朝焼けの雲、輝く空、光り降り注ぐ山並み、朝もやの中に浮かぶ建物群、光る海、そして防波堤の釣り人達のシルエット、幾重にも重なる帯状の画面構成と美しい色彩が見事な奥行きを与え、見る人の心をホッととさせてくれます。
(選考委員:井上 一)
撮影者コメント:朝もやと低い雲が日の出下の埠頭風景を好演出。でも釣り人は全く無関心。」
撮影場所:西区愛宕浜能古渡船場駐車場
撮影時期:平成25年6月
薄暮の時間、満開の桜の先に見えるビル群。桜を照らしている強いライトと街のやさしい光が対照的です。広角レンズ独特の遠近感をうまく利用して、春の爛漫を引き立てることに成功しています。
(選考委員:百瀬 俊哉)
撮影者コメント:舞鶴公園の城跡から満開の桜と福岡の町並みが入るよう写してみました。
撮影場所:舞鶴公園
撮影時期:平成25年3月
歌舞伎興行のご当地到着を船に乗ってお披露目する伝統行事、博多の初夏の風物詩になっている「船乗り込み」のシーンであり、船上に垂直に立てられた多くの旗が、小さく波うつ水面に鮮やかに映る縦横のコントラストが際だっています。
(選考委員:坂井 猛)
撮影者コメント:川面に移る色とりどりの機船が重ならないようきをつけました。
撮影場所:福岡市博多区
撮影時期:平成25年5月
過ぎ去ったひと夏の記憶をたぐりよせるかのようなロマンチックな作品だ。夕焼けの反射光と柔らかな逆光が、画面に魅力的なニュアンスとコントラストを与えている。福岡を知る人は、やや人工的な都会のリゾート感覚を捉える撮影者の客観的な視点をも、また感じ取るかもしれない。
(選考委員:池田 美奈子)
撮影者コメント:うまく夕焼けしてくれました。
撮影場所:早良区百道浜
撮影時期:平成25年7月