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更新日:2026年4月27日

バル河野 店主の河野さん

応募を検討されている方に屋台営業をイメージしていただけるように、第5回公募で営業開始した「バル河野」の河野さんにお話を伺いました!(令和8年4月取材)


 

Q1 屋台公募に応募したきっかけを教えてください。

以前は四国でイタリアン料理店を営んでいました。

もともと福岡の屋台文化に魅力を感じており、観光で訪れるたびに屋台に足を運び、準備風景を眺めるのも楽しみの一つでした。息子の進学と屋台公募のタイミングが重なったことをきっかけに、「今しかない」と思い応募を決めました。

Q2   現在活用している屋台は、どのような意図やメリットを狙って制作しましたか。また、制作はどのように進めましたか?

屋台用の駐車場確保が難しいと聞いていたため、一般的なリアカー式ではなく、トラックに積み込めるタイプの屋台を選びました。

本来は屋台とトラックで2台分の駐車場代が必要になりますが、1台分で済むのも助かっています。

屋台は、鉄製品を加工できる友人が作ってもらったのですが、風にも強くて、設営時にも重すぎない素材なので、このタイプにして良かったなと感じています。

Q3 メニュー構成を考える上で、工夫したことや気をつけたことを教えてください。また、食材の調達や試作などはどのように進めましたか?

屋台では生ものが提供できないため、本来は冷菜として提供するイタリアンメニューも、オーブン調理などで屋台向けにアレンジしています。

九州産の野菜や食材を中心に仕入れ、試作を重ねながら、屋台でも無理なく提供できる形に落とし込みました。

Q4   そのほか、屋台営業に必要な器材の調達、のれんの制作、お店の装飾などの準備は、どのように進めましたか?また、独自の工夫があれば教えてください。

調理器具の一部は、以前から使用していた店舗のものをそのまま活用し、他の器材については、ホームセンターやアウトドア専門店で購入しました。

のれんについては、地元のデザイナーの友人と一緒に制作しました。

Q5 準備を進める上で大変だったことや、こうしておけば良かったと思うことなどを教えてください。

最初に揃えた器材は、実際に営業してみると使わないものも多く、営業しながら必要なものを追加していく方が良かったと感じています。

また、設営や撤収のしやすさや、限られたスペースをうまく活用するためにも荷物はできるだけ少ないほうが良いと感じています。

 

Q6 営業開始のために、どの程度の経費がかかりましたか。店舗と比べてどうでしょうか。

屋台の制作や器材購入、トラック購入などで350万円ほどかかり、私の場合は、さらに移住に伴う住居費や環境整備費用もかかり、全体では500~600万円ほどになりました。

店舗開業と比べれば抑えられますが、想定以上に初期費用はかかりました。

Q7 営業日の1日の動き(スケジュール)を教えてください。

10時までには起きて午前中に仕入れを行い、昼過ぎから仕込みを始めます。

17時頃から設営し、18時30分から24時まで営業しています。

帰宅は1時過ぎになり、そこから片付けや食事を済ませて就寝は3時頃です。

Q8 固定経費は月にどのくらいかかりますか。(道路占用料、設備使用料、使用料、屋台駐車場代、器材駐車場代、仕込み場)

屋台運搬用トラックの駐車場代約1.5万円、ガス代が約2万円等を含め、8万円ほどかかっています。そのほか、スタッフの人件費もかかります。

Q9 屋台特有の経費や、店舗とは金額が大きく違う経費はありますか。

屋外で雨に濡れることもあるため、器材の故障や劣化への対応が必要になる場合もあります。

Q10 「屋台」という業態の、経営上のメリットやデメリットを教えてください。

屋台は福岡の観光資源として認知されているため、広告費をほとんどかけずに集客できる点が大きなメリットです。

一方で、天候や気温の影響を直接受けるため、売上が安定しづらい面もあります。

Q11 屋台の魅力・やりがいを教えてください。

全国から屋台を目的に訪れてくれるお客様も多く、「楽しみにして来ました」と言ってもらえることが大きな励みになります。

地元のお客様と観光客が同じ空間で自然に会話を交わす様子を見ると、福岡の食文化に貢献できていると実感し、やりがいを感じます。

河野さんの様子

 

Q12 屋台の大変だと思うところを教えてください。

季節ごとの暑さや寒さに対応しないといけませんし、営業時間以外にも片付けや仕込み、事務作業があります。

体力面だけでなく、生活リズムの管理も含めて、継続するための工夫が必要だと感じています。

Q13 屋台をやってみて気づいた意外なこと(良くも悪くも)を教えてください。

地元だけでなく全国のメディアでも取り上げてもらえるなど想像以上に注目度が高く、屋台文化への関心の高さを改めて実感しました。

Q14 どのような屋台を目指していきたいですか。

屋台に対して「少し入りづらい」と感じている方にも、居心地が良いと思ってもらえる屋台を目指しています。

来て良かった、また来たいと感じてもらえる体験を積み重ね、屋台のハードルを下げていきたいです。

Q15 どのような人に応募して欲しいですか。

屋台は周囲との関係性がとても大切で、ルールやマナーを守ることも必要です。

そのうえで、新しいことに挑戦し、少しずつ工夫や改善ができる柔軟さを持った方に応募してほしいです。

Q16 応募者へのアドバイスやメッセージをお願いします。

屋台営業は設営や営業だけでなく、金銭管理などの事務仕事もこなしたりと、体が資本なので、無理をせず、健康と安全を第一に考えることが大切です。

長く続ける意識を持って挑戦してほしいです。