現在位置:福岡市ホームの中の市政全般の中の市長のオフィスの中の市長会見から市長会見2022年6月22日
更新日: 2022年6月23日

市長会見|市長のオフィス

6月22日市長会見

発表内容

  • 7月から子ども習い事応援事業がスタート! 6/23申込受付を開始します(こども未来局こども見守り支援課) ※配布資料 (1,112kbyte)pdf
  • ビデオ通話を利用したオンライン手話通訳を開始(福祉局障がい者支援課) ※配布資料 (596kbyte)pdf
  • 『訪問型』の産後ケア事業を開始します!(こども未来局こども健全育成課) ※配布資料 (366kbyte)pdf

会見動画

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発言・質疑要旨

7月から子ども習い事応援事業がスタート! 6/23申込受付を開始します(こども未来局こども見守り支援課)

記者
 幹事社の毎日新聞です。よろしくお願いします。

市長
 はい、よろしくお願いします。

記者
 本日、定例会見ですので、市長からご発言をお願いいたします。

市長
 疲れていませんか。大丈夫ですか。

記者
 大丈夫です。

市長
 はい、では、会見させていただきます。
 まずは、こちらです【フリップ1 (511kbyte)】。習い事にかかる費用をサポートする習い事応援事業、いよいよ登録がスタートになります。23日、明日からスタートになるわけでありますけれども、今クーポンが利用可能な教室としてですね、500以上の習い事をする場所からですね、登録したいということでお申し出をいただいております。
 簡単です。今ですね、今日から対象となる皆さんに、サイトへのログイン用のIDなど記載をした案内状を送付いたしましたので、届いたら、これはスマホでですね、そのIDなど入れていただければお申し込みができるという形になるわけです。
 6月中に申し込みをいただければ、7月1日に最初の電子クーポンがチャージをされますので、その後は令和5年の3月まで、毎月1日に自動でチャージをされる仕組みとなっています。7月2日以降に申し込みをされた場合には、原則申し込み日にチャージをされて、翌月以降になりますと1日にチャージとなるわけであります。
 クーポンの利用というのは、これはもう自宅にいながらスマホでできるんですけども、オンラインでの手続きができないという方、もしいらっしゃればですね、そういう場合は紙のクーポンもご用意していますので、必要な方はコールセンターまで、お問い合わせいただければ結構でございます。
 それから、専用のサイトのほうでは、習い事の教室の検索をすることもできるようになっています。登録申請があったものから、随時これは審査を行っているんですが、今日時点では手を挙げていただいた500カ所のうち、もう350カ所以上登録済みでございますので、これも速やかに手を挙げたところ全てが登録できるようにですね、速やかに進めていくということになりますし、また、逆にこの教室を登録してほしいとかですね、というリクエストをいただければ、運営事務局のほうから、そこに働きかけも行っていきたいと思いますし。利用者の方で既に通っているというところがある場合はですね、そこが対象になっていなければ、自分が通っている習い事のほうに、ツンツンと言っていただけて、登録をしていただければということになりますので、今後、随時この登録、習い事、箇所も増えていくものと思っています。期待をしております。
 ジャンルもですね、音楽、プログラミング、スポーツ、学習塾、いろんな幅広い内容となっていますので、どの習い事にチャレンジをするのか、楽しんで決めていただければいいなと思います。
 この事業を通してですね、福岡市の未来を担う子どもたちが生まれ育った環境に左右されることなく、また生活の中に何らかの形で、張りとか、リズムというものができていただいて、得意なこと、また、やりたいことを見つけるきっかけになってくれることを、期待をしております。
 まずは、これが1件目です。


ビデオ通話を利用したオンライン手話通訳を開始(福祉局障がい者支援課)

