現在位置:福岡市ホームの中のくらし・手続きの中の文化・スポーツ・生涯学習の中のスポーツの中の2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会 事前キャンプからスウェーデンをイメージした着物の制作 - Sweden Kimono Project in FUKUOKA|Tokyo 2020 福岡市事前キャンプ
更新日: 2021年1月12日

スウェーデンをイメージした着物の制作 - Sweden Kimono Project in FUKUOKA


スウェーデンとノルウェーの選手団が福岡市内で事前キャンプを行うことが決まったことで、スポーツだけでなく、日本の伝統文化を活用した取り組みも行っています。


一般社団法人イマジン・ワンワールドが取り組んでいる「KIMONOプロジェクト」から、スウェーデンとノルウェーをイメージした着物が誕生しました。

ここでは、両国をイメージした着物についてご紹介します。


【スウェーデンをイメージした着物の制作】



第1回…「キックオフ KIMONOを知る&スウェーデンを知る」



東京2020オリンピック・パラリンピックの開催が決まったのが、2013年9月。


この決定を機に、翌2014年、福岡・久留米の着物専門店 きもの蝶屋の高倉慶応さん(代表取締役社長)が、一般社団法人イマジンワンワールドを立ち上げ、参加する国・地域の文化や自然をイメージした着物を制作する「KIMONOプロジェクト」をスタートさせました。


このKIMONOプロジェクトは、他国の素晴らしさを「KIMONO」で表現することで、日本の伝統技術の素晴らしさを知っていただくと同時に、互いを尊敬しあう「和」の精神性を発信し、プロジェクトを通じて、日本の素晴らしい伝統技術で「和」を重んじる精神性を表現し、『世界はきっと、ひとつになれる』というメッセージを世界に発信するという壮大な目的が秘められています。


2016年11月、スウェーデン事前キャンプのホストタウンである福岡市に、これからスウェーデンの着物のデザイン制作を行うので一緒に参加しませんかとのお誘いがあり、「Sweden Kimono Project」に参加することとなりました。


Sweden Kimono Project

プロジェクトメンバーは、当時某情報誌編集長の村山様のお声かけにより集結した着物好きの方々や、スウェーデンからの留学生など。


プロジェクトメンバーのみなさん

2016年12月1日 、第1回「キックオフ KIMONOを知る & スウェーデンを知る」と題し、参加者の自己紹介、KIMONOプロジェクトの概要説明、着物ついて説明、そしてスウェーデンについて思うことなどを共有しました。


キックオフの様子

着物の素晴らしさに魅かれて参加した人や、スウェーデンと日本文化の融合を楽しみに参加した人、プロジェクトの壮大なスケールに魅力を感じて参加した人など、参加の動機はさまざま。そしてこのプロジェクトのキーマンとなったのが、当時福岡女子大学で学んでいたスウェーデン人留学生のヨハナさん(Ms. Johanna Olsson)とリーナさん(Ms. Lina Södergren)のお二人です。


プロジェクトのキーマンとなったみなさん

何といってもこの壮大なプロジェクトに参加できることで参加者の皆さんは目を輝かせていました。


それと同時に北欧、スウェーデンの文化を学ぶことができるという稀有な体験に心躍らせていたのではないでしょうか。


福岡市とスウェーデンの事前キャンプの繋がりから、日本の伝統文化である「着物」に結びついたことで、オリパラ文化プログラムの一つとして取り組むことになりました。




第2回…「スウェーデンを深く知る & デザイン制作ワークショップ」2016年12月19日



最初に高倉代表より、すでに完成しているリトアニアをイメージした着物を展示していただき、参加者にその国のイメージをどのように着物に描くのか、作者が込めた思いを語っていただきました。


高倉代表の写真

この着物は、戦時中、駐リトアニア大使の杉原千畝氏が、祖国の命に背きユダヤ人に対してビザを発行し、多くのユダヤ人を救ったという人道的で勇気ある行動への敬意と尊敬の念を込め、同じ日本人としての賛美をこめて制作されています。(染処おかだ(手描き京友禅)作)


また、リトアニア共和国の国花である「ヘンルーダの花」をモチーフに制作した帯(龍村美術織物(西陣手織錦・宮内庁御用達))も同時に披露していただきました。


次に、初回から参加している福岡女子大学のスウェーデン人留学生ヨハナさんとリーナさんから、文化や風習、スウェーデン人が大切にしている自然、伝統衣装などを紹介していただきました。私達がイメージしていたスウェーデンは、母国を愛するお二人から聞いた実際の姿とは少し違っていた気がしました。   


スウェーデンの伝統的な服について紹介する福岡女子大学のスウェーデン留学生の写真

福岡女子大学のスウェーデン留学生の写真

その後、グループに分かれて着物に描くデザインをみなさんで考えてもらいました。


グループになっている写真

資料の写真

参加したみなさんはもう「スウェーデン」の虜になっていましたね。


第2回の参加者の写真