現在位置:福岡市ホームの中の市政全般の中の市長のオフィスの中の市長会見から市長会見2022年12月22日
更新日: 2022年12月23日

市長会見|市長のオフィス

12月22日市長会見

発表内容

  • すべての小・中学校の特別教室に空調設置完了(教育委員会施設課)  ※配布資料 (380kbyte)pdf
  • 年末年始の感染対策、相談・診療体制について(保健医療局新型コロナウイルス感染症対策担当・地域医療課) ※配布資料なし

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発言・質疑要旨

すべての市立小中学校の特別教室への空調整備が完了します(教育委員会施設課)

市長
 よろしくお願いします。

記者
 幹事社のFBSです。まずは、市長のほうから、発表をお願いいたします。

市長
 はい、分かりました。
 小中学校の特別教室の空調整備が完了いたしました。年明け1月から福岡市内の小中学校の皆さんにはですね、空調を使っていただけるように整備が完了いたしました。
 ちょうど今日の夜から明日にかけてが、相当寒くなるというようなね、状況もあるわけですけれども、令和2年度から学校の特別教室について、空調の整備を進めてきたわけですけれども、ようやくということでできました。
 思い返せば平成26年なんですけどもね、小中学校の教室には扇風機しかなかったわけです。これが結構やっぱり暑い日とかもね、扇風機が回っても暑い熱をかき回されているだけだ、みたいなそういう言われ方もされていたんです。
 福岡市内平均気温が30度を超えるようなね、日が多くて、暑さで子どもの具合が悪くなったというような話も聞きました。やっぱり自分たちの子どもの頃を考えたら、自分たちの頃もエアコン、別になかったけどなと思ったけど、やっぱり今ってすいぶん気候が変わってきているということで、暑くなっているということで、それで子どもたちの健康ということも第一に考えてですね、全国に先駆けて空調整備に取り組んできて、平成28年の8月までには、全ての小中学校の普通教室にエアコンを全て設置完了したということになりました。
 当時、実際に学校に設置する前も行ったんですが、設置後にも行ってですね、先生や子どもたちから授業にずいぶん集中できるようになったなんていうお話を伺ってね、よかったなと思ったんですが、残っていたのが、令和2年度からね、普通教室に加えて、理科室とか音楽室とか家庭科室ですね、こうした特別教室のほうでもやっぱり、ぜひ進めてほしいというような声があって、整備を進めてきたんですけれども、今回、整備が完了することになったと。
 これは政令市の中では3番目、そして九州では初めてとなります。また、学校の教室というのは、福岡市の地域防災計画の中で、福祉避難所に位置付けもされているわけですから、災害が万が一あったときの、そういった対策という意味でもあるわけですね。
 明日からも寒くなるようですし、1月は例年よりも気温が低くなると言われていて、ちょっと嫌な感じするわけですが、ぜひ子どもたちには空調も使えるようになりましたのでね、そうした中で勉強もね、頑張ってほしいなと思います。まずこれが一点目です。
 今後とも教育委員会と連携をしながら、子どもたちの教育環境の充実には力を入れていきたいと思います。


年末年始の感染対策、相談・診療体制について(保健医療局新型コロナウイルス感染症対策担当・地域医療課)

