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更新日: 2022年4月1日

福岡の屋台・地域と共生し未来へ!

那珂川から見た中州屋台の風景写真

  屋台のイメージ画像


屋台は消えていく運命にありました

 福岡市の屋台は、民有地等に屋台を集積させたいわゆる「屋台村」とは違い、道路や公園など公共の場にあって、まちの風景にとけこむ日本で唯一の風情が大きな魅力となっています。


 ところが、衛生面に加え、通行阻害や騒音、名義貸しなどの課題が指摘されてきました。
 平成7年に福岡県警からいわゆる「原則一代限り」の方針が示され、また、市では平成8年に設置した「屋台問題研究会」での議論を踏まえ、平成12年に「福岡市屋台指導要綱」を策定するなど適正化に向けた取組を進めてきましたが、依然として様々な課題がありました。また,屋台は年々減少しており、将来的には屋台の灯が消えることが確実視されていました。


 
  屋台軒数の推移グラフ、近い将来に消滅の危機

屋台の灯をともし続けるために-屋台基本条例の制定-

 そのような中で、市では全国有数の規模をもち独自の観光資源といえる屋台を残す方向での検討に入り、平成23年9月に設置した「屋台との共生のあり方研究会」における議論も踏まえ、屋台の効用を高め、活用するとともに、その前提となる適正な屋台営業を確保し、ひいては屋台が市民や地域、観光客に親しまれ、福岡のまちと共生する存在となることを目指して、平成25年7月に福岡市屋台基本条例を制定しました。

  
 屋台との共生のあり方研究会の画像 屋台指導員の巡回状況の画像

 条例制定を契機に、屋台指導員による巡回、指導、ルール遵守状況の定期的な公表や、屋台の設置後、歩道が十分に確保できない屋台の移転に加え、上下水道、電気設備などの環境整備に取り組んできました。


屋台の公募によって、福岡の屋台は残り続けていきます!

 このような取組によって、屋台営業の適正化に一定の目途が立ったことから、平成28年度に、屋台の歴史の中で初めて、減り続ける屋台に「新規参入のみち」をひらく屋台公募を実施いたしました。


 屋台公募では、福岡市屋台選定委員会において、ルールの遵守や衛生面への配慮、地域や同業者との積極的な連携に向けた取組など、さまざまな視点から新規屋台が選考されています。
 新規屋台の中には、ラーメンやおでんを提供するオーソドックスな屋台のほか、フランス料理やジビエ料理、コーヒーなど今までなかった個性豊かな屋台も誕生しており、令和4年4月現在100軒の屋台が福岡市内で営業しています。


 既存屋台軒数と公募屋台軒数の推移グラフ。令和4年4月現在、既存屋台軒数70軒と公募屋台軒数30軒。

愛される屋台に!

 巡回等による屋台営業の適正化の徹底や、公募実施による屋台の誕生によって、テレビや雑誌などの各種メディアで紹介されるなど、屋台に対するイメージは向上しています。
 そのほかにも、まちと共生するため、屋台営業者で構成される団体では、自主的な地域の清掃活動などに取り組んでいます。


 その結果、平成30年度に行った市民へのアンケート(市政に関する意識調査)では、屋台に「良いイメージ」及び「どちらかといえば良いイメージ」を抱いている市民は、53.7%となっています。
 また、同じく平成30年度に行った観光客へのアンケートでは、屋台に「良いイメージ」及び「どちらかといえば良いイメージ」を抱いている観光客は81.3%となっています。


 福岡市は、屋台が、より市民、地域住民及び観光客に親しまれ、福岡のまちと共生する持続可能な存在となるよう取り組んでいきます。



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