港湾緑地「みなと100年公園」は、港湾エリアにおける自然環境の保全や良好な景観の形成、港湾施設で働く方々や市民などの利用者の憩いや賑わいの場、有事の際の屋外避難場所といった様々な機能を提供しています。しかしながら、供用開始から25年以上が経過していることに伴い、ベンチや休憩所、遊具等の既存施設の老朽化・陳腐化や数多く生育している樹木・植栽の過繁茂が顕著となっており、またそういった現状の改善に伴う管理運営コストが年々増加していることから、提供してきた機能の維持・向上が困難になってきており、みなと100年公園の魅力や利便性の低下、そして利用者の低迷を招いてしまっています。
そこで福岡市では、国交省により「みなと緑地PPP(港湾環境整備計画制度)」が創設されたことを契機とし、その活用を前提に「みなと100年公園」が抱える課題を解決する官民連携事業を共創・推進していくことを目的としたマーケットサウンディングを、昨年度に引き続き実施することとします。
みなと緑地PPPやみなと100年公園、また官民連携事業に関心や意欲をお持ちである方々におかれましては、是非本マーケットサウンディングご参加いただき、ご意見やご要望、ご提案等をお寄せいただきたいと考えています。
お申込み、心よりお待ちしております!
博多港開港100周年を記念し、平成10年から整備が進められ、平成11年から一部供用、平成22年に全面供用が開始された港湾緑地です。
立地としましては、物流関連施設エリアやサッカー場、ラグビー場、野球場といったスポーツ施設エリアに隣接するととともに、香椎浜・城浜校区、福岡アイランドシティといった居住エリアにも近接しているといった特徴があります。
なお、名称こそ“公園”ではありますが、都市公園ではなく港湾施設としての“緑地”であるため、港湾法が適用されることも特徴です。
また現状としましては、海に面した開放的で広大な空間に、大小さまざまな広場や海・港をモチーフにしたモニュメント、トイレ、遊具等、都市公園と同様の施設が整備されており、訪れる港湾施設等にて働く方々や多様な市民の方々は、緑豊かな自然や眺望の良い景色を満喫されたり、ランニングやウォーキング、グラウンドゴルフ等のアクティビティを楽しまれていたりしています。
なお、駐車場も整備されており、福岡都市高速の出入口(アイランドシティ・香椎浜)からのアクセスが良好でもあることから、遠方からの利用者の多くは車にて来訪されています。
『飲食店・物品販売店、宿泊施設といった収益事業にかかる施設を港湾緑地等に自己負担にて設置し、その収益を公共部分の整備・管理運営に充当させる計画を立案・認定された民間事業者に当該緑地等(行政財産)の貸付を認める制度』であり、令和4年12月の港湾法改正に伴い創設されました。
都市公園にて活用が進む「Park-PFI」と類似する制度ですが、様々な違いもあることから、港湾緑地である「みなと100年公園」ならではの官民連携事業の共創・推進が可能と考え、福岡市初のみなと緑地PPP活用に向け、検討を重ねているところです。
【参考】みなと緑地PPPポータルサイト(国土交通省ホームページ)
本マーケットサウンディングを通じて官民連携事業に対する参加者の意欲や関心、事業性や提案可能性が十分に確認できたことから、今回の結果概要を踏まえながら、引き続き民間事業者との対話を重ねていくとともに、地域団体等との対話も行い、地域ニーズへの対応や社会課題の解決を図るなど、今後の公募実施に向け、検討を進めていきます。
福岡市博多区沖浜町12-1(博多港センタービル8階)
福岡市港湾空港局総務部財産活用担当 担当:阿部
電話:092-282-7039
mail:zaisankatsuyo.PHB@city.fukuoka.lg.jp