市長
おはようございます。よろしくお願いします。
記者
おはようございます。幹事社のFBSの鬼丸と申します。本日はよろしくお願いいたします。
市長
よろしくお願いします。
記者
では市長から発表案件のほうよろしくお願いいたします。
市長
わかりました。
【フリップ1 (108kbyte)】ついに8月から福岡市では3歳未満(正しくは、3歳の誕生月まで)の子どもたちに毎月おむつや育児用品などをお送りする「おむつと安心定期便」がスタートをいたします。
3歳未満のお子さんがいるご家庭にはこの封筒がですね、間もなく届くと思いますので、ぜひこの封筒が届くのを待っておいてください。この封筒の中にですね、これから毎月育児用品やおむつが送ってくる、そのやり方、手続きについて書いていますので、これご覧いただければ大体大丈夫と思います。
今年度、2月のですね予算発表の中で令和5年度については子育て応援予算としていたわけでありますが、その目玉となる取り組みがスタートをするということになります。
対象は福岡市内に住む0歳から2歳のお子さんを育てるご家庭でございます。3歳の誕生日まで最長3年間利用ができるというものですけれども、利用の流れについて、とにかく読んでいただければもうすごい簡単で分かるようになっています。
この封筒が届いたら中にQRコードが入っているんでそのQRコードを読んでいただけたらスマホからブラウザーの画面に飛びます。で、最初の3か月まではアンケートに答えていただければ自動的にスタンプというものがもらえるようになります。そのスタンプというものがですね、一つスタンプがあれば、いろんな例えばおむつとか育児用品とか、そういういろんな形で選べるようになりますので、選んでいただけたらもう翌月からご自宅に送ってくると。これを3か月までっていうのはアンケートに答えていただければオッケーと。
逆に4か月以降スタンプのもらい方なんですが、4か月目以降はですね、お近くにある子育て支援施設、公民館もしくは保育園のようなですね、福岡市内1,200カ所スタンプを受け取ることができる場所がありますので、そこでスタンプをもらえば同じように毎月育児用品などが送ってくるということになります。ちなみに外出が困難という方とかもいらっしゃると思うんですけれども、外出難しい場合は訪問型の福岡市のサービスもあって、そこでもスタンプをお渡しいたします。
交換できる育児用品についてもですね、おむつと言っていますが、どうしてもおむつにこだわりがあるとかですね、もう言い伝えがあるとかいろんな方いらっしゃると思いますんで、そういう方の場合はですね、ミルクとか肌着とかいろんな選択できるようになっていますんで、ご自身で必要なものを選んでいただければいいということですね。メーカーなどもいろんなメーカー選べるようになっていますんで、お好きなものを選んでいただきたいと。
毎月およそ2,000円分ぐらいのものがずっと送ってくることになりますんで、結構な額になると思います。家計の負担軽減にもなっていただければと思います。
ちなみにですね、この8月以降に新たに生まれたお子さんについては、一番最初がですね、いきなりこの封筒ではなくってボックスを送ります。なんかTNCもそういえばやっているね、何かね。違ったっけ、何かボックス、何かやっているよね。何だっけか。うちもボックスを送ってきて、育児というかおめでとう赤ちゃん的なそういうものを送りますんで、8月以降の方についてはそんなことをやります。
さっき、もう1回ちょっと戻りますけど、スタンプを例えばアンケートに答えたらもらえますよとか、福岡市の育児関係施設に行ったらもらえますよということなんですけどね。例えばこういうものになります。例えば育児関係、子どもの関係の施設に行くと職員の方がこういうふうに着けているんですよね。この担当者の方の名札に付いているこういうQRコードを読めばいいという形になりますんで。
なんでこういうやり方をするかというと、それはこの「おむつと安心定期便」のもう一つの大きな目的にその理由があります。それはまずお母さんというかお父さんでもいいんですけど、その保護者がいっぱいいっぱいになっていないかとか、大変な状況というのをそこでコミュニケーションを取って、福岡市の必要ないろんな育児支援サービスというものをご案内してサービスにつなげていくということ。
