福岡市では,ミャンマー・ヤンゴン市においてごみ埋立場で生じるメタンガスの発生を抑制するごみ埋立技術「福岡方式(準好気性埋立構造)」に関する技術協力を2014年から実施しています。
2018年4月,同市テインビン埋立場で大規模な火災が発生したことを受け,日本国政府・ヤンゴン市と「福岡方式」の早期整備に向けた協議を重ねた結果,日本国政府による国際機関を通じた無償資金協力(ODA)の資金を活用し,世界の開発途上国の居住環境の改善活動を進める「国連ハビタット福岡本部」と共同で,ヤンゴン市テインビン埋立場の「福岡方式」整備に取り組むこととなりました。
(写真左:本事業に関し,ヤンゴン市で開催された日本政府(大使館)と国連ハビタット(ミャンマー事務所)間の交換公文署名式(本市も出席))
(写真右:本事業に関し,福岡市で行った国連ハビタット福岡本部との共同記者発表(ヤンゴン市も出席))
本整備により,ヤンゴン市最大の埋立場が「福岡方式」に生まれ変わります。
また,ミャンマー国内に「福岡方式」埋立場が整備されるのは初めてで,同国全土への展開に向け,ミャンマー政府から注目されている事業です。
事業期間: 2019年4月~(2年間を想定)
総事業費: 約6億円
整備対象: 約60ha(既存埋立場の改善:約36ha,新規整備:約24ha)
実施主体: 国連ハビタット(事業施行、現地調整など)
福岡市(「福岡方式」導入に関する技術支援など)
※福岡の民間企業のノウハウの活用や,大学との連携を予定
また,本事業に関する記者発表への出席や,実際の福岡方式埋立場やその跡地利用の視察等のため,ヤンゴン市のライン・モー・ウー副市長と,チョー・トゥン・アウン汚染管理・清掃局長が来福されました。
お二人は,環境分野だけでなく,上下水道やコンパクトなまちづくりなど,市の都市開発について学ばれました。
(写真:ヤンゴン市副市長の福岡市視察風景)
福岡市は平成29年2月より,世界初となる,自治体独自の取り組みによる技術職員の長期派遣を行っていますが,ヤンゴン市からの強い要望により,その派遣期間を延長することとなりました。
派遣職員は,ヤンゴン市の生活環境改善に向けた技術協力はもとより,地元企業のビジネス機会創出,福岡市の魅力発信など,“両市の架け橋”として,引き続き活動中します。
福岡市はさらに,平成30年8月からはJICAの都市開発管理分野の専門家として部長級職員※,平成30年12月からはJICAの水道分野専門家として技術職員の長期派遣を行っております。
※JICA都市開発管理分野専門家については,平成31年3月末を以て定年退職致しましたが,市職員OBとして引き続きJICA専門家の任につかれ,ヤンゴンにてご活躍されております。
福岡市は姉妹都市ヤンゴン市に,平成30年12月から独立行政法人国際協力機構(JICA)の水道分野の専門家として,3代目となる職員の長期派遣を行っています。
今回の水道分野の専門家派遣では,ヤンゴン市水道への技術協力に加え,新たにミャンマー全体を対象とする水道関連法制度等の整備に向けた支援も行います。
昨年に引き続き,平成30年10月11~13日,ミャンマー・ヤンゴン市で開催された水と環境に関する国際展示会「ミャンマーウォーター2018」に,プラットフォーム会員企業と共同でブース出展を行いました。今年度は昨年度(6社)よりも多い9社の会員企業が市と共同出展をしました。
ブースは昨年度を上回る大盛況。ヤンゴン市行政関係者やミャンマー国政府高官など,3日間を通じて多くの来場者に恵まれました。
共同出展頂いた企業の皆様からも非常に高い評価を頂戴しています。
福岡市では今後も,国際貢献を通じた地元企業の海外展開支援を進めてまいります。
福岡市は平成29年2月より,自治体独自の取り組みによる技術職員の長期派遣を行っていますが,加えて,平成30年8月から独立行政法人国際協力機構(JICA)の都市開発管理分野の専門家として,部長級職員の長期派遣を行っています。
派遣職員はヤンゴン市における都市開発の適正な管理及び現地職員の能力向上を目的とした「ヤンゴン都市開発管理能力向上プロジェクト」のチーフアドバイザーとしてプロジェクトを統括・調整などの重要な任務を担います。
※当該職員は平成31年3月末を以て定年退職致しましたが,市職員OBとして引き続きJICA専門家の任につかれ,ヤンゴンにてご活躍されております。
姉妹都市であるミャンマー国・ヤンゴン市の技術系職員が,6月より約5か月間,福岡市のインフラ分野の技術や維持管理,運用ノウハウなどについて学びました。
福岡市では(一財)自治体国際化協会の「自治体職員協力交流事業」を活用し,平成26年度から長期研修受入を行っています。今年度は,新たに下水道分野を加えた計4名(水道分野2名,環境分野1名,下水道分野1名)が来福しました。
約5か月間,福岡市の職員とともに各分野の幅広い知識などを学び,あわせて市内では市民と同様の生活を送ってもらうなど,この研修は技術交流・文化の相互理解を促進するプログラムとなっています。
帰国後した今後は福岡市の良き理解者として,両市のかけ橋となっていただくなどの役割が期待されています。
(写真:副市長表敬の様子)
福岡市のこれまでの活動報告や外部講師からの講演,企業間のネットワーク作りを目的として,「情報交流セミナー」を開催しました。多数の参加者に来場いただき,ヤンゴン市に長期派遣中の職員による現地活動報告や,プラットフォームの活動を契機に海外展開を実現した地場会員企業様によるご講演など,様々な内容をご紹介いたしました。
日時:平成30年5月31日
場所:アクロス福岡 7階大会議室
講演プログラム:下記のとおり
(写真:セミナーの様子)
セミナー終了後には,参加者全員による交流タイムを設け,有意義なネットワーク作りの場となりました。
(写真:交流タイムの様子)
会員企業である株式会社 ヤマウ様が,国際協力機構(JICA)が実施する,中小企業支援メニューのうち,平成28 年度に採択された「案件化調査」の次のステップとして,「普及・実証事業」の事業採択を受けました!
会員企業である株式会社 ヤマウ様が,プラットフォームの枠組みを活用し,国際協力機構(JICA)が実施する,中小企業支援メニューの事業採択を受けました!
「シンガポール国際水週間2016・水エキスポ」に,福岡市と共同出展を行いました環境電子株式会社様と,展示会時の面談企業との商談が成立しました!
【事業担当課(事務局)】
福岡市総務企画局国際部国際協力課
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