 それから、続いてはこちらです。これは発表ではないんですけれども、寒くなって福岡市内でもインフルエンザ、それからコロナがずいぶん増えてきているという話です。
 多くの方は軽症なんですけれども、やはり高齢者が増えてくると高齢者の場合はもうコロナというよりも、そもそもの基礎疾患等をお持ちの方が多くて、なかなか退院できないとなると、病室がなかなか、ベッドが空かないというようなことになると、病床の使用率が上がってくるんでね、そうしたこともある中で、ぜひ年末年始、これから病院の、一般の病院、皆さんお休みに入りますのでね、そうすると、ぜひそれぞれでも事前の備えということをしていただきたいということです。
 事前の備え。具体的には、まずもちろん、接種券は市民の皆さん、当然配っていますし、もう予約なしでのワクチン接種もスタートしていますので、ワクチンを打たれたい方は、ワクチンをもう早めに打っていただくということもありますし、また、自宅での療養に備えてですね、ぜひそれぞれのご家庭で検査キット、それから解熱剤。それから数日分の食べ物の備蓄。こういったことはいずれにしても、正月でお店もなかなか開かない時期に入るんで、早めにご準備をされておくといいかなと思います。
 昨日見た報道では、結構品切れになっていたりとかね。旅行に来た方が結構買っていくみたいな話も、なんかちょっと、ちらっと見たんですけれども。ぜひ早めに、こうした家庭での備蓄というのは進めていただいて、もう健康な方の場合、基礎疾患ないような方の場合、若くて健康な方の場合は、一定の風邪のような症状で終わりますから、しっかり自分で解熱剤等を飲んで、頑張って乗り切っていただきたいと思います。
 それから、福岡市の相談体制ですね、年末年始の相談体制なんですが、受診を迷う場合とか、もしくはかかりつけ医がいないというような方については、新型コロナ感染症相談ダイヤルにご連絡をいただければ、受診できる病院の紹介などを行います。それから、既に陽性がもう判明をしている方で、特に自宅療養中に症状が悪化したというような場合には、陽性者健康相談ダイヤル、こちらのほうに連絡をしていただければと思います。
 それから、診療体制なんですが、急患診療センター、こちらのほうについては、先日も福岡市内の主要な医療機関の皆さん方とも会議を行いまして、普段よりも多くスタッフを配置して、診察、それから検査を行える体制を取るということになりました。特に年末年始は、多くの病院がもうお休みに入りますので、どうしてもその一カ所ってなると、やっぱり非常に混雑を当然するわけです。
 どれだけ体制充実をしても、本当に風邪の症状みたいな人がみんな行ったりとか、もしくは、もう今は以前のように、何て言うのかな、コロナのPCRの検査のためだけにというようなものは受け付けていませんので、そうした方も含めて、皆さんがどっと一カ所に押し寄せたら、どれだけ体制強化してもそれは間に合いませんので、なので、発熱などの症状が出た場合は、まずは相談ダイヤルのほうにご連絡をいただきたいと思うし、そうした特に基礎疾患等もないような方であれば、自宅で療養できるような準備態勢を整えていただきたいと思います。
 年末年始、これからはクリスマスもありますし、正月もあって、人が集まる機会も多くなると思いますけれども、今、増えてきているというようなこともあります。インフルも含めてね、流行っていますので、ぜひ、十分それぞれ注意をしていただければと思います。
 私からは以上です。


質疑要旨

記者
 ありがとうございます。
 では、まず、幹事社から、発表案件についての質問になります。
 最初発表ありました、この空調の整備についてですが、今、非常にこれいいことだと思うんですけども、燃料費の高騰等もあっておりますけども、この、いわゆる電気代だったり、そういったところはどういうふうにご覧になっていますか。

市長
 今、全ての部分について、電気代とか含めて、非常に高騰しています。もちろん教育委員会のほうで、どういった場合にどういう状況で、エアコン使っていくというルールというのは、それぞれあると思うんですが、特に寒い時期にも入りますし、そこは教育委員会としっかり連携はしていきたいと思います。

記者
 ありがとうございます。
 発表案件につきまして、各社さん質問ございますでしょうか。

市長
 最初、じゃあ、エアコンから話をしましょうかね。エアコンやって、コロナにいってみたいな。
 はい、どうぞ。

記者
 エアコンのですね、特につける温度というのは、何か決まっていたりするものなんでしょうか。

市長
 さあ…、学校によって決まっているのかどうかは、ちょっと教育委員会に聞いていただかないと分からないです。

記者
 電気代とかが高くなるので、例えば、何度以上になったらつけるとか、何度以下だったらとか、そういうのはあったりするのかなと思ったんですけど、そういうのはない、分からない?

市長
 私は個人的には体感で寒くなったらつけますけど、学校とかそういった施設では、一定の何度以下になったらとかルールがあるのかもしれないですね。それがちょっと学校ごとに決まっているのか、教育委員会として一律なのかというところまでは、ちょっと市長部局としては、把握はしていないんで、聞いていただければと思いますけど。
 はい、どうぞ。

記者
 読売新聞の池園です。
 空調整備に、およそだいたい、空調設備なんですけど、これまでにだいたい予算としてはどれぐらい使われてきたのかということを。

市長
 それは普通教室も含めて?

