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更新日: 2022年4月11日

市長会見|市長のオフィス

4月11日市長会見

発表内容

  • 「Fukuoka Art Next」始動!~彩りにあふれたまちへ~(経済観光文化局アートのまちづくり推進担当・アジア美術館・文化振興課) ※配布資料 (1,237kbyte)pdf
  • アイランドシティ 「まちづくりエリア」 完売!~まちづくりエリア最終分譲区画の 事業予定者が決定~(港湾空港局事業管理課) ※配布資料 (1,547kbyte)pdf
  • ふくおか応援寄付 返礼品を募集しています(財政局財産活用課) ※配布資料 (449kbyte)pdf

会見動画

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発言・質疑要旨

「Fukuoka Art Next」始動!~彩りにあふれたまちへ~(経済観光文化局アートのまちづくり推進担当・アジア美術館・文化振興課)

市長
 よろしくお願いします。

記者
 よろしくお願いします。4月、市政記者クラブの幹事社の読売新聞の池園と申します。市長から、まず発表案件のご説明よろしくお願いいたします。

市長
 はい、承知いたしました。
まず、会見に先立ってですね、今年度から、この会見のライブ配信、それから手話通訳、そして、AIの自動翻訳をスタートさせていただきますので、ご報告させていただきます。
 では、最初の案件です。福岡を彩りあふれる、そして感性豊かなまちに、ますますしていくためにですね、「Fukuoka Art Next」の取り組みをスタートいたします。
 そのロゴができましたので、こちらお伝えをしたいと思います【フリップ1 (81kbyte)】。これが「Fukuoka Art Next」のロゴになるわけですけれども、その意味ですね、これは「Fukuoka Art Next」の頭文字を取っているわけですけれども、「a」の部分、これは色の基本三原色であります、赤・青・黄色を用いて、アーティストが持つ個性を無限大に表現をするという意味合いがございます。
 「FaN」ということは、これは風を送るという意味もありますし、またアーティストのファンになっていくというようなこともありますし、そのような広がりがある意味合いで、このロゴをこれから使っていくということになりますので、覚えていただければと思います。
 それからですね、続いてが毎月、今月のアートということでご紹介をしたいと思います。一番最初の月になります。4月のアーティストはこちら、KYNE(キネ)さんの作品になります。KYNEさんといえば、福岡を代表する今やアーティストなわけですけれども、この「Consider Others」というですね、この作品を福岡市の今月の作品としてご紹介をさせていただきます。
 この作品、ちょうどまさにコロナの真っ最中に生まれた作品でして、Consider Others、人のことを思いやるという意味合いがあるわけですけれども、これは実はそういったコンセプトで、コロナ禍でできた作品でして、特別に制作をしたシルクスクリーンの版画作品で、売上金は医療・介護従事者を支援する「ありがとう基金」に全額寄付されたという作品でございます。
 こうしたですね、アート作品というのを毎月、福岡市出身とか、それから福岡で活躍するアーティストの作品をこのように毎月紹介をしていくことによって、そうした皆さんの後押しにもしていきたいし、また多くのファン、もしくはアートに興味を持つきっかけにもなってほしいなと思っております。
 こんなことももろもろ、この「Fukuoka Art Next」ということで、これからやっていきたいと思います。
それからですね、アーティストの創造活動、それから交流を通して世界に羽ばたくようなアーティスト人材を育てていこうという、アートスタートアップも始めます。ご承知のとおり、スタートアップ自身はね、これまで福岡市政のまさに一丁目一番地で取り組んでいることですが、アートスタートアップ、こっちにもね、これから力を入れていきたいと思います。
 具体的な取り組みとして、これから発表します、二つの事業について参加アーティストを募集したいと思います【フリップ2 (539kbyte)】。
一つがですね、こっちの話に移って「Fukuoka Art Next」ということで、一つがアート活動をサポートするということで、レジデンス事業です。
 これは福岡においてですね、旧舞鶴中学校に新しくオープンしますアーティストカフェ、そちらでの創作活動、作品発表の場を提供するというね、レジデンス事業が一番最初の事業になります。
 これまで海外のアーティストを招聘(しょうへい)をしてきたわけですが、今回からは対象をさらに拡大をして、市内に住むアーティスト、それから国内に住むアーティストにも広げまして、招聘人数も8人に増やします。
 こうすることによって、アーティストが福岡で活躍をしながら、お互いに刺激をし合って成長していくと。そして、世界に羽ばたいていくということを支援をしたいと思っております。こちらも事業の参加アーティストを募集します。
 もう一つが「Fukuoka Wall Art Project」。これは去年も行ったので、ご承知の方、多いと思うんですが、民間と協力して、この日本一仮囲いが多い、まちが動いている福岡の、その味気のない仮囲いをですね、彩りにあふれさせていこうと、アート発表の場にしていこうと、キャンバスにしていこうという取り組みであります。
 すでに、例えば博多駅前の西日本シティ銀行の跡もこのようなアート、たくさんウォールに、壁に、仮囲いにね、描いていますし、イムズの跡地などの仮囲いもありましたんでね、イメージつくと思いますが、今年もまた募集をしますし、また、うちの仮囲いを使っていいよという民間の事業者も併せて募集をしていきたいと思います。
 どちらもアーティストの支援というような意味合いがございますけれども、このようにさまざまな形で、これからアート活動というのを応援をしていきたい。ですから、天神ビッグバンとかですね、なんとなくこう、垂直的に伸びていくイメージのまちに彩り、もしくは曲線というものを入れていって、潤いのあるまちづくりというのをね、これからもしていきたいなと思っております。
 では、次にお話、移ります。


アイランドシティ 「まちづくりエリア」 完売!~まちづくりエリア最終分譲区画の 事業予定者が決定~(港湾空港局事業管理課)

