福岡アジア文化賞(主催:福岡市、(公財)福岡よかトピア国際交流財団)は、アジアの学術研究や芸術・文化の分野で顕著な業績をあげた個人や団体を顕彰する国際賞です。
歴代受賞者はこれまでに28か国・地域から124名を数え、後にノーベル賞を受賞された方もおられるなど、世界中で活躍をされています。
このたび、2024年(第34回)の受賞者が決定しましたので、以下のとおりお知らせします。
真鍋 大度
MANABE Daito
メディアアート
表現と先進の科学技術をシンクロさせ、芸術の可能性を提示するアーティスト
・Perfumeとのコラボレーションや、リオ2016オリンピックフラッグハンドオーバーセレモニーでのARを駆使したプレゼンテーションなど、先駆的なプロジェクトを実践。
・身体に根差す歌やダンスといった表現と科学技術をシンクロさせ、芸術へ昇華させつつ、未来社会への問題提起やエンターテインメントとしての可能性を、作品やプロジェクトを通して発信し続け、世界で高い評価を得ている。
・2006年にライゾマティクスを共同設立。実験的なアート活動とクライアントワークを併走させつつ、世界規模のプロジェクトを多数展開している起業家でもある。
スニール・アムリス
Sunil AMRITH
歴史学
環境や移民など複合的な視点でグローバル・ヒストリーを実践する歴史家
・自らのアイデンティティに基づき、ベンガル湾を基軸とする南・東南アジア地域の、国民国家の枠を超えるアジア史をテーマとしている。
・最新著書『水の大陸 アジア』では、人と自然環境の関係性を、史実に着目し、環境、経済、政治、思想の視点から見事に描いている。
・気候変動や海面水位の上昇といった近年の「水」をめぐる危機的状況を取り上げながら、現代的な問題意識を歴史劇に織り込み、グローバル・ヒストリーを実践している。
キムスージャ
Kimsooja
アート
アジア文化を起点に国際的な存在感を放つアーティスト
・欧米中心の現代アートが多様な文化に広がった1990年代、アジア文化を起点に国際的な存在感を放ち、その挑戦と創造性は留まることなく、現在も作品を発表し続けている。
・韓国の伝統的な風呂敷包みであるボッタリを配したインスタレーションや、光の性質を利用して空間全体に虹色のスペクトルを見せるインスタレーションで知られる。
・ベネチア・ビエンナーレをはじめ、世界の主要美術館での個展や国際展参加を重ね、日本でも東京国立近代美術館、福岡アジア美術館などに出品。
授賞式は9月26日(木曜日)に開催します(事前申込制)。
この他、市民フォーラムの内容や、各行事参加申込など詳細は、福岡アジア文化賞ホームページにて7月にお知らせします。
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