記者
 そうです。整備済みのものも。

市長
 整備済みも含めて、はい。

記者
 が、一点と、あと特別支援学校に関しては、これはされているかどうかってことをお伺いしたい。

市長
 特別支援学校ももちろん、最初、普通教育もやるし、特別教室ももう、もちろんやっているということです。
 じゃあ、予算について。

事務局(教育委員会)
 予算につきましては、特別教室のほうが44億、約44億。普通教室のほうが約77億になっております。

記者
 ありがとうございます。

市長
 じゃあ、次、コロナ系いっていいですか。
 じゃあ、年末年始の医療提供体制について。はい、どうぞ。

記者
 改めて、人の移動が増える時期でありますけれども、一番徹底してほしいような感染対策であったりとか、呼びかけというのはございますか。

市長
 結構、日本もやることはずいぶん、もう、ワクチンも打ちたい方は打てる体制も取れたし、予約なしでも受けられるようなところまでなっているし。マスクもこれだけ皆さん、外もしなくていいよって言っているけど、外でする方も多いんで、そういう意味では、できる対策はずいぶんされていると思うんですね。
 あとは、もちろん、それぞれのうがい手洗いとかも含めて基本的な感染対策だとか、もしくは換気ですよね、こうしたことは、これはインフル対策でも、風邪対策でも含めて一緒だと思うんですが、こういった基本的なところというのをするということでしょうね。特別に何かということよりも、基本的なことをしていくということじゃないでしょうか。

記者
 各社さん、ございますでしょうか。

記者
 すみません、相談ダイヤルというのは、年末年始に向けて新しくつくったものなのか、今あるものなのかというのはどうでしょうか。

市長
 はい。

事務局(保健医療局)
 保健医療局です。こちらのほうは既に設置しているものでございます。以上でございます。

市長
 はい、どうぞ。

記者
 NHKの平山です。
 急患診療センターなんですけど、オンライン診療については、いつぐらいからこう、コロナのひっ迫対象のために導入する予定なんですかね。

市長
 オンライン診療について言える方、いらっしゃいますか。

事務局(保健医療局)
 年末年始を目途に実施の予定でございます。

市長
 それ具体的な、いつからいつという。

事務局(保健医療局)
 すみません、目途にということでございます。混雑緩和策でございますので、患者さんがたくさん集中した期間にやる予定でございます。

記者
 それではなければ、発表案件以外の質問でお願いいたします。

市長
 はい、どうぞ。
じゃあ、最初に挙げた、はい。

記者
 時事通信の李です。
 市長が2022年を表現する漢字、一文字挙げるとしたら、何を選びますか。

市長
 ああ、そうですか。だいたい普段思いつかないということで、あんまり言った覚えはないんですが、実は今年、思いつきましてね。確か清水寺かどっかで発表されたのが「戦う」という、戦争の「戦」という字だったんですよね。私はそっちじゃないほうの「闘う」、闘魂の「闘」じゃないかという、思って、という。
 その心はというところもあるんですけど、やっぱりウクライナでの当然戦闘もある、コロナとの闘いもある。サッカーワールドカップでの熱い闘いというところもありましたし、また、個人的には市長選挙での闘いということもありましたし。また、やっぱり言った、今、燃える闘魂の「闘」でもあったり、闘う政治家が亡くなったりという、そういう意味で、戦争の「戦」ではなくて、闘魂の「闘」という字かなと。珍しくちょっと、あんまりこういうのは考えてないんですが、ちょっと思いついたので、はい。
 はい、どうぞ。

記者
 毎日新聞の野間口です。
 天神ビッグバンについて伺います。2027年以降に竣工する複数街区の大規模再開発については、年末の申請期限を前に出そろいつつありますが、これまでの天神ビッグバンの成果や進捗状況をどのように評価されているでしょうか。
 また、今後、福岡市として、天神を中心としたまちづくりを進めるにあたって、ビッグバンの成果をどのように生かしていくのか、課題も含めてお聞かせください。