 続いてはですね、はい。ついにアイランドシティの「まちづくりエリア」が。もう一回、言いますけれども、ついにアイランドシティの「まちづくりエリア」が完売になりました【フリップ3 (369kbyte)】。
 アイランドシティには「まちづくりエリア」と「みなとづくりエリア」ってあるんですが、そのまちづくりエリア、とうとう最後の公募が終わりまして、今もうすでに1万3,000人の住民が住んでいらっしゃるんですが、ここにさらに最後の区画が販売ということになるわけでして、もう公募が終わりました。
 本当に、なんと言うか、12年前のことを思い出すんですけれどもね、売れ残る人工島みたいなことを結構書かれたりもしていたんですけれども、ついに売れることになったということになります。
 戸建住宅についてはですね、環境に優しいゼロエネルギーハウス「ZEH」(ゼッチ)の100%導入という、脱炭素社会の実現に向けた提案を、そして複合施設のほうはスポーツをするだけじゃなく、健康に対する学びとか、研究開発など、ウェルビーイングに関する提案をいただいておりますので、大変期待をしています。住宅で2,000戸、そしてスポーツ等の複合施設も新たに整備をされるということになります。
 これ本当にゼロからまちづくりって進めてきたんですが、エネルギーとか、緑というところについても、環境との共生ということで取り組みを進めてきました。
 住宅においても、これは創エネ、それから省エネを推進したり、それから公園だけじゃなくて、住宅とか、民間の施設の中も積極的に緑化をしていくということで、緑豊かなまち並みをつくっていくとか、それから福岡市での初の施設一体型の小中連携校をつくったり、高度な専門医療、こども病院をつくったり、もうほんとにいろんな取り組みをしてきたんですけれども、あとはAIを使ったオンデマンドバスですね、こういうような新しいチャレンジも行ってということで、大変、今では本当にたくさんの方が住んだり。
 それから海外の視察のときも、やっぱりこのエネルギーゼロのハウスとかですね、エリアを見たいということで、視察もやっぱり福岡市のメニューをいくつか見せると、アイランドはやっぱりぜひ行きたいという人、結構いらっしゃって、というふうに、まちが愛される場所にね、なってきたってことは大変うれしく思います。
 ということで、はい、アイランドシティは完売でございます。
 ちなみにもう一つ、まちづくりエリアとみなとづくりエリア、こちらのほうも最終局面に入っていて、最後の公募エリアの公募始まっていますので、もう間もなくこれも決まりますと、アイランドシティはまちづくりエリア、みなとづくりエリア含めて、全てが完売ということになります。
 しかも、今、みなとづくりエリアに関してはですね、直近の公募が2区画、これは公募していたんですけれども、18の、これはなんていうか応募があったということで、平均倍率が9倍というぐらい、当時からしたら隔世の感があるわけですが、当然、ですから、これ公募の価格がどんどん、どんどん上がっていっているんですね。
 今は高い値段を出しても買いたい場所に、今は生まれ変わったということで、隔世の感を感じる発表でございました。はい。


ふくおか応援寄付 返礼品を募集しています(財政局財産活用課)

 それから、最後なんですが、ふるさと納税、福岡市もこれから、ちょっと本気で力を入れてやりたいと思います【フリップ4 (548kbyte)】。
 結構これまで、ふるさと納税についてはですね、福岡市はどっちかというと返礼品というよりも、福岡市の取り組みに賛同してくれる方がしてくれればいいですよというようなスタンスだったんですが、コロナで福岡の例えば飲食店も含めてですね、いろんな事業がやっぱり傷んでいるということもあります。
 これはふるさと納税を積極的に活用していこうと、大きく舵を切っていきたいと思います。特に、このふるさと納税はすごくやっぱりメリットがあって、まず自分たちでつくったものですね、これを販売しなくても、といったらおかしいですけれども、これふるさと納税で応募いただいたら、福岡市のほうで取りにいって発送まで無料でするということで、相当まずこの部分がお得になります。
 それから、福岡市がこれは宣伝をしますので、ポータルサイトは、大きなポータルサイトですね、そんなところでも宣伝します。さらにそのポータルサイトの数もこれから増やしていく予定ですので、あらゆるところで御社の商品をご紹介しますよと。福岡市としてもこれを推していきますよということになりますので、大変お得だと思います。
 ですから返礼品、それから、これはサービスとかでもいいので、体験型でも結構ですので、さまざまな皆さん、うちの商品やサービスはぜひ使ってみようという方ね、ぜひ使っていただければと、応募していただければと思います。
 登録にあたってはですね、市内で製造・加工をされている地場産品であるとかですね、いくつかの要件はあるんですが、そんなに高いわけではないですから、本社じゃなくても事業所でも大丈夫ですので、結構使いやすいと思います。
 ぜひ、この福岡市のふるさと納税、これまでは一つの企業につき5品までの登録だったのが、これも今年度から10品に変えて、倍の登録もできるようになって、ラインナップもね、出てきますので、ぜひこちら、応募は「ふくおか応援寄付」のホームページのほうで、応募フォームがありますので、そこに手軽にオンラインで応募していただければ。これはスマホからでもできます。
 特に、なんて言うの、体験型も含めてうちのこんなのもいいかなというようなのもね、どんどんもう送っていただけたら、それがいいか悪いか決めるのはこっちなんでですね、最初から自分の中で可能性を閉ざさずに、いろいろ面白いアイデアというのもね、募集をしています。
 これがまた、ひいては福岡の経済活性につながるとか、もしくはコロナで傷んだ皆さんのお力になればと思っておりますので、これからふるさと納税、一気に力を入れていきたいと思います。
 私からは今日は以上です。