それからもう一つが、お子さんを虐待などから守っていくためにも、そのためにも保護者が精神的に余裕があるのか不安を抱えていないのか。それから、子どもたちの状況はどうなのかということも含めて、そうしたことをですね外部の目を入れていくということ。これがもう一つ大きな目的になるので、なので1回手続きしたらあとは自動的にずっと送り続けるのではなくて毎月必ず外部の方とコミュニケーションが取れるようなという仕掛け、工夫を入れているということになります。
ということでぜひですね、この8月から始まるサービスをご利用いただきたいと思いますが、この「おむつと安心定期便」については、去年アイランドシティが完売をいたしまして、そこで生まれた利益の中からですね、150億円の黒になったのでそのうちの100億円を使ってこの事業を行うということになります。
しっかりと福岡市としては福岡で生まれた子どもたちがですね、健やかに育っていくことをいろんな形で後押しをしていきたいと思うし、またこういう施策打てるようにまた経済のほうもしっかりと頑張って、経済を成長させてその果実でしっかりと生活の質の向上に振り向けていくという好循環をしっかり作っていきたいなとも思います。
市長
では次に行きます。【フリップ2 (112kbyte)】子育て支援の関係でもう一つ。福岡市では母子手帳のアプリとの連携をスタートいたします。
例えばお子さんが生まれると、例えば4か月健診とか10か月健診のようなものがあると思うんですが、病院に連れていったときにですね、子どもを抱っこしたりあやしたりしながら問診票を書いたりというのもすごい大変と思うんですよね。
そこでこのアプリを使うといいことがあると。何がいいかというと、事前に問診票などをアプリで書いておくことができる。ですからその病院、小児科などに連れていったときもですね、このアプリを見せてQRコードを見せて(正しくは、読み取って)いただければ、相手の病院のほうにその情報を、事前入力したものについてもう全て情報がいくことになるので、当日子どもと一緒に子どもの面倒を見ながら問診を書く必要がないということ。
それから結果についてもアプリのほうに送られてきますので、こういった情報をですね、例えば最悪母子手帳を失くしたとかいうような形になったとしてもデジタルではしっかり形として残っていくというようなこと。
それからこうした結果というものを行政も含めてですね、必要な機関にタイムラグなくこれを共有することができるということで、行政としての支援についても速やかに必要な支援をつないでいくことができるというようなメリットがたくさんあるということになります。
これは8月からまずは4か月健診でスタートをしたいと思いますし、もうしばらくしますと今度10か月健診等もできるようにということで徐々に枠を広げていくという形を取っていきたいと思っています。
ほかにも、ちなみにこのアプリではお子さんの生年月日ですね、を入れたりとか住所を入れたりすると福岡市の子育て情報に簡単にアクセスできるようになったりとか、またお子さんの情報に併せて、例えば予防接種ですとか健診のお知らせをプッシュ型でこちらから通知をしてね、そろそろですよというようなお知らせを受け取ることもできるということで大変便利になっております。こうした形で今の携帯・スマホを持つ人も本当に多くなってきているんで、それに併せて福岡市としても子育てについても便利にできるようにアップデートしていきたいと思っております。
はい、以上が子供関係二つのお話でございました。
市長
では変わって次の発表案件にいきたいと思います。【フリップ3 (98kbyte)】福岡市では新しい技術を使って、エネルギーを使わずに、つまりCO2を排出せずに温度を下げるという新しい実証実験始めます。その肝となるのがこの白いフィルムです。
この白いフィルム一体何なのかということなんですが、これは「SPACECOOL」という商品です。「SPACECOOL」というもの。非常に薄いものですね。薄いシートなんですが、これなんちゃないシートにしか見えないんですが、結構すごくて、これを置くとですね、熱を反射して中に入れないだけではなくって内側の熱を外に放出してくれるというような強みがあるんです。