市長
 はい、分かりました。そうですね、ビッグバンは2026年までに、およそ70棟の建て替え、竣工ということで、これは順調に進んできていると思います。
 一方で、複数街区をまたぐものについては、それは地権者との調整、それから、やっぱり実際の工事もローリングしながらとなってくると、非常に期間がかかるということから、特例措置を設けているわけですね。その期限が今月末までということで、この1カ月の間にバタバタと相当大きな案件が出てきて、皆さんも、おっと思われたと思いますが、私としても複数街区にまたがる、この特例については、一定出そろったかなという認識をしています。
 ずいぶん大きな計画ですし、具体的な絵図というのは、これからになってくると思いますが、福岡市としては、こうした計画を年末までにしっかりと受け取ることができれば、それは特例の対象として、これから扱っていくことになります。
 とにかくやっぱり、そもそもの根本でいうと、警固断層を含めてですね、やっぱり地震のリスク。昨日の何か異臭がしたというのも、結局何が理由かってまだ分からないんですが、もし火山だとかね、そんな影響だとすると、まぁいずれにしても、やっぱりそういった日本ないしは九州も非常に火山も多いですし、万が一の地震のリスクに備えるためには、やっぱりスピード感をもって耐震強度の強いビルに建て替えていくということはね、これはやっぱり大事なことになりますので、しっかりとスピード感をもってこれは建て替えていくということが必要かと思います。
 そこに伴ってね、やっぱり成長痛というのはあると思うんです。急速な成長をするときに伴って、いろいろ事態はね、想定されることはあると思いますので、そうした痛みをいかに緩和をしていくかというようなところには、心を砕いていきたいなと思います。
 一つ、例えばランチ難民的な言い方をね、される方もいらっしゃると思いますけれども、例えばキッチンカーというようなところをしっかり出していただけるような形でね、進めていったりだとか、そういった対策のような形で、具体的に言うとね、これからの開発に伴うそうした一時的な課題感が、当然これはビッグバンが完成したあとにはね、より良いまちになり、安全・安心なまちになり、より高付加価値なビジネスが集積をしてくるようなまちになってくると思うんですが、そこまでの間のさまざまな課題感というところは、まちづくり協議会などと一緒になって取り組みを進めていきたいと思います。
 はい、どうぞ。

記者
 関連なんですけれども、天神ビッグバンの事業をスタートした頃に比べると、周りの環境というのは大分変わってきていて、建築費の高騰が進んでいたり、原油高も、コロナがあって、ウクライナ戦争があって、原油高、物価高もある中でですね、なかなか以前のような勢いを今後も保てるのかと懸念する方もいらっしゃるわけですけれども、そういった部分については、市としてどのようにサポートしていくというか、そのへん何かお考えがあればお願いします。

市長
 そうですね、例えばコロナというところがありましたということについては、これはピンチはチャンスにどう変えていくかというような発想が大事だと思うんですね。やっぱり東京一極集中というところからの、いかにうまく分散をしていくかという点でいくと、福岡は非常に注目をされている場所ですし。
 また、これまでの福岡のハードでは受けることができなかった、より高付加価値なね、例えば知識創造型産業、それから国際金融のようなですね、金融業だとか、こういうのも含めてハードのセキュリティというところも非常に大事になってくるような部分、こうしたものについては、逆にチャンスがこれから来ると思いますので、こうしたまちづくりの進捗に合わせて、こうした企業誘致は民間と一緒になって、しっかり取り組んでいきたいと思います。
 原油高とかね、物価高というところは、これはやっぱりちょっとなかなか、もちろんこれは福岡だけの課題ではなくて、全体として大変な課題感はあると思いますけれども、そこは民間に寄り添っていきながらね、ぜひやっぱり、そうした中でも、やっぱり準備をしていたところが、時代が変わったときの勝者になっていくとも思いますし、ぜひこれは官民一体となって、こうした難局については乗り越えていきたいと思います。
 じゃあ、1、2で。順番で。

記者
 西日本新聞の一ノ宮です。
 さっきちょっとお話も出たんですが、1カ月前のことで恐縮なんですが、市長選なんですが、絶対得票率でもですね、過去4回で最大になったということで、これの要因をどう分析しているのかというのを、ちょっとすみません、1カ月前のことで。
 あと、残された福岡市政の課題みたいなものをどう見ていて、残りの4年間どうやっていきたいのかというところをちょっと聞いてもいいですか。