質疑要旨

記者
 ありがとうございました。幹事社のほうから何点か、今の発表案件についてお尋ねさせていただきたいと思います。
 まず、アートネクストのレジデンス事業に関してなんですけれども。これまで、特に海外からのアーティストの方をアジ美のほうでということで、呼び込みされてきたと聞いてますけれども、今回もうちょっと広げて、福岡市外の国内からでも、ということだと思うんですが、市外の方にすると、ちょっと福岡でアーティストを呼んでというのが、ちょっと唐突感があるかなと思われる方もいらっしゃると思うんですけど、今回、改めて福岡でアーティスト活動ということについては、福岡でやることに、どういうメリットがあるというか、どういうインセンティブがあるのか、福岡でやることの魅力というのが、アーティストの方にどのように発信していこうとお考えかというところをまず聞かせてください。

市長
 はい、アーティストにとって、まず、やはり、これまで海外のアーティストというのは、もちろん日本という国に来て、そして、福岡でこれまで見たことがないものを、聞いたことがないものを実際に住んで、体験をしながらという中で、やっぱりこれまでの住んでいる場所とは違う刺激とか、これまであまり感じなかった部分というのをくすぐられるわけですよね。
 そこで生まれる新しい発想とか、インスピレーションというものを作品にしていただく。そうしたアーティストの活動を応援するまちということで、福岡というまちで新しい作品をつくってもらい、関係してもらうというかですね、関係人口ではないですけど、アーティストに福岡というところでやっぱり作品をつくっていくということにチャレンジをしてほしいってことはもちろんあるし、同時にそういったことをしていただくことによって、そういった外からのアーティストが来るというのは極めて、内側というか、福岡のアーティストにも大きな刺激になっていくわけですね。
 それはやっぱりどんな講義を受けるよりも、ライバルの存在というのが一番人を成長させてくれるっていうのが、これが福岡がスタートアップをしてきた中での一番大きなやっぱり学びなわけですね。
 そういった意味では、国内・国外問わず、今回やる気のある、そしてアーティストに、ここで一定期間の中で作品をつくってもらって、もちろん、そのあと福岡市がその作品というのも、全面的にこれは後押しをしていくわけですし、また作品の制作ということも福岡市が支援をすることによって、これまでなかなか出来にくかったような、例えば作品づくりということにもですね、気にせずにつくっていただくというようなことにもつながりますし。
 いずれにしても、ここで新しい化学反応が生まれることを応援する場所であるということ、これはFukuoka Art Nextとしての今回取り組みとして、幅を広げた大きな理由になってまいります。

記者
 ありがとうございます。もう一点なんですけれども、これまでスタートアップ、いわゆる新興企業の支援をされてきたというのもありますけれども、例えば市民の方の就業先であるとか、あとは法人税とかの税金の涵養(かんよう)というような形で進められてきたと思います。
 アーティストの支援というのは、アーティストでない福岡市民の方へのどういった、いわゆる影響があるのかということを現段階でのお考えをお聞かせいただけますか。

市長
 今の質問についてなんですが、これはスポーツも一緒なんですよね。スポーツしない人にとっては、全然関係ないっちゃ、関係ない話ですが、スポーツもアートも、これは見るスポーツとするスポーツがあるように、アートも創作するアートもあれば、鑑賞して楽しむアートもあると思うんですよね。
 やっぱり福岡で生まれる作品というところ、福岡でインスピレーションを受けて、この人がどういう表現をしていくのか。例えば、そうですね、インカ・ショニバレさんの立体展示が美術館にあると思うんですが、あの方も日本に来て、桜の花を見て、それで女性がこう、ライフルを撃ったら、そこから花が咲くというような、普通はライフルで撃ったら、人を殺すというところを、女性が撃つと花が咲くというな作品をつくって、これは日本に来て、いろんなインスピレーションの中で、彼がつくった作品であったように、決してそれは福岡市民ダイレクトに税金、市税収入として還元されるものではないけれども、その生み出すアートの力によって、それは還元されていくものだと思っているので、そのようにご理解いただければと思います。

記者
 ちょっとお尋ねですけど、アートネクストの質問をまとめてさせてもらったほういいですか。

市長
 どっちでもいいです。じゃあ、アートネクスト、先にしましょうか。

記者
 じゃあ、幹事社からは以上なんで、アートネクストに関して、ご質問がある社はお願いします。

市長
 はい、どうぞ。

記者
 産経の中村です。2点ありまして、これからこういうことをやって、若手なのか、ベテランなのか、いろんな方がいらっしゃる。よくこれ問題になっているのが、そういう方の作品を買った人間がよく税制のところで、海外と比べてあまり持ち続けられないよね、あるいは持ってもメリットがないよねというところで、これはよく指摘をされていて、そのあたり、これから何でしょう、そういうことを言われている方々とどういうふうに連携して、どういうふうに国に話をしていくか。
 そのあたりのお考えって、いかがですか。

