アルミニウム製のやかんや鍋の内面が黒くなる
アルミニウム製品は、内面の腐食を防止する目的で、被膜処理(アルマイト処理)が施されています。
この被膜は非常に薄く、強い洗浄や煮沸の繰り返しによりはがれてきます。被膜がはがれたものを湿ったまま放置すると、空気や水の酸素と反応して白い水酸化アルミニウムが生成され、水分の蒸発とともに表面に残ります。この水酸化アルミニウムが銅イオン、カルシウムなどと反応し、黒くなります。
黒くならないためには以下の方法が有効ですので、参考にしてください。
【対策1】空だきをしたり、水をつぎ足しながら使用しないようにする。
【対策2】水や食べ物を入れたまま長時間放置しないようにする。
【対策3】使用後はやわらかいスポンジなどを使用し、傷をつけないように洗い、水気をふきとり乾燥させる。
【対策4】やかんや鍋に水をくむときは、給湯器を通った水ではなく、じゃ口の水をそのまま使う。
【対策5】こんにゃくの下ゆでや、ゆで卵など、カルシウムを多く含む食品の調理にはアルミニウム製以外の鍋を使う。
なお、黒く変化したものは無害ですので、黒くなった鍋などを使用しても健康面には問題ありません。