市長
 そうです、得票率、絶対得票率、得票数で過去最多になったということで、前回を全部上回ったというようなことで。
 西日本新聞の素晴らしいネガティブキャンペーンがですね、あったので、ふわっとした層の人が高島にちゃんと1票入れなきゃって入れてくれたんじゃないかって言う人もいましたが、私はそうは思ってなくてですね、いろんな要因があると思います。
 当然、以前と同じような、例えば共産党との一騎打ちみたいな形だったら、もしかしたら投票率とかも含めて全体的にもっと下がっていたかもしれないけれども、一つやっぱり野党共闘というところで、一つ戦いの、一応選挙として構図ができたというところから、興味を持って入れていただいたということもあるのかもしれないし。もちろん純粋にこの4年間のね、市政運営というところにご評価をいただいて、自ら投票所に足を運ぼうという方が増えてくださったということもあるかもしれないですし。また投票しやすい環境づくりという点でいくと、大型商業施設のほうで投票できるようになったというようなこと、それによってずいぶん、なんて言うか、ついで投票じゃないけれども、すぐ身近に買い物に行った先に投票所があったから投票しようかというような形で投票が、期日前投票がずいぶん増えているんでね、そういったところもあったと思うし、複数な要因があったと思いますが、そのようないくつかの要因が重なった結果だと思います。
 それから、課題か。はい、はい。
 そうですね、課題というか、やっぱり求める、行政に対する求めるもの、課題感、それは市民の皆さんの生き方、住み方、価値観というものも、やっぱり時代とともに移り変わっていくものですから、そうしたものに常にアジャストしていきながら、市政というのをうまく、長期の市政の、市が向かう方向性、それを中期・短期の中でうまく微修正をしていきながら、うまく今皆さんが求めているものというのをまちづくりのプランの中に反映させていきながら、アジャストしていくということが大事だと思っているんですね。
 今、まちづくりの中で、ハード面での弱さというところ、これまでやっぱり航空法の高さ規制があって、建て替えると民間の皆さんにとってはデメリットになってしまうというところを解消して、今ビッグバンが進んで、そのハード面での安全・安心というところは、こういったもので対応ができるようになってきたと。
 ほかにも市として、じゃあ例えばウォーターフロントをどう生かしていくのかとかね、もしくは、人口が増えてきているという中で、さらに人口が増えても、例えばいかに車、乗用車に頼る生活ではなくて、公共交通に皆さんが乗り換えていただいて、渋滞を緩和していくかとかね。そうした、例えば人口増に伴う課題であったりだとか、もしくはせっかくまちがこれだけ元気になってきたら、より例えば文化面とかね、こうしたところも充実をしてほしいというような声にどう応えていくかとかね、それぞれまちづくりに応じた課題感はあると思うんですが、そうしたものにはこれからも柔軟に対応していきたいと思うし、これまで私が市長になった12年前から比較するとね、当時は例えばアイランドシティ、人工島がどうするんだとか、こども病院どうするんだとか、こうした大きな市政の誰もが一致するような課題感ってあったのですが、そうしたものには一定の区切りがついたと思っていますので、さらに高い次元で、人と環境と都市活力が、高い次元で調和できる、素晴らしいまちになっていくように、これからも不断の努力をしていきたいと思います。
 じゃあ、どうぞ。

記者
 NHKの平山です。
 今の少し関連なんですけども、今回の市長選挙で大型商業施設で、投票所を置いたと思うんですけども、例えば今回の宮崎県の知事選挙だとですね、若者の投票率を増やすために、宮崎大学のほうに試験的に設けているみたいなんですね。次の市長選挙は4年後ですけれども、そのときどうなっているか分からないですけど、他の知事選挙とか含めてですね、投票所を置く場所をさらに増やす予定とかってありますか。

市長
 まず、基本的な構図としてですね、市長部局とまた選挙管理委員会というのは独立して、教育委員会のような形で独立しているので、直接的に何をこうしろって指示ができるような存在ではないということです。
 ただ、教育委員会(正しくは、選挙管理委員会)とは連携を当然していきながら、市長部局でもやっていく中で、前回も実は大学内に投票所を設けたりってことは、前回の市長選挙でやったんですね。4年前。ただ、そう実は伸びなかったということはあったんです。ただ、今回の大型ショッピングセンターについては大きく実は伸びて、前回と比べても150%ぐらいは確かいっていたと思うんですよね。
 なので、たぶん教育委員会(正しくは、選挙管理委員会)としても、こうした効果があったものについては、やっぱり予算をかける、費用対効果という点でも、たぶん今後も参考にされるんじゃないかなと思っていますし、また、投票しやすい環境をつくれば、投票に行く層というのも一定、そういったこれまでのいろんなことを試行錯誤する中から見えてきたものというのは、当然、次に反映されていくものだと思いますので、これからもたぶん、あのような大型ショッピングセンターのような場所での投票所の設置ということは、これからも増えてくるんだろうなとは思っています。
 どうぞ。