 次にいきます。
 【フリップ2 (201kbyte)】続いては、区役所の話なんですが、7月1日から全ての区役所で、手話ですね、パソコンやスマホのビデオ通話を使って、手話でお問い合わせができるようになります。対象はですね、これは市内に住んでいる方で、主に手話での会話を行っていらっしゃる方ですけども、明日から区役所の窓口、それから郵送によって、サービス利用登録の受け付けを開始をいたします。
 これまで手話の会話が必要という方は、まずいったん区役所に来て、手話ができる職員に対面で問い合わせをしていただいたわけですが、簡単な問合せのためだけに、わざわざ区役所に行くって大変だし、面倒ですし、こんなのがまさにデジタルでできればですね、楽になるということで、今回はZoomを使います。自宅からでも区役所の職員と手話で会話ができるようになるので、わざわざ区役所まで来なくても大丈夫ということになるわけですね。
 利用に当たっては、スマホやタブレットでZoomが使えるようにしていただけるということが一つと、それから、市への登録が必要なんですが、一度登録をしていただければ、Zoom内の連絡先に、例えば中央区に住んでいる人は中央区の区役所のほうにも、その方の連絡先を登録しますので、その後はですね、もう一回登録さえしてしまえば、あとは普通にビデオ通話を発信するだけで簡単に区役所に問い合わせができるようになるんで、相当楽になるんじゃないかなと思っています。
 詳しい手順のほうは市のホームページなどに記載をしておりますが、利用・登録方法、また操作方法がもし難しいと感じられるような方いらっしゃれば、区役所でもちろん、ご案内をしますので聞いていただければと思います。
 福岡市としては、さまざまな申請書類とかですね、もしくは証明書の発行とか、こういったものについては、とにかくワンストップではなくて、ノンストップ行政を目指していますので、自宅にいながらさまざまな行政サービスを受けることができる、こうしたサービスの充実につなげることで、市民サービス向上につなげていきたいと思っています。まさにデジタルを使って、ぬくもりのある社会のですね、実現をしていくというものの、一つの事例かなと思います。


『訪問型』の産後ケア事業を開始します!(こども未来局こども健全育成課)

 最後。【フリップ3 (408kbyte)】新しくですね、7月1日から産後ケア、おうちに訪問するという形で、そのサービスの提供を行いたいと思います。どういうことかというと、やっぱり赤ちゃん抱えた状況で、なかなか行くのって大変じゃないですか。逆に、今回のこのサービスというのは、来ていただくというようなサービスになります。
 対象は、福岡市内に在住の1歳未満の赤ちゃんとそのお母さんということになります。産後のお母さんというのは、多くの不安を抱えていらっしゃいますし、例えば出産の疲れも残る中、授乳があって、沐浴をしなきゃいけなくてとか、寝かしつけがうまくできないとかですね、当然それ夜も関係なしに泣き出しますんで、ご自身の睡眠不足になったりとかいうことが続いて。自分も睡眠取れないというようなことが続くとですね、肉体的・精神的に不安定になったり、産後うつになったりということもあり得ますので、もちろん1人目だけじゃなくて、2人目、3人目の出産でもそれぞれ異なる苦労があって、周りからのサポートが重要になってまいります。
 これまでもですね、そういったこともあるので、クリニックとか、助産院などに行ってもらって、具体的な育児へのアドバイスとか、もしくはお母さん・赤ちゃんの体調管理を行う取り組みは既に行ってはきたわけですけれども、ただ出産直後で、なかなか体調が万全に戻りきれてないような状況の方もいらっしゃいますし、また、コロナの影響もあって、赤ちゃんを一緒に連れて行くということをためらう方もいらっしゃると思います。また、施設が近くにないという方もいらっしゃるでしょうから、今回はですね、ご自宅に訪問してサポートをするというサービスをスタートするというのが、今回、新しいところです。
希望のクリニックとか助産所に、直接予約をしていただければ、助産師さんが家庭にお伺いをするという形になります。
 対象となるクリニックなどの詳しい情報については、今後、市のホームページでお知らせをしていきます。自己負担額は一回2,000円となります。生活保護、また市民税の非課税世帯については、無料となります。
 出産・育児は、誰にとっても大変なものですけれども、ぜひこういったサービスを気軽に使っていただいてですね、うまく抜くところは抜いていきながら、心身ともに母子ともにですね、健やかな状況でいていただきたいと思います。それがひいては、子どもを守ることにもつながるかなと思っています。
 私からは以上です。


