自然災害の中でも最も大きな被害をもたらす地震。地震を感じたら・・・とにかく落ち着いて行動することが重要です。
揺れを感じた時は,可能であれば火を消しますが、大きな揺れの場合は無理に消そうとすると火傷や怪我をする可能性があるため、テーブルの下に身を伏せて、揺れが収まってから火を消します。
布団を頭からかぶって身を守ります。ベッドの場合は、下に潜り込みましょう。
寝ているときの地震は、家具の下敷きになる可能性が高いので、寝室には極力家具を置かないようにし、置く場合には家具を固定しましょう。
また,寝室にスリッパなどを準備しておくと,避難の際に割れたガラスなどで足の裏を怪我する危険がなくなります。
風呂場やトイレは面積の割に柱や壁が多いので比較的安全です。建物のゆがみによる閉じこめを防ぐため、ドアを開けて出口を確保します。
窓ガラスや屋根瓦、看板などが落ちてきます。また、ブロック塀や門柱・自動販売機なども倒れてくるおそれがあるので危険です。
建物には近づかず、手荷物で頭を守りながら広場などに避難しましょう。
地下街などは耐震性が高く比較的安全な場所です。停電になっても非常用の照明が付くまで動かず壁際に身を寄せます。
停電時は携帯電話の液晶照明などで足下を照らしましょう。
地下街には,およそ50m以内に出口があるので,落ち着いて行動しましょう。
急ブレーキは禁物です。ハンドルをしっかり握り、徐々にスピードを落とします。
緊急車両の通行のため、道路の左側に停車し、揺れが収まるまで車外に出ないようにしましょう。
緊急時に移動させることもあるため,キーは付けたまま,ドアロックをせずに避難しましょう。
海岸ではすぐに高台に避難します。埋め立て地では道路が陥没するなど液状化がおこるので、注意が必要です。
また、山や川では崖崩れ、落石、ダムの決壊などに注意します。
デパートやスーパーは落下・転倒物の宝庫です。壁際に身を寄せて、衣類や荷物で頭を守ります。
また、出入口に殺到するとパニックになるので、周囲が落ち着くまで動かず、係員の指示に従います。
季節や時間帯,場所によって変動しますが,一般的に大きな地震が発生した場合,同時多発的に地震による火災,いわゆる【地震火災】が発生する傾向があります。
特に地震発生直後や,電気・ガスが復旧した後にご注意ください。
●電気による火災を防ぐ
地震による火災原因の多くは電気機器によるものです。地震の揺れで電気機器が転倒,落下したり,家具などの下敷きになるなどで傷んだ配線から火災が起こります。
●ガスによる火災を防ぐ
過去の地震では,ガス設備の破損による火災も発生しています。ガス漏れに注意し,地震後は安全が確認されてから使用しましょう。