現在位置:福岡市ホームの中の市政全般の中の市長のオフィスの中の市長会見から市長会見2023年2月7日
更新日: 2023年2月8日

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2月7日市長会見

発表内容

  • 「都心の森1万本プロジェクト」始動!~緑豊かなまちへ~(住宅都市局政策課・都心創生課) ※配付資料 (621kbyte)pdf

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発言・質疑要旨

「都心の森1万本プロジェクト」始動!~緑豊かなまちへ~(住宅都市局政策課・都心創生課)

市長
 おはようございます。よろしくお願いします。

記者
 おはようございます。幹事社、時事通信の李です。どうぞよろしくお願いいたします。

市長
 よろしくお願いします。

記者
 それでは、まず、発表案件についてお願いします。

市長
 はい、分かりました。
 【フリップ (103kbyte)】福岡市のまちが大きく生まれ変わる、このタイミングに合わせて、「都心の森1万本プロジェクト」をスタートいたします。
 まさに今、天神ビッグバン、博多コネクティッドをはじめ、いろんなプロジェクトが福岡のまち、今、動いていますよね。ちょうどまちがこう、変わっていく中で、ぜひね、この都心の森1万本プロジェクト、市民の皆さん、企業の皆さんと一緒に力を合わせてね、まちを緑いっぱいにしていこうというプロジェクトをスタートしたいと思います。
 この名前なんですけれども、実は福岡市の姉妹都市でありますボルドーに先日行ったときにですね、都市に緑を増やす100万本植樹運動という形で、一つこういったみんなでスローガンをつくって、キャッチフレーズをつくって、市民と力を合わせて、都市の中にですね、木を増やしていこうというような、まちに木を増やしていこうというプロジェクトをしていて、こういう一つ、キャッチをつくってプロジェクトを始めることによって、より意識的にですね、それぞれの開発が進んでいく中で、企業の皆さんもそうですし、また民間の皆さんも、意識的にこう、みんなで協力をしながら緑を増やしていこうというという活動が広がりやすいなと非常にいいなって思ったわけですね。そこで、福岡市についても、こうしたプロジェクトを始めるということに至ったわけであります。
 早速なんですが、今年3月に開業予定、櫛田神社前駅ってありますけれども、その近くにあります博多川沿いの歩道にですね、新たに八重桜を植樹をいたします。それから渡辺通り、それから城南線、こうしたところのですね、今ある街路樹も美しい形に整えていきたいと思います。これらは年度内にもう完了見込みでございますのでね、ぜひ市民の皆さんも歩きながら緑を楽しめる、気持ち良く歩けるような環境づくりにも努めていきたいと思います。
 また、先月オープンいたしました、大名ガーデンシティの大名の杜、こちらもこのプロジェクトの一つとなっているわけでありますが、およそ800本の木々を植えていただいておりまして、こうした緑に彩られた、そんな空間もまちの癒やしになっていくことを期待をしています。
 今回ですね、天神ビッグバン、それから博多コネクティッドのインセンティブにですね、緑、それからアート、ユニバーサルデザインの取り組み、これを組み込んでいくということによって、建て替えを進める企業の皆さんの取り組みをより、こう、そちらのほうに誘導していくという形で、ぜひ緑やアートというものをまちの中にどんどんインストールしていきたいなと思っていますし、また民間の皆さんにもね、緑豊かな都心部づくりに賛同や協力いただけるような仕組みをこれからも考えていきたいと思います。
 ちなみになんですが、このフリップにあります、こっちかな、はい、これがその例のマークなんです。都心の森1万本プロジェクトのマークになっているんですが、これ都心の中に大きく真ん中に木々があるイメージだと思うんですが、都市と森がつながっていくというイメージになっていまして、カラフルな色になっていますよね。これが福岡の四季、街の彩り、それから多様性とか、Well-beingなまちづくり、とかですね。こういうものが育っていく未来というようなことを、この一つイメージをしたロゴになっていますので、こちらのロゴも活用いただきながらですね、このプロジェクトを市民の皆さんと一緒に進めていければいいなと思っています。
 今日の発表案件は以上です。


質疑要旨

記者
 ありがとうございます。では、発表案件について、まず幹事社のほうから質問いたします。
 第1弾として決まっている場所がありますが、こちらを選んだ背景について教えてください。