質疑要旨

記者
 ありがとうございました。
 まず、幹事社から質問させていただきますが、まず、聴覚障がい者の方へのビデオ通話を利用した、オンライン手話通訳なんですけれども、これはまさにDXの取り組みを生かしてということだと思いますが、全国的に見てもこういった行政のサービスというのは、珍しいのかというのが一つと、あと、今回このオンライン手話通訳を始めるに当たって、区役所の手話通訳者だとか、ろうあ者相談員の方を増員するということも併せて行うのでしょうか。

市長
 ありがとうございます。手話を使うサービスは、いろんな形のサービスが全国の自治体で行われていると思います。いろんな形なので、これと全く同じところもあるかもしれないし、ないかもしれないんですけども、いずれにせよ、それはもう各区役所必ずやっています。
 福岡市の場合は、今回Zoomを使って、登録をしておくことで、その後のやり取りというのは、もうビデオ通話を押すだけですぐできるというところが非常に便利かなと思っています。
 既に今、区役所のほうに手話通訳者はいらっしゃいますので、そういう方を活用していったりだとか、また手話ができる方というのはほかにもいますので、5区が手話通訳者がいるのかな。残りの2区についても、できる方をうまく活用しながらやっていくということになります。
 補足ありますか。

事務局(福祉局)
 2区は、ろうあ者相談員さんがいらっしゃいますので、その方を通じて対応するという形ですね。

記者
 ありがとうございます。幹事社からは以上ですけれども、各社さん、質問ありましたら、発表事項についてお願いいたします。

記者
 すみません、西日本新聞の塩入です。
 訪問型産後ケア事業のことで、これは県の助産師会認定の助産師がするということでやっていて、そうなっているんですけど、福岡市のこの事業に関しての福岡市の役割って、どういう役割になるのでしょうか。

市長
 はい、分かりました。じゃあ、担当からどうぞ。

事務局(こども未来局)
 事業としては、県の助産師会に委託をして、そこに助産師会に認定していただいている助産師さんを派遣するんですけれども、市としては委託ということでですね、本人の自己負担以外の委託料というのをお支払いするというふうな立場になります。
 また、この事業について、市の事業として広報等を行っていくところでございます。

記者
 ほかありませんか。

記者
 NHKの平山と申します。
 習い事応援事業についてなんですけれども、クーポン利用可能教室は、申請中含むと500件だと思うんですけども、そもそも市内には総数といいますか、申請してないものを含めると、文化教室やスポーツ教室、学習塾などは、どのぐらいあるのかなと思ってですね。

市長
 もちろん、正確に把握できてないものもあるかもしれませんが、およそ1,000あると思いますので、もうこの時点で、半分の習い事の教室には登録をいただいたのかなと思っています。
 今後、これは随時、受け付けはしていますので、自分が使いたいところが市に登録をしていないというところはですね、利用者のほうからおっしゃっていただいてもいいし。また、市のほうに言っていただけたら、市のほうから、これは勧誘もしますので、今後増えていくものと思われます。

記者
 ほか、よろしいですかね。では、発表以外の案件について伺います。

市長
 どうぞ。

記者
 毎日新聞野間口です。本日、参院選が公示されました。午前中の各陣営の集会に、一部の集会に市長もお姿を現したと思うんですけれども、具体的にどの候補者を支援するお考えなのか、今おっしゃっていただければ。

市長
 なるほど。
 具体的な名前はですね、これは市長としての会見なので、それは今この場では避けさせていただきますので、これ終わったあとに、個別に政務的な活動はお話しさせていただきたいと思います。
 いずれにしても、今日から参議院の選挙がスタートして、特にウクライナの情勢もあったり、物価高があったりということで、これ非常に大事な選挙になってこようと思いますので、しっかり選んで、そして投票に行くと。
 しかも3週間ありますので、期日前投票などもぜひ使っていただいて、市としても期日前投票もですね、しっかり開設をして、利用しやすい、投票しやすい環境づくりに努めていきたいと思います。

記者
 もう一点、関連なんですけれども、今回の選挙戦で具体的にどういった点が一番重要な争点になると、市長としてはお考えでしょうか。また、どんな論戦を期待されますか。

