令和元年度の第2回「市民活動広聴事業」を,11月14日に下月隈中央公園で実施しました。
下月隈中央公園コミュニティパーク運営委員会の皆さんと高島市長が,「コミュニティパーク」をテーマに意見交換を行いました。
運営委員会,地域の皆さんと市長
下月隈中央公園コミュニティパーク運営委員会は,同公園においてコミュニティパーク事業を実施するために,利用圏域の自治会の皆さんなどで構成された団体です。
市内で初めて市とコミュニティパーク事業協定を締結し,地域住民の話し合いによって独自の利用ルールを策定するなど,公園の自律的な運営・維持管理に取り組んでいます。また,市内第一号となるパークハウスを本年度に開館し,地域の交流の場として活用しています。
※「コミュニティパーク事業」とは,地域住民による公園の利用ルールづくりと自律的な管理運営により,地域にとって使いやすい魅力的な公園づくりと地域コミュニティの活性化を目指すものです。
※「パークハウス」とは,市とコミュニティパーク事業協定を結んだ運営委員会が設置・管理・運営する公園施設で,休憩室やテラスなどの機能を有しています。
当日は,地域の皆さんが定期的に実施している公園内の草刈りや藤棚の剪定,清掃活動の様子を市長が見学しました。また,地域の皆さんで話し合って決めた公園利用ルールを記載した看板や,花づくり活動で作った花壇とプランター,手作りベンチも見せていただきました。
この日は30人程度で清掃活動をしました
パークハウスの中に移動し,公園の自律的な管理やパークハウスの運営,自治会活動などについて意見を交わしました。
会長の松下さんは,パークハウスを設置したきっかけを「私たちの自治会は高齢化率が高いけれど,元気な皆さん方が活発に自治会活動をしています。サークル活動も盛んで,既存の集会所だけでは会議をする場所が足りないため,このパークハウスを作りました」と話しました。さらに「いろんなスキルを持っている元気な方々と自治会活動を一緒にやっていくことが大切だと思っています。パークハウスの管理は老人会の皆さんに毎日交代で担ってもらっています。毎月発行している自治会だよりに広告を掲載するなど,自主財源づくりの工夫もしています」と,自律的な地域コミュニティ運営の状況を教えていただきました。
委員会の皆さんからは,普段行っているさまざまな地域活動の話を聞くことができました。
「たすけ会い隊」で活動しているメンバーは「生活上の困りごとをお互いに助け合うために,お年寄りの家の庭木の草刈りや力仕事などをしています」と話し,別のボランティアグループのメンバーは「ご近所同士で助け合いやコミュニケーションができたらいいなと思って,いろんなイベントをしています。パークハウスができるのも賛成で,運営委員会の一員として意見を聞いてもらいました」と語りました。その他のメンバーも,見守り・ふれあい活動や買い物支援,グラウンドゴルフなどの活動の様子を,笑いを交えながら話してくれました。
市長は「地域の公園を自分たちで管理するためのコミュニティパーク制度を,実際にうまく運用していただいており感心しました。パークハウスの中に子どもたちが普通に入ってきて宿題をするなど,みんなのための施設になっているのが素晴らしいと思います。パークハウスができたからということではなく,各活動分野で地域を支えているという自負が皆さんそれぞれにあって,自分の町は自分たちで作っていくという意識がベースにあることが,良い結束につながっている。皆さんの取り組みをたくさんの方に知っていただきたい」と感想を述べました。
笑いの絶えない意見交換となりました