市長
 背景については、今ちょうど河川というところの改修ということも進めているリバーフロントNEXTもあるわけですが、そうした部分にも非常にすぐ近い、この博多川というところをですね、きれいにしていこうという、そういったタイミングでもあったということもありますし、特に博多・天神の間ですね、七隈線ももちろん開通これからするわけですが、歩いて楽しいまちなみづくりということに取り組みを進めています。
 また、ご承知のとおり、今、七隈線の工事の影響で博多駅前通りとかも含めて結構工事しているところが多いんですが、こうしたのもこれから工事が終わってきれいに、本格的な最終形の形での歩道整備なども進んでいきますしね。こういうそれぞれのタイミングに合わせて、より緑豊かな通りにしていこうというプロジェクトを進めていくということです。
 また、先日ちょっとタイミング的に合わなかったんで、先に大名のガーデンシティのほう、先にちょっとオープンしたんですけれども、あれもまさにこのプロジェクトの一つということでございます。

記者
 ありがとうございます。もう一点、維持費についてお尋ねしたいんですが、植物はやっぱり水やりだったり、枯れた部分の植え替え、落ち葉の回収など、緑化を管理するための費用がかかると思います。
 コスト面は予算でどれくらい見積もっていらっしゃるのか。現時点でお答えいただけるものがあればお願いします。

市長
 はい。一人一花運動を進めるときを思い出していただきたいんですね。まさにまちにもっとこう、お花を増やしていこうと、彩りをたくさんまちに加えていこうというときに、やっぱりなかなか予算の問題があってできないということが、本当に直面していました。ただ、私、当時ポートランドに行ったときに、まちにお花があふれていたんですね。どうして、このポートランドはそんなことできるんだろうと思ったら、実は、それを税金で常に出し続けていくという形ではなくて、企業の皆さんや、また民間の皆さん、それから地域の有志の皆さんが自分たちで管理をしながら、年間を通して維持管理をして、きれいな花がいっぱいになっているという、こういった取り組みを目にしたわけですね。
 福岡市では一人一花運動という形でスタートをして、企業花壇というのをつくって、その企業が年間を通して維持管理をしていただける。ここは企業のお金でしているわけですね。もしくは、民間の皆さんに維持管理をしていただくというような花壇もあったりというようなことで、そういった、また行政の役割として、行政が整備をしてこれ税金を使ってしていくところという。
 こういうふうになんていうの、市民管理、企業管理、行政管理というふうに、こういう多様な参加者が一緒に協力をすることによって、よりまちにお花をいっぱいにしようというプロジェクトを進めていたように、今回の都心の森1万本プロジェクトも同じようにですね、行政がする部分、それから民間企業の皆さんにしていただく部分、それから市民・有志の皆さんに協力いただく部分という形で、まさに行政だけでね、ずっと常に税金だけでというふうになると、なかなか持続可能性というところで厳しくなるところもあるんですが、こういった市民・企業の皆さんのお力を借りていきながら、このプロジェクトを進めていきたいと思っているんです。
 もちろん、行政がする部分についてはしっかり財政の負担はしていきたいと。していくのは当然なんですけれども、これがこれからどういったエリアに、どれぐらいの量を行政が整備をしていくのかということによって、その金額ももちろん変わってくるという状況ですね、はい。

記者
 ありがとうございます。では、各社さん、お願いします。

市長
 はい、どうぞ。

記者
 西日本新聞の一ノ宮ですけれども、今、市長お話ありましたけれども、緑の量みたいなものについては、特段こう、何か目標だったりとかを定めていないということですけども、1万本というのが定量的な量というわけではなく、その辺の目標みたいなものはあるのか。

市長
 その目標値が1万本というのがですね、一つ数字的なものが目標になっていて、およそこれを10年間かけて1万本にしていきたいと思っています。行政が整備したもの、それから民間の皆さんが整備していただいたものというのを役所のほうでカウントをしてですね、今どれぐらい来ているというような進捗というのも市民の皆さんと共有できればと思っていますし。
 また、そうした都心の中に緑を増やす努力をしていただいた企業に対するインセンティブというようなところも、今回ビッグバンボーナスの中で新たに取り入れているということになります。

記者
 ごめんなさい、スタートは、何月のいつとかってあるんですか。

市長
 今日から。

記者
 今日から。今日からで、新しく植えた木が1万本。

市長
 そうですね。ただ、例えば大名の話というのは、もうちょっと話はしていたんですけれども、スタート時期はちょっとずれてしまったんですけれども、ああいったものもプロジェクトに入ります。
 はい、どうぞ。

