福岡アジア文化賞(主催:福岡市、(公財)福岡よかトピア国際交流財団)は、アジアの学術研究や芸術・文化の分野で顕著な業績をあげた個人や団体を顕彰する国際賞です。
歴代受賞者はこれまでに28か国・地域から115名を数え、後にノーベル賞を受賞された方もおられるなど、世界中で活躍をされています。
このたび、2021年(第31回)の受賞者が決定しましたので、以下のとおりお知らせします。
パラグミ・サイナート
PALAGUMMI Sainath
インド/ジャーナリスト
インドの「農民の物語」を伝え続ける気骨のジャーナリスト
・急激な変動を続けるインドで貧しい農村を調査
・People’s Archive of Rural India(デジタル・ジャーナリズムのプラットフォーム)を立ち上げ、農村社会の現実を他言語で発信
・アジアのノーベル賞と言われるラモン・マグサイサイ賞を受賞
・輝かしい経歴にもかかわらず、丹念に農村を歩き、人々の話を聞いて情報を集め、カメラのシャッターを切り、貧困や災害の真相を描き出す
・昨今もパンデミックと貧窮の二重苦にあえぐ農村を取材し、世界に向けて助け合いを訴えている
贈賞理由 (216kbyte)
経歴 (175kbyte)
岸本 美緒
日本/歴史学者
日本の歴史学界に大きな影響を与えてきた「灯台」的存在
・中国明清社会経済史を専門とする歴史学者
・中国社会への内在的な視線とグローバルな視野を兼ね備え、常に斬新かつ問題提起的な研究を行う
・研究テーマは清代の物価史、明清期の社会的階層・社会思想と多岐に渡り、社会で如何にして秩序が形成されるかを一貫して問いかけている
・教科書の編集・執筆なども行い、次世代への歴史教育に貢献
贈賞理由 (215kbyte)
経歴(185kbyte)
プラープダー・ユン
Prabda YOON
タイ/作家、映画作家、アーティスト
タイで「プラープダー現象」とも呼べるブームとなったアーティスト
・タイを代表する作家の一人で、タイ文学・思想の発展に寄与
・評論家、脚本家、エッセイスト、翻訳家、グラフィックデザイナー、イラストレーター等の顔も持つマルチクリエイター
・日本滞在経験があり、雑誌への寄稿を通して等身大の日本を紹介するなど、タイの日本観に新たな視座を与える
・作品は日本語はもとより多くの言語に翻訳され、世界の関心も高い
・近年ではアジアの一作家として哲学的思索を深めている
贈賞理由 (228kbyte)
経歴 (173kbyte)
授賞式は9月29日(水曜日)に開催し、初のオンライン配信を行う予定です(会場参加は関係者のみ)。
海外受賞者の方は、各国からオンライン出席いただきます。
この他、市民フォーラムの内容や、各行事の視聴方法は、福岡アジア文化賞ホームページにて順次お知らせします。
部署: 福岡アジア文化賞委員会事務局(総務企画局 国際部 アジア連携課内)
住所: 福岡市中央区天神1丁目8の1
電話番号: 092-711-4930
FAX番号: 092-735-4130
E-mail:f.prize@io.ocn.ne.jp