市長
 なかなかいいポイントを突きますね。これはおっしゃるとおりで、日本のアート市場が魅力的なものになっていないという現実は、おっしゃるとおりあります。
 それはご指摘のとおりの税制の部分が結構やっぱり大きいんですよね。
例えば海外の美術館で、なんであれだけ美術品が豊富にあるかっていうと、それは寄付税制ってものがあるわけですね。そうすると、例えばそうですね、こういったアートがあるとして、このアートを持っている人がですね、これ公立の美術館に寄付をするとなったら、そのときの資産価値で、自分のその税額から控除されるわけですね。だから、アートを持った人が人に譲る場合、こんなときにもやっぱりメリットがあるというようなことで、海外の公立美術館で、例えばいい作品が集まったりとか。
 もしくは海外のマーケットとして、アートフェアを開催しようとしても、税制的にですね、売れても売れなくても日本の場合、税金払わなきゃいけないんで、保税区のような部分がないとなかなかできないんですが、こうした認識は私もまさに持っていまして、今こうしたところに風穴が開けられないかということは模索をしております。
 まずは福岡の中で保税区のようなものを設定して、アートフェアなど海外の作品が入ってくるときにはですね、例えばその保税区の中に入れれば、売れた場合に、売れた場合に税金を払えばいいというような仕組みを利用するとか。
 こんなことで税に関するさまざまな障壁もまず突破しつつ、それから、その次の段階としての税的な部分でのアートを持つメリット、それからアート市場。これ例えば香港とか、バーゼルとかもあるわけですけれども、やっぱり香港の状況ということからして、日本がそこに取って代わるというですね、野心的に言えばそういったことも、まさに今なら可能性あると思うんですね。
 もちろん、日本というのはそれだけの資産持っている方もいらっしゃいますし、ただ、これやっぱり市場としては活性化をしていない。もっともっと伸びるポテンシャルは日本のGDPとかから考えてもありますので、そこは政府に対してもですね、さまざまな折につけ、これは訴えていきたいと思いますし、すでに国会議員の中でも、こうしたものに興味を持っている方とは対話はもうすでに始めていて、どういう方がそうした部分にご興味があるのかというところもやっていますんで。
 福岡はアートネクスト、福岡の中でまず進めていくと同時に、そこでぶつかるさまざまな課題をですね、地方からの声ということでも出していきたいなと思います。

記者
 ちょっとなんか、手の内明かすような話になっちゃったので、言えないんであれば言えないで仕方ないと思うんですけど、それというのは、例えば今の特区の仕組みを使って、福岡だけが先行し得ることなのか。
それとも、もう日本全部で一律でということになるのか。前者のほうがたぶん福岡市にとってはメリットがあることなんでしょうけど、そのあたりの構想って、どういう感じなんですか。

市長
 はい。手の内明かせということですから、いや、手の内というか、私はまず日本全体良くなっていいと思ってるんです。日本全体良くしていくときに、やっぱりどこから突破口を開いていくのかというときに、一つ例えば特区のラインから上げていくと、基本的にですね、税って死ぬほど固いんですよ、財務省って。
 だから、もう特別扱いみたいなこと絶対したくないんですよ。そんな中でスタートアップの法人減税ができたなんて、奇跡中の奇跡なんです、あれは本当は。たぶん今回のこのアートにしてもですね、福岡だけということって、現実的にはなかなか難しいと思います。
 でも、ここで議論を仕掛けていくと、これは福岡だけの話じゃないってなれば、全国展開、最初からしようとなった例って、これまでも結構あるんですよ。それは留学生の学校が終わったあとの就職活動に至るまでの期間、ビザを伸ばすとかですね、こんなことも福岡だけで言っていたけど、これ全国適用に、じゃあしますってことでなったりとか。
 こういう破り方というのはありますので、今後まず国サイドのほうの味方を今、見極めている最中ですので、そういう人と、それから民間サイドも含めて思いのある人たちはたくさんいますので、どういう攻め方でいくかという絵を描いて、場合によっては、特区的なものの活用ということも、それを取るということももちろん、取れればそれはいいんですが、そこを利用して全国適用みたいなこともあるので、攻め方はまさにちょうど考えているところであります。

記者
 分かりました。最後なんですけど、後ろの今月のアート、そのサイズって、そういうの限定なんですか、これから先。
つまり、もっと大きなやつとか、ここに収まらないやつ、たぶんありますよね、いくらでも。

市長
 はい、あります。

記者
 そのあたりどうなんでしょう。単に興味です。

市長
 ですね。まさに、このKYNEさんの作品というものは、これはこれぐらいのサイズでしたので、ちょうど私がまずこうやって立ったときに、この作品を見たときに、たぶんちょうど、寄ってもある程度、寄りにも耐える、ちょうどサイズ入るかなというぐらいのものにしていますが、ただ、もちろん作品はこれから大きい作品もあるでしょう。
 そこはカメラさんが寄ったときに、どこまで寄れるかと。そして、どこまで広げられるかというところにかかってくるかなとは思いますが、いずれにしても、画角によってサイズを限定するということは作品の可能性を狭めてしまうので。
 あんまりでかすぎたら、当然ちょっと、ってことになるかもしれませんが、ある程度の幅で、私の肩に入るようなサイズのものであれば、これからぜひ使っていきたいと思うし。
 あと、ここだけじゃなくて、今後、会見室(正しくは、市長応接室)とかですね、そういうところでもこういう形で後ろに背景に、せっかくだったら、ここに何もない壁が映っているより情報が入ったほうがより画面の中の濃度って高くなるからですね、濃くなるからですね。
 適切に対応します。はい。アートネクストはほかにありますか。はい、どうぞ。

記者
 KBCの上部です。よろしくお願いします。
KYNEさんの作品なんですが、全額寄付されたということなんですが、興味本位なんですが、おいくらだったのかなというところ、お伺いできたらなと。

市長
 興味本位ですね、ほんとに。これ実はオークションのような形で、確か行ったのかな。ちょうどコロナの最中に、これを全額、寄付をいただけるということでもらったんですが、あのときは。

事務局(経済観光文化局)
 金額につきましては、120万円になります。

市長
 全部ででしょう。

事務局(経済観光文化局)
 はい。

市長
 1枚が知りたかったんですよね、1枚。

記者
 KYNEさんのコレクション全てで120万円。

事務局(経済観光文化局)
 寄付いただいた金額が120万円。

記者
 寄付の金額が120万円。

事務局(経済観光文化局)
 はい。

市長
 そう。合計で。

記者
 ありがとうございます。

市長
 価値で言うと、それ全部、合わせたら、とんでもない額の価値だと思いますけど。
じゃあ、別の案件もよかったらどうぞ。

記者
 すみません、そうしたら、アイランドシティ。

市長
 はい、どうぞ、アイランドシティ。

記者
 まちづくりエリア完売で、みなとづくりエリアについても佳境というか、もう最終ということですけれども。

市長
 はい、最終章、はい。

記者
 まあ、市長が就任されてからのいろいろ書かれたとかいう話もありましたけれども、一方で現在、地価が上がったりとかですね、先ほど公募も18社(正しくは 18件)でという話ありましたけれども、ここまでの道のりをちょっと軽く振り返っていただいてもよろしいですか。

