2021年開催となった「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」。福岡市では、大会直前にスウェーデン選手団と、ノルウェー選手団が事前キャンプを実施することが決まっています!
スウェーデンオリンピック委員会(Swedish Olympic Committee)は,出場する各競技チームをとりまとめて,スウェーデン選手団として事前キャンプを行います。これまでスウェーデンオリンピック委員会は平成17年から約20回近く福岡市に視察に訪れています。
福岡市で事前キャンプを実施した国は、過去にスウェーデンの他にオランダやベルギーの陸上チームなども来福しています。
2007(平成18)年、第11回IAAF世界陸上競技選手権大阪大会に出場するオランダの陸上チームは、前年に視察を行って福岡市で実施することを決定しました。この時はベルギーの陸上チームも合同で実施しました。
この時、オランダ陸上チームの滞在人数は23名で12日間、ベルギー陸上チームは31名で8日間トレーニングを行いました。
この大会では、円盤投げで銅メダル、砲丸投げでは4位に入賞を果たしたオランダのルトガー・スミス選手や、4×100mリレーでは、42秒75というベルギーのナショナルレコードを記録し、銅メダルを獲得した選手たちも参加していました。福岡で最終調整を行った選手たちが素晴らしい結果を出してくれたことは、私たちにとっても非常に嬉しいことです。
2008年7月、スウェーデンオリンピック選手団による北京オリンピック事前キャンプ in 福岡市。
この時は福岡市でトレーニングが実施できる11競技,選手74人とスタッフ75人が来福しました。
11競技の内訳は,陸上・水泳・女子サッカー・卓球・バドミントン・アーチェリー・ボクシング・レスリング・フェンシング・トライアスロン・テコンドーです。
トレーニング会場は,博多の森陸上競技場,博多の森球技場,アクシオン福岡総合プールのほか,民間のボクシングジムを利用しました。
スウェーデン人は小さい頃から緑豊かな森の中や山々でオリエンテーリングする習慣があるので,木々に囲まれた東平尾公園でのトレーニングは快適だったようです。
これまでスウェーデンオリンピック委員会は平成17年から約20回近く福岡市に視察に訪れています。
6回の事前視察を行ったあと,最初に事前キャンプを行ったのは2007年5月(平成19年)に国際グランプリ陸上大会が大阪で行われた時に,陸上チーム33名が18日間滞在しました。
福岡空港では歓迎セレモニーで出迎えし,選手がリラックスするように市内観光も行いました。
この事前キャンプで充実したトレーニングを行うことができ,翌2008年北京オリンピックの事前キャンプが正式に決定しました。