そうするとですね、例えば福岡市でいくと輸送用のコンテナ、こうしたものというのは中を涼しく保つ必要があって中を冷やしているわけですけれども、ゼロエネルギー、まさにこのシートを周りに貼っておくだけでですね、エネルギー使わずに内部の温度上昇を抑えるということが可能になって、温室効果ガスの削減もひいては抑えることができるということになるわけですね。
今回、西区にありますメガソーラー発電所のコンテナ施設の屋根や側面に設置をして、内部の温度を下げるということによって、エアコンの省エネ効果とそれから温室効果ガスの排出削減ということを検証していきたいと思っております。
こういった施設でうまくいけばですね、相当電力を抑えることができていいので、今後もということになっていくと思うんですが、一般の人はそこに来て検証することできないんで、市民の皆さんもこういった新しい技術体験、体感していただけるためにですね、今回、植物園で皆さんも体験できるような場所を作ります。
今ちょうど世界水泳があってますんで、世界水泳の水にかけてですね、植物園でも今、水を使った子どもたちが遊べるイベントを開催しているんですが、そこにこの白いシートを貼ったテントを設置をいたします。これによって実際外の部分とそのシートを貼った部分がどう違うのかというところを体験、体感していただければいいなと思っていますので、ぜひお子さんと植物園遊びに行くときにこういったものもぜひ体感していただければと思います。
何しろ暑い日々が続く、じめじめして嫌な感じですけども、新しい技術も使っていきながら省エネかつ涼しさというものをどう作っていくかということにもね、実証実験などを通してぜひ実装の後押しを福岡市としてもしていきたいと思っています。
今日の発表案件は以上です。
記者
ありがとうございました。
幹事社から質問をさせていただきます。
おむつの定期便なんですが、市内の対象者数を教えていただけますか。
市長
はい。じゃあ数字を教えてください。
事務局(こども未来局)
こども未来局です。
年間の出生数というのは大体1万2,500ぐらいということで、3歳のお誕生日の月までということになりますので、大体3万8,000人ほどというふうに見込んでおります。
記者
ありがとうございます。
あと、一応確認なんですけど、来月から大体いつ頃ぐらいまでを予定されているんですか。
市長
来月からいつまで、何がいつまで?
記者
この宅配の取り組みは。
市長
はい。しばらく。
記者
もうそこは当面。
市長
はい。当面。
記者
わかりました。
はい、幹事社からは以上です。
各社さんお願いいたします。
市長
それはね、よっぽど評判が悪かったらやめるかもしれんけど、基本これは喜んでいただけると思うんで、多分ずっと続けていくことになろうかと思います。
はい、どうぞ。
記者
いいですか。ありがとうございます。共同通信の瀧田です。
私もすみません、ちょっとおむつについて伺いたいんですけれど、これってまず8月の1日からスタートという理解でいいんですよね。
市長
はい。これがですね、この封筒が明日から順次発送をします。この封筒が届いてもう中、今あんまり細かいことをいろいろ言っても中見てもらったほうが早いんで、これでQRコードアクセスすれば、私もユーザーインターフェース見ましたけどすごくわかりやすく、迷うことなく全部チョイスできると思いますし、アンケート答えていただければスタンプももらえて、そのスタンプがあったら商品が選べるように、もう選択できるような状態になるんで、「こういうパターンにするかな、こういうパターンにするかな」というのをいろいろ楽しみながら悩んでいただければと思います。
記者
なるほど。そうしたらじゃあ8月分はその月に届くというイメージですか。8月にスタートして。
市長
そうですね。(正しくは、注文後1~2週間でお届け)
記者
なるほど、なるほど。わかりました。
すみません、ちょっと高島市長、今、なんか100億円を投じるみたいな話だったと思うんですけど、そこの予算というかどれぐらいの、なんていうんですかね、金額的な規模をもう一度教えていただけますか。
市長