市長
 そうですね。たぶん、どこを論点・争点にすべきなのかというのは、たぶん人によって、一番関心が高いこととか、自分として関心が高いところに、皆さん持ってこられるのかなと。いわゆる衆議院選挙のように政権選択選挙というわけではないので、それぞれの関心があるところで、自分に一番フィットする方に投票していただければいいのかなと思います。
 特に今回は、かなり候補者数が福岡は多いということで、そういう意味では、自分とぴったり同じという人はいなくて、それを求めるんだったら立候補すればいいだけなんですけれども、一番自分にフィットする方に投票をしていただいてですね、自分の望むような社会を実現するための、ぜひ参議院議員を選んでいただければと思います。

記者
 ありがとうございます。各社さん、ほかにありましたらお願いします。

記者
 RKB毎日放送の三浦と申します。
 先日、前回の会見のときに、黙食、学校給食の黙食について、質問させていただきまして、市長のほうからかなり踏み込んだ方針のほうを発表していただきまして、それを受けて、福岡市の小学校、中学校のほうですね、黙食を少し緩和する動きがありましたけども、そのことについての実際に黙食を緩和したあとについてのお考えを聞かせてください。

市長
 まず、やっぱり大人たちはね、今、普通に、例えばレストランなど見ても、楽しく会話をして、食事をしているのに、子どもたちだけ黙食で、一切会話なしで静かな教室で食べさせるというのは、やっぱりこれはもうコロナという状況の中での異常な状況だったと思うので、これがゆっくりね、解消されていくということについては、教育委員会として素晴らしい決断をしたなと思っています。
 ただ、今、例えば外を見てもですね、結構やっぱり、ものすごく蒸し暑くなってきているんですが、近くに人が歩いていない屋外においても、まだマスクをしている方ってたくさんいらっしゃって、もうどう見ても、これはもうウイルスから逃れるためではなくて、もう人の目、ウイルスよりも怖いのは人の評判とか、人の目とかですね。こういったものをやっぱり皆さん、気にしてらっしゃるんじゃないかなというところもあって、これは特に、これからの暑い時期の熱中症ということをとても心配をしていて、今日もそれこそ外で、出たときに、もうマスクがペタっと周りに張り付いてですね、息苦しい、息がしにくかったんですよね。
 ですから、やっぱり屋外で、そんなにみんな、例えばしゃべらない状況であるとかいうような環境であればね、それはもうマスクというのは、できるだけ外していくというようなことというのは大事かなって思いますけども。ただ今は、本当は外したいけども、たぶん周りの目で外せないということで、みんな周りの様子を見ているという感じではないのかなと思っています。
 それについての問題意識については、服部さんとも今日、隣になって話をしましたしね。こういった状況があって、むしろ熱中症とか怖いなと思いますし。
 あと、それから、不織布を着けるようにというふうに、こう、ね、できれば推奨みたいなことを言っていますけど、あれってお金ある人はいいけど、やっぱり毎回新しいのを買うというのも大変な人は、この夏の時期もずっと使い続けると衛生的にも良くなかったりもしますしね。
 そういう意味でも、だんだんやっぱりしなくても、要するに感染という観点でも大丈夫だというところについてはですね、屋外においても、できるだけやっぱ外すように心がけていかないと、たぶんみんな様子見だと、このままずっと、こういう状況が続いてしまうということになるんじゃないかなということは、少し心配をしています。

記者
 今お話しした、服部知事のほうとは、具体的にどのような、服部知事とはどのような話で、どのような見解が出たのでしょうか。

市長
 やっぱり今でも外を歩くときに、周りに人いなくてもマスクして歩いている人いっぱいいるよねということを知事のほうもおっしゃって、まさに私もそこが課題だと思うというようなことで、今日はちょっと話になったということです。

記者
 やはりそういったトップのほうからのですね、そういった発信があると、皆さんもやっぱり人の目というのがあると思うので、そこら辺をちょっと、やっていただきたいと思っているんですけれども、今、感染状況的には、福岡市のほうもかなり減っている状況ですけれども、このコロナの状況、どのようにお感じですか。

