

進め方:


  1. ワールド・カフェ方式
    ファシリテーターを置き、小分けにされたグループでの対話を適宜メンバー交換をしながら行い、総合計画審議委員の方や市職員を含む多様な参加者同士の対話を喚起した。
  2. 意見応募
    対話によって得られた多様な視点から考察した意見をパブリック・コメントとして応募していただくべく公募
    の周知を行った。

対話の様子 みらいカフェ終了後に意見を提出されている画像です。



沢山の参加者が印象に残ったフレーズを掲げている画像です。

2 内容


「ようこそ!<ふくおか未来カフェ>へ」
ファシリテーターからの呼びかけで、多様性あふれる500人による対話がはじまりました。福岡市で行われた最初の大規模市民ワールドカフェとなった<ふくおか未来カフェ>は、2009年横浜市、2011年札幌市に続く、大きな大きな市民対話の場として、まちの未来を語る場になりました。

開始早々、参加者の平均年齢37.3歳という、若さあるれる対話の声が、福岡国際会議場にこだまします。男女比55:45、市外から駆けつけてくださった方が18%、広く福岡県内、県外は、佐賀県、長崎県、熊本県、広島県、大阪府、東京都、山梨県、宮城県など。大学生も目立ったほか、中高校生、小学生の参加もありました。このワールド・カフェがきっかけではじめて福岡市を訪れた方もいらしゃいました。申込み560名のうち160名がFacebookからの申込みでした。



ファシリテーター(司会進行)の田坂逸朗氏

ファシリテーターの田坂逸朗氏は、カフェ的会話が未来をつくる、ワールド・カフェのエチケットを3つ紹介。

1.思いついたら遠慮せず本音でしゃべる。
2.否定しないでよく聞く。
3.ラクガキを楽しむ。


【第1ラウンド】[自分を語る]の問いは、
“どこから来ましたか?今感じてることは何ですか?”
参加者のみなさんは、それぞれ自分を語ります。


テーブルでの対話の様子

【第2ラウンド】[話題を混ぜあわせる]の問いは、
“第1ラウンドではどんな対話をしましたか?”
「旅に出よう」、と席替えを行い、対話を続けました。そして、【話題提供】。
総合計画審議会事務局の藤本広一(市総務企画局企画調整課長)が、[総合計画のポイント]を説明しました。


対話の様子

【第2ラウンド後半】[ビジョンを語る]の問いは、
“総合計画の話題提供を受けて、いかがでしたか?
今感じていることは何ですか?”
今感じたことやほんとうに思ったことを率直に対話してもらい、ラウンドの終わりには一参加者としてテーブルについた高島宗一郎市長に、対話したことの感想を述べてもらいました。「分厚い計画書類もさることながら、それを代表する意志を、いつも見られる端的なキーフレーズやビジュアルで表現してあるといい、という話になりました。役所でもヒントにもっと議論を深めましょう」という内容でした。


髙島市長がテーブルで対話する様子

休憩後の【第3ラウンド】[意見交換する]の問いは、
“まちの未来、わたしの未来は見えてきましたか?
総合計画が実現しようとしている未来は、わたしにとって
のビジョンとどうつながっていますか?”
そしてさらに2箇所目の「旅」、再度の席替えを行い、対話を続けました。このラウンドの終わりには、総合計画審議会会長の安浦
寛人・九州大学副学長に、対話したことの感想を述べてもらいました。「いい絵を描くとともに、負債の逓減など現実を直視した計画を策定したい。その両方を両立させる審議会でありたい」という内容でした。
また、昨年の「アジアのリーダー都市ふくおか!プロジェクト」の市民意見募集のための<ビジョン・カフェ>を多数開催してくださった市民のみなさんのひとり、志賀荘史さんに、対話したことの感想を述べてもらいました。「中身もさることながらこのプロセスがすばらしい。こういう対話の場があちこちで起こる<対話のまち>になったらいい」という内容でした。


安浦総合計画審議会会長 志賀さん

【第4ラウンド】[新たなビジョンを見出す]は、
“元のテーブル、元のメンバーに戻り、旅での収穫、対話
による気づきを対話しましょう”
旅を終えて最初のテーブルに戻ったメンバー同士が旅の「収穫」として、新たな視点や気づきやビジョンを共有し、その新たな気づきやビジョンを「ワールド・カフェで得たもの」として、全員がA4判の白紙に、「印象に残ったフレーズ」を書きました。

お互いが、各テーブルでフレーズを共有したあとは、ファシリテーターからの【ラッピング(まとめ)】で締めくくられました。「書いたことで、みなさんのビジョンの実現性は格段に上がりました。語りあいがビジョンを実現させる出発点になりました」参加者の対話を讃え、ワールド・カフェを閉じました。


印象に残ったフレーズを書きました

開演に先立つ【プレセッション】としての「平成23年度の取り組み<ビジョン・カフェ>のテーブルクロス展示コーナー」「平成23年度の取り組みから市職員による提言の映像ビデオ上映」「大学生(「福大トーーーク!」有志などによる)ワールド・カフェ体験コーナー<チェックイン・ワールド・カフェ>」や、外国人の参加に対応した、英語のみで対話する「Global Area」3テーブルや、全国より寄せられた「ワールド・カフェ情報(チラシ)コーナー」など、参加者の便に供するアトラクションも行いました。


英語のみで対話するグローバルエリア

印象に残ったフレーズ 印象に残ったフレーズ


3 参加者が印象に残ったフレーズ


ワールド・カフェ【第4ラウンド】[新たなビジョンを見出す]で「ワールド・カフェで得たもの」として、記載された「印象に残ったフレーズ」約500件の集約を行いました。