そうですね。大体これが予算的にいくと年間で11億、今年度だと11億かかるんですね。今年度は8月から始めるんでちょっと年間、1年12か月よりもちょっと少ないんですが、大体11億ぐらいと。これの財源として、アイランドシティが完売をしたんで150億円の黒になった、そのうちの100億円を一般財源のほうに持ってきてこどもの基金のほうにこれを入れましたんで、そこを財源として事業をやっていくということになります。
記者
なるほど、じゃあ今年度の予算としては2月議会に計上した11億7,100万円というところでということですか。
市長
その財源というか、そこのこども基金のほうに今積み立てをしているんで、その100億を使ってやるということになります。
記者
なるほど、わかりました。
事務局(こども未来局)
すみません、今のご質問の件でこども未来局で補足させていただきます。
11億円余の予算を計上したのは令和5年度の当初予算で計上しておりまして、市長がお話しいただきました100億円のこども未来基金の積み立て予算につきましては、2月の補正予算で積み立てております。
以上でございます。
記者
わかりました。ありがとうございます。
最後に、もしわかればでいいんですけれども、同様のいわゆるおむつ宅配みたいな、そういう自治体からの支援というのはほかの自治体さんで、政令指定都市では初めてだと思うんですけど、ほかの自治体さんでやられているところをもし福岡市さんとして把握していらっしゃれば。
市長
だから明石(市)が2歳まで、1歳までか、そうか明石(市)は1歳までで、おむつを送るということをしていると思うんですよね。これはそれこそ、去年のいつだったかなあ、去年泉さんと、前の市長ですね、と我々有志の首長たちでちょっと勉強会をしたりとかしていろんな話を聞く中で、届けるということもそうなんですが、もう一つがやっぱり虐待防止とかも含めて第三者の目を入れていくということ。
そしてまた、というようなお話をいただいてそこにヒントをいただいて、福岡市では福岡市的にそれをさらに形をフォーメーションして年齢は3歳未満。そしてやり方としてもほかの物も選べてとかですね。あとスタンプを毎月もらう、電子スタンプをもらうようにするとか、こういう福岡市としてのいろいろ工夫を加えて今回やるということになります。
記者
わかりました。ありがとうございます。
市長
はい、どうぞ。ワン、ツーで。
記者
朝日新聞の大下です。
同じくおむつの件でお伺いしたいんですけれども、今、虐待防止というお話がある中で、もしかしたら本当に虐待とかをされていらっしゃる方ってこういう施設を利用しないんじゃないかというような懸念もあって、その中で訪問型のやり方も考えていらっしゃるとおっしゃっていたと思うんですけれども、なかなか難しいのですが何かそういった本当に必要な方にどうしたら届けられるかという工夫がもしあれば教えていただけないでしょうか。
市長
すごくね、いい質問をしていただいたと思うんですね。まさにこういったサービスすら使わないという、つまりSOSを発信するもしないもそもそも興味がないとかですね、そういう人も中に、これまでの事例でいくとやっぱりあるわけで。これなんて正直申し込まなかったらマイナスしかないというか「普通申し込むよね、みんな」というようなサービスじゃないですか。
逆に、だから誰がこれに申し込んでこないかということもわかるんですよ。こういう人は見守りの対象になるんですよ。とか、そういうこういったことをいろんな情報をこれによってみんなが欲しい品、育児用品の支援ということとセットにして、いろんな情報をここから吸い上げていって、こっちからアウトリーチで支援に行ったほうがいい情報というようなところもこうした中でつかんでいきたいということになるんですね。
記者
ありがとうございます。
すみません、あともう1点、訪問型のサービスは、これは虐待とかとは関係なくいろんな事情で外出が難しい方向けだと思うんですけれども、
市長
そうそう、産後ケアとかね。そういう事業ですね。
記者
これはまた新しく何かスキームを組んでやられるのか、すでにある訪問。
市長
すでにもうあるやつです。
記者
なるほど。
市長