市長
 うーん、まあ、やっぱり最初の、だから12年前の選挙のときに、それこそ、まさに市長になりたての私に対してですね、厳しい言葉がたくさん投げかけられました。
 やっぱりここに住んでいる方もいらっしゃって、ここをふるさととして、赤ちゃんの頃から育つ子もいる中で、ずっと人工島とか、なんか売れ残りみたいなことを言われて、それをやっぱり、まずは人工島じゃなくてアイランドシティって呼ぼうよと。照葉って住所があるんだから、照葉って言おうよというところから、スタートをしてですね。
 そして、当時としての私としては、やっぱりこれ飛行機の着陸のときに、いつもこれが見えるんですよね。そうすると、ここが空き地にずっとなっているという状況は、やっぱり良くないと。福岡の最初の入り口で。
 それで、立地交付金制度というものをつくりました。立地交付金も、これもやっぱり議会も含めて賛否って本当にあったんです。でも、私としてはここを高い、結構、やっぱり市場価格よりも高い値段でずっと設定されていて、なのでここに立地交付金を入れるということによって、競争力のある価格にする。
 それによって、早く売れることによって、固定資産税を早くからいただいていく。それから、この中で経済が活性をしていって、そこからで税収をもらっていくっていうほうが、私はより良いという判断をして、当時立地交付金というものを導入をしました。
 それから、都市高速道路ですよね。アイランドシティ線ということも、これも決めて、そして、この販売をしてきたわけです。
 最初、売るだけしかできないという原則だったものを貸すこともできるというような形にすることによって、商業施設が入ってくるようになったり、温浴施設、九州最大級のサウナとかですね、温浴の施設が入ってくるようになったりということで、本当に思い出せば、もうあのとき、このとき、いろんなね、思いがありますし。
 また青果市場が移るというときも、現在の、まさに今月オープンするららぽーとの位置に青果市場はあったわけで、今度アイランドシティに行くと距離が遠くなるという方が、どうそこのところを保証してくれるのかとかですね、いろんな地元の方との話だとか、まあいろいろありました。
 でも、あったんですが、今こうしてまちが成熟してきて、ティッピングポイントを超えるっていうんですが、もう自動的にですね、こちらが力を入れて政策を打たないとではなくて、もうみんな自然に欲しがっていただけるような土地に今では変わって、本当にさっきちょっと言いましたけど、海外の視察の候補をいくつか挙げるんですが、ここってみんな必ず行きたいとおっしゃるんですよね。
 そんな福岡が誇るエリアに生まれ変わったということは、本当に隔世の感という言い方ですよね。大変そういう意味では、本当にこの12年間の思いの中で、今日まちづくりエリアが完売ということが果たせたのは感慨があります。また、もうちょっとしたら、アイランド全体としての完売が発表できると思います。

記者
 すみません、もう1点いいですか。
 まちづくりエリアが今後もう完全に出来上がっていくということになると思いますけれども、アイランドシティからの、例えば天神であるとか、中心部へのアクセスですね、結構、従前から言われる方もいらっしゃると、バスと高速道路しかないということで、今後、交通アクセス、よそへのアイランドシティから、よそへのアクセスに関しては、何か暮らしの利便性向上といえば、そういう意味合いも含めて、市長、現在何かお考え、今後どうしていくべきというような、何か今お考えがあれば教えていただけませんでしょうか。

市長
 このエリアからの交通アクセスというところが一番やっぱり、これ販売する上でもネックになっていたところです。そこでバスの、西鉄のバスのですね、ステーションをここに誘致をしたわけですね。
 そして、ここに場所を、このアイランドシティにバスの拠点を移転していただいたことによって、ここ発着のバスということが増えてくることによって、相当、天神に直行で行けるというバスが増えてきたと思います。
 また、都市高速道路もできましたので、そういう意味ではアクセスは相当に向上されたと思っています。今後、利用される方ということが増えてくれば、当然バスの増便ということもさらにあると思いますし、そのようなことが現在考えている中での交通施策、そういったことも加味してですね、皆さん、ご購入いただいたかなとは思っています。

記者
 ありがとうございます。アイランドシティに関しては、幹事社から以上になります。ほかに何かあればお願いします。

市長
 はい、どうぞ。

記者
 西日本新聞の小川です。よろしくお願いします。
 売れるか売れないかというのと、あと別の観点なんですけども、12年前、10年前とか言われていたのは、いわゆる費用対効果だと思います。公金を使われている以上、それに見合った費用対効果だけ測るかどうかは、また別の議論かもしれないですが、総括して先ほど固定資産税の話もありましたけれども、費用対効果の面ではどういうふうに全体として考えていらっしゃいますでしょうか。

市長
 ぜひ、それ同じ質問をですね、このあと、みなとづくりも含めて完売をしたときに、同じ質問をぜひしていただきたいと思います。そのときに全体の収支ということは出てくるので、さあ、この費用対効果がどうだったのかとか、この事業全体というところが総括できるのかなと思っています。