記者
 RKBの三浦です。
 先ほど、「闘う」という漢字も出ましたけども、改めて2022年、今年を振り返って、どうだったかというところをお聞きしたいのと、来年2023年はどのような年にしたいかというのを教えてください。

市長
 うーん、そんなに振り返らないんでね、私はあんまり、何があったかな。もう直近のことしか覚えてないんで、選挙があったのは覚えているんですけど。何がありましたっけね。今年、何があったかな。今年、振り返って。

記者
 同じ質問が服部知事には、ウクライナ、コロナという不安しかなかったという暗い感じだったんですけど、そのほか、何かありましたら。

市長
 その無難なとこ取られたら、そうなると、どうしますかね。何があったかな、今年。

記者
 振り返りより、むしろ来年に向けて何かありましたら。

市長
 そうですね、来年に向けて、やっぱりなんていうか、コロナの取り扱いがどうなるかというところによって、日本経済も大きく影響されてくるかなって思うんですよね。やっぱり今、コロナというところで、大きく、やっぱり経済活動もしくは日常のいろんな活動が制約を受ける部分というのは、まだやっぱり残っていると思うので、そうしたところを国として、どういう取り扱いになるのかなというところは、非常に来年の日本のいろんな動きにも影響してくるのかなとは思っています。それは国全体の話ですね。
 福岡市としては、でも、これ言っちゃうと、もう年明けの会見で言うことなくなってしまう、ますもんね。

記者
 年明けの一発目のニュースで使いたいなと思っておりまして、何かいけたらなと。

市長
 そう思ってても、もうすぐ使うところ出てくるんですよね。

記者
 なるほど。

市長
 年明け、来年はうさぎ年ですから。やっぱり飛躍するような年にしたいですよね。
 福岡にとっては、非常にイベント事も含めて、世界水泳も含めてね、実はもう1月からさっそく、いろんなことが動き出すので、そこは本当にまた、詳しくは年明けの会見でお話をしたいと思いますが、やっぱり来年はね、本当に振り返ったときに、「あれもあった、これもあった、それもあった」というような、皆さんにとって笑顔になりながら振り返られるようなね、そんなことがたくさん出てくるような年になればいいなと思うし、したいと思います。

記者
 具体的には?

市長
 具体…、世界水泳など。はい。

記者
 前も聞きましたが、七隈線の開業もありますし、リッツカールトンもあります。そこらへんはどうでしょう。

市長
 そうですよね。
 もちろん、それも含めて、来年は本当に、またステージが変わる、年になると思うんですよね。なので、ちょっと正直、だから今年振り返ってといっても、なんかちょっと、今パッと思い出さないぐらいの感じだった、自分のニュアンス的にはね。そんな感じだったんで、来年はこうやって振り返ったときに、「あれもあった、これもあった」「よかったですね、あれもよかったですね」と言って、笑顔で振り返られるような年になると思いますし、したいと思います。

記者
 読売新聞の山本といいます。
 今日、記事になっているんですけれども、市立学校に10月と11月に不審者が侵入して、児童が暴行だとか、盗撮の被害を受けた事件について、何点か伺いたいんですけれども、昨日、裁判の中でですね、男は無施錠の校門から侵入したというのが証言として出まして、学校現場においては、池田小での事件だったり、それまでの無施錠の門から侵入しているという事件が相次いで発生しているんですけれども、改めてちょっと現状の受け止めについて、まず伺えればなと。