すでにあるいろんな福岡市のサービスで、こうしたなんていうか、QRコードでスタンプ取れるようにしていると。要するに毎月1回は必ずいろんな方の外部の目とコミュニケーションを取れるようにしてですね、これをちょっと「QRもらいます」みたいな感じでして、そのときに一言声かけをしてですね。「最近困っていませんか。育児大変じゃないですか」というところから会話をしてもらって「それだったら福岡市でこんな育児サービスがありますよ」というようなことにつないでいったりとか、もしくはもう少し大変な事例とかも含めてですね。そうすると福岡市にそういった情報をつないでいただいて福岡市のほうからアプローチをするとか、いろんなパターンというのがこれを使ってできると思っています。
記者
わかりました。ありがとうございます。
市長
じゃあ後ろの方どうぞ。
記者
すみません、毎日新聞の竹林です。
今の質問と重なるところもあるんですけども、今もう保育園とかでコロナが出ていたりして身動きが取れないお母さんもいると思うんですが、この対象施設に行かなくても電子スタンプを受け取れるサービスというのは何か具体的に毎月あるものなのか、何か産後ケアだけでは3歳までスタンプを毎月もらえるのかとちょっと疑問なんですけど、例えば在宅にいても電子スタンプ受け取れるサービスというのはどういうものがあるんでしょうか。
市長
基本的に最初の3か月というのは子どもが小さいうちはですね、それこそ出るのが大変ということで、アンケートにオンライン上で答えるだけでスタンプは最初の3か月はもらえることになっています。
4か月目以降については、さっき言ったケアのサービスだとかこうしたことを受けてもらう以外は外に出て基本的には第三者の方と一緒にもらってもらうことになりますし、また福岡市の職員がですね、訪問するということもあります。そうしたときにもらうこともできるということになります。
だから基本的には1か月時間があるということ、それからコンビニよりも多い1,200カ所市内の場所で、例えば近くの公民館とかでもいいですし、あらゆるところで取ることができるようになっていますし、あと保育園でもそれはスタンプもらうことができるので、それはもらうにしても「わざわざあそこまで行かなきゃいけない」ぐらいハードルが高いものではなくしているということですので、4か月目以降はそういった場所で受け取っていただければと思います。
はい、どうぞ。
記者
読売新聞の池園です。
この「おむつと安心定期便」の関係で、虐待の未然防止というような観点がありますというようなお話でしたが、実際これを利用された方で、例えばその施設に行って「なんかどうも栄養状態がよくなさそうな子どもさんがいる」とかそういうのが多分端緒になるかなとは思うんですけど、例えばそういう子どもさんをサービスを届ける側の人たちが把握した場合に通報とかですね、実際情報共有、自治体と、というようなところで何か仕組みづくりというのは、そういうのはもうすでにあるんでしょうか。
市長
もちろん、もちろん。それを作るのがここ8月まで、予算が通ってから8月までの間にそれをしていたわけであって(正しくは、仕組みは以前からあり、本事業について協力依頼を行っている)、それぞれの施設でそのような、もちろんそこの現場だけで対応できるような「それだったらこういったサービスあるんでホームページ見てください」で終わるものもあるし「あ、これは」という情報については市役所とこれが共有されることになります。
市のほうで通常から子どもたちの見守り、ケースワーカーを含めてですね、いろんな形で子どもたちの見守りということはしているんですが、そこにその見守りの対象とか、もしくは話しにいくというような形で行政の職員がそうした情報を受けて対応するということになりますので、そうした対応が、まあ今でも、なくてもそれをできるだけできるようにということで回ってはいるんですが、こうしたことで毎月必ずいろんな情報を早め早めに困りごとだとかSOSのある方、もしくは福岡の場合は結構引っ越してくる人というのも多くて、そうすると単身で育てている方とかも含めて、なかなか育児の第三者のサポートみたいなものをうまく受けられていないような人というのもいらっしゃると思いますんで、そういう人にどんどんアプローチをしていく。その新しい、さらにツールがもう1個増えたと思っていただければと思います。
