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更新日: 2019年3月5日

【2月11日開催報告】博多湾シンポジウム「博多湾の魅力発見!」

~ 海の環境について学び,博多湾の魅力を発見しよう ~



  開催日時  平成31年2月11日(月曜日・祝日) 13時30分から16時
  会場    福岡市科学館 6階サイエンスホール
  参加者   183名
  主催    博多湾NEXT会議(事務局 福岡市港湾空港局環境対策課)


「博多湾NEXT会議」が初めて主催した市民シンポジウム「博多湾シンポジウム~博多湾の魅力発見~」を開催しました。
気候変動対策といったグローバルな話題から,博多湾の生きものに関する身近な話題まで,各分野の専門家から分かりやすく情報提供いただきました。
当日は,市内外から183名の方にご参加いただき,博多湾の魅力や環境について、様々な視点から考える場となり,大盛況となりました。


プログラム表
プログラム裏面


第一部 講演

 

○気候変動対策のメガトレンド

 

梶原 成元 氏 (前 環境省地球環境審議官)


気候変動は,気温の上昇や豪雨などの自然環境への深刻な影響をもたらすとともに,金融業界などの経済社会にも大きな変化を及ぼしていると言った世界の動向などを紹介されました。
そして,CO2を「減らす」のではなく,「出さない」ための動きが始まっていることなど,講演を頂きました。


梶原氏による講演

○ブルーカーボンと生態系サービス


岡田 知也 氏 (国土交通省 国土技術政策総合研究所 沿岸海洋・防災研究部海洋環境研究室 室長)


海洋生物によって吸収される炭素(ブルーカーボン)が,注目されている。沿岸域の藻場には,森林よりもCO2の吸収量が多いとされており,アマモ場などを増やせば,CO2削減効果が高まることが紹介されました。
また,沿岸域には親水・レクリエーションサービスなどの多様な価値があり,人が価値を知ることで,利用が増えれば,藻場づくりの取組みも進み,温暖化防止にも貢献することなど,講演を頂きました。


岡田氏による講演

第二部 パネルディスカッション

様々な分野で博多湾に携わる“博多湾NEXT会議”のメンバーで,博多湾の魅力を紹介し,語らい合いました。
情報の共有・発信,各々の活動の連携の大切さを確認しました。


○コーディネーター


 伊豫岡 宏樹 氏 (福岡大学工学部 助教)


○パネリスト

 半田 孝之 氏 (福岡市漁業協同組合 伊崎支所運営委員会 会長)
 中村 雅之 氏 (マリンワールド海の中道 館長)
 大神 弘太朗 氏 (一般社団法人ふくおかFUN 代表理事)
 本田 淑子 氏 (魚食普及活動チーム「サカナグミ」 プロデューサー)
 福岡工業大学附属城東高等学校 科学部
 小林 登茂子 (福岡市港湾空港局環境対策課 課長)


パネルディスカッションの様子会場の様子高校生によるクロツラヘラサギの採餌のマネ
 
< 「博多湾の魅力」をパネリストから紹介 >

■ 半田 孝之 氏 (福岡市漁業協同組合 伊崎支所運営委員会 会長)
~ 博多湾で獲れる美味しい魚介 ~
・博多湾では,スズキ,カレイ,シャコ,アワビ,サザエ,クルマエビなど多様な種類の魚介が獲れることを紹介し,大都市の近くにある豊かな海「博多湾」をみんなで守ることが大切と呼びかけました。
・博多湾で約40年ごみを回収しているが,ペットボトルやポリ袋が増えていることなどごみ問題にも言及しました。

■ 中村 雅之 氏 (マリンワールド海の中道 館長)
~ 玄海灘と博多湾のつながり ~
・博多湾で育った小魚を食べに,玄海灘志賀島沖に大型のサメ「シロシュモクザメ」や「クロヘリメジロサメ」がやって来ることなど,玄海灘と博多湾のつながりを紹介しました。
・マリンワールド海の中道でもアマモを水槽に展示し,アマモ場を増やす活動もしていることを紹介し,活動を続けることが大切と呼びかけました。
 
■ 大神 弘太朗 氏(一般社団法人ふくおかFUN 代表理事)
~ 博多湾の海中世界の映像による魅力 ~
・私たちが知らない博多湾の海中の魅力的な世界・・マアジ,コケギンポ,ハナタツ,ミミイカ・・・など,多様な生きものを水中動画により紹介しまた。
 
■ 本田 淑子 氏 (魚食普及活動「サカナグミ」プロデューサー)
~ 食から見る博多湾の魅力 ~
・日本中の食卓に元気な漁食ブームを巻き起こす発展型の料理ユニット「サカナグミ」 から,子どもたちの魚料理教室など,食文化を通じた博多湾の魅力を紹介しました。

■ 福岡工業大学附属城東高等学校 科学部
~ 博多湾の魅力,和白干潟の生きものたち ~
・博多湾の魅力である和白干潟の多様な生きものを,クロツラヘラサギが干潟で採餌する様子を演技するなどし,紹介しました。
 
■ 小林 登茂子 (福岡市港湾空港局 環境対策課 課長)
~ 博多湾NEXT会議の取組み ~
・平成30年5月に市民・企業・漁業関係者・学校・行政等から構成する「博多湾NEXT会議」におけるアマモ場づくり,情報交換会,市民イベントなどを紹介しました。


参加者感想


・グローバル規模でのCO2削減,一方で地域でのブルーカーボン取組みなどのほか,博多湾の様々な利用と魅力,また,ごみの問題なども知ることが出来た。
・博多湾の価値の考え方を再整理したら面白いと思った。また利用することが価値を高めるということが新たに発見できた。
・博多湾のことを知っているようで知らないことが多いと感じた。
・博多湾でのりの養殖が行われていることを知って驚いた。
・食文化や高校生の活動などを知って,新たな博多湾の魅力を発見できた。
・博多湾の散策に早速出掛けてみます。
・アイランドシティで自然の共生が行われていることを知り,足を運んでみたい。
・シンポジウムに参加して,自分にできることから,やっていこうと思った。
・経済活動(港湾),漁業利用,自然環境保全など,博多湾の多様な利用をみんなで考えようとしていることに魅力を感じます。
・個人や企業,団体など,様々な人達が連携すれば発信力は大きくなり,次の展開に繋がっていくと思う。
                                             など 
     
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