記者
 それは近いうちに。

市長
 そうですね、これが全部売れたときに、結局、収支というところが見えてくると思うんですよね。そうなったときに、またご質問をしていただければと思います。

記者
 分かりました。

市長
 はい。

記者
 RKBの三浦と申します。最後の公募しているという、みなとづくりエリアは、残り何ヘクタール、細かい数字が分かれば教えてください。

市長
 残りが3区画になります。現在、その3区画のヘクタール数はのちほど聞いていただきたいのですが、そのヘクタールを今、公募をしているという状況になりますので。

記者
 西日本新聞の塩入と申します。
 議会でもちょっと取り上げられていたと思うんですけれども、アイランドシティの中にいわゆる消防施設がないということで、消防署の分署みたいなものをつくれないかといった質問が出ていたと思うんですが、これだけ1万3,000人という人口が増えてですね、高層マンションも多いので、そういった施設も必要なんじゃないかと思うんですが、この辺についての市長のご所見お伺いします。

市長
 消防の話、警察の話、そもそもでいくと、福岡市東区というのは、久留米より人口が多いんですよね。ですから人口でいくと、福岡市、北九州市、東区って言ってもいいぐらいの人口規模があるので、当然その東区全体として、これは機能をですね、どうするかということは課題になっていることではあります。
 アイランドシティに関しても、そのようなご要望があるということは分かっていますので、ただ、当然、全体配置の中で、例えばそれが現在の消防機能、警察の機能、もろもろ含めてですね、機能しているのかどうか。
 これがしていないということであれば、当然、機能をさせなければ。もし、これ機能足りないということであれば、これは機能を何とかしなければいけないし、また、足りているということであれば、それは問題ないと思うわけですが、そのあたりの精査は当然、これ東区全体としても必要になってくるとは思います。
 現時点で、すぐにどうこうしようという考えがあるわけではないです。

記者
 分かりました。

記者
 ほかはよろしいですか。ふるさと納税に関して、よろしくお願いします。
今回、登録可能返礼品の数を増やされたということですけども、ここ、理由を改めてお伺いしてもよろしいでしょうか。

市長
 本当に書きますか、それ。これまでは一店舗5品までだったのを10品に倍増させています。やっぱりこれは一つ、選ぶ人がですね、選ぶ選択肢を増やしていくということ。これはもちろん、いろんな企業から出していただきたいということで、一社がすごいあまりにも多い数になってはいけないということで、一定、5と決めていたわけですが、実際これまでの実績だとか、もろもろ勘案して、今回10に増やしたということになります。

記者
 ふるさと納税で何かありましたら。

市長
 はい、どうぞ。

記者
 産経の中村です。
 なんか、福岡市にしては珍しく、後追いというかわざわざ、ブルーオーシャンつくってやるんじゃなくて、なんか真っ赤な海に飛び込んでいくような施策かなと思うんですけど、これ改めて、例えば事業者の方から、ほかはやっているじゃないかと。うちももうちょっと何とかできないかという要望があってことなのか。
 なんか市として、もう過当競争どころか、なんかどうなっているんだというところに、あえて飛び込んでいくことなのか。どういう発想から、こんなことになったんでしょうか。

市長
 おっしゃるとおりで、私、そんなに乗り気じゃなかったというかですね、ふるさと納税自体は、やっぱり何と言うか、福岡のほうはどっちかというと、人口が増えているまちで、人口は自然増と、それから動態として外から入ってくる人も多いわけで。
 ですから、福岡で働いて福岡に納税してる人でも、やっぱりいろんな地方から出て来ている人が、そのふるさとのほうに納税するということであれば、私はそれでも、それでいいのかなと思いますし、うちはあんまり、最初から例えば、総務省とけんかをしながらではないですけれども、こんなものも出しますんでとにかくうちに入れてください、みたいな感じの前のめりでは、正直してなかったです。
 むしろ例えばこども病院をつくるんで、その横のマクドナルドハウスですね、ああいうなんというか、その親が付き添える施設に対する支援をお願いしますとか。もしくは動物のですね、愛護のために気持ちがある方は、ぜひ賛同してくださいという、どっちかと言うと、その福岡市の政策に対して応援くださいということで、たぶん返礼品って、おはじきとかですね、あんまりこう、なんというか、これが欲しいから寄付するみたいな部分はあまりしてなかったんですよね。
 ただ、なぜここにきて、やっぱりとなったかというと、それはやっぱりコロナ含めて、経済的にやっぱり福岡の飲食店、これまではもう本当に予約取れないぐらいいっぱいだったのが、コロナでやっぱり結構きつくなっているところも多いですし、今後もやっぱり何と言うんだろう、テイクアウト、テイクアウトというか、こういう送れるようなものとかですね、こういうものもできるという足腰の強い体制にしておけば、もちろんコロナが今後、収まったとしても、今後万が一、いろんな状況があったときにも経営として経験があればですね、いろんな対応もできるという意味では、足腰の強い経営に、それぞれがなっていくかなということもありますし、支援にもなればというようなことで、今さらではありますけれども、ちょっと本気でやろうかなというところです。

記者
 そうしたら、発表案件についての質問はこれで終わりにさせていただきすが、発表案件以外でお尋ねになりたいことがある社はよろしくお願いします。

市長
 じゃあ、前から順々にどうぞ。

記者
 RKBの三浦です。春吉橋の開通もしまして、あそこのゾーン、川沿いといいますか、再整備というか、魅力、活用についてどのように考えているか、改めて教えてください。