以下、◯(丸印)は、集約作業でつけた類似意見のタイトル、◇(四角印)は、その中に含まれるいくつかの意見の抜粋です。


◯まちが人と環境に優しいGentle City
◇想い・愛着・ストーリー。ものではなく人が一人一人の想いが未来を創る。Gentle City
◇世界に誇れるバリアフリーモデル都市福岡
◇マナーの良い、人の温かさあふれるまち
◇環境問題をもっともっと!!ひとり一人の意識づけが重要です。

・様々な立場や考え方を受け入れ、自分の考えをもって行動しよう
多様性(老若男女、外国人)を受け入れ、自然や様々な機会を資源として、住みやすく活気ある街とする為、創造的な活動を一人ひとりが行動している都市(素敵な市)になっている。資源があることに気付き、行動しようと一人ひとりがワクワクしている(老若男女、外国人も!)気付かされる対話の機会も多く開かれている。
世代間のつながりを深めていく努力を一人一人が意識して行うことが計画を実現する力となり、本当の意味での人にやさしい社会作りにつながっていくのだと確信しました。

◯老若男女みんなが支え合い、自分の力を存分に発揮し、輝けるまちづくりをしていこう!!
高齢社会→経済低迷→閉塞感とならないために、「アンチエイジングシティ~老いない福岡」をつくる。都市住民の年齢は上がっても、心も身体も健全でみんなが社会・経済・文化に関わり続ける。
全国の人に「福岡は若いっ!」と言われる。
女性が活き活きする街(結婚、仕事、子育て)
子どもたちが活き活きとくらせるよう、教育・子育て・子ども支援・若者支援を重視して!
若者が育ち、年輩者が育む市民全員が”必要な人”となる都市!
福岡市では、社会全体で人を育てる。自然をまもる人、音楽をつくる人、福岡市を好きな人、お金を上手につかう人(政治、行政)それらの人が”福岡市”で輝ける。

◯素敵な市民が多様につながることで、人から活気が産まれるまち
いろんな人がいろんなネットワークでつながって助けあっている街
人と人とがまじわることで人が育ち活気が生まれる交流の都市ふくおか(interactive)

◯人と人、人とまち、その「と」となる「対話」を中心に置いたまちづくりをしよう。
対話をすることで色んな考えを知るいろんな案から「まちづくり」をしていくことは大切!!
この未来カフェのような場を通じて専門的分野でない人々、地域のさまざまな年齢で語られる場をもっと増やしてほしい。(例 教育、経済、福祉、法律など)→年に1回でよいのでこのような場をもうけてほしい

◯サステナブル(持続可能)な社会に必要不可欠なヒトの命の尊さに立ち返ろう!
いのちを大切にする食・環境守る責任は人間(創意・工夫がいる)
防災・防犯に強い、環境と自然と一体になった街。高齢者も活躍する街→このモデル自体を海外に輸出する

◯死ぬまで笑顔で過ごせるハッピーが好循環する都市
高齢者になっても死に場所にしたいと思う福岡市
住みやすい街→働きやすい街→老若男女にとって働く場所が充実した街→住みやすい街へとハッピースパイラル

◯ヒストリーとストーリーを周りにきちんと発信できるまちにしよう。
「福岡の至る所にSTORYを!!」ex)歴史的名所・映画ドラマロケ地など。“話題”が“人”を呼び、“人”が“パワー”を、“パワー”は“すてきなまち”を創る
アンテナ圏外者を受信者・発信者へ(福岡への関心・興味・疑問を持つ人の拡大)

◯にぎわいと過ごしやすさが良い加減
福岡市の一番の良さである「住みやすさ、バランスの良さ」を残しつつ、いかに“らしさ”を出すか・・・そこで、九州の音楽のレベルの高さを生かして、福岡市を芸術の街にすることで、「ほどよさ」・「住みやすさ」を残しながら、福岡に色をつけることができるのではないか
「FUKUOKAコレクション」・・・★志賀島・能古島(歴史的観光地へ)★ファッション(パリコレのような街)★やさしい街(ベンチがたくさんで段差がない福祉にやさしい)★子供にやさしい街(子供が楽しめる場所作り)★英語があふれる街(アジア国際都市,国際色豊かに)

◯“今の福岡”に満足せずもっと福岡の魅力を伸ばして“これからの福岡”をつくっていこう!!
福岡市は発展都市ではなく、まだまだ発展途上都市と思う。
住みやすさとニッチなクリエイティブ産業でアジアのリーダー(真の国際都市)になる!!

◯福岡市に望むふくおかの未来のための市民意見
みんなで作る福岡市もっと市民みんなに近い行政を!
役所へ・市民への情報提供の仕方をわかりやすっく!!優先順位を決めてほしい!!ガンバレ!!


福岡大好き! テーブルクロスには沢山のらくがき(メモ)が・・

4 印象に残ったフレーズ(詳細)


印象に残ったフレーズの詳細は、次のPDF資料をご覧下さい。



たくさんのご参加、ありがとうございました!!


なお、ふくおか未来カフェと同時に始まった福岡市総合計画(原案)(基本構想・基本計画)への意見募集では、沢山のご意見をいただきました。いただいたご意見を踏まえて、審議を行いました。詳しくは、次のリンク先をご覧下さい。



<参考資料>


開催案内のチラシ(PDF資料)は、次をご覧下さい。