東区の志賀島で,「博多湾NEXT会議」が初めて主催した博多湾を体感する市民イベント「博多湾NEXTひろば」を開催しました。
参加者は,3つの選択型エコワーク「アマモ場づくり」「おさかな料理体験」「出張水族館&ビーチクリーン」の中から好きなもの一つを選び,それぞれのエコワークを通して,博多湾の生きものや環境を楽しく学び,最後は全員で未来の博多湾について考えました。
博多湾NEXT会議では,今回のイベントにあわせて,博多湾のPR海中動画「豊かな,海を。」を企画・製作し,イベント会場で放映しました。
また,志賀島の天然アマモ場や,その他ビュースポットなど,志賀島の見どころを掲載した志賀島情報ガイド「船にのって志賀島さんぽ」を作成し,イベント参加者に配付しました。
はじめに,博多湾NEXT会議の川口 栄男会長(九州大学名誉教授)から,初めてアマモ場づくりに参加した人のために,アマモのことについて教えていただきました。
アマモ場は,「海のゆりかご」と呼ばれ,海をきれいにし,生きものの住みかになるなど,たくさんのはたらきがあることを学びました。
次に,博多湾NEXT会議の活動で6月から準備した博多湾産のアマモの種を使って,アマモ育成ポットとアマモ種子粘土をつくりました。
最後に,志賀島の天然アマモ場から採取したアマモの苗を使って,アマモ竹割りばし苗をつくりました。
アマモ育成ポットづくりでは,ポットの中の人工海水に砂とアマモの種を入れて,海の中と同じ環境でアマモを育てます。
冬の間に芽が出て,来年の春頃には5~10cm程度の緑色の葉に生長します。
アマモ育成ポットで育てた苗は,春頃に博多湾東部のアイランドシティ周辺海域「御島海域」に植え付ける予定です。
天然の材料でつくられた粘土で好きな形をつくり,アマモの種を付けたら完成です。
つくったアマモ種子粘土は,天然のアマモ場が更に拡大するよう,志賀島の天然アマモ場に投げ入れました。
この種から立派なアマモが育つといいですね。
竹割りばしアマモ苗づくりでは,イベント前日に志賀島の天然アマモ場から採取したアマモの苗を竹割りばしと麻ヒモで固定しました。
つくった竹割りばしアマモ苗は,博多湾東部のアマモ場が再生するよう,イベント終了後にアイランドシティ南東の御島海域に植え付けました。
おさかな料理体験では,博多湾で獲れたアジをさばいて,イベント参加者全員に振る舞う料理をつくりました。
魚食活動チーム・サカナグミのスタッフと福岡市漁業協同組合志賀島支所婦人部の方々から,博多湾で獲れる旬の魚「アジ」のことや,魚のウロコのとり方,さばき方について教えていただきました。
博多湾で獲れる新鮮なお魚が普段の食卓に並んでいることを知ることができ,子供たちも上手に魚をさばくことができました。
おさかな料理体験でつくった「魚のつみれ汁」と「志賀島ミネストローネ」の2種類の料理は,昼食時に「海の幸弁当」と一緒にイベント参加者全員に振舞いました。
参加者全員で,博多湾からの命の恵みに感謝して,いただきました。
ごちそうさまでした。
マリンワールド海の中道から博多湾でよく見られる「シロギス」「ヒイラギ」「オニオコゼ」などのたくさんの魚ががやってきました。
また,「ヒトデ」や「ウニ」「ヤドカリ」など,博多湾の生きものに触れることができるタッチングプールもあり,参加者は大興奮でした。
出張水族館で,身近な博多湾にいる生きものを見て,触って,知って,楽しく学んだあとは,志賀島の天然アマモ場付近の海岸でビーチクリーン(海岸清掃)を行いました。
イベントの最後は,謎解きゲームや博多湾のPR海中動画の放映により,みんなで博多湾の未来について考えました。
参加者77名の皆さまお疲れさまでした