市長
 そもそも感染症というところ、これ風邪も完全に根絶させることはできないし、インフルエンザも根絶はなかなか難しいという状況ですが、たぶん、これぐらいの状況が続いていくという形であれば、いいのかなと思っています。今ぐらいのがですね。
 もちろん、瞬間風速的にちょっと増えたりというようなことはあるんでしょうが、そもそも数でいっても、デルタのときと今のオミクロンのときとは、同じ数で比較するというのもあまりセンスが違うかなと思いますので、そうした状況も見ながら、実際、今、重症者数もゼロですからね、福岡も。こういう状況を考えると、今、もとに戻していく状態というところは来ているのかなと思います。

記者
 それと、すみません、元に戻す状況とおっしゃってますけども、国内のですね、旅行のほうも喚起するようなキャンペーンのほうも始まるという動きもありますけども、福岡市のほうでは博多港のですね、クルーズ船の寄港のほうを2020年2月から停止しています。
 前回の会見のほうでも、お話ありましたけども、月内では何か方針決めるみたいな発言もあったかと思うんですけれども、現状どうなっているのか、教えてください。

市長
 国内クルーズについてですね、海外ではなくて、国内クルーズについては、開いていこうということについては、港湾局と話をしています。ただ、これはいつからというか、具体的にたぶん、もう船社とは話が始まっているのかなと想像はしますけども、相手の希望だとか、もしくはパッケージなりを販売して、いつになるかというところについては、具体的な話は、私は聞いているわけではないので。港湾局に聞いたら、もしかしたら具体的な話があるのかもしれないし、また、ないのかもしれませんが、いずれにしても国内のクルーズからはオープンにしていきたいと思います。
 個人的には、旅行割というところまでしなくても、今、行きたい人は行くから、今、無理して同じときに集中させなくてもいいんじゃないかなという気はしていますが、ちょっとつぶやいただけです。行きたい人いっぱいおるもんね。別に無理して、後押しを無理矢理されなくてもですね。ちょっとずつ、動かしていきたい人から動かしていくというので、いいような気もしますけど。感想です、単純に。
 はい、どうぞ。

記者
 読売新聞の池園です。
 ちょっと参院選の話に戻りますけれども、投票率がですね、19年、市内で41.29%ということで、半分いけばいいとか、悪いとかっていうのは、なかなかちょっと、判断は難しいところであるんですけど、市として、国政選挙なんで投票に行こうよというかですね、啓発で何かこう、市長のこう、斬新なアイデアといいますか、もしあれば、お聞かせいただきたいんですけど。

市長
 いや、特にないですね。やっぱり、よっぽど、やっぱりこれ難しいのは、今回、先ほどの質問でもね、ありましたとおり、争点どこと思いますかって言っても、結構、問題たくさんあって、物価高とか原油高みたいな、エネルギー政策そもそもどうするんだと。
 本当にこのエネルギーの政策は、みんな節電だけ言って、乗り越えるつもりなんですかとかね。エネルギー政策とか、エネルギーの安定供給という議論には踏み込まずに、参議院選挙終わるんですかとかね、いうようなことを気にされている方もいらっしゃるでしょうし。
 また、政府として、じゃあ、物価高になっている人をどう助けるのかというところを気にされている方もいらっしゃるでしょうしとか、なんかそういうとかね、コロナ対策ということを気にされている方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、その争点がなかなか、これという部分がなかなか見えづらいと、投票にどう行こうかなという人もいらっしゃるのかもしれないですね。
 ただ、今回、十何人もいますからね。選択がないわけではないはずなんですけどね。ただ、ちょっと、そこに対して画期的なと言われても、そこまでは全然考えてなかったですね。ごめんなさいね。

記者
 はい、ありがとうございます。

市長
 すみません。

記者
 すみません、西日本新聞の塩入ですけど、参院選に関連しまして、今回の福岡選挙区では、過去最多の16人が立候補の届け出をしておりまして、野党も分裂して、政治団体もいくつか出てて、市長にお伺いしたいのは、こうした、何ていいますか、これだけ今回、過去最多になったというところの、どういう背景があるのかという、その受け止めのところをお伺いしたいと思います。

