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更新日: 2022年1月12日

令和3年度 第1回 市民活動広聴事業

 令和3年度の第1回「市民活動広聴事業」を、122日に早良区役所で実施し、みどりちかまる推進局の皆さんと高島市長が、「花による共創のまちづくり」をテーマに意見交換を行いました。




「みどりちかまる推進局」の活動内容

 みどりちかまる推進局は、市民のボランティアグループで、地下鉄利用者や地域の方々などの元気と癒しになってほしいという思いで、2005年から駅周辺の花・緑づくりを始め、様々な地域活動を続けられています。活動エリアは、薬院駅、六本松駅、橋本駅の3駅から始まり、現在では9駅(藤崎駅、室見駅、茶山駅、金山駅、七隈駅、福大前駅)まで広がっています。
 また、福岡市の一人一花運動の取組みにも、地域の花・緑づくりやイベントなど、積極的にご参加いただいています。



藤崎駅出入口近くの花壇に花を植えました

 地下鉄の駅に植えられている綺麗な花や緑は、定期的な草取りや水やり、剪定などの管理が必要です。その作業は、みどりちかまる推進局のメンバーだけでなく、そこの地域に住む、又は働いている方々の協力により、続けられています。

活動視察の写真


「花による共創のまちづくり」をテーマに意見交換しました

広聴課長
 本日は、高島市長が皆さんの活動を見たり聞いたりして、市政の参考とさせていただくため、お集まりいただいております。先ほどまで、花壇の様子を見させていただきましたので、これから意見交換といたします。
 市長にご紹介ですが、今日のこのお花。みどりちかまるさんに、飾っていただきました。

市長
 いや、薄々そうじゃないかなあと思ってはいたのですが、やはりそうですか。ありがとうございます。

会場の写真

広聴課長
 石井代表が、公民館とか植物園とかで寄せ植え講座をされていて、その作品ということで、今日持っていただきました。ありがとうございました。
 それでは、みどりちかまる推進局の活動について、ご報告いただきたいと思います。よろしくお願いします。

石井代表
 本日は、本当にお忙しい中どうもありがとうございます。私たちのボランティアグループ、みどりちかまるは、市民が集うコミュニティガーデンということで活動しています。テーマとコンセプトを紹介させていただきますと、テーマは「地下鉄駅に花と緑を街中にオアシスを」です。コンセプトは「地域のコミュニティづくり」、「駅利用者へ元気と癒しを」、「来福者へ、福岡にお越しの皆様へ、おもてなしの心を表したい」となっています。



(花による地域コミュニティ)



市長
 なるほど。素晴らしい。テーマをそれぞれ決めるデザイン性と、活動する上で、自分たちだけではなく、その場所の周辺の人を巻き込む活動の仕方。この二つが、素晴らしいですよね。

石井代表
 ありがとうございます。やはり皆さんの協力がないと、なかなかこういう活動はできませんし、一人一花運動のおかげで、いろんなところの人の協力が得やすくなってきたなと思っております。

市長
 そうですか。よかった。花を作ることが目的ではなくて、花づくりをしながら、まちづくりやコミュニティづくりという、その先に何を見据えるかというところを大事にしていて。だから、一人一花、一企業一花壇というのも、本当にこういうことで、みんなが参加するというですね。一企業千花壇ではなく、一人一花。みんなで参加して広がっていくといいなと思っていたので、それを見事実践にされていらっしゃるのは素晴らしいと思います。
 最初に、地域の方や駐輪場の方へお声掛けをするときに、どのような感じで一緒にやりませんかって、入っていくのですか。

石井代表
 まず、そこにお花を植えていることを、ご挨拶に行きますよね。その時に、お水を少しあげていただくことができますかみたいな形で、ご相談させてもらっています。そうすると、そこの駅の中には、お花が好きな人が、必ず1人か2人ぐらいはいらっしゃるので、そういう方が最初に協力してくださるという感じですね。

市長
 好きな方を中心に、まずは話し掛けてきたりということがあると思うのですが、皆さん、それぞれどのような会話が印象に残っているとかですね、どのような出会いがあったという経験談を話していただけますか。

メンバー
 作業をしておりましたら、「この花の名前はなんですか。毎年かわいい花が咲きますね。」と声をかけられましたので、次の日に、かまぼこ板に名前(ギンシバイ)を書いて挿しておりましたら、綺麗に写真を撮って、お手紙を添えて渡してくださって。一番励みになっています。うれしかったです。