記者
 毎日新聞の野間口と申します。
 今の目標値1万本とあるところですけれども、現状でどれくらい緑化が進んでいるかっていう、ここの数値は何かあるんでしょうか。

市長
 ちなみにですね、1万本という数字なんですけれども、福岡市全体でいくとですね、これ最初101万本にしようかと言っていたんですよね。なぜなら、市全体でいくと、全然それぐらいのボリューム感になるんです。実際、ただ、既に福岡市というのは、市域の3分の1が森林なんですよね。南に行けばもう、たくさん木はあるんです。
 今回あえて、そんな中でも都心部というところに焦点を当てて、ここのエリアで特に1万本の整備ということで、特に今まさにまちが生まれ変わっていく、このタイミングに合わせて、緑、そしてアート、こうしたものを彩りをインストールしていこうということがその一つのプロジェクトの趣旨をより明確に、輪郭を浮かび上がらせるということで、この都心部1万本という目標設定をしています。
 現状、どれぐらいの緑があるかの量については、原局から数字についてはお話をします。

事務局(住宅都市局)
 公園部政策課です。
 現状の緑についてなんですけど、民有地、いろんなところで植えられているんでですね、現状は分かっておりませんが、例えば都心部ということで、中央区、博多区の街路樹の本数につきましては、約2万本、高木で2万本ございます。
 以上でございます。

市長
 というイメージ感ということですね。
 はい、どうぞ。

記者
 すみません、あとビッグバンボーナスとコネクティッドのボーナスの扱いですけれども、今回アップデートするということですが、この4つの点は、今の条件に新たに付け加えるというイメージでよろしいでしょうか。

市長
 一部入れ替えというかですね、もう既に2026年までに竣工予定までのプロジェクトならびに街区をまたぐものについては26年超えてもいいですよという形になっています。
 特にこれから、何ていうか、例えば新しいビルに入居するまでの間の移転するときの場所確保とかですね、こういうものをしていただいたところにはボーナスをつけていたんですが、徐々にプロジェクトがもう進んできていますので、そうしたことに対してインセンティブつけますよというより、よりこれから計画をつくっていく上での緑をですね、木々をたくさんより植えていただいたようなところにインセンティブをつけていくということによって、例えばこれからまさに、例えば街区をまたぐものでいくと、新天町もあれば、それから水鏡天満宮の周辺のこともあるし、それからショッパーズ周辺もありますよね、郵便局とか。
 こうした大きな開発はこれから検討されていく中においての、これらのインセンティブを使っていただくということによって、政策誘導をしていきたいと思っているので、一部現在のインセンティブから入れ替えをしていくというイメージです。

記者
 分かりました。

市長
 じゃあ、はい、まだ質問されてない方から、どうぞ。

記者
 NHKの平山です。
 森の話なんですけれども、すぐに取り組むこととしてですね、博多川沿いの歩道空間の植樹等あると思うんですけれども、八重桜というのは、いつまで何本ぐらい植える予定なのかっていうことをお願いします。

市長
 はい、じゃあ、数字どうぞ。

事務局(住宅都市局)
 今年度末までに12本、植樹する予定です。

市長
 はい、どうぞ。

記者
 すみません、細かい点なんですけど、西日本新聞の一ノ宮ですけど。
 ビッグバンボーナスなんですけど、もともとあるビッグバンボーナスにも、緑化の推進であったりとか、ベンチの設置みたいなのが具体例として挙げられているんですけど、それとはこの新しくアップデートする分というのは、リンクするというか、より具体化したみたいな感じなんでしょうか。もともとあったもの…。

市長
 じゃあ、ちょっとその辺どうぞ。

事務局(住宅都市局)
 都心創生課です。
 もともとビッグバンボーナスを受ける要件として、それは準備をしておりました。
 先ほどご説明のあったように、あと資料にもお配りしている、高質・高付加価値なビルというのと、あと移転フロアの準備というのが、この50%の容積を与えるためのものになっています。それを入れ替える形になっていますので拡充という形になります。なので、そういったものが多く容積として見られるような制度になっています。以上でございます。

記者
 それでは、発表案件以外の質問に移ります。
 では幹事社からいくつかお尋ねしたいんですが、まず、市の多様性に関連してお尋ねします。
前首相秘書官の荒井勝喜氏の発言なんですが、性的少数者や同性カップルを差別する発言をして更迭されました。その際岸田首相は、言語道断の発言で任命責任を感じているとコメントしています。これに関して、まず高島市長の受け止めがあれば教えていただきたいです。