市長
 そうですね、やっぱり水辺の魅力というのは、世界の都市でやっぱりすごく感じられる、もしくはこれを生かしたまちづくりって、とってもすてきです。一方で福岡市というのは、これまで海と川に接していても、海や川に背を向けたつくりに全部なっているんですよね。
 もちろん海が、北にあるということから、入り口を南向きにするとかですね、そんな事情もあったのかもしれませんけれども、これまで全部、海に対してはもう、背、後ろ、バック、こういう言葉にあるようにですね、これはもう川、那珂川を走る船に乗ったら分かると思うんですが、見どころあるかなと思っても、全部背中を向けてて、裏が見えるんですね。
 あんまり普段、見てほしくない部分が見えちゃったみたいな、そんな景色だったのはとてもがっかりだし、気付きにもなったと。やっぱり川というのは、まちに風を運んでくれるし、また例えば夏の暑いときにも、涼しい風をそこに入れてくれるわけですよね。
 こうした川を生かした水辺、親水性のあるまちづくりをしていく上で、今「リバーフロントNEXT」ということで、各公園とかですね、こんな場所を今生まれ変わらせています。今回、春吉橋が切り替えをしてですね、本橋のほうで走れるようになりました。仮橋といっても福岡市は永久橋になるだけの差額を最初から支払いをしてですね、そして、しっかりそのあとも活用できる広場としてというイメージ感を持って進めてきました。
 全国的にも極めて珍しい事例だと思いますが、これから段階を追って清流公園と一体化をすることによって、ちょうど屋台があって、そして中洲のネオンが映る、あの中洲、那珂川の川沿いがまたこれからコロナ後、賑わいの新しい福岡名所としてですね、皆さんに愛される場所になってくれることを期待します。

記者
 そのほか今、春吉橋ですけど、それよりまだ南のほうから新しい考えとか、プランというものはあるんでしょうか。

市長
 南?

記者
 南のキャナルシティ側とか、そのほかはどのようになるのかなとかというイメージは言えたりするんでしょうか。

市長
 ここでは言えないですね。

記者
 分かりました。

市長
 民間施設なんで、はい。

記者
 すみません、西日本新聞の塩入です。今のお話に関連してなんですけれども、リバーフロントNEXTの施策決定までの経緯について、まず、ちょっとお伺いしたいんですけれども、西中洲が関係しているのかどうかというところなんですが、経緯が分からないので、教えてください。

市長
 分かりました。これはちょうど天神ビッグバンをスタートするときに、福岡市として水上公園という場所をどうしていくかということを考え出したときにですね、当時でいくとインバウンドも含めて、結構、最高潮に人が来ていたときです。
 川を生かしたまちづくりにしようと、例えば香港であれば、ある一定の夜時間になったら光のショウがあったりとかして、見どころになっていたりしますよね。それで、当時は福岡市としても船をあそこに走らせるかとか、水上交通とか、いろんな議論があったんですが、これは民間が船はやっていただけるということになって、県のほうで、あれは整備をしていただいたわけですけれども。
 これから親水性のある、要するに全て川沿いの建物ひっくり返していこうと。つまり、こちらも正面だと、川沿いのほうも川から見てもこっちも正面だと見えるようなつくりにしていこうということで、例えば須崎公園も市民会館の背中だったもの、もう少し内側に入れることによって、公園と川を近づけるというようなことにしたりとかですね。水上公園もまさに川の水を感じながら楽しめる場所にする。
 それから、西中洲という、今お話がありましたが、西中洲というのも、これは川面に映る中洲のネオンを見ながら、石畳をしっぽりと、色気のある通りということで、こういったことも雰囲気に合わせて整備をしてきました。
そして、清流公園だとか、それから、この新しくできる春吉橋の広場ですね、こうしたものもこれから賑わいの空間にしていこうと。こうしたものをトータルで川沿い、リバーフロントNEXTということで、水辺を生かしたまちづくりということで進めているところであります。

記者
 世界の水辺の都市の中のなんていうか、今回のリバーフロントNEXTですね、イメージしているまちみたいなのありますか。どういうまちにしたいなとか。

市長
 それは具体的に、ここということではないんですけどね、それぞれ川の特徴もあるんで違うんですが。例えばボルドー、姉妹都市ボルドーでいくと、ボルドーはまた川で有名なんですが、あそこに姉妹都市交流の、記念してではないですけれども、きっかけにして、オ・ボルドー・フクオカってできているじゃないですか。オ・ボルドー・フクオカっていうのは、なんかボルドーという土地の名前に、オー!という驚きの、なんか、オー!ボルドーということではなくてですね、オ・ボルドーって、あれ川沿いって意味なんですよ。
 そういう、それはまさに川、まちの繁華街の真ん中を川が走っているってことは、実は世界的に見たらすごくすてきなことで、これを生かさない手はないという視点というのが、これはグローバルな視点でもあったりするので、そうしたところからも、川を生かしていこうというような部分というのはたくさんヒントはいただいております。

記者
 すみません、最後に那珂川のあの川なんですけど、どちらかというと、あんまりきれいなイメージがない川ではあるんですけれども、その辺の環境対策みたいなものって、今後どのようにお考えでしょうか。

市長
 そうですね、これはまさに政令指定都市に残る県の権限が河川なんですよね。ですから、那珂川というのは拡幅工事も含めて県の管轄になるわけです。
 これは、でも県も今回頑張っていただいたと思っていて、護岸工事もしっかりして。これも比較的、環境配慮というかですね、このリバーフロントNEXTのイメージに近い形で整備はしていただいていると思いますし。
 ただ、浚渫(しゅんせつ)ですね。要するに、やっぱり雨が降ると砂が流れてくるという、こういった浚渫に関しての頻度については、これは県の管轄になりますので、これは福岡県ともですね、しっかり連携をしてぜひ掃除というか、浚渫の頻度を高くしていただくというようなことをお願いをしていきたい。
 もちろん権限と財源を同時に福岡市に委譲してくれるんであれば、それはそれでうちも、うちがやりますけれども、ただ実際、例えばこの話って、例えば室見川とかですね、こんなところでもやっぱり言われることなんですよ。土が溜まっていて、これもし川が増水をしてきたら、あふれるんじゃないかと。
 なので、浚渫をしっかりしてほしい。これ、要望みんな、やっぱり一番近い政府って基礎自治体ですから、みんな市に、もしくは区役所にみんな相談に来るんですが、市民の方はいらっしゃるんですが、どうしても権限と財源は、全部県が持っているということで、県にお願いをするしかないんですが、福岡市として、この辺りはですね、きれいになっていくように、回数を上げていただけるように、これはお願いをしていきたいと思います。