記者
ありがとうございます。
市長
はい、どうぞ。
記者
NHKの福原と申します。
あらためてになるんですけれども、こうした子育て支援の取り組みに市として力を入れていく意義であったり、そういったところを教えていただいてもよろしいでしょうか。
市長
わかりました。今やっぱり子育てが大事ということはこれはもう私が説明するまでもなく皆さん大事なことはシェアしていただけると思うんですが、福岡市としては都市の成長と生活の質の向上の好循環というところを市政の柱としてですね、基本戦略として進めているわけですけれども、子育て支援というのはこれまでも、これは私就任したときからそうですけれども、就任した翌年からですね、例えば保育所整備等についても予算を4倍にして保育所を増やしてきて、待機児童というのもかなり今もう少なくはなってきていると思いますし、そうしたもろもろしていく中でですね、例えば子ども医療費というのを500円で、ワンコインでできるようにというような形で、子育てがしやすいまちづくりについてはいろいろと進めてきたわけですけれども、特に生まれてすぐですね、の子どもたちがいる家庭に対する経済的な支援ということ。
そしてそれと同時に虐待防止だとか、もしくはその原因になっている、支えるというか育てる保護者自体がいっぱいいっぱいにならないように、未然領域にアプローチをしていく。そのためには多くの皆さんが参加をぜひしていただけるようなですね、こういった「おむつと安心定期便」という形で皆さんに利用もしていただけるという経済的なメリットもあるし、行政サービスをアプローチをする手段にもなるというような、こんな新しいことをスタートしたと。
しかもその財源というところもしっかりめどがついてですね、ほかの市民サービスというのを削ることなく新たなサービスをスタートができるようになると。だからやっぱり経済を成長させるということと、それから市民生活をいかに充実させるかというところ、これはやっぱり両輪で進めていくということができる一つの財源がまたできたということで、新しいチャレンジも今回スタートできたわけであります。
はい、どうぞ。
記者
すみません、もう1点だけ。虐待の対応件数も増えていく中でそういった未然防止と、あとこれまで相談していなかった人もこの「おむつ定期便」で相談するようになると、相談員の方の数的にもマンパワーが大変かなと思うんですけど、この「おむつ定期便」にあたって何かそういった相談専門支援員の方の増員とか虐待防止の面での専門の人員とか、何かそのあたりで増員があればお願いします。
市長
虐待関係等の支援員についての人数がこれによって激増するとかちょっと思っていなくて、むしろ、より、なんていうか、行政サービスにつないでいく、もしくは「こんな育児支援のサービスがあるよ」というようなところにつないでいくというご相談については多いと思いますし、でもそれは専門の人でなくても行政の関係であればつなぐことはできると思うんですね。
むしろ虐待については今のこのサービスがなくても、今例えば全戸訪問をするとか、もしくはいろんな形で折を見てですね、例えばさっき言った4か月健診とか10か月健診みたいなときとか、いろんなときに子どもたちの様子というのは確認をしているんですね。
ただ、これにさらに加えて毎月毎月このように外部の人と触れ合う機会を作ることによって、悪化する前にですね、早い段階でアプローチがよりできるようになるという形になるので、これをすることによって初めて虐待防止の何か取り組みをするわけではないので、これによって浮かび上がってくるものというのはそこまで劇的に数が増えるものでもないかなと。
ただ、たった1件であったとしてもその1件というのがやっぱりすごく大事で、子どもたちを、その1人を守っていくということが大事なんで、というような認識です。
記者
ほかに各社さんありますでしょうか。
記者
すみません、何度も。読売新聞の池園です。
放射冷却素材の「SPACECOOL」のことなんですけれども、ごめんなさい、ちょっともう、ちょっとだけなんですが、こういった実証実験で福岡市内の公共施設の場所だったり、市道だったりというようなところを実験の場所にご提供みたいなことだと思うんですけど、この大原メガソーラー発電所というのは、これは福岡市の施設になりますか。
