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更新日:2024年10月10日

森林環境税及び森林環境譲与税について

1 森林環境税創設の趣旨

 森林の有する公益的機能は、地球温暖化防止のみならず、国土の保全や水源のかん養等、国民に広く恩恵を与えるものであり、適切な森林の整備等を進めていくことは、我が国の国土や国民の生命を守ることにつながる一方で、所有者や境界が分からない森林の増加、担い手の不足等が大きな課題となっています。このような現状の下、平成30年5月に成立した森林経営管理法を踏まえ、温室効果ガス排出削減目標の達成や災害防止等を図るための森林整備等に必要な地方財源を安定的に確保する観点から、森林環境税が創設されました。

2 森林環境税・森林環境譲与税の仕組み

 「森林環境税」は、国税として市町村が個人住民税と併せて年額1,000円を令和6年度から賦課徴収するものです。
 「森林環境譲与税」は、喫緊の課題である森林整備等に対応するため、令和元年度から、市町村や都道府県に対して譲与されています。


3 森林環境譲与税を活用した取組み

 福岡市では、農林業振興施策・事業実施の総合的な指針である「福岡市農林業総合計画」に基づき、森林環境譲与税を活用して、(1)森林整備の充実と(2)木材利用の促進に取り組んでいます。


(1)森林整備の充実

①森林経営管理制度の推進

 森林の適正な管理と公益的機能の十分な発揮を目的として、適切な経営管理が行われていない森林を対象に、今後の管理方針について所有者への意向調査を行っています。また、境界不明瞭や持ち主の特定が困難である森林の整備を推進するために、境界の明確化に取り組んでいます。

地元精通者の協力による森林境界候補図の調整

写真:地元精通者の協力による森林境界候補図の調整

令和5年度実績(森林環境譲与税充当分)  
 意向調査対象面積378ヘクタール、境界明確化対象面積96ヘクタール


②分収林の保育管理

 森林の有する多面的機能を持続的に発揮させるとともに林業振興に資するため、森林所有者と長期の契約を締結した分収林について、下草刈りや間伐、枝打ちなどの保育を実施しています。

分収林の除伐、間伐の実施前と実施後を比較した写真

写真:分収林の除伐、間伐

令和5年度実績(森林環境譲与税充当分)
 間伐38.18ヘクタール、除伐26.92ヘクタール、枝打5.11ヘクタール、倒木撤去3本


③林道の維持・保全

 森林整備の基盤の維持保全を図るため、林道等の予防保全や維持修繕、林道台帳の作成等を実施しています。

林道の維持修繕

写真:舗装や擁壁を修繕した林道

令和5年度実績(森林環境譲与税充当分)
   林道・林業専用道補修87.3m、林道台帳作成2,424m、林道路面清掃956㎡、林道除草1,608㎡、林道側溝清掃:360m



(2)木材利用の推進

①地域産材の利用促進

 森林整備を促進するため、区庁舎や公民館など市の公共施設において、地域産材の利用促進を図るとともに、木材利用の普及啓発等を実施しています。

西都北公民館

写真:市内産材を活用した内装(西都北公民館)

令和5年度実績(森林環境譲与税充当分)
   木材利用施設数 4施設(窓口カウンターほか内装木質化)


②ABURAYAMA FUKUOKA(油山牧場・市民の森)リニューアルオープン

 令和元年度に油山市民の森が開園50周年を迎えたことを契機として、油山市民の森と油山牧場を、さらに魅力ある施設としていくためのリニューアルに取り組み、ABURAYAMA FUKUOKAとしてリニューアルオープンしました。

森のオフィス・ショップ(旧市民の森管理事務所)

写真:森のオフィス・ショップ(旧市民の森管理事務所)

令和5年度実績(森林環境譲与税充当分)
   管理事務所、トイレ改修1か所、木製遊具


③普及啓発

 ABURAYAMA FUKUOKAの指定管理者による管理・運営において、チェンソーの講習会や親子林業体験を実施し、森づくりの普及啓発を行いました。


森林整備講習会(油山市民の森) 

写真:森林整備講習会

令和5年度実績(森林環境譲与税充当分)
 森林整備講習会 3回
 親子林業体験  1回



4 森林環境譲与税の使途とその公表

 本市の森林環境譲与税に関する決算状況について次のとおり公表します。