市長
 それぞれの学校がどういうオペレーションになっているかは、ルールまでは知らないんですけれども、学校の中での不審者問題というのは、これまでも繰り返されていて、その都度学校を、施錠が象徴的ですけど、要するにもう、外からの人はもう一切、外と学校の中はもう遮断するという考え方が非常に強くなって、そのようなオペレーションになったり。一方では、やっぱり地域に開かれた学校、地域から例えば先生たちをたくさん呼んでくるとかですね、地域も巻き込みながら学校というところを先生だけに頼るのではない、開かれた学校づくりというところになると、また、施錠というところと、子どもたちの安全を守るというところと、開かれた学校というコンセプトというところで、いつも教育委員会のほうで悩まれていると思うんですね。
 ただ、そこはもちろん教育委員会のほうでご判断いただくことなんですけれども、少なくとも防犯カメラだとか、こうした犯罪の抑止につながるようなこと、それから万が一の犯罪が発生したときに、すぐに犯人を検挙できること、こうしたことについてのハード面での部分については、これは教育委員会からご相談があれば、しっかり市長部局として予算面で、これは支援をしていきたいと思いますし、実際、学校の中は教育委員会ですが、学校の外という点でいくと、例えば通学路に子どもたち、全ての子どもたちには、IoTのデバイスを福岡市内では持っていただいて、もし子どもたちが帰ってこないとかですね、どこにいるか分からないってなったときには、そのIoTの電波を通して、どこでいなくなったのか、どういう行動していたのかというのが把握できるように、これは福岡というのはしているというのは、全国的にも特筆する取り組みをしておりますし、また、青パト隊のような形で、地域の自治協議会の皆さん中心となった見守り活動というところも福岡発祥で進めていたり。また、そのルートをつくるのにAIを使ってルートを提案していくというようなもののスタートアップとの連携とかですね、そういった学校の一歩外に出た部分での子どもたちを見守る連携ということはやっていますし。そうしたハード、それから学校の中での教育委員会でのソフト、こうしたものをうまく組み合わせていきながら、子どもたちの、まず安全を、学校での安全を守っていくということ。
 もう一方で、子どもたちに対する犯罪行為というとこでいくと、それが幼児性愛者による犯罪だという、そういった場合は、今度はちょっとまた市政とはまたずいぶん違ってくるんですけどもね。刑事的な部分でどうなのかと。海外では幼児性愛者に対する、そうした監理というかですね、そうしたところも進んでいるところもあれば、人権というところとどう整合を取るかというようなこともあると思いますけれども、そうした犯罪的な、どう抑止するかというところは、そうした地域での子どもたちの見守りとか、こうした体制と、それから犯罪抑止って、こういったものをトータルで、それぞれの中で進めていくということは肝要になるかと思います。

記者
 何点か追加で。今おっしゃっていただいた部分と重複はするんですけれども、今日、発表いただいたような空調整備だとか、これまでそういう安全に安心して、子どもたちが学べるという意味でのハード整備を進められてきたかと思うんですけども、それはほかの学校、全国のほかの学校を見ていると、オートロック式の校門だったり、インターホンを校門に設置していたりっていう学校もある中で、今後、何か市として、そういうハード面の整備、侵入を防ぐような手立てを進めていかれるお考えというのはあるでしょうか。

市長
 当然それは教育委員会のほうで議論をしていただいて、もし、そのようなオペレーションにして、もう外部から中に入る人は全員そうしたインターホンを含めた顔チェックがないと入れないというようなものにするということで、その予算が必要ということであれば、市長部局として予算として、それは一緒に話し合いはしたいと思っていますが、まずは教育委員会がどのように整理され考えていくかという、要するにさっきも言った、開かれた学校ないしは学校の普段のオペレーションの中で、そこまでの管理ができないのか、現実的にできないのか、できるのか。するのか、しないのか。
 こうした、さまざまな議論というのは、教育委員会の中でされると思いますが、ご相談があれば市長部局としては、しっかりそれは教育委員会と連携していきます。

記者
 すみません、ソフト対策についても伺いたいんですけれども、先ほど青パトのパトロールだったりとか、通学路の見守り活動というのは充実されてきているということかと思うんですけれども、いわゆる地域のボランティアの方々が通学路に加えて、学内についても、定期的な巡回路に加えて見守ってもらうというのは、そういったことを市として、今後、進めていくとかというお考えは。

市長
 学内って何ですか。学校内?

記者
 学校の中、要するに不審者が入ってしまっても、日頃からパトロールをしていれば、ボランティアの方が遭遇して、早期発見につながるというような考え方で、実際に校内ボランティアという形で、中だけを巡回してもらうような取り組みを進めている学校もあるにはあるみたいですけど、そのあたりそういう、通学路に加えて学内まで見守ってもらうというような取り組みというのは。

市長
 そのアイデア自体、私も今、初めて聞いた話なので、教育委員会でもないのでちょっとどういうオペレーションがいいのかというね、そういう知らない人というか、ボランティアだって、ボランティアはあくまでもボランティアなので、毎日必ずもう決まった人が顔を覚えるぐらい、決まった人がずっと来てもらうってなったら、それはボランティアとして、福岡のような数の多い都心の学校で本当に回るのか、それはお金を払ってもらって雇ってもらうってなったら、それはボランティアにならないわけですよね。
 という中で、さあ、じゃあ、教育委員会として、学校の中の安全を守るために、どういうやり方がいいのか。今おっしゃったような事例が他都市であるということなのかもしれないんですけれども、そこも含めて、だから、それは総合的に教育委員会のほうで、どういう守り方がいいのかというのは、ご判断されるのかなと思います。