市長
 これについては聞いた瞬間に、信じられなかったですよね。よくこういう発言をしたなという、こういう発言をしたらどうなるのかというのを、秘書官がしかも、その総理の発言とは、表の発言とはまた全然違うことをおっしゃったわけですよね。心配になりますね、なんかね。
 日本においても当時、確かにLGBTQだとか、こういう皆さんに対しての差別だとか、そうしたものはあったと思うんですが、やっぱり今、多様性の話、それから当然、LGBTQの話もそうだし、いろんな新しい価値観というものがどんどんやっぱり価値観ってやっぱり変わってきていると思うんですよね。
 例えば脱炭素だとか、SGDs的な要素も非常に社会において、より重視されるようになってきたりという、こうしたアップデートというところが、ど真ん中にやっぱりいて、なかなかなされてないのかなというか。
 というのも、私自身もですね、当事者の皆さんとお会いをして、お話をしていく中で、自分の価値観もすごくやっぱり変わったんですよね。それで、そこで理解が進んだから、福岡市はパートナーシップ宣誓制度みたいなことを九州でも最初に導入もしたし、全国でも最初にそうした都市間連携ということをスタートしたり、LGBTの企業のですね、認定制度みたいなことをつくったりというようなことで取り組みを進めてきたというのは、それはそうしたグローバルな価値観というものに一定のアンテナを立てていればですね、そしてこうアップデートしていく中で、政策の中にやっぱり柔軟に取り入れていくということが肝要だろうと思うわけですが。
 ちょっとあまりにも、ここまでずれている発言をど真ん中の人がしたら影響がどうなるかということも含めて、ちょっと心配になりました。
 ただ、この発言をまたきっかけにですね、理解が広がってくることを期待するしかないですけどもね。

記者
 ありがとうございます。
 また、ちょっとこれに関連しているんですが、こちらの発言の発端というのが、岸田首相が同性婚の法制化を巡って、家族観や価値観、社会が変わってしまうというような否定的な姿勢を示したことにあります。
 リーダーシップについて、改めてお尋ねしたいんですけども、先ほど市長は、こちらの都心の森のプロジェクトのときにですね、福岡市は多様性が育っていくまちだということでおっしゃっていました。先ほど市長もおっしゃいましたが、パートナーシップ制度をいち早く福岡市は導入していますし、現在、142組のカップルも誕生していると聞いています。
 福岡市のリーダーとして、岸田首相のような同性婚の法制化によって、社会が変わってしまうというような姿勢ではなくて、市内にいらっしゃる当事者や支援者の方が生きやすいまちになるために、どのようなメッセージを伝え続けていくことが大事だとお考えなのか、ちょっとその辺りを聞きたいです。

市長
 もちろん法制的なね、部分というのは、法はこれは国というレベルのところで、しっかり議論をしていただくことが大事だと思うんですが、その前提として、まずやっぱり理解が進むということが、まずベースとして大事なんだろうと思うわけですね。
 私自身もそういった理解というのは、当事者のトランスジェンダーの友達に会ってですね、「自分ももともと、俺、女子高生だった」というような話を聞いて、そういったところから彼と話していく中で、いろんな理解ということが深まっていったという経験を自分はしたんですよね。
たぶんそういう経験があるのか、もしくは全くなくてなのかというのは、また全然違ってくると思うんですよね。
 ですから、やっぱり私は基礎自治体の首長としてはですね、今、福岡市として、こうした理解を深めていくというようなこと、これは学校だとか、そういったレベルもそうですし、市民に対する啓発のいろんな活動をしていくという中で、そこに対する理解をまず進めるということを丁寧にしていくことが大事だろうと思っていて、そうした活動をしっかり進めるとともに、例えば企業の理解を進めていくだとか、こうしたことをすることによって、多様なね、価値観であったりとか、そうしたものに対して寛容になっていくということが育っていくことが大切かなと思っています。

記者
 ありがとうございます。
 最後になりますが、一部報道で、市立小中学校での冷暖房エアコンの設置をめぐって、冷房のみしか利用できないということが指摘されました。昨年末、今年1月には普通教室と特別教室への冷暖房設置が完了するとのことだったんですが、市長は現状について、どのあたりまで把握していらっしゃいますか。