市長
そうです。はい。
記者
なるほど。じゃあこの施設とあと市植物園で実証実験のフィールドにしてもらうというようなことですね。
市長
はい。要するにこういったのが出てきたときに一番こういった素材とかを使ってどこで一番効果があるかなというもの、これは開発した企業としても実際に利用してもらってそこで得たデータでまた改良したりというようなニーズというところを把握できると思うんですが、そうした中で福岡市でいくとこういうなんていうか、メガソーラーの発電所みたいな機械って熱を持つので、うちとしてももし本当にそれが言われるとおり中の熱を放出して暑さを防ぐんだったら中の冷却するエネルギーというのは少なくて済むんで、ウィンウィンになれるかなと思っています。
記者
そうすると公共施設への導入というか、こういう実証実験の結果いかんではそういった可能性としてはあるかなという感じですか。
市長
そうですね。今ちょうど、ちなみにこれ裏はマグネットになっているんですよね。それはこういった、なんていうの、メガソーラーの施設にぺたっと貼れるようにマグネット貼っているんですけど、別にこれマグネット貼らなかったりとかいろんな形で使えるみたいなので、多分今後、ここに使ったらこれすごい費用対効果、つまりこのシートを入れる最初のイニシャルコストに比べてその後の省エネ効果のほうがすごい大きいと判断すれば、福岡市としても今後正式採用になっていくということになります。
記者
はい、ありがとうございます。
市長
はい、どうぞ。
記者
すみません、TNCなんですけども、おむつの関連なんですが、すみませんちょっと確認なんですけども、これ8月から始まると思うんですけど、明日から順次発送されるということで、どういうふうに始まっていくのかがちょっとすみません、わからないんですけども、はい。明日からアンケートに答えられるのかどうか含めて、すみません。
市長
はい、じゃあより具体的に教えてください。
事務局(こども未来局)
こども未来局です。
明日から順次発送をしていきますけれども、準備をしていただいたりというような期間を経てですね、基本的には8月1日からいろいろな施設に行っていただいてスタンプを取ったりしていただければと考えております。
以上です。
市長
アンケートは?
事務局(こども未来局)
アンケートも8月からです。
市長
QRコードは付いているけど、そのQRコードはアクセスしたらもう明日以降で届いた人はアクセスできるのかな。そのサイトは見られるようになっているのかな。見られるけども答えられなくなっているのか。
事務局(こども未来局)
説明のサイトとかは見ることができるんですけれども、実際にスタンプを取ったりというところはもう8月以降でということでお願いいたします。
市長
たぶん今のですっきりしたと思います。はい。
記者
よろしいでしょうか。
では発表案件以外で質問ありましたらお願いいたします。
市長
じゃ、失礼します。
記者
あ、ちょっと。
市長
譲り合って。はい、どうぞ。
記者
何度もすみません。読売新聞の池園です。
昨日なんですけども、福岡西陵高校のほうでコロナウイルスによる休校ということで発表がありましたけれども、5類移行で多分インフルエンザと同じような扱いでもそういう対応になろうかと思うんですけれども、あらためて市内で人が動いていて夏休みも前でということで、こういう動きになっていますけれども、実際感染動向とか実際市長の今の現状のお受け止めをお伺いしたいんですけれども。
市長
多分これから学校は夏休みに入ってくるんで、そうなると多分学校を元にした広がりというところは少し抑えられるかなと思います。
ただいずれにしても、これは夏で体調を崩す人って非常に多いですし、コロナも含めてインフルも含めてやっぱり体調管理ということはそれぞれしておかないと、それは原因が何であれ風邪をひきやすい時期にはなりますんで、まずやっぱり睡眠とそれから栄養と、こういったことをしっかり取ってですね、体のそれぞれ抵抗力を強くしていくということ、これが肝要かなと思っています。
記者