市長
 多様化してきているということ、ある意味ではたくさんの方が出るというのは、もちろんメリット・デメリットあると思うんですよ。
 メリットとしては、やっぱり選択肢が増えるということで、より自分にフィットする方を選ぶことができるようになったということ。それから、出馬というか、立候補することに関するハードル意識が下がって。気軽に、気軽じゃない、みんなそれぞれ決意を持っているんでしょうが、より何と言うか、よし自分も出ようという方が、それぐらい、16人ってやっぱりこれまであまり聞いたことないぐらいの数なんで、そういうふうになっているのかなというところはあります。
 一方、デメリットとしては、多すぎて分からないとかですね。全部、例えば2人とか、3人だったら比較できたけど、それだけいっぱいはできないとかですね、そういうことはあるかもしれませんし、野党の立場の方からすれば、そっち系の方はやっぱり何と言うのかな、やっぱり野党が集まってみんなで与党に対峙しなきゃ勝てないんじゃないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんし、立場によっていろいろ、そこは違いますが、メリット・デメリットあるとは思いますが、そんな事情かなと思います。

記者
 ありがとうございます。

市長
 はい、どうぞ。

記者
 日経新聞の坂部と申します。
 ちょっと毛色が変わるんですが、不動産市況とか、再開発の現状についてお尋ねするんですけれども、福岡市中心部のオフィス空室率、長らく結構低かったと思うんですけれども、民間の調査とかで、5月の空室率が5%超えてくると、6年ぶりの水準になっているとか。
 それの背景を見ると、企業が拠点を集約したあとに生じる二次空室というのが結構たくさんあったりとか、あと、これはちょっと空室率の数字にまだ入ってないみたいなんですけど、ガーデンシティさんのほうの入居も、ちょっとまだテナントが決まってないようなところも多く見受けられるというようなところだったり、今後もオフィスビルの供給がたくさん続くと、ビッグバンのですね、開発が終わってと。
 こういうような状況が見られるというところなんですけど、こうした点に関するご所感だったりですとか、あとは誘致強化だったり、そういう拠点の集約のあとに生じる二次空室の対策とか、そういったことを市として、何か対策を取られるようなお考えがあるかというところをお聞かせいただければと思います。

市長
 はい。そこについての所感といいますと、あのね、むしろそういう、その何と言うか、今5%を超えたとおっしゃいますけど、例えば私、市長になったときのですね、12年前の空室率、何%だったか分かりますかね。覚えてますかね。当時ね、11%台だったんですよ。だから、今5%で増えたというか、もちろんコロナ直前の、あの状況からはもちろん比べると、そういうふうに見えるかもしれません。もともと11%だったということ。
 それから、この空室率というのを、今おっしゃっている、なんというか単位。何カ月単位でご覧になっていたと思うんですが、これはね、短期で見るべき数字ではないと思っていて、なぜかというと、今ローリング、まさに新しいところを建てる、そこに移転する、そして前のところを壊す、そこに新しいものが建つということで、これ完全に、何て言うか、ローリングでの移転が終了するまでというのはタイムラグがあるので、そこは数カ月という単位でそもそも観測をするものではなく、例えばこれが、もうずっと変わってない、例えば東京ないしは、どっかの地方のある中心部というとこであれば分かりませんけれども、少なくとも今、これだけ再開発で新しいビルが70棟もこのエリアだけでできていって、そこがローリングしながら建て替えをして、みんな一時移転をしたり、引っ越したりということが続いている状況の中を短期的な観測というのは、あんまり意味がないんじゃないかなと思っていて、ですから、むしろ所感でいくと、そういう空室率がそれで上がったかのような報道を流すということが、実は経済と市民に対してマイナスの影響を与えるんじゃないかなという懸念をしていてですね。
 これは今、新しくできたビジネスセンタービルにしても、テナントというところがこれまで福岡になかった企業がどんどん入ってきたりだとかしますし、ここで今、何がポイントかというと、空室率を埋めるということではなくて、空室率が今とにかく、ただ早く満床にするということを頑張っているのではなく、企業は福岡でいくと(坪単価)3万円というね、この3万円という家賃を取れるかどうかという、ここがこれまでなかったわけですね。それを今回、ビジネスセンターが3万円というところを突破したという。
 だから、これは当然落としていけば、それは埋まるんですよ。ただ、それをやっぱりしたくない。それだけのハイスペックな企業に来ていただくように、皆さん期待をして、売りをつくって建てているので。だから、その3万円の戦いというかね、ここが今、企業が頑張っているところで、もう少し下げていけば、私はそれは入るものであるけれども、そこの空室率を今、上げたいように頑張っているわけではないんじゃないかなと。それは民間事業者の声を聞いて、そのように思うんですね。
 だから、ビジネスセンターが3万円オーバーで貸すことができているというのは、これはもう福岡にとっての大きな一歩、時代を変えたわけですね。これで、たぶんリッツが入る、あっちの大名のほうも、そのようなことを当然狙っていくでしょうし、というようなことで。
 なので、いずれにしても短期的な観測で一喜一憂するというのは、あまりこの今の福岡の、これだけ動いている状況の中では、また思惑としてが、みんなそれぞれ企業としてある中では、どうなのかなというのが私の所感です。