市長
 その話を聞きました。エアコンというのが冷房だけのものもエアコンというふうに見なしていて、それまでの部分を調査していなかったと教育委員会から聞いているので、そこは実態についてですね、教育委員会のほうでしっかり調査をした上で、必要な予算措置等の要望があれば、市長部局としても教育委員会の話を聞いていきたいと思います。

記者
 ありがとうございます。
 幹事社からは以上です。各社さん、お願いします。

市長
 まだ、じゃあ、話していない人からにしましょう。まだかな。

記者
 まだです。

市長
 じゃあ、真ん中の、はい、どうぞ。

記者
 おはようございます。読売新聞の池園です。
 先日、北九州市長選が投開票されまして、16年ぶりに新市長、武内和久さん、ご当選されました。市長がどの程度、その選挙戦をご覧になっていたか、ちょっと存じ上げないんですけれども、改めて新市長誕生についてお受け止めを一言お願いいたします。

市長
 まずはね、選挙に出馬をされた全ての皆さんに対して敬意を表したいと存じます。やっぱり選挙って本当に大変だしね、みんな口でいろんなこと言うのは簡単ですが、実際出てみろよと、出たら本当に大変なんでね。選挙に出た皆さんに対して本当にお疲れさまでしたってことをまず言いたいと思います。その上で当選された武内さんにも、心から祝意を表したいと存じます。
 これからぜひね、おっしゃっていたこと、北九州を元気にしていきたい、どんどんチャレンジをしていきたいということを、実現をされることを期待をしています。

記者
 続けて、すみません。武内さんに関してはですね、2019年の福岡県知事選に出馬された際にですね、高島市長、当時、現職の小川さんではなく、武内さんを支援されましたけれども、そういったご関係もあると思うんですけれども、これから北九州市長となられて、福岡市長の高島市長とですね、どういった連携をされていくのかっていう今の段階でのお考えをお聞かせください。

市長
 昨日の夜ね、お話を伺いまして、ぜひ北九州市長にね、就任をした際には、福岡市との連携をぜひ深めていきながら、北部九州を成長エンジンにしていきたいってお話を伺いましたんでね。私としては喜んで、福岡市としてしっかり協力をしていきたいということをお話をいたしました。
 これから、もちろん北九州というのは、非常にやっぱり財政面も、それから人口減少も含めて課題は非常に多いと認識をしていますが、一方で、やっぱりものづくりのこれまでの蓄積だとかね、観光資源も含めて、ものすごいやっぱりポテンシャルがあるまちだと思っていますので、昨日、武内さんのほうから、ぜひ北九州のまちづくりにもね、協力をしてほしいというお話がありましたんで、私としては、これから北九州についても全面的に応援を、協力をしていきたいと思っていますし、ぜひ北九州が本当にそのポテンシャルを大きく開花させたときにはね、福岡市と北九州市で、やっぱり北部九州というところで、九州のみならず日本をけん引できるようなね、そんなエリアにこの地域をしっかりしていける、そんなダブルエンジンになれるようにね、新しい市長さんがこれから就任をされて、大きく活躍されることを期待をしています。

記者
 ごめんなさい。最後に一点なんですけど、これまで今現職の北橋市長とですね、会談が何かあまりなかったという話がありました。先日、武内さんも何か、北橋さんと高島さんの間でトップ会談みたいなことがもう10年ぐらい行われていないというような、らしいので、私は会談をぜひしたいというようなお話がありましたけど、実際どれぐらい現状、北九州市と福岡市のトップ会談って行われていないのかなっていうのを、ちょっと市長のご認識をお伺いしたいんですけれども。

市長
 10年ではないですね。実際は12年弱というふうに、私も調べて分かりました。特に別に意識していたわけではないんですが、そういえば、いつしたのかなと思ったら、それぐらい前だったということでした。
 ただ、そこに別に何かあったわけではなくて、特に必要がなかったんでしていなかったというか、普段からまあね、会うときは会いますからね、市長会とかいろんなところで会うので、別に取り立ててというわけではなかったんですが。
 ただ、昨日、武内さんから直接、ぜひ就任をした際にはね、福北連携というか、福岡市とぜひトップ会談なども行っていきたいというご要請をいただきましたんでね、私としては喜んでお受けさせていただきたいと思いますし、一緒になって新しいね、市長さんがどういうことをこれからやりたいと思っているのか、どんな連携があるのかということについて、お話をさせていただきたいと思うし。
 私も北九州市については思うところもいろいろとアイデアもあるんでね、ぜひそんなお話もさせていただければとは思っています。ただ、いずれにしても、まだ就任前なんでね。全ては就任してからだろうと思いますけども。

