現在位置:福岡市ホームの中の市政全般の中の市民参加・広聴の中の市民活動広聴事業から令和元年度 第1回 市民活動広聴事業
更新日: 2019年12月17日

令和元年度 第1回 市民活動広聴事業



令和元年度の第1回「市民活動広聴事業」を,10月26日に警固公園安全安心センターで実施しました。
NPO法人  SFD21JAPAN(えすえふでぃーにじゅういちじゃぱん)の皆さんと高島市長が,「若者の居場所づくり」をテーマに意見交換を行いました。


集合写真

SFD21JAPANの皆さんと市長




「NPO法人 SFD21JAPAN」の活動内容


SFD21JAPANは,非行,引きこもり,不登校,家庭内暴力,貧困などの困難を抱えた子どもたちの立ち直り支援を目的として,若者の居場所づくり,相談活動,講演活動などを行っています。




公開アームレスリング体験会「腕大学 天神校」に市長も参加しました


SFD21JAPANは,若者の居場所づくりの一環として,公開アームレスリング体験会「腕大学 天神校」を開催しています。場所は警固公園安全安心センターのすぐ前。多くの若者が集まる警固公園で,誰もが気軽に参加しやすいアームレスリング体験会を実施することで,生きづらさを抱えている子どもたちに出会うきっかけとなります。様子を見守りながら相談を受けるなどして関係を築き,警察や学校,地域と連携して支援することもあります。


アームレスリングの写真

市長もアームレスリングを体験しました




「若者の居場所づくり」をテーマに意見交換しました


意見交換では,「若者の居場所づくり」を始めたきっかけや非行・引きこもりの状況,支援団体間の連携などについて意見を交わしました。


この活動を始めたきっかけを,理事長の小野本さんは「同級生と筋トレのジムをつくろうとしていたら,たまたま母親から連れられた非行少年がやって来たんです。その少年が今度は友達を連れてきて,そこから口コミで活動が広がっていきました。最初は地域からの批判もありましたが,地域ボランティア集団に変えようとしてからは,理解を得られて地域に入り込みやすくなりました」と話しました。


また,他のスタッフからは「引きこもりの子たちは,自分の部屋やSNSの中にいるけど,言いたいことや解決したいことがいっぱいあるんだなと思っている」「非行に走った子たちと関わっていると,子どもたちが自分からこういうことをしてみたいと言い出したりとか,逆にこちらから責任を与えていくこととかを通じて,更生につながるのかなと思う」「家庭環境の厳しさがある子どもたちも,人と関わりたいとか自分を見てもらいたいとかいう思いがあって,そういう子どもたちが人とつながる場所がいるなと思っている」など,支援している若者や活動に対する思いを聞くことができました。


今後の活動について,小野本さんは「今は,支援団体が一同に集まって意見交換できる場はない。医療に関して主治医や看護師,薬剤師などのメンバーがいるのと同じように,不登校や引きこもり,非行に関しても,社会復帰するまでのシステムをつくりたい。全国や近隣から福岡市に来れば何とかなるんだというものが将来的にできればいい」と夢を語ってくれました。


スタッフの思いや意見を聞いて,市長は「福岡で子どもたちの支援に関わっている団体が集まって普段から意見交換をスムーズにできるように,顔のしっかり見える関係になる場をつくりましょう。福岡に住むすべての人が取り残されることのないように,皆さんのような民間団体と行政が一緒に力を合わせることができればと思います」とコメントしました。


意見交換の写真

活発な意見交換を行いました