記者
 となると、おっしゃるような感じでいくと、だから、例えば賃料を下げたりとか、企業の誘致でもう少し優遇策を強化するみたいなことも、あまり考えてはいらっしゃらないということですか。

市長
 考えてないというかね、当然、各事業者というのは、もう全体の話じゃなくて、我がビル新しくしたとき、どこに来てもらえるかというので、たぶん必死に血眼でですね、誘致テナントって探していらっしゃると思うんですね。
それで特に、それも値段交渉というとこで、やっぱりできるだけ高く借りてくれるところを集めたいというようなことで、必死に頑張っていらっしゃると思うんです。
 当時11%のときに何が起きたかと、11%ということは、今よりも倍以上、空きがあったんです。でも、札幌に取られたんです。ある大企業、グローバルな企業がですね。なぜかというと、ワンフロアに一定の面積を取りたいっていったけど、福岡にはそういうビル自体が存在しなかったんです。だから、我々は逃げられていたんですよね。そうしたもろもろの経験を経て、それで今できるだけペンシル型の細長いビルから、一定の幅が、例えば隣のビルとくっついて、一つのフロアを広く取れるような形でつくっていただいているというのは、そういう理由もあるんですよね。
 ですから、そういった工夫を皆それぞれしているので、ここはたぶん、いろんな駆け引きというものがあって、これだけライバルがいるということは、お互いにたぶん、いろんな形でいい企業に入っていただきたい、ちょっとでも高く借りてほしいというとこで、たぶん、それこそ一生懸命、今、競争し合っていると思うので、そこはもうしばらくはこの空室率だとか、なんとかというのは変動というかですね、というところは続いてくるのかなと思っています。

記者
 それでいくと、だから、ガーデンシティさんが例えば竣工までに全テナントが埋まらなくても、特段何か思うところはないという、そんなところですか。

市長
 それについて、私がこの市の会見でですね、そこが埋まらなくてもとか言ったら、それは販売にマイナスになるし、あまりそのような仮定で話すつもりはないですが、いずれにしても非常に倍率も高く、これはあれだけ競い合って、皆さんが今、開発をしているというのは、その前の状況においてですね、福岡というところに対するニーズという声を当然それなりに聞いていらっしゃる中で、企業としてしっかり分析をして、巨額の投資をするわけですから、相当なやっぱり優秀なコンサルの中で決めていると思いますし。
 また、ビジネスセンターでもそうでしたけれども、未だに名前の言えない企業だってあるわけじゃないですか、来るということが。だから、そういった秘密保持契約というのが皆さんあるので、そこはどこまで本当に、なんと言うか、本当のところは分からないので。
 そこはあんまりこう、市としてが心配することというよりは、もう我々は規制緩和のメニューは用意しますけど、テナント一つ一つにまでですね、とか空室についてまで、今、言うというよりは、皆さんが今、企業同士でしのぎを削って、それぞれいいテナントを集めて、このビルの付加価値を高めていこうとか、されている状況と思いますし。
ここで一歩譲ってしまうと、ほかのフロアも全部譲んなきゃいけないということになるんで、ここの勝負どころを、今しているんじゃないかなと思うんですよね。

記者
 分かりました。すみません、ありがとうございます。

記者
 そろそろお時間が押し迫っているということなんですが、ほか、ございますでしょうか。よろしいですか。はい。
 では、今日はありがとうございました。

市長
 どうもありがとうございました。

※発言・質疑内容について、できるだけ忠実に作成しております。