記者
 ありがとうございます。

市長
 じゃあ、どうぞ。

記者
 西日本新聞の小川です。
 すみません、先ほどの春吉橋の仮橋、清流公園との関係性なんですが、清流公園との一体化というのは、もう仮橋の部分も全て清流公園になるという。

市長
 はい、おっしゃるとおりです。

記者
 このNEXT、エリアを見ていると、確かに川沿いですごく、いろんな川に面した部分もたくさんできると思うんですが、これを回遊したりとか、川沿いを楽しむような、そういう仕掛けとかというのは、何かお考えでしょうか。

市長
 はい。ソフト施策についても、いろいろ考えています。これからまさに議論になりますが、この清流公園含めてですね、この辺りをどうソフトとして回遊していただくかというようなことも含めて、例えばそれも民間のアイデアとかですね、それから、それを実行するためのお金の、どう財源をつくっていくかとか、これはいろんなやり方が今ありますので、そういったことも含めて検討していきたいと思います。

記者
 分かりました。

市長
 はい、どうぞ。

記者
 TNCです。三つあるんですけども、まず一つ目で、現在の新型コロナのですね、状況、まだ高い水準かと思うのですが、そこの受け止め。二つ目は、その中での福岡市の3回目ワクチン接種の状況についての受け止め。あと、三つ目特に伺いたいのですが、中でも若い方の3回目接種の率が低い状況だと思います。そこに対する受け止め、教えてください。

市長
 はい。今、数が以前と比較をして、新規陽性者数がですね、多くなってきているということですから、新しい株は非常に感染力が高いということが、こういった数字からも言えるかなと思います。一方で、病床使用率については、大きく変化をしている様子はないということからすると、感染力は強いけれども、中等症、ないしは重症化リスクというのは低いものなのかなと受け止めています。
 いずれにしても感染力が高いということですから、感染対策、基本的な部分というのは今後も大切になってくると受け止めております。
 3回目のワクチンの接種ということなんですが、大切なのは、これは受けたい方がスムーズに接種をすることができるということが大事であろうと思っていますので、これは強制するものでもありませんし、率を高くすることが大きな大目標ということではありません。
 ですから、福岡市としては、今回この4月についていうと、市役所の1階という、天神の一番真ん中でもですね、しかも予約なしでも接種できるという環境をつくって、この土日についていうと、もう準備していた分のほとんどが埋まるぐらい、たくさんの方に来ていただいたということですから、福岡市としては率を何が何でも上げるということではなくて、受けたいという方が受けられる環境をつくっていくということが大切だと思っています。
 それから、若い人についても同じで、若い人にとって副反応のリスクのほうが大きいのか、それともコロナに感染をすることのリスクのほうが高いかというと、これは人それぞれ考え方は違うと思うし、低いのであれば、実際に感染したほうが低いのであれば自分は接種ではなくて、接種はしないというふうな決断をする方も、それはその方の考え方として尊重すべきだと思いますので、福岡市としては率が大事というよりは、受けたいという方が受けられる環境づくりをしっかりやっていくということです。

記者
 ありがとうございます。
 率は大切じゃないということなんですが、改めてその接種率を見たときに、市長としては低いと思われるか、全体的に見て、低いと思われるのか、もっと進めていかなければいけないと思うのか、それは今の話を聞くと、考えていないところかもしれないんですけども、実際どう思われているのか。

市長
 あなた、どう思われます?

記者
 そうですね、まだ、現状たくさん、まだ陽性者出ている中で、これからどんどん外出規制がなくなるので、どんどん人が出て行くと思っております。その中でワクチン接種で感染予防をすることって、一つの方法だと思うんですけれども、それにおいて、率を上げることというのは、やはり感染を広げないということにつながるとは思っております。
なので、3回目接種は大事なのかなと思うところもあるんですけれども、率については改めてどのように思われますでしょうか。

市長
 福岡市でいうと、例えば10代、20代の若い人の率って、政令市で一番多いんですよね。やっぱり、私はその例えば接種率において大事だと思う部分というのは、高齢者なんですよ。高齢者についていくと、やっぱり重症化リスクが高いので、なので高齢者についてはやっぱりしっかり打っていただいて、できるだけ重症化を抑えていただきたいという思いがあるので、そこはやっぱりワクチンの接種率は上がったほうがいいなと、私も思っています。
 実際にもう8割の方が接種をしているわけでして、それはやっぱり高齢者の皆さんがご自身で判断した上で、コロナに感染するリスクとそれから副反応のリスクを考えた上で、感染するほうがリスクが高いと判断をして接種をしていただいていると思います。
 でも、繰り返しになりますが、今の質問で若い人の率がどうかというと、その率を出すとですね、絶対にこれは受けなければいけないというような同調圧力にもなってしまうということもありますので、ここで低いからとか、前回の質問にもありましたように、そのものを配るから受けてくださいということは、私はするつもりはなくて、自分でそれは判断をして、どちらのリスクを取るか。
 それは車を運転しても事故に遭うリスクはあるけれども、リスクとベネフィットをどう考えて、どちらを取っていくかというのは、それぞれ次第かなと思っています。

記者
 ありがとうございます。

記者
 ほか、よろしいでしょうか。
では、会見を終了とさせていただきます、どうもありがとうございました。

市長
 はい、どうもありがとうございました。

※発言・質疑内容について、できるだけ忠実に作成しております。