アジア最大級のスタートアップ展示会で福岡市の魅力を発信~
福岡市は、2025年5月20日(火)から23日(金)にかけて、台湾・台北市で開催されたアジア最大級のスタートアップ展示会「InnoVEX 2025」に出展しました。本イベントは、世界中のスタートアップ、投資家、企業、政府関係者が集う国際的な展示会であり、今年は「AI NEXT」をテーマに、AI、グリーンテクノロジー、スマートモビリティ、半導体応用、次世代通信などの最先端分野に焦点を当てた内容となっていました。
会期中は約3万人が来場し、約400社のスタートアップが出展。福岡市からは、下記の市内スタートアップ4社とともに参加し、福岡のスタートアップ支援施策や魅力を世界に向けて発信しました。
【InnoVEX2025参加スタートアップ】
会社名 | 企業概要 | |
1 | ヨクト株式会社 | IoTとAIを活用したスマートヨガマット「yoctomat」を開発 |
2 | postalk株式会社 | AIを活用したコミュニケーションツール「postalk」の開発 |
3 | 株式会社Napps Technologies | 会社の業務効率化を支援するAIアシスタント「AIShain」の提供 |
4 | 株式会社ロジピース | 海運・物流業界のDXを牽引するAIプラットフォーム「Shipeace」の提供 |
展示会初日のオープニングセレモニーにおいて、台湾のスタートアップ支援に対する強い意志が示されました。会場内では、AI関連のセミナーや支援機関によるセッション、スタートアップによるピッチ大会などが連日開催され、来場者と出展者の間で活発なネットワーキングが行われました。
福岡市は、Center Stage正面という好立地にブースを構え、市のスタートアップ支援施策やスタートアップビザ制度、福岡市で開催する国際ビジネスマッチングイベント「RAMEN TECH」などの取り組みを紹介しました。ラーメン屋台風の装飾が来場者の関心を集め、福岡に関心を持つ多くの海外来場者がブースを訪れました。
参加スタートアップ4社もそれぞれのプロダクトを展示し、多くの来場者との商談やネットワーキングを実施。具体的なビジネスにつながる成果も報告されています。
また、株式会社Napps Technologiesとヨクト株式会社は、Global Demo Dayにも登壇し、英語でのプレゼンテーションを通じて国際的な注目を集めました。
5月21日には、福岡市のスタートアップ支援拠点「Fukuoka Growth Next」と台湾の「Startup Terrace 高雄」による共同イベントを開催。Fukuoka Growth Nextからは、グローバルビジネスサポートの相談員 小野旬氏が、Startup Terrace 高雄からはプロジェクトマネージャーであるアマンダ・イェ氏が、日本と台湾間の国際的なスタートアップ育成を促進する上で、それぞれの拠点が果たす戦略的役割について説明しました。また、AIoTヘルスケア、スマートロジスティクス、メタバース、医療ロボティクス、リテールテック、デジタルコミュニケーションなど、幅広い分野にわたる10社のスタートアップ(台湾から5社、日本から5社)がピッチを行いました。日本からは、福岡市ブースに出展したヨクト株式会社、postalk株式会社、株式会社Napps Technologies、株式会社ロジピースに加えて、F.MED株式会社が登壇し、彼らの革新的な技術を披露しました。台湾からは、DeepWave、Dentall、LTPA、Meta Intelligence、Ret[AI]lingが登壇しました。同イベントには著名VCのDarwin Venture、CDIB Capital、AVA、 Duoinsight Ventureも参加し、各スタートアップのピッチに対して貴重なフィードバックが寄せられました。
また、株式会社遊行の大瀬良氏が、今年度のRAMEN TECH期間中に予定されているデジタルノマドのイベント「Colive Fukuoka」についてピッチを行い、福岡市のデジタルノマドに対する取り組みやRAMEN TECHへの参加を呼びかけました。
福岡市の出展は、日本と台湾、さらにはアジア全体でのスタートアップエコシステムの連携強化に寄与するものとなりました。福岡市は今後も、国内外のスタートアップ企業や投資家との連携を深め、グローバルなスタートアップエコシステムの中でその役割の拡大を目指していきます。