記者
 あと一点、そのコロナ禍でのオンライン授業に関連しては、いわゆる不登校の生徒さんたちに対しても対象を拡大するようにということで、市のほうから教育委員会に要請されたという例もあると思うんですけれども、今後そういうハード面だったり、ソフト面を含めて、教育委員会に対して、侵入者の防止だったり、早期発見につながるような対応について何か要請されるというお考えは、現時点でありますでしょうか。

市長
 もちろんこういった、今回みたいなことが起きたときにですね、もちろん対策をしっかり強化をしてほしいというような形ではお願いしますが、具体的なオペレーションというのはね、やはり中をしっかり分かっている皆さん、並びにやっぱり中に対する安全管理の責任がある校長、こうした皆さんのご意見というのは、やっぱり大事になってくるんで、あまり現場を知らない者のほうが、具体的なことを何か押し付けるというような形よりも、それぞれの中で一番子どもたちを守る上で大事なところ、折り合いがつく場所ってどこなんだろう、安全と利便性とかですね。
 地域に開かれる学校と、それと安全確保という、そこの折り合いをどこでつけるかというところは、教育委員会のほうでご判断いただきたいと思いますが、いずれにしてもこのような事件は起きては当然いけないことですから、そうしたことはしっかりやっていただきたいと思っています。

記者
 ありがとうございます。

市長
 はい、どうぞ。

記者
 朝日新聞、松澤です。
 先ほど、天神ビッグバンについて質問ありましたけど、少し重なるところがあるんですが、おそらくその、水鏡天満宮の再開発とかの発表で、全体像が今年中に見えてくるのかなと思っているんですけれども、一方で天神の北側とか、まだ渡辺通り沿いとかですね、古い大きなビルがまだ残っているところがあると思うんです。
 全国的に見ても、ほかの政令市と比べて、ビッグバン進んでもなお、新耐震基準以前のビルの割合が福岡って多いんですけれども、ビッグバン以後のまちづくりについては、市長はどう考えていらっしゃいますか。

市長
 ビッグバンの街区を越えたものについては、この12月末までに計画を出していただければ対象になると。一方で、街区を越えないものについては、26年末までに竣工すればいいわけですから、なので、まだ要するに市のほうに計画を提出をしていない、オープンになっていない案件もまだあるわけですから、そこは当然、市としてはね、ご相談は受けていても、それは例えば地権者の同意が出る前に報道で表になってしまうと、それは当然まだ同意をしていない地権者からすると怒ってしまうわけですね。
 より、今、説得している最中なのに、同意が逆に取りにくくなってしまうとなると、民間に対するそれは被害を負わせてしまうとかですね、もしくは補償がそれによって上がってしまうなんてことになると良くないから、だから、私たちもこうしたものについては、守秘義務というかね、外に対して言うことはできないわけですが、いずれにしても26年までに竣工するということで計画をされているものは、ほかにもあると思います。
 一方で、まだ26年竣工できなくて、かつ耐震基準に満たしてない建物というのは、これは天神エリア以外でも福岡市内というか、全国いっぱいあるわけですけれども、そこは例えばこういうインセンティブをもってしても建て替えないというのは、それはさまざまな理由があるんだろうと思います、地権者にとってですね。
 それはメリットがあったとしても、今の、初期にそうしたイニシャルをかけるような財力がないという人もあるかもしれないし、また、もうこれを耐用年数まで使ったら、もうその後はもう売ってしまうとかですね。いろいろそれはもう、それはあとは民間の個別の事情だと思いますので、具体的に耐震基準を満たしてないものについては、もちろん建て替え、早く、いち早く安全・安心なまちづくりのためには、建て替えを促しはしていきたいと思いますけれども、それは天神ビッグバンという、ビッグバンボーナスみたいな、こういう制度設計ではない形で支援をしていきたいということになると思います。

記者
 分かりました。ありがとうございます。

記者
 各社さん、ほかにございますでしょうか。なければ以上となります。

市長
 はい、どうも今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いします。

※発言・質疑内容について、できるだけ忠実に作成しております。