記者
 すみません、あと細かいんですけれども、昨日、武内さんとは、お電話でお話された…。

市長
 お話はしました。

記者
 直接お会いされて。

市長
 お話をしましたというところで。

記者
 分かりました。すみません、ありがとうございます。

市長
 野間口さん、どうぞ。

記者
 毎日新聞の野間口です。北九州はだいたい聞いたんですけど。

市長
 だいたい聞いたんですけどって。

記者
 LGBTの先ほどの件なんですけれども、そもそも、高島市長ご自身は首相の答弁の、社会が変わってしまうという発言については、どのように考えているのかという点と。
 昨日ですね、同性婚をめぐる法制化について、首相が検討を指示しているわけですけれども、今ですね、自治体レベルでは、パートナーシップ宣誓制度とか、あるいは司法も違憲ではないかというような判断も一部出ているわけですけれども、そういう中で、国だけが遅れているんじゃないかという指摘もありますが、こういう中でですね、同性婚の法制化の是非については、市長はどのようにお考えなんでしょうか。

市長
 法律的にどういう建て付けになっているとかいうところについてはね、あまりこう、ぼやっとした知識の中で私が話して、事実誤認のことを言うとですね、良くないなと思うので、法制的な部分については、ちょっと差し控えますが、ただ、国が変わるという部分については、いったいどういったところを指して国が変わるとおっしゃっているのかというところですよね。
 今、性的マイノリティの方で苦しんでいる方等について、何かこう、大きく国が変わってしまうということが果たしてあるのかというところが、想像がちょっとよくつかなかったので、何を指して国が大きく変わるのかというところがちょっと分からないので、そこのちょっと解像度が、その程度の話しか私も分かっていないので。
 ただ、いずれにしても、そうしたLGBTQで苦しんでいる皆さんにとっても、暮らしやすいまちづくりをしていくということは非常に大事だと思っていますので、自治体としてここはしっかり対応してきているつもりですし、またそういった理解がね、社会全体に広がっていくということ、これはやっぱり本当に大事なことだろうと思っています。
 はい、どうぞ。

記者
 NHK平山です。
 先日ですかね、トルコのほうで地震が起きてですね、昨日福岡市からも3名ですかね、消防のほうから応援に行ったと聞いたんですけれども、福岡市としてトルコのほうの地震について、どういうふうに今後応援されていくのか、この救助隊の派遣だけで終わるのか、あるいはその他も考えていらっしゃるのか、その辺も含めてお願いします。

市長
 まずは、トルコの地震について、被害に遭われた方、また亡くなられた方にお悔やみならびに哀悼の意を表したいと存じます。
 やっぱり日本も地震というところで、非常にこう苦しめられていて、その苦しみというのは共感できるわけです。ですから、できる限りの協力をしていきたいと思っています。もちろん協力の仕方というところなんですが、これは支援と受援の関係というところでいくとですね、支援者のほうがここで一斉に当然問い合わせをして、困っていることはないかとかですね、そういうことを各地から言っても、現場が混乱するというのは、これまでの被災地の経験などからも我々は得ているわけですから、これは今進めているように、国のほうでまとめて、国、日本全体としてどういった支援を派遣していくかということを窓口を1カ所に絞っていきながら、その国の支援体制の中に、福岡市も中に入っていくというような形が一番肝要だろうと思っていますので。
 現在、福岡市の消防は、昨日のうちに東京には着いているんですが、今日、現地に向けて消防から3名は支援活動にあたっていきたいと思っています。また引き続き、災害の状況が明らかになり、また支援できる内容ということが具体的になっていく中で、適切に対応していきたいと思っています。

記者
 別の質問で恐縮なんですけども、最近、政府のほうでですね、マスクの関連で、卒業式や入学式ではですね、感染リスクが高くないとして、着用を推奨しないことなども検討しているという話が出ているんですけれども、高島市長としては、卒業式迫っていますけれども、入学式も含めてですねマスクの着用についてはどういったお考えなのかお願いします。