市長
 何か心に届いた感じがしてうれしいですよね。

メンバー
 藤崎駅のメンテナンスをしていると、区役所にいらっしゃる方や信号待ちをされている方から、「このお花は何ですか」と聞かれますね。タイタンビカスは、イギリスで賞を取った珍しい花ですので、毎回聞かれます。

市長
 なるほど。ちょっと珍しい花を植えるというのも、会話のきっかけになりますね。

メンバー
 小学校でもしているのですが、男の子が興味をもって、「これお母さんに持って帰ろう」と、お花を持って帰るのですが、そういうのを見ると可愛いなと思って。春になったら、嬉しそうにお花とゲジゲジの虫を一緒に持って帰るお子さんもいるので。

市長
 お母さん、ギャーでしょうけどね!

市長の写真

メンバーの写真

メンバー
 皆さんとお話ができるのが、すごく楽しくて、それもあってしております。

メンバー
 私の活動の場所は薬院駅になるのですが、メンテナンスや水やりをしていると、大体、男性から聞かれるんですよ。「これは、どんなしたらいいですかね」、「肥料は何をやったらいいと」とか。結構、男性が、聞いてこられます。

市長
 ほら、さっきの話と共通していますよ。子供も大人も、男性がですね。
 作業しながらも、いろんな人との出会いであったり、お手紙をもらったりなど、いろんな喜びの声が聞けたら、やりがいというか、嬉しいですよね。石井代表はいかがですか。

石井代表
 そうですね。私は、こうやって仲間が花を通じて、どんどん増えていくということが、すごくうれしくて、一番の楽しみかなあと思います。もう、みんな宝物みたいな感じですね。人との出会い。それと花との出会い。



(大変なことや将来の目標)



市長
 一方で、活動する上で、作業していて大変なことや課題はありますか。

メンバー
 今、メンバーで男性が少ないものですから、大きい剪定のときとは、やはり大変な作業になっております。

市長
 今、メンバーの中で、男性は何人ぐらいですか。

メンバー
 4~5人くらいですかね。でも、実際、来ていただける方が少なくて。私たちも老体に鞭打って、頑張っております。力仕事や高い木を切ったりすることが、ちょっと大変になってきました。

メンバー
 水やりが一番ネックかなと思いますね。場所によってはコンテナですので、底面給水プランターでないと、すぐに干上がってしまいます。水をいただける場所が、難しくてですね。協力してくださるお店があったら、そこからいただける時もあるんですけれども。近所の方で、水やりなど、ご協力していただけるとありがたいなってすごく思います。

市長
 今後、団体としてはこういうふうなことを今後やりたいなあなど、未来に向かってのことがあったら教えてください。

石井代表
 はい、そうですね。今後の活動として、藤崎駅はバラの駅、それから室見駅はラベンダーの駅ですね。そういう特徴のある花の駅を、どんどん福岡市内に繋いでいけたらいいなと思います。

市長
 やはりコロナがあって、皆さんの活動がいつもより制限されることが増えたんだろうと思うのですが、人との接触が難しい中で、花との接触は堂々とできたので。みんなちょっとすさんでいく中で、花や緑は心を癒してくれる存在でしたね。皆さんの活動の中で、コロナの影響はありましたか。

メンバー
 私は事務をしておりまして、定例会を毎月「あすみん(福岡市NPO・ボランティア交流センター)」でさせていただいているのですが、それができなかったので。メンバーと会えなかったことが、寂しかったですね。

市長
 そうですよね。今も、コロナが少なくなっていますけど、いつから再開していいんだろうみたいな感じですしねえ。

広聴課長
 あっという間のお時間だったのですが、そろそろお時間になりましたので、最後に市長から。

市長
 日頃の活動は、すごいいろんなドラマがそこで生まれながら、寒い日も暑い日も活動していただいていることに、改めて本当に感謝をいたします。ありがとうございます。
 一人一花を打ち出して、こういう活動が広がることを期待していた中で、皆さんのように活動している方々の生の声を聞かせていただき、ありがとうございました。
 今後とも、気づいたことなどありましたら、教えていただければと思います。今日は、本当にありがとうございます。

意見交換の写真