平成24年11月30日金曜日,東区の名島海岸における鳥類の休息場と餌場の整備に対して,公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)から福岡市長へ感謝状をいただきました。
港湾局では,平成15年度から19年度にかけて,東区の名島海岸において護岸や遊歩道の整備,砂浜の造成などを実施しました。
海岸の整備を行うにあたって,WWFジャパンや,地元で環境保全活動を行っている市民団体「ふくおか湿地保全研究会」(現在はNPO法人)から野鳥の生息環境を保全するよう要望書が提出されました。
それを受け,実現可能な野鳥の生息環境保全策について,港湾局とふくおか湿地保全研究会が共働で検討をすすめた結果,既定の整備内容に加えて鳥類の休息場と餌場を整備することとなりました。
整備から数年がたち,様々な種の野鳥の利用が見られるようになったことから, 生物多様性の保全に大きく貢献しているとして,WWFジャパンから福岡市長へ感謝状が贈呈されることになったものです。
今回の感謝状贈呈は,地元の市民団体との共働により,自然環境の保全に結びついた事例として評価されたものです。
行政機関に対するWWFジャパンからの感謝状贈呈は全国初です。
WWFジャパンの樋口事務局長から渡邊副市長へ感謝状を贈呈していただきました。
現地の視察では,休息場の上で羽を乾かしているカワウや,潜水して餌を採っているカモたちの姿を見ることができました。
冬になり,多くの野鳥が博多湾に渡ってくるシーズンになりました。名島海岸近くにお越しの際は,ぜひ野鳥のカワイイ姿を間近でご覧ください。
福岡市東区名島一丁目名島海岸(帆柱石や城浜小学校の近く)
西鉄電車 名島駅より徒歩約15分
西鉄バス 名島運動公園バス停より徒歩約6分
今シーズンも休息場や餌場を利用しています。
餌場をはさんで潮干狩りを楽しむ人(奥)とクロツラヘラサギ(手前)(平成20年4月28日撮影)
休息場のハマシギ(平成23年5月17日撮影)
餌場のハマシギ(平成24年11月20日撮影)
休息場のハマシギ(左)とカワウ(右)(平成24年11月20日撮影)
休息場のハマシギ(平成24年11月20日撮影)
餌場のカワウ(平成24年11月22日撮影)