あと、全然違う話で、世界水泳が開幕しましたけれども、市長も何度か会場に足を運ばれたかと思いますが、ちょっと私も開幕後から何回か会場に行っているんですけど、盛り上がりという意味ではですね、日本勢が金メダルを獲ったりとかということがあって、競技そのものは盛り上がっていると思うんですけど、一方でちょっとスタンドのほうを見ますとちょっと空席が目立つかなというような感じがしていまして、具体的な数字を聞いているわけではないのでそれをどう捉えるかということはあると思うんですが、あと30日まで期間ありますけれどもチケットのテコ入れとかですね、もっと来場者を増やすために何かするとか、何か市長、現状のお考えがあればよろしくお願いします。
市長
そうですね。私も会場に行って確かにそれは感じるところはあったんで、昨日それこそ担当者に聞いたんですが、券売は非常に今よくなっているとお伺いをしていて、水球があと一部ちょっと入っていないところもあるんでそこはテコ入れしなきゃなんて話は聞いたんですが、日本の選手が出るところでは結構満席になる試合ももう結構出ていると聞いているので。
ただ、とはいえ確かに現状、私もまだ行ったときにはそんなにいっぱいではなかったので、ぜひね、多分これからいろいろニュースで金メダルとかこういう話が今出てきているんで、そうすると「行ってみようかしら」という話になってくるとは思いますし、またハイダイビングとかも全部完売になっていますんで、こういう多分ちょっと見たことないようなものは「ぜひ見てみよう」というような形にもなっているのかもしれませんが、いずれにしてもこれからどんどんこういったニュースが出てきて、せっかくこの福岡で世界のトップを決める大会が行われていますし、夏休みに入りますんでね、ぜひ子どもたちにも生の試合というものを見ていただきたいなと思っています。
記者
ありがとうございます。
記者
すみません、西日本新聞一ノ宮です。よろしくお願いします。
先日、山笠でですね、死亡事故が起きてしまったという、市長も参加されていた大事なお祭りだと思うんですけれども、受け止めと、再発防止じゃないですけど安全対策ではどういうふうなことが必要かみたいなことがあればお聞かせください。
市長
やっぱりでもあらためて、もう相当ショック、私ももちろんですが多くの参加者、それから福岡の多くの人がもう大きなショックを受けました。まずはお亡くなりになられた方にお悔やみを申し上げたいと存じます。
やっぱりあの1トンの山笠(やま)を舁き回っていくというのは本当に文字どおり命がけのこれは奉納神事なんだということを、あらためて身が引き締まる思いが私もいたしました。特に、山笠振興会、それから各流(ながれ)、本当に私も来賓として例えば振興会の総会に参加をしたときなども含めてですね、常に安全な奉納というところは本当に口が酸っぱくなるほど皆さん気を付けていらっしゃったと思いますし、今回の山笠(やま)についてもですね、皆さん各流(ながれ)相当やっぱり気を付けていたと思うんです。
ですからそういった中ででもやっぱり事故が起きてしまったというのは、どれぐらいぶりなのかはわからないんですが、でも記憶がないぐらい多分はるか以前じゃないとなかった。これまでやっぱりそういう危険もある神事の中で、逆にこれまで長い間事故なくできてきたという中で、今回、今年こうしたことが起きてしまったというのは本当に関係者の無念、悔しさ、そしてまたご家族の皆さん、きっとご本人も山笠(やま)が大好きで多分ご参加をしていらっしゃったでしょうから、本当に悔しい思いだろうな、残念だろうなと本当に思います。
もちろん何かが欠けていたという明確なものが私もわかるわけではないですし、ただ少なくとも今年の流(ながれ)も山笠(やま)も含めて安全対策自体は皆さん相当考えて今でもやってきて、ですから全国的に見ても山笠というのはかなり規律正しく整然としたお祭りであるという自負は今でも私は持っていますので、しっかり、ただ今回の事故の原因、どうして起きたのかということも含めてですね、より安全の確からしさを高めていくべく、来年の奉納神事が無事に奉納されることを期待いたします。
記者
ほかにございますでしょうか。よろしいですか。
はい、ありがとうございました。
市長
はい、どうもありがとうございました。
※発言・質疑内容について、できるだけ忠実に作成しております。