市長
 私は、一律でマスクを着けるということについてはですね、もうやめていいんじゃないかと思っています。もちろんインフルエンザも流行っていますし、コロナもあるわけで、前回の会見でもお話をしましたが、それぞれの身体に関するリスク、それから家族の状態だとか、こういったことというのは、それぞれ事情が違うわけで、自分のリスクに合わせて判断をしていくということが大事と思っているんですね。
 これもまた先週お話ししましたが、やっぱり相手の表情を見てコミュニケーションをしていく力をつけるというのも、子どもにとってはとても大事。子どもだけじゃなくて大人も大事だと思っているので、一律的に全員マスクを着けなければいけないではなくて、自分で例えば体調がもちろん悪いとか、風邪引いているとかですね、そういった方は、マスクを着けるということは、もちろんすればいいし、したくないという人はしなくてもいいと思うし。そのリスクを自分でどう判断するかは、個人に委ねるというところにかえっていくことが肝要だと思います。
 そもそもでいくと、やっぱりコロナの間って結構何ていうか、私権制限というかね、ずいぶん何ていうか、いわゆる、いろんなことを政府が個人の結構私権にまで踏み込む形で、例えば営業時間を制限したりというようなこともいろいろあったと思うんですが、やっぱりこういうのというのは、本当に最小限に抑えるべきであって、一番最初やっぱりコロナが出て、初めての頃というのは、みんな経験したことがない状況で、世界中がパニックになっていたときにね、緊急的な対応として、一元的な対応をするというのは、これはやむを得なかったところはあると思うんですが。
 ただ、やはり冷静に怖がっていくということも大事だし、ずいぶんもう、コロナについても変異してね、オミクロンになった状況もある今、やっぱり政府というか、権力による私権制限というのは、できるだけ最小にすべきだということが、これはもう、そもそもの前提としてあるのでね。マスク等についても自分で判断していくということが大事だろうと思います。

記者
 先ほどの質問の関連なんですけれども、北九州市との連携についてなんですけども、北橋市長とは12年間トップ会談がなかったというお話なんですけれども、そのトップ会談というのは一対一の会談のことなのかということと、どうして12年間もなかったのかということについてちょっとお伺いしたいと思います。

市長
 なんで、なんでしなかったのかって、別に必要性がなかったからしなかったというか、別に、特にお互いしようという話がどちらからも出ていなかったんで、別にどちらかがすごい拒否していたとかいうことでもないし、そこに特に意図をくみ取らないでいただきたいんですけど。ただ、そうですね、特にそこに、要するに、トップ会談というかそうしたセレモニー的なものがなくてもですね、必要なことについては北九州市とも話をしながら、いろいろな政令市としての連携はしてきているわけであって、トップ会談がもちろん全てというわけではないと思います。
 ただ、新しい市長さんになってね、どういったことをこれからやっていきたいとか、もしくは、あえて表でやったほうがメッセージが伝わるというようなこともあるでしょうし、そうしたことで希望をいただいたのでね。私としてはもちろん、喜んでしましょうという話であるので。あまり北橋さんも北橋さんで、もちろんこれまで16年間頑張ってこられたと思うんでね、そこが何かというわけではありませんので、あしからず。
 はい、どうぞ。

記者
 RKBの原口と申します。
 北九州関連でもう1点すみません、武内さんは、聖域なき行財政改革というものを大きく掲げられていました。市長、ご経験があると思いますが、何かご助言、アドバイスなどあればお聞かせいただけないでしょうか。

