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更新日: 2021年8月23日

世界ランキング1位は数学の先生!
サルーム・アゲゼ・カシャファリ (Salum Ageze Kashafali) 選手|ノルウェー

1993年11月25日、コンゴ民主共和国生まれ

陸上(視覚障がいT12, F12)世界ランキング1位


2004年、コンゴ民主共和国から内戦の混乱と貧困から逃れるため、11歳で両親とともにノルウェーへ移住したサルーム選手。それまでは、その日食べるものにも事欠く毎日。将来トップアスリートになるなんて夢にも思わなかったとか。12歳でスターガルト病(網膜の病気)と診断。サッカー選手でしたが、視力悪化でボールを追えなくなったため、陸上に転向しました。


初めて参加した国内の健常者大会で優勝、2019年には、国内大会の100m走でも優勝するなど活躍していましたが、脚の故障で競技離脱余儀なくされ視力悪化も深刻だったことから、競技復帰のタイミングでパラ陸上に転向。パラアスリート(T12)として初めて参加した大会で、世界記録を更新し優勝しました。


ドバイ2019世界パラ陸上では、100mを10秒54で走り、大会記録を更新するとともに、ノルウェー陸上史上初めて世界大会の100m競争で優勝。2020年には、国内パラアスリートオブザイヤーにも選出された世界有数の短距離走者は、今大会での活躍が期待されます。


ちなみに、パラアスリート界では、競技にのみ集中できるアスリートは少なく、サルーム選手も例外ではありません。彼は、中学校で数学を教えているそうです。