企業間取引(BtoB)のデジタル化をテーマとしたオンラインセミナーを開催しました。
以下、内容をお伝えいたします。
2.基調講演「インボイス制度とバックオフィスの未来」※近日公開予定
4.トークセッション「とにかくアナログ受注が大変!時間との戦い!」
5.トークセッション「デジタルにすると繋がる、楽になる~ITベンダー3社が語るデジタル化のビフォー・アフター」※近日公開予定
福岡市経済観光文化局総務・中小企業部
経営支援課長 山下 龍二郎
令和3年度は、特に企業間取引デジタル化の支援を通して、事業者様の効率性および生産性の向上をお手伝いしていきたいとの思いから、本日はセミナーを開催させていただきました。
昨今、企業間取引のデジタル化、あるいはDXという言葉を耳にする機会が増えてきたと思います。
しかし、まだ「何がいいのか分からない」「何をしたらいいのか分からない」という事業者様も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本日は、実際にデジタル化を推進していらっしゃる事業者様のトークセッションを通して、デジタル化を身近に感じていただければと思っております。
昨年末、福岡市内の事業者様を対象に行ったデジタル化への取り組みに関するアンケートの結果、企業間取引の受発注に電話・FAXといったアナログな手段を使っている企業様は、まだ全体の過半数(52%)を占めていることが分かりました。
また、福岡市の産業構造として事業者数が多い「飲食サービス業」及び「小売業」とそれらの主要取引先である「卸売業」においては、主にFAXを用いて取引を行っていることが分かりました。
(クリックで図を拡大。飲食サービス業、小売業は主な発注方法。卸売業は主な発注方法[上]と受注方法[下])
経済産業省中小企業庁の実証実験の結果では、デジタル化によって受発注業務だけで5割以上が削減され、それを全社の労働時間に換算すると6%以上の削減になったというデータもあります。
私どもは、企業間取引の90%デジタル化を目指すことで、より一層の効率化と生産性向上を図れるのではないかと考えております。
これまでの事情や関係から一足飛びにデジタル化することは難しいかもしれませんが、一歩一歩進めていくことで、人手不足、また毎日遅くまで受発注に追われる状況を改善していけると思います。
近日公開予定
1日の業務が終わる前に、担当スタッフが店舗を回り、それぞれの在庫を確認して紙に書き出し、それを一つの紙にまとめて、FAXや電話で取引先に注文を入れていました。
ただ、FAXが時々詰まったりして、送信に30~40分かかることもありました。
時には、送信できないまま退社してしまったり、その作業のために終電に間に合わなかったりすることもありましたね。
システムを導入して、クリックするだけで発注できるようになり、非常に効率化できたと感じています。
(デジタル化したきっかけとメリットなど、全文はこちらから。画像をクリック)
(FAX・電話等で注文を受けた場合の)伝票入力の作業ですね。
ここに人手がかかるのが一番の課題だと考えています。
売り上げが上がらず、固定費が大きなウェイトを占める状況のなかで、固定費をどう下げていくかを考えたときに、固定費の半分以上を占めるのは人件費で、「時間=コスト」ですので、このコストを下げるためにも人の作業を減らすことが重要だと分かりました。
その1つが、営業、販売事務ともに受注にかかる時間の長さだと改めて気づかされたのです。
お客さまの売り上げも下がっているなかで、この固定費の削減はお客さまの課題でもあります。
この共通の課題をお客さまと一緒に解決していく必要性に気づかされたことが、コロナ禍での大きな学びでした。
(デジタル化による効果など、全文はこちらから。画像をクリック)
~ITベンダー3社が語るデジタル化のビフォー・アフター~
近日公開予定
福岡市経済観光文化局経営支援課事業支援係
TEL:092-441-2027 FAX:092-441-3211
E-mail:keieishien.EPB@city.fukuoka.lg.jp