市長
 大変ですよ、やっぱり。大変だけど、これをやっぱりやる首長は、私は本物だろうと思いますよ。
でも、本当大変です。北九州も今、経常収支比率って99.6%ですから、そうすると政策的な新しい、要するにチャレンジに使えるお金がもうほとんどない状況になっている。
 これをやっぱり行財政改革をして、よりチャレンジングな、いろんなチャレンジに使えるお金をこれから生み出していくということ、そのために行財政改革をされるということだと思います。この話だけを聞けば、総論はみんないい話だと思うと思うんです。でも、各論になった瞬間から、すごい反対とハレーションが起きます。大変でした、福岡市も。
 私も就任してすぐのときに、当時、民間の、やっぱり私は当時、行政については素人だったわけで、だからやっぱり説明によってごまかされるということもあるだろうから、だから、民間の弁護士さんだとか、それから経理に詳しい人とか、いろんな有識者の皆さんを入れて総点検したわけですね。
 当時の行財政改革でいくと、4年間で450億円を目標に、新たに財源を生み出そうと。優先順位の最適化をして、本当に今、必要な施策を打っていく。そして、当時大事だったかもしれないけど、だんだん優先順位が落ちているような支出についてはやめていく。これ新しいことするのは喜ばれるんですが、今までお金が入っていたところのお金を切っていくというのは、本当にハレーションがあって、批判されて、もう本当大変なんですよ。
 だから、ただ結果、福岡市4年間で490億円の財源を当時生み出すこともできましたし、この行財政改革というのは、ずっと効果って続いていくものですから、今現在でも当時やっぱり行革をしたおかげで、今でも870億円ぐらいは、福岡市は新たな財源が生まれているんですね。
 こうした新たに行財政改革で生まれた財源と、それから、福岡市はいろんなプロジェクトを今動かしていて、そこで税収をグッと上げて、今、伸び率も日本一になりましたけど、こういった税収を伸ばすということ。こういったことによって、福岡市は新しいチャレンジをどんどんして、人口も増えてというような形になっていったわけですね。
 たぶん、武内さんもそういったことをイメージされていると思うんです。官民のチームをつくるというようなこともね、私もちょっと報道で見ただけですけれども、おっしゃっているんで、これは大変だけれどもね、本人がやるってね、実際おっしゃっているんで、大変ですよということは言いたいんですが、本人にアドバイスというよりね、これがやっぱりきちんと成果を上げて、そして北九州が飛躍できるかどうかの鍵は、本人はやる気が今当然、満ちて当選したばかりなわけですけれども、これからたぶん市を二分するような選挙をしたわけでね、当然選挙のやっぱり、ときのやっぱり思いというのは、簡単にはやっぱりなかなか払拭できないというのも現実ではあると思うんですが、やっぱりなかなかそういうこと言っている余裕もね、厳しい状況にたぶんあると思うので、ここは本当にご本人がおっしゃっているように、北九州のいろんな皆さんがやっぱり協力をしてね、そうしたやっぱり北九州にとっては、ある意味、行財政改革というのは、身を切るような改革になるんですけれども、これを市民の皆さんも議会の皆さんも一緒になって、北九州をもう1回大きく飛躍させるぞという、一つになれるかどうかというのは、とても大事なポイントだろうと思います。

記者
 ありがとうございます。

市長
 はい、どうぞ。

記者
 ありがとうございます。すみません、朝日新聞の福井と言います。
 世界水泳について一点なんですけれども、昨日、県の新年度と2月補正の予算案明らかになっていて、補正のほうで世界水泳の開催経費で15億円の支援ということで、前回大会と単純比較できないこと承知しているんですけれども、それにしても大きな額になったと思います。その点について、改めて受け止めと、県の間でどのような交渉があったのかとか、県のほうとしても何かこう、効果を期待されていると思うので、その辺り教えていただけますか。

市長
 そうですね。今回、経費が大きくなったというのは、これはご承知のとおり、オリンピック・パラリンピックというところが、日本で開催(正しくは、時期が変更)になったことによる延期。そして、コロナの影響による延期ということで、これは外部的な要因であるわけであって、いかんともしがたいところがあったわけですね。
 そうした中で、経費も大きくかかっているわけですけれども、県に対してもですね、福岡市から経済波及効果ですね。特にもうコロナが5類になった後になると思いますので、例えば海外の方の制限だとか、もしくは無人なんていうことも絶対ないと思うんで、そうすると当初の目的どおり、しっかりと海外のインバウンドを含めて、大会開催による経済波及効果というのは、これは福岡市のみならず、福岡県にも大きくその経済波及効果というのは及ぶわけですね。
 こうした部分の説明ですとか、ですから、投資に対してどれぐらいリターンがあるかというところが大事なわけであって、その額というよりはですね。そうした部分というのをしっかりご説明をさせていただいたということ。
もちろん、それは福岡県だけでもなくて、熊本や鹿児島というところにもマスターズの大会の開催をご提案をしてですね、九州全体でこの世界水泳をきっかけに、九州への観光ですとか、インバウンドですとか、地域経済の活性というところに寄与するという、その波及効果は非常に大きなものがありますのでね、そうしたものをご説明をしたということになります。

記者
 ありがとうございます。

記者
 各社さん、よろしいでしょうか。
 それでは、定例会見終わります。ありがとうございました。

市長
 はい、ありがとうございました。

※発言・質疑内容について、できるだけ忠実に作成しております。